jokermanの観てきた!クチコミ一覧

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じゅうごの春

じゅうごの春

やみ・あがりシアター

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2019/10/17 (木) ~ 2019/10/20 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/18 (金) 19:30

 面白いじゃねえか、…、そんな印象の芝居である。1999年に15歳の「じゅうご」君は、ノストラダムスの予言を信じて世界が滅びるものだと思って、毎年表彰されている夏休みの宿題の自由研究を全くやっていなかった。8月に入って、世界は滅びず、予定がすっかり狂った「じゅうご」君は、どうすれば素晴らしい自由研究ができるかを考えるのだが…、という話はよくあるものだが、着眼点は素晴らしい。「じゅうご」君は父と姉と、あと2人の兄がいるようだが…、という展開は、異なる時間軸を同時に見せることの多い笠浦らしい作劇で、同じシーンを繰り返しつつ展開が少しずつ変わっていくのも笠浦らしいものと言える。エンディングは、もう少しスッキリ終わってもよかったように思う。
 当パンに役名が書いてないののは、それなりの意味があることが、脚本を読むと分かる。

小刻みに 戸惑う 神様

小刻みに 戸惑う 神様

劇団ジャブジャブサーキット

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/10/17 (木) ~ 2019/10/20 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/10/17 (木) 14:00

 名古屋を中心に活動する劇団として名前は知っていたが、初見の劇団。ちょっとばかり不思議な感じの会話劇で、面白いことは面白い。劇作家が亡くなり、娘2人と若干の家族での質素な葬儀が行なわれいるが、なんだかバタバタしている…、という群像劇。展開はやや奇抜な印象もあり、人物によってはありえない言動もあるのだが、そのようなキャラクターにしなくても成立する芝居だと思えて、やや残念な印象がなくもない。独特の個性は出ているように思うが…。

『Q:A Night At The Kabuki』inspired by A Night At The Opera

『Q:A Night At The Kabuki』inspired by A Night At The Opera

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2019/10/08 (火) ~ 2019/10/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/10/14 (月) 19:00

 そう来たか、という印象をまず持つ。Queenの "Night at the Opera" の楽曲を使い、『ロミオとジュリエット』をベースとした作品と聞いて、エンタメを予想した私の思惑は全く外れ、思いもかけないテーマを持った作品に仕上がっていた。プログラムによれば、このテーマは、野田が以前からやりたいものとして残していたものだそうで、このタイミングと状況でやるのが適切かどうかは分からないがインパクトのある舞台だったことは確かだ。志尊淳と初舞台の広瀬すずの身体能力の高さにはちょっと驚いた。
 ただし、休憩込み3時間は、さすがに長い。

死と乙女

死と乙女

SIS Company

シアタートラム(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/10/13 (日) 17:00

 千穐楽前日の公演を2度目の観劇。やはりタイトでシビアな舞台だった。初日に観たものから大きな変化はないのだが、やはり表現に深まりを感じる。しかし、そもそもが非常に厳しい内容の作品なので、変化が見えにくいのかもしれない。初日は、多様な解釈を残すエンディングと書いたが、どうも真実は意外なところにある、という結末に思えた。台風の影響で開演時間を遅らせて上演。ところどころに見える空席は、来られなかった観客だろうか、と思うと、残念に感じる。

PROMISED LAND~遥かなる道の果てへ~

PROMISED LAND~遥かなる道の果てへ~

ネオゼネレイター・プロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2019/10/09 (水) ~ 2019/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/11 (金) 19:30

 独特の感触を持つファンタジーで面白かった。宿屋の1階にあるカフェと言うかバーと言うか、2人の男(猪股俊明・井村昂)がカード・ゲームをしながら、取りとめもない話をしている。部屋には多くのドアがあるのだが、それは異次元的世界に続いているらしい…、という物語。ある種の『ゴドー』だと思ったが、他の登場人物に付与された特性も興味深く、何だか訳分かんないけど、何か面白かった、というタイプの120分だった。

boat

boat

calmoプロデュース

劇場MOMO(東京都)

2019/10/09 (水) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/09 (水) 19:00

 新ユニットの旗揚げ公演は、劇団ブラジルが2003年に初演、2013年に再演した作品の改定版。面白かった(^_^)v。作・演出もブラジルの主宰ブラジリィー・アン・山田だが、ブラジルらしい苦笑系の作品。2013年の再演を観ているはずだが、あれこうだったっけ、と思う部分もある。遭難したボートの上での愛憎入り交じる群像劇という趣向だが、メインの会話でない部分で起きる出来事が重要な場面があり、そこも含めて、微妙な感触を醸し出す。ラストはかなりのブラックだが、とにかく苦笑させ続けられる120分だった。元グラドル役の笹峯の衣装が妙にエロい。

『アイラブユー』『日本演劇総理大臣賞』

『アイラブユー』『日本演劇総理大臣賞』

ロデオ★座★ヘヴン

花まる学習会王子小劇場(東京都)

2019/10/03 (木) ~ 2019/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/06 (日) 17:00

 『アイラブユー』を観た。面白かった。今回の公演で活動を休止するロデオ座ヘブンのため、qui-coの小栗が作・演出。ロジックというより、感触を残そうとする作劇が特徴だと思う小栗らしく、「アイラブユー」の感触が随所に溢れた作品になっている。過激が売りのラジオ・パーソナリティに憧れ、自分もそうなりたいと願う少女。その成長に合わせて周辺の人々の関わりを描く群像劇だが、「アイラブユー」の多様性を見せてくれて、エンディングは潔い。小口ふみかの成長が著しい。

ユー・キャント・ハリー・ラブ!

ユー・キャント・ハリー・ラブ!

弦巻楽団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/10/04 (金) ~ 2019/10/07 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/10/04 (金) 19:00

 札幌で活動する劇団の代表作で、作・演出の弦巻が2003年に他劇団に書き下ろし、自劇団でも何回も上演しているという作品だが、とにかく面白い\(^_^)/~~。高名なシェイクスピア研究家だが恋愛未経験で、ロミ・ジュリさえ否定する大学教授が、ラジオの気象予報師の声に初めて惚れる。実は彼女は、教授の講義を密かに聞いていた教え子で…、という、ウェルメイドのシチュエーションコメディである。すごく巧妙に練られた台詞と、登場人物のキャラクターが実に見事で、エンディングの潔さも素晴らしい。とにかく楽しんだ95分だった。

MILANDA

MILANDA

Ne`yanka

ワーサルシアター(東京都)

2019/10/02 (水) ~ 2019/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/02 (水) 19:00

 Ne'yankaは第4弾で少し雰囲気の違った作品を上演した。面白かった。元々は脚本の遠藤の劇団で初演されたものだそうだが、死んだ骨董屋が生き返る事件をきっかけに、島の秘密と言うか、島にかけられた「呪い」の謎が徐々に明らかになる展開が面白い。初日だからだろうか、台詞を噛む役者がやや目立ったのは勿体ないし、初日のせいなのか、笑えるシーンで笑いが起きない不思議もあったが、現代にも通じるテーマを扱った興味深く観ていられる110分だった。

ベンジャミンの教室

ベンジャミンの教室

電動夏子安置システム

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/23 (月) 12:00

 初日に観て、あまりに面白いので千穐楽にもう1度観た。2度目なので話の流れが分かっている分、細かい台詞や小ネタの演技等にも反応できる。いつもとはテイストが違うのは確かだが、こういう電夏もまた楽しい。

奥村さんのお茄子/あこがれ

奥村さんのお茄子/あこがれ

こねじ

Galeri KATAK・KATAK(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/20 (金) 19:00

 『奥村さんのお茄子』を観た。高野文子のマンガを原作にした芝居で、何回か上演されていて観てもいるが、今回も不思議テイストの面白い作品だった。奥村さんの前に現われた謎の女が、1999年の6月6日のお昼に何を食べたか、を聞いてくるが、実はその女は…、というSFチックだがシュールな作品。以前の公演とはスペースが変わったことで感触も少し変わるのだが、充分楽しい50分だった。
 今回のスペースは初めて行った場所なのだけれど、奥に座席を置いて入口側に舞台を作ったために、入口の全面ガラスの窓を通して、通行人や車などが借景として見える。また、そもそも役者も道からドアを開けて入ってくるという形で、とてもよいスペースだと思った。ただし、『奥村さんのお茄子』は座敷で観たかったな、という気もした。

奥村さんのお茄子/あこがれ

奥村さんのお茄子/あこがれ

こねじ

Galeri KATAK・KATAK(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/20 (金) 16:30

 『あこがれ』を観た。2年前に『石川のことはよく知らない』というタイトルで上演されたものの大幅な改作で、初演も観ているのだが、あれ、こんな話だったっけ、と思うのは私の記憶力のせいである。家族の一員でもあったタクボクの火葬からの帰宅後、石川ハジメと3人目の妻・キョウコ、1人目の元妻ユミエによる会話劇。徐々に明らかになる諸事情や、鈍感な夫ハジメのポジションとか、クスリと笑わせながら、ジンワリ終わる脚本がいい。役者陣も見事にフィットしていて、気持ちよく観ていられる50分だった。

ベンジャミンの教室

ベンジャミンの教室

電動夏子安置システム

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/18 (水) 19:30

 いつもの電夏とは少しテイストが違った芝居だった。過去の作品で言うなら『ベター・ハーフ』などに近い、シチュエーション・コメディの印象が強い。税金の話を小学生にしなければならない事業会のメンバーが、それぞれに事情を持っていて、それが徐々に明らかになる中で起こるドタバタが展開される。その辺の、各人の事情のぶつかり合いから起こる笑いが主になるのは、よくあるものだが同劇団では久しぶりという感じがした。初めての会場だが、爆笑が続き、誰でも楽しめる120分だった。

むむちゃん

むむちゃん

U-33project

花まる学習会王子小劇場(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/17 (火)公演終了

満足度★★

鑑賞日2019/09/16 (月) 19:00

 役者のスキルの高さは目立つ舞台だった。リスカを繰り返すむむちゃんは、医者から、後3回切ったら手首が取れる、と宣告される。そんなむむちゃんを取り巻く人々の物語…。ということなのだが、何がリスカの原因になるのか、が明らかではないので、ただ物語が流れていくだけ、の芝居になっているのが惜しい。何よりも、リスカそのものへの理解が充分とは言えない印象は拭えない(リスカ常習者が見て怒らないだろうか)。もっと脚本を練るべきではないか。役者のスキルの高さは見て取れるので、もったいないと思った。

悪魔を汚せ

悪魔を汚せ

鵺的(ぬえてき)

サンモールスタジオ(東京都)

2019/09/05 (木) ~ 2019/09/18 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/14 (土) 19:00

 2016年に初演して鵺的の代表作とも呼ばれる作品を、ほぼ同じキャストでの再演で、初演も観てるが、やはりインパクトが凄い。悪を悪と感じない兄妹とその一族のおぞましい物語だが、初演を観たときは、あまりと言えばあまり、という展開にビックリしたものの、今回はストーリーを知っているだけに覚悟して観ていることで、一応は気持ちを落ち着けて観ていられる。その意味で冷静に観てみると、所詮はフィクションだと思える展開だが、高木の描く物語と演じる役者が絡み合って、強烈な作品に仕上がっているな、と、今更ながら思う。チケット完売だそうだが、当日券で観てほしいと感じる作品。

あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/14 (土) 14:00

 iakuらしい戯曲が展開される100分。母子家庭の娘の千夏は、同じマンションに住む幼馴染みの同級生の光輝と同じ大学に入学する。光輝に恋心を抱く千夏は、姉のように慕う透子と相談する一方、母の昭子は東京から来た上司の木村から好意を感じる。しかし、木村がもらったサーカスの券で5人が一緒にサーカスを見ているとき…、という展開で、5人の関係は複雑な方向に向かう。時折笑いも起こるが、最後は切なく、しかし、人間の存在を信じられる「いい話」として終局する。多様な意味に取れるタイトルが秀逸である。舞台美術は抽象的で、多様な場として使われるのだが、舞台上部に張られた赤い糸に何か意味があるように思えた。

死と乙女

死と乙女

SIS Company

シアタートラム(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/13 (金) 19:00

 いろいろなユニットで何回か上演されているらしいが、初めて観る戯曲。極めてタイトな95分だった。軍事政権下で反政府運動をしていたジェラルド(堤真一)は、同じく反政府運動をしたために拷問されレイプされたことがトラウマになっているポーリーナ(宮沢りえ)と結婚しているが、新政府の人権調査委員に選ばれたために、妻のトラウマを表に出すことができない。ある雨の夜、車の故障を助けてくれた医師ロベルトを家に招くが、その声を聞いたポーリーナはロベルトこそ自分をレイプし続けた男だと気づく…。ロベルトを縛りつけ復讐を遂げようとするポーリーナと、無実を訴えるロベルト、ポーリーナの暴挙を止めようとするジェラルド、という三者三様の言葉の応酬の後、全く予想できないエンディングに向かうために、疑問が残り、多様な解釈が可能な戯曲は、まずすごい。そして、役者陣が機関銃のように台詞を放つのも見事だ。ただ、演出の緒川はやや抑制的な演出をしているように見え、そのことの評価は難しい。

暴力先輩

暴力先輩

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2019/09/11 (水) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/11 (水) 19:30

 Nice Stalker らしい楽しい舞台だった。「私」と「先輩」の関係を軸にして、登場人物が議論する場面と、「カワイイ女の子」あるある的なドラマ・パート4編を交互に提示する、イトウシンタロウらしい一種トリッキーな作りも面白いが、ドラマ・パートの物語が興味深い。何と言っても台詞の切れ味がいい。みしゃむーそ、という人物を初めて知ったが、興味深いキャラクターで大事な役割をしっかり演じてた。
 ただし、当初100分と言っていたのが130分となったのは、いただけない。

今、僕は六本木の交差点に立つ

今、僕は六本木の交差点に立つ

ネルケプランニング

天王洲 銀河劇場(東京都)

2019/09/04 (水) ~ 2019/09/08 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/09/05 (木) 14:00

 休憩込み2時間40分の長さが気にならない面白さを持つ舞台だった。中津留章仁の脚本と赤澤ムックの演出という、小劇場系で劇団を主宰し、近年商業演劇系にも進出してる2人だが、この2人の組合せは多分初めてということで、興味を持って観に行った。実在の人物をモデルにした物語という点では中津留の得意な部分だが、第1幕で人物像を描き、第2幕で歌を歌うようになった経緯を描くというあたりは巧い。時折はさまれる老年の日本人とタイの少女との物語が持つ意味が分かるエンディングも悪くない。

トリスケリオンの靴音

トリスケリオンの靴音

エヌオーフォー No.4

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/09/04 (水) ~ 2019/09/16 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/04 (水) 19:00

 久々に観る堤泰之の作・演出作品で、昨年に初演されたものを役者陣を変えての上演だが、初演は観てない。堤らしい「いい話」が展開される。田舎町の再生のため、彫金師の工房を資料館にしようという計画が持ち上がり、設計事務所から派遣された若い男と彫金師の弟子だった男が相談していると、突然現われた彫金師の娘。この3人が絡み合って物語が展開されるのだが、巧みに張られた伏線がしっかり回収され、最後に一種のハッピーエンドで終わるあたり、堤の脚本は巧い。役者陣も独特のキャラクターの登場人物をしっかり演じ、気持ちよく終わる。惜しむらくは、「トリスケリオン」という単語が我々(少なくとも私の)日常で用いられないため、インパクトが弱いということだろうか。でも、いい気分で帰れる100分だった。

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