大塚ショートストーリー 公演情報 萬劇場「大塚ショートストーリー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    2回目は最終日の21日ソワレ。最初と最後を見たことになりますね。

    (1) 演劇ユニットZANNEN座 「はなよははよ」
    (2) どんぐり劇場 「かみの声」
    (3) !ll nut up fam 「FruuÜuuit!」

    初日とあわせて5作品を観劇しました。今回もテイストがバラバラ、お題に対するアプローチがさまざまで楽しかったです。

    ネタバレBOX

    (1) 演劇ユニットZANNEN座 「はなよははよ」
    男性2人女性6人の8人構成。
    主宰の方は「とある花屋のとある母娘の半世紀の記憶を辿る物語り」と表現されてます。素敵なお話でした。
    シングルマザーになってしまった母との50年を、娘の視点で。娘の分身の語り部は男女4人が交互につとめるという。終盤「結婚式も、娘が生まれる時も、離婚したときも、ずっとそばについてくれた」。泣かせますねえ。
    オイルショック時30才で今80才は年齢が2年ずれてると思ったのですが、2023年の再演なんですね。納得です。

    (2) どんぐり劇場 「かみの声」
    演者さん8人、みなさん澄んだ声で歌います。小学生かな、すがも児童合唱団の9人も何曲か参加してコーラスを。合わせて17人全員女性。
    ミュージカルの中でもさらに歌に寄せたミュージカル、という印象でした。短編の中になんと11曲。
    掛軸の表装という、あまり馴染みのないところを題材としたもの。保存としても芸術としても重要性があるのですね、勉強になります。
    「スミ」には掛軸たちの声が聞こえてないとのこと。会話してたように見えましたが、実は聞こえるふりをして合わせてたということなのですね。気づきませんでした。
    「フル」役の山﨑和香さんの歌声がとくにすごかったです。会場から拍手が湧きました。

    (3) !ll nut up fam 「FruuÜuuit!」
    初日に続いて2度目の拝見です。男性陣5人がイルナップファムさん、女性陣4人が姉妹団体のSuperb Sick Squadさん所属。さすがに息の合った掛け合いでした。他団体はいわゆるプロデュース公演が多いなか、この構成はむしろ珍しいのですね。
    店頭に並ぶ桃を選ぶオーディション。8人の桃がそれぞれアピールするコメディ。それぞれが「選ばれなければならない理由がある!」と。
    ピーチ姫はカラスに食べられた桃マリオのために。さくらももこは自分がなってた木トモゾウのために。桃太郎と桃三郎は芋虫に食べられた桃次郎のために。山口百恵はアピールの時間をもらえずひと節歌ってマイクを置きました。
    思い返すとピーチ姫の太田彩佳さんは昨年の舞台「Spirit Seek Story」の「ブレイクザルール」でもお姫様のような役でした。舞踏会でフィーバーする淑女、だったかな。

    複数の団体の短編集は楽しいです。1回で3度おいしい。来年もぜひ開催してほしいです。

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    2025/07/26 00:54

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