Naoki007の観てきた!クチコミ一覧

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ちゅうにうく!

ちゅうにうく!

演劇ユニット ハラカラ

シアターバビロンの流れのほとりにて(東京都)

2018/10/31 (水) ~ 2018/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

若者達が自分達だけで等身大のことを全力でできる限りやろうとする姿勢に好感が持てた
キャストは全力投球だったし、装置、照明、音響がよく出来ていた
箱を使った演出が効果的で、瓦礫から這い出すシーンでの使い方は秀逸だった
プロットも意図が明快でわかりやすかった

日本文学盛衰史

日本文学盛衰史

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2023/01/13 (金) ~ 2023/01/30 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

なんと高橋源一郎のこんな原作を戯曲にしてしまうのか‼️
明治から大正にかけての4人の文豪の葬儀(通夜)の場での会話を通じて文豪たちの時代の流れとの葛藤を描く(平田オリザさんの挨拶で良く分かる)
とはいえコメディタッチでパロディ、現代の社会風刺満載で、笑いの連続
文句なく面白かった
連れて行った若い友人も面白かったと言ってくれたが、会場に早く行って解説して読めばよかったな
自分は98%分かったけど、彼女には何のことか分からないエピソード、人物、人間関係が多かったろう

7人の壊れた女と男がひとり

7人の壊れた女と男がひとり

マニンゲンプロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

ともかく異常な状況設定である
その中で、俳優ひとりひとりの個性を生かした演出がなされている
ラストシーンががオープニングの謎解きになって見事に収まっており、二人の表情が印象に残った

「あなたの」「明日見た笑顔」

「あなたの」「明日見た笑顔」

しみくれ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇人らしいストーリーかな
3つにわけられた舞台を上手く使ったテンポの良い舞台転換
またそれを支えるライティングが絶妙だった
出入口の「枠」が効果的だった
キャストはライトが当たらないところでしっかり表情作って演技してた
たかしと誠司の絡みが気に入った

ムーランルージュ

ムーランルージュ

ことのはbox

萬劇場(東京都)

2022/04/20 (水) ~ 2022/04/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

やはりこの団体にハズレはない
「良質な戯曲を取り上げ、上質な舞台創作を目指す」をコンセプトに、1970年代以降に書かれた日本国内の戯曲を上演している ことのはbox
今回は「上海バンスキング」で岸田國士戯曲賞を受賞し、時代の雰囲気を的確に描き出す斎藤憐の「ムーランルージュ」
1931年から20年間、新宿にあって赤い風車で名を馳せた大衆劇場「ムーランルージュ」を元にした、飢える中、生きるために、自分が自分であるために舞台に立ち続ける人々に捧げるラプソディ
舞台が舞台だけに歌あり踊りありで役者も大変だったろう
衣装替えの素早さも見ものだった
それぞれ味のある演技だったが、中心人物以外でGHQ将校ジェシー村中役の如月せいいちろーや舞台美術の佃光役の佐野眞一の個性的な演技がひときわ目を引いた
篠田美沙子の死んだ幼児を連れたつもりで劇場を回る姿も心を打った
久し振りに見た長年の付き合いの井上一馬が渋い演技をしていたのは嬉しかった
踊りは郡司聡美と中右遥日が際立ち、畠山はなのの表情が良かった
萬劇場をこんなにフラットに使った舞台は初めて見た
良く見ると後ろの方は「ムーラン・ルージュ」の舞台裏を細かく作りこんでいるが、逆に言うと殺伐とした感じ
手前はまさにステージだ
内容はある意味二重三重の構造になっていて、軍部の検閲が終わって自由になったと思ったらGHQの検閲があったり、占領軍将校の中でも日系人が差別されていたり、日本側も第三国人の問題が残っていたり(差別の複雑な構造)
さらには「占領」は「解放」なのか(米軍による、旧日本軍による)
その都度自分の視点もギアチェンジしていく
前半で気づかされたのは戦死した者(と生きて帰ってきた者)に対する考え
この間観た舞台の鴻上尚史が書いた台詞「生きている者が死んだ者にできることは死んだ者を覚えていることだ」はまさに昨日の天安門事件の舞台に当てはまったが、今日の舞台でも考えさせられた
後半ではやはり人種差別についてか
「用語集」が配布されたが、改めて自分の子供の頃にはまだ「戦後」の香りが残っていたと思う
「もはや戦後ではない」と経済白書の序文に書かれたのは1956年だが、60年代になっても敢えて言えば小学校の友人の中にはドブ板を渡って入るバラックのような長屋に住んでいた者もいたし、親や祖母からしばしば戦中戦後の話を聞かされていた
劇中出て来る東京大空襲についても
祖母は良く軍歌を歌っていたし・・・
(戦後すぐに亡くなった祖父は戦時中は率先して金属を供出し、戦後は闇物資をきらって栄養失調で都電の中で倒れたという)
休憩時間に隣の若い女性二人組の会話が聴こえてきたが、なんにも知らずに観ているの?という感じだった
でも考えてみれば昨日一緒に「5月35日」を観た25歳3人も天安門事件を知らずして臨んだわけだし、だんだんそういうことになるのかもしれない
願わくば舞台を観て様々なことを学んでその時だけでなく史実を記憶にとどめてほしい
2時間半に及んだが長さを感じさせず、今月は上質な内容の舞台を多く観られて嬉しい

アレルギー2020

アレルギー2020

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/06/27 (土) ~ 2020/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

4ヶ月半ぶりの観劇は新宿シアターミラクルで「アレルギー2020」
ある意味時宜を得たテーマの濃密な二人芝居
ふたりの間に立てられたアクリル板の衝立が象徴的
久しぶりに「演技」らしい演技を観た
観客10人の贅沢な空間
途中換気休憩もいれての上演だった

アレルギー2020

アレルギー2020

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/06/27 (土) ~ 2020/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

4ヶ月ぶりの観劇だったが、やはり舞台は生に限る
熱の入った二人芝居に感激
テーマも時宜を得たもので、ふたりの間のアクリル板が現在の状況を象徴
少ない席数で贅沢な時空間を楽しんだ

風吹く街の短篇集 第一章

風吹く街の短篇集 第一章

グッドディスタンス

「劇」小劇場(東京都)

2020/07/15 (水) ~ 2020/07/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

久しぶりの下北沢、久しぶりのひとり芝居に感激ひとしお
さすがは外波山さんでした

スーパー・ウーマン・リヴ

スーパー・ウーマン・リヴ

藤原たまえプロデュース

シアター711(東京都)

2020/08/04 (火) ~ 2020/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

お盆休みに入ってにぎわう下北沢で観劇
街は「密」だが、感染防止に気を配って、座席間隔はあけ、キャストはシールドした公演
スーパーの女性パート5人を核としたコメディタッチでホロリとさせるヒューマンドラマ
演技力のある女優陣が揃っていた

遺産

遺産

劇団チョコレートケーキ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

珍しく折込チラシの宣伝文句くに惹かれて出かけたが、とんでもない重たい拾い物だった
731部隊を扱っているが、それ自体を非難、否定するというより、携わった科学者達の葛藤がメインと言えるプロットが実に良く出来ていた
表を突く“アフター”3人によるひとり芝居は秀逸、好演だった
李丹演じる劇中のマルタ王静花の「誰も悼まない死、死んでもっ消し去り続ける死」という台詞が心に刺さった
記憶から消し去り難い舞台だった

「あの怪物の名は太陽の塔」

「あの怪物の名は太陽の塔」

The Stone Age ブライアント

サンモールスタジオ(東京都)

2021/10/27 (水) ~ 2021/10/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

半世紀前を舞台に、今につながる命の選別の始まりとなった「不幸な子供の生まれない運動」を推進する者と拒む者を通して、不幸を乗り越えようとする“それぞれの善意の行方”を描く
障害者問題について深く考えさせられたが、良くできたプロットでずっと暗いままで推移することはなかった
懐かしの70年万博、しかし小学校4年生の教室のテレビで開会式を観ていた頃は、まさかこのような問題が存在するとは知る由もなかった
キャスト熱演で感情の起伏が良く表現されていた
セットの緑が素晴らしく、ああ昔はこうだったよなと思う
衣装もこだわりの極致で、ウエスタンシャツやらパンタロン(当時はこう呼んだ)ジーンズ
結論を押し付けるのではなく、観る者に判断を委ねられた形かな

遺産

遺産

劇団チョコレートケーキ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

731部隊を扱っているが、それ自体を非難、否定するというより、携わった科学者達の葛藤がメインと言えるプロットが実に良く出来ていた
劇中のマルタの王静花の「誰も悼まない死、死んでも消し去り続ける死」という台詞は心に刺さった

木下役の原口健太郎と天野役の浅井伸治、そして王静花役の李丹の演技が印象に残った

意表を突く“アフター”の本編登場人物3人によるひとり芝居は秀逸、皆好演だった

ビーカー(フラスコ?)を散らべた舞台は奇抜なアイデア
照明の微妙な調光、特に“アフター”における音響も効果的で素晴らしかった

あの題材をこう処理したかと感心し 途中からはずっとどういう結末に持っていくのだろうかと考えていた
計3時間近くがあっという間だった

「死んでも消し去り得ない」舞台になったかもしれない

こうした硬派の芝居が完売御礼のキャンセル待ち状態になるなら日本もまだ捨てたものではないなと思った

残念ながら終わってしまいましたが・・・

澄み、毒。

澄み、毒。

teamキーチェーン

d-倉庫(東京都)

2018/11/09 (金) ~ 2018/11/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

この舞台のことをどう表現したらよいのか分からなかった
思うところがたくさんあって言葉を紡ぐことが難しかった

確かなことは、もっとも印象に残った舞台になったこと

誘われるままに出かけたのでフライヤーも持っていなかったが、受付で渡されたものを見て「ん?」
小さな半透明のプラスチック材の両面に裏写りの状態
チケットにキーチェーンが付けてあるのに再度「・・・」
ああ、teamキーチェーンだったな、しかし細かいところまで凝るなぁ、おしゃれだねぇ

これらの細工はそれぞれ意味を持っていた

テーマは実に重たい
犯罪被害者の遺族と加害者・・・
だがそれに止まらない

妻と赤ん坊を少年に殺された夫(岡田雄樹の)が主人公
いきなり彼が自殺しようとするシーンから始まる
苦悶するその弟(奏君)
表向きは保護観察中の犯罪者を雇用して美談を作りながら、それで食っている会社を巡る人たち
弟が働くカラオケ

それらの話が、素晴らしい舞台装置で見事に三分割された空間の中で進む

様々な思惑を持った登場人物の三つのまとまりが複雑に交錯して話しは進んでいくが、プロットはあくまでもそれを傍観しているように淡々としている
そう、「語らない」

今年何度も「語られ」てシラケた身には「そうだよ、そう来なくちゃ」と嬉しくなる

最後の主人公が妻と子の映るビデオテープを、引きちぎるシーン
それは究極の絶望なのか、それとも「時」と諸々の出来事により憎しみが薄まり赦しを見出した・・・のだろうか
絶望の淵からほんの少し顔を上げたようにも見えたが・・・

登場人物の誰にでも感情移入できる、演者がまたなりきって演じている中で(演技の巧拙でを超えて)、どこに視点を置けばいいのか今もってわからない
そう、この話には「正解」はない

帰りがけ、あのフライヤーは加害者と被害者遺族、あるいは社長の娘といったものの表と裏を表現したかったのではないかと気づいた

今もあの効果的だった(ボリュームの変化も)オルゴールの子守歌が頭の中を回っている

残念ながら終わってしまったが・・・

ネオンの薬は喋らない

ネオンの薬は喋らない

人間嫌い

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2022/06/03 (金) ~ 2022/06/07 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

明らかに歌舞伎町がモデルの街での深夜薬局を舞台にしたお話
正直「うぅーん、ぴえん🥺って話」なんてどうなっちゃうんだろうと心配したけど、良くできたプロットのテンポのいいヒューマンドラマで楽しめた
狭義のステージの周りを使った舞台転換、同時に2,3カ所で行われる会話などでうまく変化がつけられていた
仮店主の飄々とした感じも良かった(だんだん変化する様も)し、女性陣の激昂した時の様子も良かった
痛みは痛くなると忘れちゃうんだよね
だからわざと痛くするっていうのもね・・・

無畏

無畏

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2020/07/31 (金) ~ 2020/08/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

松井役の林竜三と上室役の西尾友樹の演技が圧巻
暴走した二人の中将、柳川と中島役の原口健太郎と今里真もいい味を出していた
松井の心底をあぶりだすべく上室が略奪・強姦を表現して机や椅子をひっくり返すシーンはものすごい迫力だった(西尾の持ち込みだとか)
相変わらず暗いトーンの舞台の、巣鴨プリズン内のセットの天井からしたたる水が印象に残った

絶対、押すなよ!

絶対、押すなよ!

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2020/12/22 (火) ~ 2020/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

久しぶりに笑って笑って、思わぬ展開に急にシリアスになってグッときて
ああ、こんな歳になったんだからこんな同級生と再会したいなと思い
芝居上手な役者さん達に素敵なメリークリスマスをもらいました

崩れる

崩れる

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2021/11/04 (木) ~ 2021/11/08 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

最初は正直「これで2時間持つのか?」と思ったのだが、どうしてどうしてどんどん引き込まれて、あっという間の2時間だった。
究極の会話劇と言えるが、それぞれの感情表現が素晴らしく、実に面白かった。
セットもなかなか良くできていた。

カミキレ

カミキレ

藤原たまえプロデュース

小劇場B1(東京都)

2021/02/14 (日) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

日常とは何だろう?

カミキレ

カミキレ

藤原たまえプロデュース

小劇場B1(東京都)

2021/02/14 (日) ~ 2021/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

たかがカミキレ、されどカミキレ
悲喜こもごもの区役所窓口
いろんな人生模様が描かれたうえ、歌と踊りも
75分とは思えない盛りだくさんで楽しめた

ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

座席G列1番

2時間10分、長いかな?と思ったが、いろいろ仕掛けがあって長さを感じさせず楽しめた
最後に仕掛けがハッキリして納得
桑田佳澄の台詞が似合っていて良かった
イクロヒデアキは相変わらずクセが強い
セリフにさり気なく被ってくる音響も良かった
やり方によっては際どいテーマをサラリと面白く見せてくれた

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