jokermanの観てきた!クチコミ一覧

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華氏マイナス320°

華氏マイナス320°

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2026/04/10 (金) ~ 2026/05/31 (日)上演中

実演鑑賞

鑑賞日2026/05/09 (土) 19:00

2度目の観劇。やはり猛烈で美しい。144分。
 ストーリーを分かって観ると、伏線をしっかり張って展開を収束させる野田の得意な展開だと思う。アンサンブルも含め、豪華な役者陣の演技も見事だが、冒頭から随所で活躍するMISAKIの存在が重要だと分かる。久々に見た深津絵里がセリフを丁寧に区切って語る独特の発話法にも注目できるし、何と言っても深津絵里と広瀬すずの声が似ているのがステキ。

ヒトモドキの唄

ヒトモドキの唄

route.©︎

萬劇場(東京都)

2026/05/06 (水) ~ 2026/05/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/05/07 (木) 19:00

B班を観劇。気になってる劇団が演じる壮大なるダークファンタジー。今までとちょっと違った雰囲気だが面白い。112分。
 中世風の雰囲気。死の森に捨てられた赤ん坊が魔女に育てられ森を出るが、そこでは人間と「魔なるもの」の闘いが…、の物語。丁寧に作られた世界観、頑張ってる殺陣シーン、美しい舞台美術と小道具による演出(現在上演中の野田地図にちょっと似てる)、プロジェクションマッピングも含めて、「攻めた」作品となってる。今までとはちょっと題材が違うが、それでも作・演出の平安咲貴の構成力が凄い。推しの岡本麻妃呂も、いつもとはちょっと違うテイストの役だが美しく凛々しく演じる。

ベガスペガサス

ベガスペガサス

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2026/04/25 (土) ~ 2026/05/06 (水)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2026/05/04 (月) 17:00

あまりにも面白かったので2度目の観劇。登場人物達の背景ストーリーも面白い。(開演準備で2分)125分。
 北とぴあにカジノが作られた、という設定での、王子の街に集まる人々のあれこれ、という設定が見事。それぞれの人物達が抱える問題も深く作られていて、マルチエンディングにしたのも分かる。

ベガスペガサス

ベガスペガサス

やみ・あがりシアター

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2026/04/25 (土) ~ 2026/05/06 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/28 (火) 19:00

お気に入り劇団の新作は、ちょっと複雑だけど分かりやすく面白い傑作。(上演準備で2分押し)128分。
 劇場がある「北とぴあ」がIR施設になり、劇場のペガサスホールが「ベガスペガサス」というカジノ会場になった、という設定で、カジノができたら起こりそうなことのあれこれ。作・演出の笠浦の凄いところは、作劇毎に題材を研究してそうなところで、今回もアタマオカシイ(誉めています)笠浦の本領を発揮しているが、役者陣も大変なことをいろいろやっている。とても面白いので是非観て欲しい。

軋み

軋み

Nana Produce

テアトルBONBON(東京都)

2026/04/23 (木) ~ 2026/04/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/27 (月) 19:00

傑作戯曲を楽しく上演。味のある役者陣の巧妙な演技が楽しい。(前説で2分押し)118分。
 劇団ブラジルが2008年に初演し、その後も何回かいろいろなところで上演されており、初演の初日に観ている。人気マンガ家の由美子(小林さやか)のアトリエにニートな夫・潤(寺十吾)が行くと、浮気相手のチーフアシスタントのひとみ(小口ふみか)が死んでいて…、の物語。深刻な題材のはずなのに思わず苦笑してしまう脚本も見事だし、経験ある役者陣の演技も演出も丁寧で、「苦笑」の連続だった。

ビショップマーダーケース

ビショップマーダーケース

ニッポン放送/カンフェティ/全栄企画株式会社

博品館劇場(東京都)

2026/04/22 (水) ~ 2026/04/29 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/04/27 (月) 14:00

古典推理小説を大胆に翻案して、見応えある舞台になっていた。(2分押し)48分(17分休み)73分(後説8分)
 ヴァン・ダインが1929年に書いた古典推理小説をベースに、大胆に翻案して上演した。脚本・演出の須貝英が自身のユニットで2022年に上演したものを観ていて、今回が再演。今回はベテランの陰山泰以外は観たことがない役者陣だが、それぞれが経験をしっかり持っているらしく舞台は充実していた。「見立て殺人」を成立させた作品として推理小説の古典となっている作品だが、殺人シーンを見せずに展開されて残酷な感じはなく、笑いもあって、見応えある楽しい舞台だった。軸の1人であるファイロ・ヴァンスの造型にはちょっと違和感があり、役者というより演出かと思う。メイド役の小見川千明が印象に残った。

中年の好機

中年の好機

さよなら人生

スタジオ空洞(東京都)

2026/04/18 (土) ~ 2026/04/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/23 (木) 19:30

40代の機微を面白く扱って、良質な会話劇が展開される。とてもとても面白い。(3分押し+前説4分)89分。
 売れない音楽家の和郎(倉田大輔)は妹の久美(今村美乃)に呼び出され、久美の幼馴染みのしおり(黒沢佳奈)の恋人の値踏みを頼まれ、小川(市原文太郎)に会う。妙なことから、小川に気に入られ、もう一人の女性・櫻(豊田可奈子)に会ってほしいと言われるのだが…、の物語。勢いで生きられる20代はと違う「40代あるある」の物語が展開され、巧妙な会話の脚本と、見事に演じる役者陣の見事さに脱帽する。女優陣は、見慣れた今村、近年良く観る豊田、最近注目の黒沢、と、選球眼の見事さにも脱帽。とにかく観て損はない。

新宿発8時15分

新宿発8時15分

シス・カンパニー

日本青年館ホール(東京都)

2026/04/09 (木) ~ 2026/04/26 (日)公演終了

実演鑑賞

鑑賞日2026/04/22 (水) 18:00

2度目の観劇。やはりとてもいい。102分
 初日に続いて2度目だが、三谷演劇の要素が満載で、とても面白くちょっと切ない。

華氏マイナス320°

華氏マイナス320°

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2026/04/10 (金) ~ 2026/05/31 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/10 (金) 19:00

久々に構造が複雑な野田作品で何とも言えない感触。エンディングが美しい。147分。
 何を言ってもネタバレになるので詳しくは書かないけど、時間軸も空間も瞬時に移動する野田戯曲の特徴が存分に使われ、一度では良く分からないところも少なくない。しかしテーマはハッキリしていて、後から考えるとオープニングからそれが示唆されているとも言える。と言うより、タイトルが深い意味を持っているんだと、観終わると分かる。観ている間は舞台美術や幕・カーテンの使い方、そして、アンサンブルの身体に魅了される。広瀬すずのフィジカルと深津絵里の声が特に印象的。エンディングは、野田作品史上最高に美しい。

新宿発8時15分

新宿発8時15分

シス・カンパニー

日本青年館ホール(東京都)

2026/04/09 (木) ~ 2026/04/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/04/09 (木) 18:00

なんかスゴイものを観た。奇想天外と言って良い面白さ。101分。
 作・演出:三谷幸喜,音楽:荻野清子のコンビが作る「誰も観たことのないミュージカル」だそうだが、新宿発8時15分の電車が事故で止まったことで起こる様々…、の物語。対応する職員や、乗客達に起こりそうなことが次々と展開されるものの、途中でちょっとしたノイズがあり、それをときほぐすミステリー要素もちょっとある。物語的には三谷が得意なシチュエーション・コメディで大いに笑わせる。多くの役者がそれぞれ何役もやるのだが、演劇的には天海祐希と浅野和之が深い。ミュージカル面では新納慎也とシルビア・グラブが華やか。

墓場、女子高生

墓場、女子高生

あるいはエナメルの目をもつ乙女

テアトルBONBON(東京都)

2026/03/18 (水) ~ 2026/03/22 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/03/20 (金) 19:00

よく上演される名作を、丁寧で豪快な上演で知られる劇団が見事に演じる。見応えある舞台だった。135分。
 2010年に脚本の福原充則がENBUゼミ公演のため書き下ろし、自劇団ベッド&メイキングスの旗揚げで上演された作品だが、その旗揚げも観ているし、その後いろいろなところでやったものも何度か観てる。その戯曲を、小劇場で中・大劇場のクオリティの作品を上演してきた本劇団が、同戯曲大好きの演出イトウシンタロウを迎え、オーディションで出演者を選んだことも含め、見事に上演した。女子高の裏にある墓場に集まる合唱部の5人は自殺した友人を思いだすが…、の物語。女子高生あるあるの話題も交え、回想や幽霊のシーンも含め、死者への気持ちをどう切り分けるのか、どう忘れていくのか、死者は残されたものの思いをどのように受け止めているのか、など、いろいろなことを考えつつ観た。一瞬たりとも目を話せない魅力溢れる作品になっていた。それぞれに個性ある役者陣と演出の丁寧さと美術の見事さも注目したい。
 みんな魅力的だったのだけれど、桜木紗瑛・元山日菜子が気になり調べてみたら、桜木はプテラノドン『青春にはまだはやい』、元山はKUROGOKU produce『DOLL』で観ていたのであった。

「ホモ・ルーデンス-The Players-」「行きたい場所をどうぞ」

「ホモ・ルーデンス-The Players-」「行きたい場所をどうぞ」

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋ホール(東京都)

2026/03/05 (木) ~ 2026/03/11 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/10 (火) 19:00

全国の中高で巡演を重ねる寓話的近未来SFファンタジー。とても面白い。(6分押し)102分。
 瀬戸山美咲が書いて、2023年から全国の中高で100回以上も上演されている作品だが、観るのは初めて。人型ロボットが普通に存在する近未来(だよね?)を舞台に、ある駅の案内ロボット夕凪(原田真衣)の前に高校生・光莉(ひかり・竹森琴美)が現われ、「ネラ」に行きたい、と言うが、夕凪はその場所を知らないために、2人で探しに行く…、の物語。行く先々で出会う人や様々な役割のロボットのエピソードを通して、働くとは、戦争とは、人生とは、を問いかけていく戯曲が秀逸である。軸になるロボット夕凪と高校生光莉の対比を演じ分けるあたりが巧く、素舞台に角柱状の木組みを動かす舞台美術は学校公演を意識したものとは言え効果的で美しい。間を取る演出は時に冗長に感じることもあったが、楽しく観た100分だった。瀬戸山はこういったファンタジーが巧いな、と改めて思った。
 後列に座った客がやたらと荷物を動かしてノイジーで、ここは、という場面で音をたてるのは迷惑だなぁ(;_*;)。

「ロベスピエール」~夜明けへの進軍〜

「ロベスピエール」~夜明けへの進軍〜

LiberaProduce

萬劇場(東京都)

2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/03/06 (金) 14:00

推しのユニットの旗揚げだが、壮大な歴史エンターテインメントを楽しんだ。68分(13分休み)54分。
 現在絶賛推しNo.1の岡本麻妃呂がプロデューサー・演出として立ち上げたユニットの旗揚げ。フランス革命を題材に、route©️の平安咲貴が脚本を書いた、壮大なエンターテインメント。基本的には歴史を追うのだけれど、貧しい少年リュカ(小倉萌)をもう一つのメインに置き、深みある物語が展開される。丁寧に積み上げられたエピソード群は興味深く観ていられるし、2幕に分けたことでの切り替えも巧い。面白く観た。大人数の座組だが、それぞれに見所を用意したあたりも見事。それにしても、こういった平安はこういう感じの本も書けるんだというのは新たな発見。

海の凹凸

海の凹凸

serial number(風琴工房改め)

ザ・スズナリ(東京都)

2026/02/27 (金) ~ 2026/03/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/02/27 (金) 19:00

実話ベースのフィクションを手慣れた役者陣が丁寧に上演する。(3分押し)126分。
 作・演出で主宰の詩森ろばが俳優座に書き下ろして2017年に上演された作品を自劇団での上演だが、俳優座の舞台は観てない。水俣病を始めとする公害問題の講義で知られる宇井純氏と取り巻く人々のあれこれを描く。水俣病の問題を扱いつつ、それに取り込まれ悩む人々の抱える人間関係が描かれる。それぞれの「正しさ」があり、それぞれの道を選ぶが、それで幸福になるのか、と言えば、そうではないのだな、という、いわば当たり前の出来事が丁寧に描かれる。いつもと違ってエンターテインメント要素が少ないのは、俳優座へ書き下ろしたことが影響しているか。初日のせいなのか、セリフに「滞り」みたいなのがあったように感じた。軸になる女性を演じた川田希の佇まいが良い。

眠レ、巴里

眠レ、巴里

華翔

中野スタジオあくとれ(東京都)

2026/02/12 (木) ~ 2026/02/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/02/13 (金) 19:00

実話ベースの物語を手慣れた役者陣が演じる。面白いけど切ない。(前説で2分押し)69分。
 初見のユニットだが、松岡洋子が出るので観に行った。1985年の板橋姉妹餓死事件をベースに竹内銃一郎が書いた戯曲で、いろいろなところで上演されていて、別ユニットで2022年にも観たことがある。パリの三つ星ホテルで姉妹があれこれ浮かれて取り留めもない会話を続けているが…、の物語。実は切ない物語だと知っているのを、華やかに、特にエンディングを華やかにする演出で、余計に切なさが目立つ。役者陣はベテランでしっかりした演技。背景の「窓の外」の美術が美しい。

迷光、あるいは、残照。

迷光、あるいは、残照。

風雷紡

小劇場 楽園(東京都)

2026/02/11 (水) ~ 2026/02/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/02/12 (木) 19:00

多重人格と源氏物語を繋いで犯罪を扱うサイコサスペンス。面白い。107分。
 風雷紡の吉水恭子が下平久美子の求めで2022年に作・演出した作品のリメイクだが初演は観てない。解離性人格障害(解離性同一性障害、いわゆる多重人格)の箒木美都子(下平)が児童誘拐容疑をかけられ天才精神科医・速水ひかる(川島拓矢)の精神鑑定を受けるが…、という物語。終始タイトで緊張感の溢れる場面が続くが、興味を持って最後まで面白く観ることができる。彼らを取り巻く人々や刑事たちが物語をふくらますが、メインは箒木と速水の対峙するシーンということになろうか。「天才精神科医」という言い方にちょっとばかりの違和感。また、刑事役の一人の暴力的な演技はちょっと心に痛い。多重人格を演じる下平の演技力は凄い。推しの吉水雪乃が美しい。

宝島

宝島

Project Nyx

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2026/02/06 (金) ~ 2026/02/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/02/06 (金) 19:00

アングラ美女劇の本劇団が観客(強制)参加型演劇で楽しませてくれた。面白い。(前説1分含み)64分(9分休み)69分。
 寺山修司がスティーブンスンの「宝島」をベースに子ども向けにかいたミュージカル戯曲で2014年にも同劇団で上演されている(未見)が、水嶋カンナによる潤色でまた別の話になっているらしい。大筋は小説に準拠しているが、黒色すみれの歌をメインに音楽劇となっていて、アングラテイストあふれるダンス(山本耀のタップも見事)や、ストーリーテラーの「ホラ吹きおばさん」(伊藤さやか)による誘導で観客も(強制的に(^_^;))参加して、とにかく楽しい。舞台はシンプルだが、舞台中央に黒幕を降ろし、その後ろはしばしば転換するが、その間は幕前で芝居を展開する美術も巧い。久々に聞いた黒色すみれも見事だが、伊藤さやかによりエンターテインメントに振り切った展開がとにかく楽しい。
 休憩込み130分と予告されていたが、142分。楽しいんだけど、140分以上に延びるんだったらマチネが良かった、とも思う。

「わたしの町」

「わたしの町」

TRASHMASTERS

新宿シアタートップス(東京都)

2026/01/29 (木) ~ 2026/02/08 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/01/31 (土) 14:00

社会派の雄が実話がベースの物語を描くが、いつもとちょっと違って心温まる作品になっている。観るべし!60分(10分休み)105分。
 北海道浦幌町の「子ども中心の町起こし」の実話をベースにした作品。もちろんフィクションだが、実際にこうあったんだったらいいな、的な物語で、紆余曲折を経ての希望ある展開。2008年にある小学校の総合学習として始まったものが(ここまでが第1幕)、2015年、そして、その後、とどう繋がっていったかを描く。対立を描くことが多く笑いの起きない芝居をやることが多い本劇団だが、本作は随所で笑いが起こる等、『チョークで描く夢』(2023年)に近い感触だった。役者陣は皆熱演だったが、石井麗子・中嶋ベンの演技がシッカリした味わい。久々の出演の藤堂海が元気なのも嬉しい。
 同劇団の本公演では初めて、女性キャストの方が多い。

いのこりぐみ

いのこりぐみ

トライストーン・エンタテイメント

IMM THEATER(東京都)

2026/01/30 (金) ~ 2026/02/23 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2026/01/30 (金) 19:00

学校が舞台のシチュエーションコメディ、だが一種のホラーでもあったりして…(^_^;)。105分。
 小学校の教室で教頭(相島一之)とその教え子の若手教員(小栗旬)が、女性教員(平岩紙)が担任するクラスの生徒の親(菊池凛子)を待っている。その親はいわゆるモンスターペアレントで、担任を変えてくれと言っているのだが…、の物語。少し誇張されているものの学校でありそうなエピソードを積み重ねていくが、いかにもモンスターな状況が分かる前半と、真相が分かってくる後半で感触が変わる。冒頭の雑談も含めて、極めて緻密に積み重ねる脚本が見事で、教室の時計が17:00過ぎから1時間45分進む中でリアルタイムで進行する、三谷幸喜がやりたかったと言うシチュエーションコメディの典型。初舞台の菊池凛子は流石なところを見せ、他の3人も巧みに演じ、飽きることなく観ていられる。教員に平岩を配したことでホラーな展開も理解できるというキャスティングも巧い。
 細かいことを言うと、今時は「父兄」とは言わない。「父母」か「保護者」である。

怪力乱神ヲ語ラズ

怪力乱神ヲ語ラズ

劇団肋骨蜜柑同好会

新宿シアタートップス(東京都)

2025/12/24 (水) ~ 2025/12/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/12/27 (土) 13:30

気になってる劇団が気になってる役者陣を集めてのホラー。面白いとは言えるが、ちょっと甘い気はする。(4分押し)143分。
 「群馬県と山梨県の境目にある田瓶市」にある私立女子高で、朝礼の時、何人かの生徒が失神する事件が起こり、悪魔を見たという生徒もいて、教員達は対策を考える一方で、生徒達はそれぞれの立場で勝手に動き…、の物語。オカルト系の出来事が起こる架空の都市を作ってのシリーズ作品で、団体の本気は感じられるし、役者陣はそれぞれに経験を積んでいるので巧い。誰がキーパーソンか分かりにくい作りで、最後まで興味を持って観ていられるのだが、そう終わるか、という感じもなくもない。ある意味で世界観芝居という気もする。久々の舞台のハマカワフミエが元気なのが嬉しい。

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