ナイト・メアⅡ
Project To Do
萬劇場(東京都)
2026/07/16 (木) ~ 2026/07/20 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
木曜ソワレと日曜ソワレを観劇。
前作を観ていなかったので話を理解できるか少し心配ありましたが、結果としてはだいたい大丈夫。前作未見でも分かるように会話に工夫がされていたのだと思います。
序盤でキャラと文字映像による役名の紹介の時間が。普通の舞台では役者名と役名の両方出すと思いますが、役名だけ。この発想は無かったですが、頭に入りやすくて良かったです。短い時間で読める字は限られてますものね。
光で客席の目を眩ませることで、影役が急に現れる演出がお見事でした。ここまでキレイにきまったのは見たことないかも。
ネタバレBOX
殺陣が9割くらいあったんじゃないかと思うくらい、とにかく多くて迫力満点でした。はっきりと「殺陣アクション・エンターテイメント」と謳っていることからも分かるとおり、最大の魅力がそれで間違いありません。
日替わりゲストを除いて27人。うち13人とアンサンブル7人計20人が本格的な殺陣を。これだけ多いと人によっては出番が少ないかと思いきや、実際はそんなことなく、皆さんに見せ場がたくさんあったという印象です。
拝見したことある役者さんはたくさん。今回は五十嵐かいとさんが殺陣をすると聞いていたので注目していました。演目数で10本くらい拝見してますが、殺陣は記憶が無かったので。大人数なので出番はそれほど多くないという予想でしたが、いい意味で裏切られました。かっこよかったです。
淡野さんの灰崎が前作の主役だったのかな。はっきりは分かりませんが、そんな印象を受けました。
天城という人は前作に出てきたのかな。一条にとって恩人だけど「お前はもう必要ない」と言われた。しかしそんなこと言う人ではない。眠って一年になる、と。次作で展開がありそうですね、期待します。
Villains' Requiem-ヴィランズレクイエム
Sword Performance Team 偉伝或~IDEAL~
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2025/12/17 (水) ~ 2025/12/21 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
持田千妃来さん出演。
木曜ソワレ、土曜マチネを観劇。
Villains の綴りがパンフレットの表紙では Villans と i が一個抜けてます。しかし裏表紙にぽつんと i の文字が。実はスペルミスとのことですが、リカバリがおしゃれですね。チケットもよく見ると i が下に転がってます。
ゼロ、ワン、みつ、スー、・・・というように数値が名前になっていることは、話が進むうちに分かりました。ユイってなんだっけ・・・あとから知ったのはフランス語”huit”の8。ところで10までのうち2だけが無いのはなぜだろう。なにか意図がありそうです。
セントは100。ウロボロスは無限と理解。フィニティは無限の反対語ですね。
持田さんの拳銃アクション。発砲の衝撃を吸収する動きに強いこだわりを感じました。両足をついてしっかり構えて撃つ。反動が腕だけでなく体全体に伝わり、それが吸収される。ほんとに衝撃があるようで。
ネタバレBOX
ファーザー、ZERO、ウロボロス、スーの4人のシーン。1回目の観劇ではファーザーが生きているものと思い、その後ちょっと混乱しました。実はZEROの頭の中の存在で。2回目観劇のそのシーン、あらためて見るとほれぼれするほどよく作られてましたね。ファーザーがいないと仮定してもちゃんと成り立ってました。
主宰の川渕かおりさん。この前年(2024)に3本「贋作夜想曲」「道雪」「リア女王」と拝見していました。とくに道雪の家臣「安東蘭」が印象に残ってます。史実には存在しないしそもそも女性武士の家臣はおかしいと感じるはずですが、なんにも違和感なく。
1か月後のアフターイベントも、いろんな裏話が聞けたり楽しかったです。iの抜けた件もそのひとつ。
全員でショートストーリーの劇が披露されました。後日談や前日譚というわけではない、別の世界線というのかな。こうだったらいいな、という思いを感じるものでした。
贋作夜想曲
イノセントギアカンパニー
ザ・ポケット(東京都)
2024/06/19 (水) ~ 2024/06/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
持田千妃来さん出演。
興味深いタイトルですね。パンフレットによると、正義、魂、信念、イデオロギー闘争 といった深いことがテーマに含まれているようです。
持田さんの「カノン」はアンドロイドと言うよりドールという方が合ってるかな。機械というには不思議な存在。場面転換で踊るなど、いわゆるメタの役割も。
ネタバレBOX
カノンは存在がコメディでもあり、ラスボスでもあり。コメディは機械人形のように、アクションは機械人間のように。無表情で残忍な機械。あまり無い役で新鮮でした。
「イデオロギー闘争」について難しいことはわかりませんが、「はこ」と「カリギュラ」のセリフにそれが表れています。それは解釈次第、舞台の楽しみ方次第。百人百様と思います。
闇会社、テロリスト集団、秘密警察。3つの勢力がそれぞれの思惑で干渉し合う構図。人数が多く、1回見ただけでは把握できませんでした。誰がどこの所属か覚えきれません。
相関図を確認して2回目の観劇。やっぱり把握できませんでしたが、それはそれとして楽しみました。
アニメ「ワンピース」のネタをギャグとして使ったようなのですが、自分はほとんど知らないのでポカンとしてしまいました。
難しいことは置いといて、壮大なエンターテイメントとして面白かったです。ぜひ再演してほしいですね。
〜ちはる塾〜「裏がないとは言わせない」
制作「山口ちはる」プロデュース
下北沢 スターダスト(東京都)
2026/06/04 (木) ~ 2026/06/14 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
真田林佳さん出演。
下北沢スターダストは平坦なレンタルスペース。部屋の床がそのままステージ。座席との分かれ目もなく、とても近く感じました。
登場人物は6人。5役がダブルキャスト、1役がトリプルキャストで、回ごとに出演者の組み合わせが違います。
(まだ上演期間中ですが)全16回のうち真田さんの出演回は8回で、その8回だけでも共演者の組み合わせは7通り。ほとんど毎回違う顔ぶれということになります。
1回見て別の組み合わせも見たくなったので複数回行きました。観劇した回は以下の通り。
役名
宇野真紀/三角綾乃/乙川双葉/遠巻望/志村順子/胡蝶霊視
6月5日(金) 19時半
板垣まゆ/矢吹桃子/明桜/片山音嶺/山下優紀/真田林佳
6月6日(土) 15時半
花栁のぞみ/矢吹桃子/明桜/藤原咲恵/滝本葵/真田林佳
真田さんは占い教室の先生の「胡蝶霊視(れみ)」。先生的な立場は過去にも「志立彩色女学院アイドル科」「橋の下のショコラティエ」「BAN&COLORS」など、真田さんの十八番という感じですね。ときどき発するドスの聞いた声の使い分け。いつも期待される(?)コミカルなシーンもちゃんと。楽しく見させていただきました。
追記
最終的に4回行きました。あと2つはこの組み合わせ
6月13日(土) 13時
板垣まゆ/綾瀬礼音/西川美月/藤原咲恵/滝本葵/真田林佳
6月14日(日) 13時
花栁のぞみ/矢吹桃子/明桜/片山音嶺/山下優紀/真田林佳
ネタバレBOX
ここまで2回見てどちらもストーリーは同じでしたが、「遠巻」の片山さんが関西弁、藤原さんが標準語という違いがあり、だいぶ印象が違いました。「宇野」の板垣さん・花栁さん どちらも強烈な演技でそれぞれ見ごたえがありました。
「三角」&「乙川」 コンビが劇の核だからだと思いますが、ダブルキャストながらその組み合わせは固定になっています。もしここもシャッフルしてたら、三角役・乙川役の4人の演者さんはかなりたいへんだったかも。
ドロドロした不倫を題材にしてはいても終始コメディで、笑いながら楽しく見られました。終盤の三角の暴れ方には物理的にびっくりしました。
オチについて「ありそう感」が全くなかったのは残念。伏線が無いので話の「無理やり感」が。たとえば冒頭の「落ち込んでいる」ことが株で失敗ではなく本線の伏線になっていれば、もう少し納得感があったかもしれません。
グリムプリンセスストーリー The New Order
フェアリーテイルシアター
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2025/11/21 (金) ~ 2025/11/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
持田千妃来さん出演。23日のチームPUのマチネとソワレを観劇。
1公演で2話。
14:00 公演 白雪姫&いばら姫
17:30 公演 灰かぶり姫&髪長姫
グリム姫:雨宮美都
グリム王子:持田千妃来
グリム魔女:清水星来
グリム娘:藤本麻依、伊澄ちひろ
グリム親父:波多野和俊
グリム語り部:岩田裕耳
各話で役割を 姫、王子、魔女、娘x2、親父、語り部 の7人で回すという、合理的な配役体制。各童話に似たようなキャラクターがいるんですね。
椅子の無い朗読劇で出入りと動きはたくさんあり。朗読劇はともすれば眠気を誘うので、なんらかの動きがあるのが良いと思います。
持田さんは王子。よく考えれば女性が男性を演じる唯一の人ですが、なんら違和感なく。得意分野のひとつになってますね。
フェアリーテイルシアターさんは「リア女王」などのイノセントギアカンパニーさんと主宰は同じ方で。ペンネームはたびたび変化してますが名前の読みは一貫していて「ゆうたろう」さんです。
ネタバレBOX
タイトル通り、グリム童話を原作としているとのこと。
調べたところグリム童話集は昔話を19世紀に再編したもの。グリム兄弟が作ったわけではなく、整理したものなのですね。
今回は原作に沿っているものとアレンジ多めなものがあり。「灰かぶり姫」はいわゆるシンデレラ。けっこう原作に沿った、復讐的な話になってます。いちばん興味深かったですね。
「いばら姫」は眠れる森の美女として知られるもの。劇団東少さんで観劇したことがあり「糸車の針に刺されて死ぬ」が印象的でした。今回のはちょっと表現が違いましたが。好きな話です。
吉原ロミオとジュリエッタ〜百花繚乱・仇吹雪〜
劇団ドガドガプラス
すみだパークシアター倉(東京都)
2026/05/05 (火) ~ 2026/05/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
真田林佳さん出演。7日夜と8日夜の2回観劇。
真田さんは8日が誕生日。昼はぱすてるからっとさんのイベントで夜は舞台本番、ハードな一日だったと思います。ちょっと心配しましたが、舞台もイベントも変わらずお元気そうで安心しました。劇団の方からうかがった話によると8日は楽屋でお祝いしたとのこと。年齢を一つ重ねて、新たなステージに入りましたね。おめでとうございます。
役の「卯月」は観た感じでは十代前半かな、珍しく幼い役でしたね。これも新たなステージかな?
ドガドガプラスさんは初めて観劇しました。主演の丸山正吾さんは何度か拝見してますが、その中でも2019年「月に吠えろ、夜ヲ焦ガセ君ヨ」の外道丸の印象がとても強く。今回の剣士も変わらずかっこよかったです。
ヒロインのシミズアスナさんも何度か拝見していますが、初見だった2022年「失創セブンスプレイ」でのセリフ量と声量が衝撃的でした。今回もすごい声量とスピードで。正直、強い役が合っていてヒロインのタイプではないと思ってたのですが、ここまで強いヒロインはありですね。
ネタバレBOX
丸山さんとシミズさんのキスシーンはびっくりでした。客席から笑いが漏れたことは、驚きや照れの反応として自然だったと思います。シミズさんの「これが恋か」を含む真面目な長セリフは、場内の雰囲気がざわついた状態で。直後に歌唱シーンが入るのは良いですね。ざわついた空気を次につなげる、計算された演出と受け取りました。
赤穂浪士を「義士」と呼ぶのは違和感がありました。討ち入りの前なので。
ロミジュリなので二人とも死ぬと思っていました。ところがどっこいハッピーエンド。休憩込みで160分と長い演目ですが、目が離せない壮大なエンターテイメントでした。
舞台「スター☆ポリス」~美しき戦士たち~
特定非営利活動法人 劇団スターキャスト
ブディストホール(東京都)
2026/05/06 (水) ~ 2026/05/10 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
持田千妃来さんが声の出演。
2023年製作の映画の舞台版。スターポリスの5人のうち、疾風健役の五十嵐優斗さんだけが同役で。子役の佐藤右京さんと、監督で悪役の天美幸さんも同役。ほかはほぼ一新されているようでした。右京さんは2年前の映画上映会でお話したときは6歳だったので、今は8歳かな。大きくなりましたね。
持田さんは映画では警察官を演じられてましたが、今回の舞台版ではその役はなし。今回は声の出演なので登壇はありませんでしたが、主人公の母など複数を声色を変えて表現されていました。
勿来一記役の稲見悠寿さんは2024年「怨霊撲滅屋GB」での初舞台を拝見してました。あれから1年半ですね。今後の活躍に期待します。
終演後の皆さんでのダンスは圧巻でした。監督がマイクを持って歌われたのはびっくり。楽しかったです。
ネタバレBOX
2年前の映画の上映会に行ってたので話の大枠は覚えていましたが、いろいろと忘れていました。映画も舞台も尺は1時間ほど。大筋は映画のとおりだったようです。映画を知らないと分からないだろうなあ、というところがいくつか。映像での表現を舞台でそのままは難しいですね。
土曜のマチネ、ブディストホール客席は30人ほど。今後に期待します。
ウチの師匠がつまらない
劇団バルスキッチン
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2026/01/16 (金) ~ 2026/01/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
19日のソワレを観劇
錦笑亭満堂(末高斗夢)さんの本の舞台化。
タイトルと内容は合ってないですが、本を売るためにはタイトルにインパクトが必要だそうです。そういった話が聞けたアフタートークでは師匠の三遊亭好楽さんとご子息の7代目円楽さん。もっといろいろ暴露されたりして、場内は爆笑の渦でした。
好楽役の佐藤正宏さん。好楽さんから見ても好楽さんそのものだったようで、絶賛されていました。
主演の渡辺裕太さん。ご両親が有名人なのはもちろんですが、アイドリング!!!界隈では遠藤舞の大ファンを公言していたことで超有名です。満堂さんにどれだけ寄せられたのかは分かりませんが、素敵な演技でした。
大内真佑花さんは1月のこの舞台のあと、2月上旬に「鬼は妖怪」、3月上旬に「ロベスピエール」と立て続けで、4月も「ほぼスポ」が控えています。大車輪の活躍ですね。
ネタバレBOX
「コヒル」というのは春風亭小朝さんのことなのですね。観劇後に満堂さんの名付け親を調べて分かりました。
昔テレビで三遊亭小遊三さんとお弟子さんのドキュメンタリーがあって。師匠に話しかけることも許されないという厳しさ。そういうものだと思ってたのですが、好楽さんはぜんぜん違うのですね。勉強になりました。
尾上さんが大内さんの頭をはたいたのはちょっと驚きました。そういうのなしで十分笑いをとれると思います。
アフタートークによると。満堂さんが「とむ茶」として売ってるお茶のうち、玄米茶はそれほど○○○○○ではないそうです。帰りに買いました。おいしかったです。
鬼は妖怪
ポット企画
バルスタジオ(東京都)
2026/02/04 (水) ~ 2026/02/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
高島平のバルスタジオ。バルスキッチンさんで拝見したことのある役者さんがたくさん。大内真佑花さん愛恵さんはもちろん。山崎玲央さん上杉輝さん山田洋介さん。安心感がありますね。黒木美佑さん宮崎理奈さんも去年の「商店街グランドリオン」で。
パンフレットでは「たてくりかえし」役は女性の有井ちえさんなのですが、観劇した回は男性の佐野祐介さんでした。有井さんの体調不良で 2/4,5 だけの交代だったようです。佐野さんまったく違和感なく、学生服で、特徴的な(変な?)妖怪を演じられてました。
ネタバレBOX
滅! はやっぱりミルクさんのあれでしょうか。
パンフには「妖怪たちの妖怪学園ドラマ」と。ストーリーはとても分かりやすく。
赤鬼が妖怪のスター。青鬼より赤鬼なのですね。
青鬼がとてもかっこよく。夜鳴き石がとても可愛かったです。
「ロベスピエール」~夜明けへの進軍〜
LiberaProduce
萬劇場(東京都)
2026/03/04 (水) ~ 2026/03/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
金曜マチネの当日券で観劇。休憩込み約140分の大作です。
ベルサイユのばらを挙げるまでもなく、フランス革命は日本人にとっても有名で人気のあるところですよね。数多くの作品がありますが、ロベスピエールを主役にしたものは珍しいようです。
その湯本貴大さんのすさまじい演技。言葉では表せません。すごかったです。
一部ミュージカル的なシーンあり。市民の行進。神村風子さん演じるアントワネットの独唱。素敵でした。
ネタバレBOX
フランス革命期の混乱を、ロベスピエールとオリジナルキャラであるリュカを主役として。ロベスピエールが処刑されるまで。
市民革命、王政廃止、恐怖政治、独裁者。自身で進めたのか、進めざるをえなかったのか。ダントン派の処刑のあたりでは、その微妙なところを表現されていたのが良かったです。後戻りできなくなり、行きついた先には。
フィクションを交えつつの歴史ものなのか、史実を交えつつのフィクションなのか。それは見る人次第かな。
ミラボー伯爵が死去したあとのルイ16世のセリフ「最後の希望であるミラボーが亡くなってしまった」。さりげないですが、史実にあった内通が示唆されています。
民衆が歌う革命の歌。国歌になった「ラ・マルセイエーズ」ともだいぶ異なるので、オリジナルでしょうか。「塗り替える絵の具は我等の血潮で構わない」という表現、響きました。
革命期に作られた「ラ・マルセイエーズ」の歌詞は、この現代でよく残ってるなあというくらい、恐ろしいものです。今のフランスにとってのフランス革命がどんなものであるか、一端を知ることができます。
PRINCESS TOKUGAWA
Alexandrite Stage
草月ホール(東京都)
2025/10/02 (木) ~ 2025/10/08 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
倉田瑠夏さん出演。
三女のお江の「壮年期」。台本にはそのときどきの年齢が書かれています。江(22)とか江(30)とか、終盤は江(41)とか。なんと分かりやすい。
タイトルから察するに徳川に嫁いだお江がメインと思いきや、そこまでメインではなく。お江を含む浅井三姉妹を軸にしつつ、豊臣から徳川の世になるまでの物語。
休憩含めて約3時間。長いですが、飽きることなく。和泉元彌さんなどの大御所の演技には惚れ惚れ。
二階席上手の席から、舞台の上部がよく見えました。一階からは見えない景色が見えたのではないかと勝手に思ってます。
ネタバレBOX
草月ホールの西の入口から入るとすぐに「うめ」役の松岡里奈さんにお出迎えされて、ちょっと驚きました。ほかにも何人か出演者の方がその衣装のまま案内をしたりお出迎えしたり。うれしい演出ですね。
その「うめ」の機転を利かせた「古狸でございます」は見事に笑わせてもらいました。
生まれる前に「名前はお江としよう」。まだ性別分からないはずですが、まあそれはそれで。
最終版で、孝蔵主がお市の姉と明かされる、と。実際のところ孝蔵主の出自は不明とのことなので、姉だったかも知れないですね。
十蔵と千代女の関係も、本当だったのかも知れないですね。歴史には想像も夢もあります。だから面白いのだと思います。
~火遊び~
フェアリーテイルシアター
赤坂CHANCEシアター(東京都)
2025/12/24 (水) ~ 2025/12/26 (金)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
持田千妃来さん出演。
12/25公演。持田さんのほかは逢来りんさん、高橋麻里さん、杉咲杏奈さん。
杉咲さんだけは12/24公演もありますが、その他3人は1回のみの公演。
公式には「即興リーディング フラっと vol.3 ~火遊び~」と題されています。実際はいわゆる即興というわけではなく、準備時間が短いことを「即興」と表現したようです。台本を受け取ったのが本番1,2週間前で、4人で合わせるタイミングは1回だけ、というようなことをおっしゃってました。
「トラ横キッズ」の2人が、大人の2人にだまされる、という構図です。持田さんは大人のひとり。椅子に座っての朗読ですが、杉咲さんとともに悪者としての演技を、椅子にいながらも全身を使って表現されてました。「1回しかない、1回で全部出し切る」という演者としての矜持を感じました。
ネタバレBOX
台本は気になる点がいくつか。朗読劇なので演劇よりも言葉の影響がずっと大きいです。
「死刑の宣告を受けました」の12年後に「ようやく死刑宣告を受けました」は「???」です。後者は執行のことでしょうか。エンディング付近の大事なところ、ひっかかってしまいました。
ガラ版世界の国からこんにちわ
ガラ劇
シアター風姿花伝(東京都)
2025/11/19 (水) ~ 2025/11/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
真田林佳さん出演。Bチームの木曜と土曜ソワレ。
真田さんは學天則の西村博士。よく考えたら男性ですが、それを忘れるくらいイメージぴったりでしたね。いつも期待される(?)面白ネタもしっかり入れて。
事前に少しヒントをいただいたのはありがたかったです。それでもなかなか難しかった。木曜に観劇、電子パンフレット買って台本読んで、土曜に観劇。
その後もまだ読んでます。台本の解説部分で初めて意図が分かるところも多いです。
主演は倉垣まどかさん。2015年「ハッピー・ウェディング」よく覚えています。なにしろ3回観劇したので、売り場におられたショートカットの方が仮面をつけて出演されているのには気づいてました。そして千秋楽カーテンコール。木村昴さんに呼ばれて初めて紹介されたその倉垣さん、遠慮がちに出てこられました。段取りと違ったのか、主演の河村さんがド真ん中でまごまごしてたのが目に焼きついてます。
ネタバレBOX
土曜ソワレの日替わりネタ「なんだ国会議員か」は大笑いするのを耐えました。
多くの言葉遊び。大谷のチケットはエチケット。イエスは肯定と殉教者。
なかなか理解は難しかったです。読み手に委ねているというよりは、明確に表現したいことがあり、言葉遊びのフィルターであえて遠回りしている、と感じました。
電子パンフレットでたくさん解説されてます。有料ですが、それとセットで楽しむのか良いですね。犬地雷、人間地雷の話は知らなかったです。
2025年の大阪万博から1970年1940年と遡っていく。1970年はクフと南のいるシーン?
倉垣さんの「人」のセリフ「私が一人称です」は、岩永さんの「僕」と自分を分けた?
「いたいけな少女があんなことするなんて」は放火を指す?ならば終盤の太陽の塔の火事は2025年?
サヨナラにはまた明日が枕言葉(西村) / サヨナラはまた明日の枕言葉(人)
→これは後者の方が正しそうですね。
万人向けとは思いませんが、自分はリピートしたくなる演目でした。引き続き電子パンフレット読みます。
WITCH LIGHT
ProjectAmythos
ザ・ポケット(東京都)
2025/10/29 (水) ~ 2025/11/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
持田千妃来さん出演。金曜ソワレと千秋楽を観劇。
持田さんは演出助手に初挑戦。初日の2週間前に驚きの発表が。降板になった大庭すみ花さんの代役として出演されると。
予定されていなかった役を短い準備期間で引き継ぐということになります。とても難しいこと、大きな負担だったことでしょう。ご本人のSNSからも伝わってきます。
観劇して。あたかも元からエミリア役だったかのようでした。フィジカルもメンタルも強い役。ご自身の強味を活用されて、役のイメージに見事にアジャストされていたように思います。
運営さんもすごいですね。パンフレットやグッズはちゃんと間に合いました。大庭さんとは身長がだいぶ違いますが衣装はぴったりで。主宰の長田さんの、完成度についての強いこだわりを感じました。
ネタバレBOX
王のセリフに「各国」という表現があります。「大国アヴァロン」の王だけれども、その中に複数の国がある、という構成のようです。一国の王であり、各国も統べる立場、と理解しました。
「独裁を疑われる」というセリフがあります。現状は独裁ではない、各国の主権が尊重されていることが示唆されています。
国を統べる側の苦悩が具体的に伝わりました。こういうのリアリティがあって好きです。
Project Amythosさんのダークな世界。たくさんの犠牲があって、生き残ったのは子ども3人だけでしたね。王の言うとおりであれば、未来は明るく無さそうです。
演者さんの名前は把握しつつ、各役は把握せずに臨みました。どの役がどの演者さんかな、と考えながら見るのも楽しいものです。今回はメイクでちょっと難しかった。
主演のひとり平松可奈子さんは「梅雨のむらさき」で主演された際、持田さんとは母子でしたね。印象はずいぶん違うというか180度違いました。
一本鎗希華さんはつい最近「ブラッドムーン・ドラッグ」でヒロインをされたのを拝見していました。今回、見終わってもどの役か分からず。光の魔女メルガだったのですね。分からなかったのは特殊なメガネのため、ということで。
ジャネットの藤川茜さんは声で分かりました。さすが声優さんです。
ジョーンの七海とろろさんは雰囲気で分かりました。さすが・・・です。
アグネスの山﨑悠稀さんは背の高さですぐに分かりました。「降臨SOUL」シリーズで拝見していたのですが、何役だったかな・・と。そう思って見ていたらだんだん角が見えてきて、思い出しました。井伊直政ですね。
2000年生まれとお若いのは正直意外でした。降臨SOULでもですが、存在感あります。
商店街グランドリオン2025
劇団バルスキッチン
あうるすぽっと(東京都)
2025/09/03 (水) ~ 2025/09/07 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
倉田瑠夏さん出演。木曜ソワレと土曜マチネ。
この演目は初演が2021年で、2024年に再演されました。今回で3回目ですね。2024年の池袋演劇祭で大賞をとった人気作です。
商店街とファンタジーという、かけ離れた存在が融合する壮大なコメディー。好きな演目なので面白さはよく知っています。
初演、再演の役者さんが別役で出演されることもあり、どんな変化があるのかも楽しみにして観劇に臨みました。
再演の2024年版と同じ役での出演は、ズドンさん、尾上恭平さん、ViViさん、紙野千鶴さんと笠原紳司さんの計5人。別の役では大内真佑花さん、緑川青真さんと井坂仁美さんの計3人。2021年の初演以来は2人で、浮谷泰史さんが同役で、倉田さんが別役で。計10人がこの演目の経験ありということに。全部で32人なので22人が新規ということになります。
初演は30人。再演で「渡辺」が追加。今回さらに「神官2」が追加で32人。この大人数が広い あうるすぽっと の舞台上を駆け巡るのは迫力満点でした。
ロビーも広い。駅からも近い。あうるすぽっと、ほんといい劇場です。去年の池袋演劇祭の大賞をとったことで、ここでの上演が実現したとのことです。おめでとうございます。
ネタバレBOX
今回主役の松本幸大さん。2022年シアターχ「レ・ミゼラブル」で拝見しておりました。今回はコメディということで、シリアスなジャンバルジャンとはまた違った松本さんが見られて、楽しかったです。
倉田さんは初演で魔法使いのマヨーネ。「こんなかっこいい役は初めて」とおっしゃってたことを思い出します。今回は一転、コミカルな大賢者のペペ役。初演で萩原成哉さん、再演で愛恵さんが演じました。今回の終演後のチェキ会で「愛恵さんより面白くするのは難しいでしょ?」と尋ねたら、真顔で「難しいよー」と。負けないくらい面白かったですよ。
雅美役の大内真佑花さん。二週間もしないうちに始まる次の舞台で、出演だけでなくプロデュースもされてます。多忙な毎日だと思うのですが、それを感じさせないご活躍でした。
再演での猛獣使いのエイルはよく覚えています。初演でガングロの朝子だったのですね、意外でした。振り返ると、自分にとって大内さんの初見はその朝子でしたね。
朝子の役、今回はりんごちゃん。さすがの存在感でした。日替わりのギャグだと思いますが、「ダルシム」と名乗ったのは爆笑でした。
演技中に、まともにビンタを食らってましたね。思い出しましたが、再演で演じた若松春奈さんもビンタを食らってました。大内さんはどうだったかな。
余談ですが、チェキ会で倉田さんに「2回来てくれるとは!」と驚かれました。そういえば、倉田さん出演舞台で2回行ったことはほとんど無かったですね。グループ在籍8人出演の「見よ、飛行機の高く飛べるを」を除けば、14年前の「Stranger than Paradise」以来かな。
『私立シバイベ女学園』灼熱の課外授業編
SFIDA ENTERTAINMENT
劇場MOMO(東京都)
2025/08/26 (火) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
玉川来夢さんが日替わりゲストとして出演。金曜ソワレのG組を観劇。
始まってほどなく、有紀羽優さんがステージ上にいることに気づきました。チラシにはいなかったはず。はて?
あとで知ったことですが、降板された方の代役でした。発表は初日の2週間ほど前。チラシには間に合わなかったようですが、パンフレットと台本にはちゃんと入ってました。
パンフレットには降板された方もそのまま載っていて、肩に「本日欠席」と。有紀さんは元の役名ではなく、新たな役名で。なかなか気が利いているというか、良い編集ですね。
6月の「今時な運命のシンデレラ」では声が出なくなるという不運があった有紀さん。今回しっかりお声が聞けて良かったです。
大西佐依さんと涼川夏音さんも同演目に出演されていました。校長役の大西さんはそのときのイメージどおり。グラビア役の涼川さんはだいぶイメージ変わりました。ちょっとハプニングがあったのですがそれはネタバレBOXに書いておきます。
モデル役の神戸智佳さんはバルスキッチンさんの「夢ぼくろファンタジア」で、けっこうな面白キャラだったように記憶しています。今回は全員面白キャラなのですが、神戸さんはモデルなだけあって背が高く、目立ってました。
玉川さんは色気のある保健室の先生役。すっかり得意分野になりましたね。14の頃から知っている者としては正直まだ慣れないですが、いい役、いい演技だと思うのでこれからも注目していきたいです。
邑上優希子さん演じる担任の先生。英語がすごくきれいで。「この業界にもう1回は無い!」は刺さりました。
個人的には、芸人役の平田みやびさんがいちばんおもしろかったです。
ネタバレBOX
A組から学力がマシな順、ひと組8人なのでG組は49~56番目ということでした。なるほど。ということは逆班のS組は相当・・・想像をかきたてます。
終演後にはミニライブが。1曲目に8人の生徒たち、2曲目は3人の先生たち。3曲目は着替えた8人の生徒たちが再登場。急いで着替えたのでしょうか、涼川さんのショートパンツのチャックが開いてました。最後までそのままで、演者さんは誰も気づいていない様子。
その状態で動いて踊ってるわけで、さすがに気になってしまいました。何かが見えたわけではないですが。
素晴ラシキ世界ノ片隅デ -Refrain-
E-Stage Topia
ザ・ポケット(東京都)
2025/08/21 (木) ~ 2025/08/31 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
素晴ラシキ世界ノ片隅デ -Refrain-
この演目は2015年の初演以来10年ぶりの再演。自分も当時観劇しました。船岡咲さんがミライ役の主演。脚本はまつだ壱岱さん、演出はGENKI Produceの西秋元喜さん。
今回はE-Stage Topiaさんプロデュースで、脚本のほか演出も松多(まつだ)壱岱さん。パンフレットで松多さんは「大幅にリライト」と表現されています。
ミライ役は高井千帆さん。個人的には、降臨SOULの伊井田尚として拝見してました。そちらも松多さん脚本・演出ですね。カナコ役の長月明日香さんも降臨SOULのレギュラーで、高井さんとともに来年5月の出演が決まっています。
個人的にはE-Stageさんといえば詰将棋シリーズ。川本紗矢さんのウズメ、桜井あゆさんのコズエ。詰将棋シリーズで感じたイメージにぴったりでした。
素敵な舞台、という表現は適切かどうかはわかりませんが。心に響く舞台でした。
ネタバレBOX
太平洋戦争末期の日本を題材に、架空の世界として描かれています。「過去だと思う。未来かも知れない。未来の私たちかもしれない」。未来にも起こりえることです。
人々がとった行動は。80年と少し前、実際にもあったでしょう。今後も無いとは言えません。逃げるのは卑怯と言うのは簡単ですが。逃げて生きたおかげでその子孫が、今の世代が存在できているのかもしれません。
***
2015年版のDVDを持っているので違いを再確認しました。大きな違いは以下のとおり。
・国名が登場する。自国が「イズモ」、カールの出身国が「オオクニ」。
・ナガトの上司としてハクリュウが追加に。ハクリュウが「トツカノツルギ作戦」を推進しているという構図に。
・そのハクリュウのセリフで「特攻」という表現あり。
・コズエの回想としての、4人でピクニックのシーンが無しに。
・ウズメの大幅な変更。父がナガトに(正当防衛ではあるが)殺害された、恋人だったススムがナガトの実の子と知った、ナガトへの復讐としてススムを戦場に送り出そうとしている、これらの設定が全部無しに。
・その代わりにウズメの兄のエピソードが追加。兄がススムの補充要因として戦場に行って「トツカノツルギ作戦」つまり特攻で死んだ、ということに。
・特攻する前日のススムに対し、ナガトが飛行ルートを教えて助けようとすることが追加に。
・特殊警察のヤソガミは女性だったのが男性に。
・ナガト、ホウジョウがハクリュウ、ヤソガミと対決する殺陣シーンが追加になり、全員が死ぬことに。
・ススムが特攻のために飛び立ったことが明確に。飛行シーンも追加に。
あとは細かいですが、メモとして。
・ヤソガミとホウジョウがウズメに接触するシーンで、ホウジョウによる壁ドンなどの色仕掛けはなくなってシンプルに。
・ナガトたちによる喫茶店の捜索の理由としてカールにスパイ容疑、という話が追加に。
・ウズメの「アマノイワトに隠れた(中略)踊りで気を引いたりしない」というセリフが追加に。
・ススムをかばった者が罪に問われることなく見逃されたのはナガトの判断であることが明確に。
・コースケとススムが同日に一時帰宅してたところ、コースケだけに。ススムの一時帰宅は無しに。
・自国に新型爆弾が落とされた、と明確に。
***
ウズメの大幅変更のため、ナガトがユメコを置いて行った理由がよく分からなくなっていると感じました。もともとは「正当防衛とはいえ人を殺めてしまった」ということがありましたが、今回はそのエピソードがありませんので。
イリクラ 〜Iridescent Clouds〜 2025
カガミ想馬プロデュース
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2025/08/15 (金) ~ 2025/08/19 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
持田千妃来さん出演。土曜マチネと火曜千秋楽を観劇。
ほぼ毎年上演されている演目。個人的には2021年版「イリクラ ~Iridescent Clouds~ 2020-2021」を見て以来の2本目。戦隊アルバイトが主役の戦隊もの、公式には「ヒーロー青春活劇ミュージカル」と書かれています。
2021年版でも出演されていた方は5人かな。サキだった持田さんはグリーンに。インプティン騎士だった有馬芳彦さんは緑谷に。演出のカガミ相馬=石部雄一さんはかわらず清田社長。あとダンサーズの平塚あみさんと小倉江梨花さん。小倉さんは演出助手でもあります。
ブルパリップ夫人と部下のインプティン騎士のコンビは、ブルパリップ”令嬢”と”上司”のヒーアヘッド騎士、というように変化していました。2024年からのようです。
ダンサーズのみなさんが6人から9人になって、ミュージカルとしての迫力が倍増してました。なお平塚さんは2021年から、小倉さんは2019年から参加されているようです。
ネタバレBOX
以下は私が解釈したストーリーです。
悪役側のチキンスキン伯爵は、皆既日食の闇に乗じて地球を支配しようとしている。そのパワーとして必要な、ノゾミとサキを探している。
数十年前、かつての戦隊フードマンは伯爵と戦い、ブルー(清田)の中に伯爵を封じ込めた。しかし年月を経て、清田の心につけこんで表に出てくるようになった。今はほぼ伯爵が出ている状態。
戦いよりあと、すなわち伯爵を封じ込めたあとに清田とピンク(桃花)の間に生まれた双子のノゾミとサキ。桃花は病でこの世にはいない。ふたりが伯爵に見つからないように戦隊の司令(コンノジン)がかくまっていた。結界が弱まったことで見つかってしまい、ノゾミは伯爵のしもべとして覚醒する。
ノゾミは恐ろしく強く、皆を蹴散らす。サキはノゾミを道連れにし、ふたりとも死ぬ。しかしふたりの力は伯爵のものになってしまう。
皆既日食が始まりいよいよ地球が伯爵に支配されようとするとき、かつての戦隊たちは戦いを挑む。伯爵=清田を道連れに、戦隊アルバイトのフードマン5人の必殺技を受けて消滅する。
残った皆は気づいたら何も覚えていない。コンノだけは覚えていることが示唆される。
***
2021年版との違いで主なところ。
ブルパリップとその相方(前述)。
ノゾミとサキの通名。卯月と葉月でしたが、ロンとセーナになっています。
警備員=司令の名前。「畠山」が「コンノジン」になってます。白が紺になったんですね。2024年版からのようです。
本編と無関係の「宇宙刑事バキュバン」。2021年版にはいません。2023年版にはいたようです。2024年版は分かりません。今回演じたのはダンサーズの過能光希さんでした。
水戸の色はブラックからパープルに。
伯爵がサキに「このできそこないが」というセリフ、2021年版にはありませんでした。
サキがノゾミを道連れにするシーンで歌が追加になっているようです。
***
持田さん今回はほぼしゃべらないという特殊な役だったので、戦隊の中で唯一、歌のソロが無かったです。声を出せない分、動きと表情に対して力を入れてることを感じました。
ワンシーンだけ長セリフがあります。それがレッドとブルーを仲直りさせる重要なポイントで、正確性が求められるところ。ファンとしてはどうしても心配になるので、毎回ハラハラし、見事にこなしてホッとする、でした。
永石匠さんは「If you don't know ai」で印象的な演技をされたのをよく覚えています。歌も上手ですね、ちょっとイメージ変わりました。
岩田裕耳さんは朗読劇で拝聴したことがありますが、さすがにいいお声をお持ちですね。
ブルパリップ令嬢役の羽藤萌結さんは初めて拝見しました。とくに上司にイラつく顔がいい感じではまってました。公式プロフィールによると1996年生まれとのこと。夫人というより令嬢ですね。
横川役の松木わかはさん。2021年の柴原麻里子さんの印象が強いからか、ちょっと年齢感と重量感が足りないかな、と。脚本の柴原さん、やっぱり大きな存在ですね。
***
双子につけた名前は月にちなんだもののはずですが、どう解釈して良いか分からず。話の流れからは通名ではなく本名を指すはずです。ノゾミは月が入る漢字「望」だとして、サキはそれらしきものが無いのです。「朔」をサキと読ませるのは不自然ですし。
通名の「ロン」「セーナ」を指すと仮定すると。セーナはギリシャ神話であります。ロンは月関係では見当たりません。太陽ならアポロンがあるのですが。
サキがノゾミに抱きついてふたりとも死ぬシーン。サキが月でノゾミが太陽ならば、日食ですね。卯月と葉月 を ロンとセーナ にしたのは、そういう意図があるのかも知れません。
石部さんによると、いろいろ見直して2年後に再演するそうです。楽しみにしています。
大塚ショートストーリー
萬劇場
萬劇場(東京都)
2025/07/17 (木) ~ 2025/07/21 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
2回目は最終日の21日ソワレ。最初と最後を見たことになりますね。
(1) 演劇ユニットZANNEN座 「はなよははよ」
(2) どんぐり劇場 「かみの声」
(3) !ll nut up fam 「FruuÜuuit!」
初日とあわせて5作品を観劇しました。今回もテイストがバラバラ、お題に対するアプローチがさまざまで楽しかったです。
ネタバレBOX
(1) 演劇ユニットZANNEN座 「はなよははよ」
男性2人女性6人の8人構成。
主宰の方は「とある花屋のとある母娘の半世紀の記憶を辿る物語り」と表現されてます。素敵なお話でした。
シングルマザーになってしまった母との50年を、娘の視点で。娘の分身の語り部は男女4人が交互につとめるという。終盤「結婚式も、娘が生まれる時も、離婚したときも、ずっとそばについてくれた」。泣かせますねえ。
オイルショック時30才で今80才は年齢が2年ずれてると思ったのですが、2023年の再演なんですね。納得です。
(2) どんぐり劇場 「かみの声」
演者さん8人、みなさん澄んだ声で歌います。小学生かな、すがも児童合唱団の9人も何曲か参加してコーラスを。合わせて17人全員女性。
ミュージカルの中でもさらに歌に寄せたミュージカル、という印象でした。短編の中になんと11曲。
掛軸の表装という、あまり馴染みのないところを題材としたもの。保存としても芸術としても重要性があるのですね、勉強になります。
「スミ」には掛軸たちの声が聞こえてないとのこと。会話してたように見えましたが、実は聞こえるふりをして合わせてたということなのですね。気づきませんでした。
「フル」役の山﨑和香さんの歌声がとくにすごかったです。会場から拍手が湧きました。
(3) !ll nut up fam 「FruuÜuuit!」
初日に続いて2度目の拝見です。男性陣5人がイルナップファムさん、女性陣4人が姉妹団体のSuperb Sick Squadさん所属。さすがに息の合った掛け合いでした。他団体はいわゆるプロデュース公演が多いなか、この構成はむしろ珍しいのですね。
店頭に並ぶ桃を選ぶオーディション。8人の桃がそれぞれアピールするコメディ。それぞれが「選ばれなければならない理由がある!」と。
ピーチ姫はカラスに食べられた桃マリオのために。さくらももこは自分がなってた木トモゾウのために。桃太郎と桃三郎は芋虫に食べられた桃次郎のために。山口百恵はアピールの時間をもらえずひと節歌ってマイクを置きました。
思い返すとピーチ姫の太田彩佳さんは昨年の舞台「Spirit Seek Story」の「ブレイクザルール」でもお姫様のような役でした。舞踏会でフィーバーする淑女、だったかな。
複数の団体の短編集は楽しいです。1回で3度おいしい。来年もぜひ開催してほしいです。
大塚ショートストーリー
萬劇場
萬劇場(東京都)
2025/07/17 (木) ~ 2025/07/21 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
めあては !ll nut up fam (イルナップファム)さん。初日の17日ソワレ。
萬劇場 夏の短編集。8団体が参加。1公演に3話、それぞれ異なる団体でひとつ30~40分。
2年ぶりの開催ですね。前回は近くの公園で祭りもありました。今年は猛暑のため公園はやめて劇場でのお祭りになったようです。
(1) こわっぱちゃん家 「HOTELタイムポート大塚」
(2) えのはぐべる 「やおよろずの銀の祈り」
(3) !ll nut up fam 「FruuÜuuit!」
各団体それぞれテイストがバラバラなのが楽しかったです。
ちなみに「えのはぐべる」さんは、「劇団えのぐ」さん「ハグハグ共和国」さん「Jungle Bell Theater」さんの複合団体とのことです。
ネタバレBOX
(1) こわっぱちゃん家 「HOTELタイムポート大塚」
建設計画中の大塚のホテル。地元企業が集まって、何かの「世界初」を考える。
舞台後方の夫婦だけがメインの話と関連ない様子で。それがなぜなのかは終盤に分かりました。未来から、亡くなった母親の若いころをリアルタイムで観察していたのですね。
現代でたどり着いたアイデアは、タイムマシンの離発着のための広いスペースを作って待つという「未来からのタイムトラベルの誘致」。なるほど! その発想はなかったです。
(2) えのはぐべる 「やおよろずの銀の祈り」
カップルが神社で神頼みしていたら、神様たちが現れて。戦時中の恰好をした若者も。そして米軍の空襲がやってきました。
観劇したあと、不思議な気持ちになりました。神様たちの中にいた仲の良い男女は「天祖神社の夫婦イチョウ」なのですね。空襲を生き抜いて、樹齢600年とか。
大塚駅の近くにあるので、実際に行ってみました。老いてもなお力強く太い幹と枝を見て、また不思議なものを感じました。
(3) !ll nut up fam 「FruuÜuuit!」
ピーチ姫、桃鉄、松坂桃李、山口百恵、さくらももこ、MOMO、桃太郎、桃三郎。
田中沙季さんの芋虫が進んでいくさまがすごく面白かったです。昨年の舞台「Spirit Seek Story」で拝見した面白さそのもの。沼舘ミオさんの切れのある動き、松岡里奈さんの歌声、太田彩佳さんは何かいろいろ、良かったです。
男性陣の演技を拝見したのはほぼ初めて。「ドウトク」のイメージが強かったからか、想像以上のおふざけに驚きました。いい意味で。
21日にも観劇。それはまた別の記事で。