jokermanの観てきた!クチコミ一覧

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眠レ、巴里

眠レ、巴里

華翔

中野スタジオあくとれ(東京都)

2026/02/12 (木) ~ 2026/02/15 (日)上演中

予約受付中

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/02/13 (金) 19:00

実話ベースの物語を手慣れた役者陣が演じる。面白いけど切ない。(前説で2分押し)69分。
 初見のユニットだが、松岡洋子が出るので観に行った。1985年の板橋姉妹餓死事件をベースに竹内銃一郎が書いた戯曲で、いろいろなところで上演されていて、別ユニットで2022年にも観たことがある。パリの三つ星ホテルで姉妹があれこれ浮かれて取り留めもない会話を続けているが…、の物語。実は切ない物語だと知っているのを、華やかに、特にエンディングを華やかにする演出で、余計に切なさが目立つ。役者陣はベテランでしっかりした演技。背景の「窓の外」の美術が美しい。

迷光、あるいは、残照。

迷光、あるいは、残照。

風雷紡

小劇場 楽園(東京都)

2026/02/11 (水) ~ 2026/02/15 (日)上演中

予約受付中

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/02/12 (木) 19:00

多重人格と源氏物語を繋いで犯罪を扱うサイコサスペンス。面白い。107分。
 風雷紡の吉水恭子が下平久美子の求めで2022年に作・演出した作品のリメイクだが初演は観てない。解離性人格障害(解離性同一性障害、いわゆる多重人格)の箒木美都子(下平)が児童誘拐容疑をかけられ天才精神科医・速水ひかる(川島拓矢)の精神鑑定を受けるが…、という物語。終始タイトで緊張感の溢れる場面が続くが、興味を持って最後まで面白く観ることができる。彼らを取り巻く人々や刑事たちが物語をふくらますが、メインは箒木と速水の対峙するシーンということになろうか。「天才精神科医」という言い方にちょっとばかりの違和感。また、刑事役の一人の暴力的な演技はちょっと心に痛い。多重人格を演じる下平の演技力は凄い。推しの吉水雪乃が美しい。

宝島

宝島

Project Nyx

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2026/02/06 (金) ~ 2026/02/15 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/02/06 (金) 19:00

アングラ美女劇の本劇団が観客(強制)参加型演劇で楽しませてくれた。面白い。(前説1分含み)64分(9分休み)69分。
 寺山修司がスティーブンスンの「宝島」をベースに子ども向けにかいたミュージカル戯曲で2014年にも同劇団で上演されている(未見)が、水嶋カンナによる潤色でまた別の話になっているらしい。大筋は小説に準拠しているが、黒色すみれの歌をメインに音楽劇となっていて、アングラテイストあふれるダンス(山本耀のタップも見事)や、ストーリーテラーの「ホラ吹きおばさん」(伊藤さやか)による誘導で観客も(強制的に(^_^;))参加して、とにかく楽しい。舞台はシンプルだが、舞台中央に黒幕を降ろし、その後ろはしばしば転換するが、その間は幕前で芝居を展開する美術も巧い。久々に聞いた黒色すみれも見事だが、伊藤さやかによりエンターテインメントに振り切った展開がとにかく楽しい。
 休憩込み130分と予告されていたが、142分。楽しいんだけど、140分以上に延びるんだったらマチネが良かった、とも思う。

「わたしの町」

「わたしの町」

TRASHMASTERS

新宿シアタートップス(東京都)

2026/01/29 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/01/31 (土) 14:00

社会派の雄が実話がベースの物語を描くが、いつもとちょっと違って心温まる作品になっている。観るべし!60分(10分休み)105分。
 北海道浦幌町の「子ども中心の町起こし」の実話をベースにした作品。もちろんフィクションだが、実際にこうあったんだったらいいな、的な物語で、紆余曲折を経ての希望ある展開。2008年にある小学校の総合学習として始まったものが(ここまでが第1幕)、2015年、そして、その後、とどう繋がっていったかを描く。対立を描くことが多く笑いの起きない芝居をやることが多い本劇団だが、本作は随所で笑いが起こる等、『チョークで描く夢』(2023年)に近い感触だった。役者陣は皆熱演だったが、石井麗子・中嶋ベンの演技がシッカリした味わい。久々の出演の藤堂海が元気なのも嬉しい。
 同劇団の本公演では初めて、女性キャストの方が多い。

いのこりぐみ

いのこりぐみ

トライストーン・エンタテイメント

IMM THEATER(東京都)

2026/01/30 (金) ~ 2026/02/23 (月)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/01/30 (金) 19:00

学校が舞台のシチュエーションコメディ、だが一種のホラーでもあったりして…(^_^;)。105分。
 小学校の教室で教頭(相島一之)とその教え子の若手教員(小栗旬)が、女性教員(平岩紙)が担任するクラスの生徒の親(菊池凛子)を待っている。その親はいわゆるモンスターペアレントで、担任を変えてくれと言っているのだが…、の物語。少し誇張されているものの学校でありそうなエピソードを積み重ねていくが、いかにもモンスターな状況が分かる前半と、真相が分かってくる後半で感触が変わる。冒頭の雑談も含めて、極めて緻密に積み重ねる脚本が見事で、教室の時計が17:00過ぎから1時間45分進む中でリアルタイムで進行する、三谷幸喜がやりたかったと言うシチュエーションコメディの典型。初舞台の菊池凛子は流石なところを見せ、他の3人も巧みに演じ、飽きることなく観ていられる。教員に平岩を配したことでホラーな展開も理解できるというキャスティングも巧い。
 細かいことを言うと、今時は「父兄」とは言わない。「父母」か「保護者」である。

怪力乱神ヲ語ラズ

怪力乱神ヲ語ラズ

劇団肋骨蜜柑同好会

新宿シアタートップス(東京都)

2025/12/24 (水) ~ 2025/12/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/12/27 (土) 13:30

気になってる劇団が気になってる役者陣を集めてのホラー。面白いとは言えるが、ちょっと甘い気はする。(4分押し)143分。
 「群馬県と山梨県の境目にある田瓶市」にある私立女子高で、朝礼の時、何人かの生徒が失神する事件が起こり、悪魔を見たという生徒もいて、教員達は対策を考える一方で、生徒達はそれぞれの立場で勝手に動き…、の物語。オカルト系の出来事が起こる架空の都市を作ってのシリーズ作品で、団体の本気は感じられるし、役者陣はそれぞれに経験を積んでいるので巧い。誰がキーパーソンか分かりにくい作りで、最後まで興味を持って観ていられるのだが、そう終わるか、という感じもなくもない。ある意味で世界観芝居という気もする。久々の舞台のハマカワフミエが元気なのが嬉しい。

孤毒のまじない

孤毒のまじない

route.©︎

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2025/12/17 (水) ~ 2025/12/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/12/20 (土) 18:00

気になってる劇団の新作は短編3作のシームレス上演。それぞれの趣きも違うし、全体のテイストもちょっと攻めてる感じが良い。113分。
 『LogIC』は自由に感情がコントロールできるとすれば…、の物語。よくありそうな展開だが、喜怒哀楽愛憎の6つの感情をそれぞれ演じる役者(六情)を作ったことで独自の感覚の芝居になっている。
 『じんこちゃん』は、いじめられていた日和(真城あさひ)は保険室登校の仁子(じんこ・本来は「さとこ」/大河原ひなた)に出会い、保険室登校するが…、という展開。妙にリアルな作品で、逆に、そういう展開はないぞ、とも思わせるが、全体に言いたいことは分かりやすい気がする。ま、でも、今の学校はこういう展開にはしないんだけど。
 『蠱毒』は劇団員3人で演じる力作。古い言い伝えをベースに抽象性の高い作品を、優れた肉体を持つ3人が演じて、独特の味わいを出してる。圧倒されて強烈だった。これが本作で平安がやりたかったことではないか。それにしても、こんな言葉(言い伝え)を知ってる平安がスゴイな。推しの岡本麻妃呂も存分に活躍して満足(^_^)v。
 結構長く観てるユニットだが、1作毎にテイストが少しずつ変わるものの、本作は結構チャレンジングだと思う。

シャイニングな女たち

シャイニングな女たち

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2025/12/07 (日) ~ 2025/12/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/12/14 (日) 13:00

蓬莱竜太の書き下ろしを興味深いキャストが演じる。とても面白い。65分(20分休み)72分。
 女子大生だった主人公と周辺の人が、大学でのフットサル部のあれこれを回想するが…、という物語。舞台が金沢という微妙な感じが面白い。女子あるある、な話だが、蓬莱竜太は女性を描くのが巧いと思う。意図が擦れ違ったり、必要以上に厳しく当たったりという展開がスムーズに描かれる。舞台は少ない吉高由里子を始めとして、さとうほなみ・桜井日奈子・山口紗弥加らの女優陣に混じって、小劇場で間近に観ていた小野寺ずる・李そじん等や若手の羽瀬川なぎという7人の女優のキャスティングは、興味深い、と言うしかないなぁ。唯一の男性が名村辰というのも面白い。

幻魔怪奇劇「DGURA MAGRA―ドグラ・マグラ-RE/再演」

幻魔怪奇劇「DGURA MAGRA―ドグラ・マグラ-RE/再演」

PSYCHOSIS

「劇」小劇場(東京都)

2025/12/10 (水) ~ 2025/12/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/12/10 (水) 19:00

見損ねた旗揚げ公演の再演だが、爆音の音楽と激しい照明も含めてとても面白く観た。(6分押し)104分。
 スタイリッシュなアングラ、と呼んでいるユニットが夢野久作の奇書に挑んだ旗揚げ公演を見損ねたことが一生の不覚と思っていたが、再演で観ることができた。原作に2度ほどチャレンジしたが読破できないほどの奇妙な作品。精神病院で目が醒めた男は記憶を失っていたが、医師と看護師が現われ、さまざまな回想や幻想的なシーンが続く。そもそもの戯曲は月蝕歌劇団の高取英が書いたわけだが、一定程度分かりやすく展開されており、これを旗揚げに選ぶ構成・演出の森永理科の判断がまず凄い。スタイリッシュが舞台上のムーヴィングが爆音の音楽や激しい照明と相まって、ある意味とてもお洒落な作品になっている。
 この劇団は、開演前の並びや場内の誘導を役者陣がやるのだが、そこからして芝居の感触を感じさせてくれるところも良い。推しの大島朋恵が誘導を巧くやってるのを観るのも楽しい。

Marble

Marble

Sans Limite

小劇場 楽園(東京都)

2025/12/04 (木) ~ 2025/12/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/12/04 (木) 19:00

劇団 tea for two の西尾早智子が出るので行ったのだが、「少しずつ分かる」作りと哲学的な内容の未来の物語。とても見応えある舞台だった。(2分押し)86分。
 劇団「ここ風」の天野弘愛のプロデュース公演で、天野の作・演出。謎の場所に現われた男女2人がその場所を担当する男と話す内に、未来の物語だと分かるが良く分からないところがいっぱいあり、不思議なエピソードが次々に出て来る内に、徐々になんとなく分かってくる。丁寧に作り込まれた物語をベテランの役者陣が演じて、生と死を考えさせられる芝居だった。西尾と一緒に劇団 tea for two の主宰の大根健一が出ているのだが、久々の役者としての大根がとってもいい仕事をしている。小劇場楽園の欠点とも言える中央の柱を、大木の幹にするという美術は見事。

星降る教室

星降る教室

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2025/11/22 (土) ~ 2025/12/01 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/11/22 (土) 18:00

ラジオドラマの舞台化だが、景色が立ち上がってより深い作品になっていた。(2分押し)64分。
 主宰で作・演出の吉田小夏が、2016年にNHKラジオドラマとして書き下ろした作品を自劇団で2024年にリーディング公演(観ている)、同じメンバーで今回舞台化した。演技と言うよりムーヴィングとでもいう感じの作劇だが、リーディングでは観客に想像させる部分が大きいように思ったが、今回はより場面が立ち上がって、説得力のある作品になっていたように思う。心優しく帰れる芝居だった。

ジオノ

ジオノ

Project Nyx

芝居砦・満天星(東京都)

2025/11/13 (木) ~ 2025/11/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/17 (月) 19:00

昭和テイスト・アングラテイストいっぱいながら、エンターテインメント性もあり面白い。(3分押し)44分(11分休み)69分。
 昭和40年、夢の島で生まれ育った地斧(ジオノ・二條正士)は戦争遺骨収集をしていた父親を探すが、「骨の声が聞こえる」特質を持つ。太田のサンザシが遺した財宝を探す四姉妹はジオノの力を使って財宝のありかを探そうとするが…、な話。19歳でデビュー作『酒乱お雪』(2022年上演)を書いた矢内有沙が万を持しての戯曲を、若手を軸としたメンバーで上演。戦争の名残りを感じる舞台は、昭和40年代の出来事を交えて、音楽劇っぽく作られて、(良い意味での)分けが分からん舞台になっていた(^_^;)。地斧とはジオノが地面を掘るシャベルのことか。多分26歳だと思う矢内がこういう戯曲を書く事にも驚き。しばらく追っかけてみたいと思う。

絶滅のトリ

絶滅のトリ

だいだら

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2025/11/13 (木) ~ 2025/11/17 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/15 (土) 19:05

ONEOR8の2010年の作品を、小劇場系の達者な役者を集めて上演したが、ちょっと笑えて切ない物語。(2分押し)109分。
 観ていないと思ってたONEOR8の初演を観ていることが、始まって分かった。絶滅危惧種の鳥であるオウカンチョウが住む島で、オウカンチョウを観察し保護する仕事をする施設で働く若い男女の群像劇で、諸事情で「おばさん」のノグチ(吉水恭子)が島に来たことから物語は動き…、の展開。初演の感想に「微温湯的生活の問題は、中途半端なことではなく、抜け出せないことである、ということを、改めて思い出させてくれる」と(MIXIで)書いたのだが、今回もその感触がよく出ていた。吉水を除いては観たことがない役者陣だったが、小劇場で経験を積んでいるらしいことが良く分かる素敵な舞台だった。終盤、「木綿のハンカチーフ」が流れる3分強の間に台詞なしで物語が展開されるところが特にイイ。エンディングの希望ある感じも良い。

Too Young

Too Young

ワタナベエンターテインメント

紀伊國屋ホール(東京都)

2025/11/13 (木) ~ 2025/11/24 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/14 (金) 18:30

劇団チョコレートケーキの古川健 が脚本、日澤雄介 が演出して、重い題材を真正面から扱う。伊礼姫奈の初舞台ということで行ったが、緊張感を持って観ていられる舞台だった。(3分押し)110分。
 元家裁調査官の本郷(宮崎秋人)は、離婚した夫に付いて行った娘・茉姫(伊礼)が自殺した経緯を調べてほしいと亀山裕子(朝海ひかる)に依頼され、トー横でいろいろと調査するが、そこにはトー横キッズのカコ(大石愛陽)やショーヘイ(岡島遼太郎)のほか、キッズたちにアドバイスをする大人・ジャック(綱啓永)がいて、…という物語。歴史的な題材を扱うことが多い社会派の古川・日澤コンビだが、現在進行形の問題を扱っていてもしっかりとした作品作りをしていて、緊張感のある舞台が展開されていた。トー横キッズについては詳しいことは知らないのだが、いかにもありそうな物語が描かれ、個人のレベルでは解決できないことへの苛立ちも含め、丁寧な脚本が、しっかりした役者陣でしっかり演じられていた。別れた夫役の玉置孝匡が最後に美味しい所を持って行くというのは、ちょっと笑えた。ドラマ等で注目してた伊礼は、度胸ある演技を見せてくれて、今後に期待したい。

存在証明

存在証明

劇団俳優座

シアタートラム(東京都)

2025/11/08 (土) ~ 2025/11/15 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/11 (火) 19:00

数学の話題を使って、謎解きの要素など、いろいろな側面のある作品。俳優座の底力を観た気がする。63分(12分休み)86分。
 1977年イギリスの精神病院でアン(保亜美)が数学者リトルウッドの娘だと明らかにするシーンから、1907年のケンブリッジ大でのハーディ(志村史人)とリトルウッド(野々山貴之)が未解決問題「リーマン予想」の解決に協力して取り組むシーンに飛び、時間軸を行き来しつつ壮大な物語が展開される。戦争と科学の問題や、女性の地位や、性的マイノリティの差別、細かいところでは殺人事件の謎解き、そしてもちろんリーマン予想のほかチューリングマシンとかエニグマ解決とかの数学の話題も出て、数学者の協力を軸に描いていて、さまざまな要素を描く大作だが、それだけにテーマが絞りきれていない感じが惜しい。トラムの舞台を縦横無尽に使う美術や、デリケートな照明などは素晴らしく、俳優座の底力を感じる。アン役の保の佇まいがいい。「数」を「数字」と言ったり、「漸近展開」を「ざんきんてんかい」と読ませるなどのミスがあるのは気になる。エンディングはやや冗長だが、これは長田の癖だと思う。

蜥蜴の夜は虹色

蜥蜴の夜は虹色

MCR

OFF OFFシアター(東京都)

2025/11/06 (木) ~ 2025/11/12 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/11/07 (金) 19:00

お気に入り劇団の新作は、笑えて切ない。(3分押し)81分。
 高校生の奥田(奥田洋平)は同級生のヤリマン徳橋(徳橋みのり)に告白するが、その理由は…、から始まる物語。他人を嫌な気持ちにさせないために自分を押さえる…、みたいなことって誰でも有るのだと思うが、それを極端にするとどうなるか、の思考実験のようにも思える芝居だった。途中で櫻井が笑い出したときには驚いたが、続いて堀も、で思わぬ展開もあり、面白く観た。それにしても澤は犯罪者の役を降られることが多いが、本当にそう見えるところがなかなか。
 上手のライトがチカチカしていたが、何かの不調だったのだろうか。

イヴ・プリマ・パンドラ〜幻想都市の魔女〜

イヴ・プリマ・パンドラ〜幻想都市の魔女〜

ヅカ★ガール

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2025/10/22 (水) ~ 2025/11/10 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/10/24 (金) 19:00

初見のユニット。月組を観劇。世界観芝居だが「怪盗」に焦点を当てて、楽しめる舞台だった。(4分押し)125分。
 2019年に初演した作品だそうだが、「黒蜥蜴」「怪人二十面相」へのオマージュとして書かれたこともあり、壮大な展開で興味深く観ることができる。独特の世界観で描かれた都市に現われる怪盗と探偵の物語だが、貴族がいる一方で遺伝子捜査をしているなど、微妙な違和感が逆に楽しい。登場人物が多いが描き分けもできていて、最後まで楽しく観た。推しの岡本麻妃呂は少女探偵団の一人という役でダンスも演技も魅せてくれて満足。

わがことなかれ

わがことなかれ

海ねこ症候群

シアター711(東京都)

2025/10/22 (水) ~ 2025/10/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/10/22 (水) 19:00

気になってる劇団の新作。若いから書けるファンタジー。111分。
 小学生4人が秘密基地を発見するオープニングから、その内の2人が大人になってシェアハウスで同居しているが、もう1人は既に…、の物語。ファンタジーっぽい芝居をやっていたユニットだが、本作もその感じはあるものの「よくある話」ではあるかと思う。展開はある意味で期待通りだが、丁寧に描いて面白い。秘密基地とか戦闘機とかのエピソードは今一つ有効ではないように思うが、清清しく描かれた若い芝居で気持ち良く帰れる作品だった。地元に一人残った晴子のキャラクターが良い。

白貝

白貝

やみ・あがりシアター

浅草九劇(東京都)

2025/10/08 (水) ~ 2025/10/19 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/10/11 (土) 17:00

いやー、また笠浦の「アタマオカシイ」(誉めています)が炸裂してる。129分。
 何が何だか分からない展開の中に隠された2重の謎。一つ目の謎が、なんでなかなか解けないんだ、という謎に上書きされ、最初は何が何だか分からなくなるけど、後半で一気に回収される。笠浦はやっぱり頭オカシイ(誉めてる)。

I, Daniel Blake ―わたしは、ダニエル・ブレイク

I, Daniel Blake ―わたしは、ダニエル・ブレイク

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋ホール(東京都)

2025/09/26 (金) ~ 2025/10/05 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/10/03 (金) 19:00

シリアスな戯曲を丁寧に演じて緊張感のある舞台となっているが、翻訳劇特有の問題もありそう。(2分押し)68分(15分休み)57分。
 ケン・ローチ監督の2016年の映画(観てない)を、主演を務めたデイブ・ジョーンズが2023年に舞台化した作品を翻訳して本邦で初演。心臓発作を起こした大工ダニエルは、給付金の手続きに訪れた福祉施設でシングルマザー親子のケイティとデイジーに出会うが、官僚的な福祉制度は彼らを救わないのだが…、という物語。とてもタイトでシリアスな展開で、観ていて心折れる場面も少なくないし、イギリスの物語ながら日本でも似た話はありそうで、嫌な気分にもなろうかという舞台。救いは娘のデイジーの存在だが、それも最終的には救いになっていないあたりが辛い。ただ翻訳劇なので、イギリスの福祉制度の詳細や階級制に関する知識があると、もっと理解がしやすい物語だとも思い、翻訳劇ならではの問題点も感じた舞台だった。軸になる3人、葛西和雄・中山万紀・竹森琴美を初めとする役者陣の演技は見応えがあったし、照明が美しかったと思う。

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