実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/12/09 (月) 13:00
ケラのチェーホフ作品の第4弾・最終。とても分かりやすいチェーホフで面白い。84分(15分休み)78分。
同戯曲はいろいろと観てるが、本作は非常に分かりやすい。役のキャラクターを際立たせる演出で、それぞれの役の持つ意味が分かりやすく作られる。特にロバーヒンの視点を軸にしている感じがあって、彼だけが現実を見ている印象がある。他の役は、現在の視点から言えば「おバカ」という感じだが、その意味で「喜劇」とチェーホフは呼んだのではないか、と思わせてくれる。役者陣は皆熱演だが、オバーヒンを演じた荒川良々が特にいい。大転換する舞台美術や、照明も巧みだが、特に第二幕の後半の照明が美しい。