Pulnocの観てきた!クチコミ一覧

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ガラ版「女城主直虎」

ガラ版「女城主直虎」

ガラ劇

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2017/11/01 (水) ~ 2017/11/05 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/11/01 (水) 19:00

座席1階1列

価格3,800円

だから目の前で演じられてることが事実である
そう思うと お涙頂戴シーンでもないのに不覚にも

史実と違うとか
人物像云々
パブリックイメージにがんじがらめ

旅行とかのガイドブック通りに名所旧跡を確認するだけの旅で満足
グルメガイドと寸分違わぬ料理でないと
言う割には冷めるまで写メ

そんな御仁にはお薦めしない



ネタバレBOX

チェキ売ってるくらいだからいいよね

お約束のチラシのビジュアルイメージと全く違う衣装が
かっこいいことってば


その
チェキなんだけど

とっても高品質

極力白く飛ばないような配慮がなされ

うー全員一人ずつ撮っても良かったかも
遠心力の求め方

遠心力の求め方

こわっぱちゃん家

ワーサルシアター(東京都)

2017/06/09 (金) ~ 2017/06/11 (日)公演終了

満足度★★★★


久々、みきてぃ(AKA 斉藤未来)が出る舞台


オープニング場面で瞬時に
ホテルカリフォルニアが降りてきた

小林克也が複数の部屋で起こっている物語が
同時進行で進んで
それらの部屋の扉が…
みたいな解説をしてたのもうろ覚えなのだけど

とにかくこいつは一筋縄ではいかない芝居だと直感

複数ストーリー同時進行
いや正確には同時進行とは言えないけど

それとシンクロ劇は
初体験にもかかわらず すんなり入ってきたのは
どれもが非日常だったり時代物やSFという類い
でなかったからかも




障害者雇用については
当事者として感動ポルノ対策を講じたものの
あっさり撃沈
不覚にも込み上げてしまった

これ当事者しかわからない特権


ただね
障害者や外国人を雇用する際の助成金は
障害者だけの言及だったのが気になった

ちっちぇー


寄席同様、観る側は想像力を要求されるわけで
これだから舞台、たまらん

インビジブル・シャドウ

インビジブル・シャドウ

T-Riot

萬劇場(東京都)

2016/09/14 (水) ~ 2016/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★

後味が悪いとクセになる
オープニングから大団円とはどーゆーことだ

まるでトレーラーを見てるような

圧倒される


時代劇でありながらありえない設定や衣装、小道具など

おそらく

それら自体は他にもある手法だろうけど
観てないし
比較するのは無駄で無意味なことで


スマホなど遊び心満載かつ刀剣類は機動性に徹した小道具

信玄や謙信のパブリックイメージを独自の解釈で追求した衣装

音響、照明、もろもろ

それらが渾然一体となり、昇華


どんなに悲惨で切ない話も救いようのないラストシーンも
終演の暗転で全てが浄化される

それでも名状しがたい鉛のような気持ちを抱え
地下2階から階段を伝う

はやく空を、月明かりを浴びたかった

・・・はっ

ラストシーンって

役者は勿論、スタッフ、関係者全員がずっと背負ってたってことか

なんということだ

知らないのは初見の観客だけ

受付もやもぎりも、か

誰もがあのラストシーンの気配を微塵も感じさせずに
素知らぬ顔たぶん普段通りに振舞ってた

劇場に来たときからもうインビジブル・シャドウは幕を開けていたのだ

じわじわと込み上げてくる

想像の域だけど
猛暑の中、殺陣の稽古
夜通しかけてのミーティング

脚本や演出だって相当練り直したに違いない

そしてあのラストシーンが選ばれたのだと

満月を翌々日に控えた中秋の名月
滲んで見えたのは
そのせい

これぞエンタテイメントという気持ちに満たされとる
おかげで佳き中秋の名月になった



ネタバレBOX

千秋楽

楽しみにしてた台詞の変わり身とか小芝居(!)なども楽しめ


信玄と謙信が並んでさらに意気投合した殺陣や
会話を交わすのがもうすんなり

そして
今度、越後の塩でも贈りますわ

ようなことを言ったくだりに潤っと


うっかり油断してると涙腺を攻められる迂闊であった

そして再びのラスト

つくづく思った

後味が悪いとクセになる
天皇ごっこ ~蒼白の馬上 1978326~

天皇ごっこ ~蒼白の馬上 1978326~

高木尋士主催 見沢知廉七回忌追悼公演

APOCシアター(東京都)

2011/09/09 (金) ~ 2011/09/11 (日)公演終了

満足度★★★

右の翼と左の翼を手に入れて跳ぼうとした少年の身体は重かった...。
今日の公演だけ、公演前にプレトーク「作品としての見沢知廉」が行われた。
世間知らずなんでメンバーの鈴木邦男という人が
どんな人なんだか知らなかった。
一水会のトップだった人と言われてもピンとこない有様で...。


ちなみに前の席にはレイニン(椎野礼仁氏)だろう人だった。
2003年、PANTAと一緒に開戦前のイラクに行った人だ。
(「パンタとレイニンの反戦放浪記」、とても面白い本)

おそらく雨宮処凛は来てなかっただろうな。


実は、今日の公演は「天皇ごっこ」の舞台化だと
席に座るまで信じ込んでいた。
実際は違ってて、タイトルにもあるように、
1978年3月26日の成田空港管制塔占拠事件を
モチーフにしたものだった。

奇しくも一昨日のライヴでPANTAが成田の抗争に触れ、
「あん時ゃ絶対成田なんか、と思ってたけど
できちゃうと成田から飛行機乗っちゃうんだよなみんな」
って発言があったりして、

1978年っていうと中学の頃で電車好きだったから
スカイライナーは見切り発車だなー位しか覚えてないわけだ実際。
三里塚のイベントを収めた「幻野」も遠い昔の事のように見たし。

それが今日の舞台で少しわかるんじゃないかと思い直して臨んだ。

舞台といっても舞台全体を鉄パイプを天井まで組み上げた
バリケードが覆っている。

そこに張りめぐらされたロープに、時に宙吊りになりながら
芝居をするという凄まじさ。

どう見てもパティ・スミス「LAND」のジャケットから抜け出てきたような、
黒い布で目隠しされ拳銃を手にした役者が印象に残った。


冒頭から随所に亘り見沢知廉の略歴が台詞に登場する。


このバリケードは見沢知廉そのものを表現したものなのか?



右の翼と左の翼を手に入れて跳ぼうとした少年の身体は重かった...。


見沢知廉の外面と内面。


亡くなる前に、PANTAの公式サイトの掲示板に
見沢知廉の書き込みを見つけた。
---いろいろご心配おかけしましたけれど、
もう大丈夫なのでこれからもよろしくお願いします、みたいなことを
簡潔ながら実に丁寧な文章で綴られていたのを覚えている。



それからしばらく経っての訃報。

言葉が出なかった。


見沢知廉という作家が存在したということは決して忘れない。

ネタバレBOX

見沢知廉を知ったのは2001年、PANTAが雑誌で対談した記事を
読んでから。

PANTAもビビるほどの経歴で、ゲリラと殺人罪
(事件は29年前の9月11日に起こった)で12年間投獄、

獄中に執筆した「天皇ごっこ」が新日本文学賞を受賞。
出所後は作家として活躍。
2005年9月7日自らで命を絶つ。享年46。


「天皇ごっこ」は文庫(アホみたいに安かった)で読んだけど、
これは絶対獄中でしか書けないだろうな、

獄中のドキュメントストーリーに、昭和10年代前半の出来事と、あと...。

何せ獄中で書いたものを4倍に加筆したというから読み応えあり。

様々で壮大なストーリーが並行して描かれている大作だ。
テイキング サイド ~ヒトラーに翻弄された指揮者が裁かれる日~

テイキング サイド ~ヒトラーに翻弄された指揮者が裁かれる日~

WOWOW

天王洲 銀河劇場(東京都)

2013/02/01 (金) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★

We're Taking Sides Again
物語の内容は、今まで見たどの舞台よりも重い。


今日の舞台は動きが少なく、けれど圧倒的な台詞の量で
2時間半余りを数人のキャストで演じるというものだった。

見終わって劇場を出たら鉛のようにどんより空が曇っていた。
そんな気分だった。

開演前に食べたダブルソースオムライスなんかまだ消化しきれてない。

平日昼間だったせいもあるが、テーマがテーマだけに
やはり割引当日引換券が出るくらい空席もあった。

それでも見終わった後の名状しがたい気分になったとしても、
見ておいて良かった。

芸術(ここでは音楽)と政治というテーマは、
そう簡単に答えがでていいわけがない。

ずっとタイトルが気になっていたのだけれど、
OMDの3rdシングル「Messages」の詞にあることを思い出した。

B面のインスト・ナンバーのタイトルが「Taking Sides Again」だってことも。

うんぷてんぷ

うんぷてんぷ

株式会社ニッシー・プラス

横浜赤レンガ倉庫1号館(神奈川県)

2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

ウソだろ? 冗談はよしてくれ
中秋の名月を愛でながらテラスを歩いて客席へ

聞き覚えのある曲が

というか間違いなくこれはヴェルヴェッツの「Candy Says」だ

席につくと次の曲
「What Goes On」

紛れもなく3rdを1曲目からかけてるのだ
開場と同時に

不遜な行為だ全く誰の 何の為?


開演まで30分しかないぜ

案の定、途中をはしょり

早々に「After hours」

と思いきや、再び「Candy says」から


そうか、「Jesus」...

ヴェルヴェッツは単なる開演前のBGMではなく、
開場と同時にまんまと蓄積されてた

大音量の「Jesus」がぶった切られ

オープンセットの舞台が始まる



そもそもタイトルからして運だの天だの神様だの、
どうせ説教めいた話じゃなかろうかと思ったけど

ヴェルヴェッツが普通に舞台音楽として
かくもふんだんに使われるとは思っても見なかった

んな情報どこにも見当たらず


最前列で黒川智花が見られるからいいやと
高をくくっていたのが思わぬ誤算だった。


それにしても
オープニング、「Waiting for the Man」をバックに登場する
黒川智花はミスマッチだな

最初はそう思った


終盤のクライマックスそしてエンディングと
そうか、この曲来るかの応酬

思わぬ事態に「運否天賦」とはまさにこのことだと思い知らされ

カーテンコール無かったのが残念だったけど

ネタバレBOX

信仰、宗教の類には距離を置くことにしてるけど

それでも時折 なにものかに守られてるとか

何かうまくいかなかったりしたときは 

そういう方が後々良い結果になるとか


そういうことは良く感じる


そいつを神だとか主だとか仏だとか霊だとかって
言い始めるからおかしなことになる


いんだよ、まもられてるんだから


そして何もかも全てうまくいくわけはなく


どん底の次は上昇するってことも



そんな黒川智花にまもられているってのも悪くない



と、たまには関係妄想
『ジャンヌ』 ―ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実―

『ジャンヌ』 ―ノーベル賞作家が暴く 聖女ジャンヌ・ダルクの真実―

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2013/09/05 (木) ~ 2013/09/24 (火)公演終了

満足度★★★

唄ってもいいよ、笹本。
ジャンヌにつきものの
「神の声を聞く」「オルレアンの戦闘」「戴冠式」「幽閉」「火刑」
といった場面は直接は描かれない。

だから、これらを期待する方にはお奨めできない。

そのかわりジャンヌに関わる様々な人の思惑が語られる場面が多い

これがかなり長く、その膨大な台詞には正直ちょっとツラかった

ってか寝てたたぶん

宗教裁判の場面は、心理戦であることが強調され、
結局は自ら火刑の道を選択せざるを得ないという
過程をとても丁寧に描かれていたのが興味深かった

最終的な罪は「男装」、これが“異端”であるという証だと

死刑執行人まで法廷に呼び寄せ処刑の恐怖を
徹底的に刷り込むという手段

一旦は宣誓書のサインをし火刑を免れるものの、
それが終身禁固刑であることを知らされ、
あくまでも釈放を主張するジャンヌが激情の赴くまま火刑の方がまだまし、
と誘導されてしまったのだ

長きにわたる幽閉、男装は監視のイギリス軍の兵士たちの目から
身を守る為のもの、幾度の拷問、繰り返される尋問
そして法廷での巧妙で冷酷な審議

どうあれ、初めからシナリオは決まっていた

それを二転三転、恐怖と安堵を弄ばれ、
混乱と混沌の内に平常心を奪い

普通の人間ならとっくに参ってるだろう

でもジャンヌは良く頑張った

そしてもう疲れた、そう思ったのではないだろうか正直のところ


これは現代でも法廷で良く使われるテクニックである


そして、エピローグ。


いままでこんなジャンヌの物語はお目にかかったことがないくらい
斬新で大胆なものだった。

まさか時空をも超える大団円になるとは想像すらつかなかった。

ラストシーンでライトがだんだん絞られていき、
スポットライトだけになった時

唄うか?笹本。って本気で思った

さすがにミュージカルではないので

でもあの退屈な時間を耐えたからこそ、
この何とも言えぬ感覚を味わうことができた。


唄ってもいいよ、そう思った



ジャンヌが火あぶりにされ、
聖女でも魔女でもなくただの女性なのだという証を群衆に誇示する為、
処刑中に女性器を晒されたという逸話がある。

ジャンヌに関わった人々は、
それで終わりだったかもしれないけど、



ジャンヌにとってはそれが始まりだったということがとても心に残った。


ジャンヌに向けられた印象的な台詞を二つ

「君は宗教に恋してるんじゃないのかい?」

「君は戦争に恋してるんじゃないのかい?」


7時開演で終演は10時10分

ジャンヌに少しでも興味があるなら見て損はない。

ネタバレBOX

そういえば、出演女優は笹本玲奈 ただ独り。
王妃や側近、家族など女性は一切出てこない。

一癖も二癖もある俳優陣の中で文字通り孤軍奮闘してる

生きてるうちも天に召されてからも結局ジャンヌは、
ひとりぽっちなのだという
原作の意図を汲んでのキャスティングだろうか。

こんなキャスティングも今まで見たことがない。
THE LEFT STUFF

THE LEFT STUFF

Piper

本多劇場(東京都)

2010/04/10 (土) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★

早い話が
相武紗季の初舞台目当てだったわけ、で。

劇場に着き席に座る。そこはもう海底だ。

舞台の中央には、白いボードが設置されている。
観客は署名をするために列をつくる。


この光景、つい最近 見たような気がする。
3月の「浅川マキお別れ会」だ。

尋常ではない雰囲気に息をのむ。



これじゃ一体いつ始まっていつ終わるのか、わかりゃしない。
だいいち今日中に終わるのかさえも保証されてないし
何時まで拘束されるのかも。

度々妄想にみまわれながらも舞台では物語が進行している。


初日は出演者を火炎放射器で灰燼に帰すという
まさかのエンディングだった。

劇中何度も行われたプリミティヴなリズムに
能楽のようなビートの唄と踊りが頭から離れない。


2010.4.10

ネタバレBOX

DVDは東京4月21日の公演が全編、大阪の一部が収録されている。

言うまでもなく初日とは内容・進行が異なり、
それぞれのオチも三者三様で面白かった。

この公演に比べるといかに初日が緊張が漲り
手さぐり状態だったことがわかった。

おそらくかなりの完成度で楽日を迎えたのだと確信する。

ちなみに公演は東京、大阪の他 名古屋、広島、仙台でも行われた。

舞台を映像で記録するというのは賛否両論あるが、
この作品に関しては、
「マルチストーリー」を特典映像に収録することで結構楽しめる。
もちろん役者のアップも見られるし。
生きてるものはいないのか

生きてるものはいないのか

こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2014/10/16 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★

間近で観ることができたのが幸せ、、、
この話では登場人物全員が一人ずつ死んでまう

川口春奈は出ずっぱりというわけでもなく
主演とは言え他のキャストと変わらないような気がする

但し彼女だけが行う、2度の行為を除けば

もちろん彼女も死んでまうが



これだけ次々と人が死ぬとマヒしてしまい
死に様も一人一人違うのだけど

しまいには笑いが起こるなど

これも舞台ならではなんだろうか

特に円形劇場という特殊な舞台では演じる側も観る側も
何かしら常に向き合っている状態


そこで浮かんできたのが
THE VELVET UNDERGROUND「Heroin」
へっ、変死体がの山のように積み上げられてるぜ…

ヘロインが血管を巡り始めてキマってる時の一節


でも思ったこと

死というのは
非日常ではなく身近にあること
無様でかっこ悪くて汚くて

アイドルも身重も容赦なく「公平」「平等」に

ちっとも安らかなんかじゃなく

文字通り往生際悪いよな



死のうとして死にきれない人もいれば
あっけなく死ぬ人もいる

不慮の死、無念の死、事故事件災害戦争テロ
生まれてくるのも死んでくのも一生に一度きり

きれいに死のうなんて思っとること自体間違ってるよな


終演後、アフタートーク
舞台に 座り込み
作・演出も手掛けた前田司郎を中心に川口春奈、中島歩、中村映里子


ほぼ雑談、これが舞台挨拶やトークショーみたくプロのMCが
入らないからこその

内輪的な話が聞けたわけ

プログラムを見返すと色々わかった
川口さんしか眼中にないから 若月さんが出てるとか全くノーチェック


前田司郎は、
世にも奇妙な見たよ、ファナモあれ面白かった
それテレビ監督デビュー作だって


円形劇場自体も取り壊しが決まっていて

それでこの舞台という、因果


アフタートークが無かったら重く抱えたまま帰路に着いたんだろなきっと

TIGER & BUNNY THE LIVE

TIGER & BUNNY THE LIVE

「TIGER & BUNNY THE LIVE」製作委員会

Zepp DiverCity TOKYO(東京都)

2012/08/24 (金) ~ 2012/09/01 (土)公演終了

満足度★★★★

BLUE ROSE COLD & HOLD TOUR
着いたのが開演直前だったので、既に前説の最中だった。
客電は落とされて、赤や緑のサイリュームで埋め尽くされ...。

早くも激しいアウェー感。


予備知識ほぼゼロの状態で、
しかもパンフレットを買う時間もなく会場に入ったのがまずかった。

けど、やがて岡本玲演じるブルーローズの劇中ライヴが始まった。

ピアノの弾き語りもあり、これだけでも観に来た甲斐があった。

音楽活動は停止中の岡本玲だが、やっぱり活動再開してほしい。

激しいアクションを熱演、稽古たいへんだったろうな。


子供の頃デパートの屋上でワクワクハラハラしながら見たヒーローショー。

そいつがゴージャスに、最新テクノロジーで観られるのが現代のエンタメ。

ちょっと面白かったのが、主人公のヒーローは子持ちのオヤジってこと。

相方に「おっさん」って突っ込まれてる。

等身大ってのも親近感わくし。

そしてヒーロースーツにはスポンサーのロゴが入ってる。

“ヒーローな行い”の歩合制でポイントが加算されるとランキングがあがるというもの。

現代の世相をうまく反映させているのはさすがだ。
とにかくこういう世界もあるんだなとつくづく思ってしまった。


ヒーローたちの一挙一動に手を握り合わせて見守る観客。

夢みる、ということちょっと忘れてたみたい。


この国もまだまだ捨てたもんじゃない。

朗読劇「不帰の初恋、海老名SA」

朗読劇「不帰の初恋、海老名SA」

MAパブリッシング

DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京都)

2012/09/28 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

岡本玲 × 本郷奏多
朗読劇は初体験で、一体どのようなもので果たして楽しめるのだろうか? と疑問を抱いたが、
観てみるととても感銘を受ける内容だった。

登場人物は男女一人ずつで、手紙やメールのやり取りをするという設定で
交互もしくは片方だけが台詞を喋る。

決して同時に喋るという会話は無し。

台詞だけで時間や場所、環境や感情を表現するというのは、
演じる側の技量もあるけど、
落語と同じで、観ている観客の想像力だったり、
時には集中力(朗読だけでなんで)が要求される。

相手役は本郷奏多。最近ではドラマ「未来日記」で見かけた。

今日観た朗読劇は、一瞬たりとも退屈することなく適度な緊張感が漂っている、そんな感じ。

劇中だからこそ、テレビやラジオで言えないような台詞も言うことが出来るし。

一つ一つの台詞に込められた言葉が時にはグサリと胸を突き刺す、
そんな場面もあった。

ともすれば残酷で悲惨な内容を淡々と進んでいく中で
時折り感情が激しく揺すぶられる。

岡本玲は、どこか諦観している女性を好演、
感極まって涙を流す場面が一番心に残った。

ただ、ラストシーンは無くても良かったのかもしれない。
観ている側に委ねてくれても良かった気がする。

ネタバレBOX

中1にしてホロコーストの本を読みふけり、「死」に興味を抱く。
けれどそれは幼少期のトラウマによるもので、
彼女は人間なんて簡単に死ぬと思っている。

そんな諦観しながらも日常に狂気を秘めた女性を好演していた。

「あたしキチガイになるかもしれないこのままじゃ」
とか

「思春期に好きになったものって一生なの」

とか、胸にグサグサ刺さる刺さる。

特に、あの声で言われると余計、ね。

確かに。

思春期のって引きずるよなー結構。

何かの拍子で、そうクラス会とか冠婚葬祭、
で忘れてた(忘れようとしてた)ものがフラッシュバックするんだよね。
あ、話すと夜が明けるからやめとくね。

本気になればなるほどちょっとイントネーションが関西入ってしまったりしたおかれーだけど、
それはそれで良いでしょう。神戸で働いてたって設定だから。
最後のサムライ

最後のサムライ

メディアミックス・ジャパン

天王洲 銀河劇場(東京都)

2015/03/04 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

9対1以下
時代劇を演じられる女優になりたいとずっと思ってきた。
その為にピアスの穴も開けてない。
(本人blogより)

という
岡本玲。

大劇場なんでインカムだけど5列めだったから
ほぼ生声で聞けた


これまで何十本も芝居見てきたけど
9対1以下ってのは記録更新かも

これが中途半端だと妙なアウェイ感とか
居心地が悪かったりするけど

これだけ女性比率が高いと逆にすっきりするというか


さておき

前もってストーリーとかキャラを予習しとけば
もっと楽しめるのかもしれないけど

いつもプログラムは目を通すことが少ない

客電が落ち音響が鳴り渡り幕が開くと
んなもん全部ぶっ飛んじゃう

ネタバレBOX

ポスターとかのビジュアルで使われて短銃、
劇中では使用せず
朗読劇 私の頭の中の消しゴム 7th letter

朗読劇 私の頭の中の消しゴム 7th letter

ドリームプラス株式会社

天王洲 銀河劇場(東京都)

2015/04/28 (火) ~ 2015/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★

玉城裕規×岡本玲
今日のキャストは玉城裕規×岡本玲

この朗読劇を観るのは初めてだけど
おかれー的には4年振り

今まで観たどんな舞台の中ですすり泣きが多かった

寄席は笑いに来る為のものと同じように

泣きに来てるんだみんな

そーゆー活動か、、、

周りに先を越されたからか
辛うじて涙腺は死守、しなくてもよかったんだけど

むしろ泣いてないのがアウェー


それでもメモが1枚づつ剥がれ落ちる場面

ネタバレBOX

認知症の症状には躁鬱病のそれと通じる部分があるから

夜中、目を盗んで出掛けたり

親を引きずり回して近所を徘徊


記憶障害もなー


なので周りとは全然別の場面で

涙腺を攻撃されるんで厄介だ
カレーライフ

カレーライフ

日本テレビ

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2015/10/17 (土) ~ 2015/10/25 (日)公演終了

満足度★★★

おかれーのカレーライフ
おー
おかれーのカレーライフ

開演前にざっとプログラムに目を通したんだけど
毎度のことながら無駄だった。

プログラムは舞台を見終わって読むものだ



5人揃ってカレーを作り上げていこう

みたいなのを想像してたら見事に外された

そして題材がとても身近なものだったことに感銘



うぅー旅行してーー



「売春捜査官」で完全に吹っ切れたおかれーは見ものでっせ

熱いぞ!猫ヶ谷!!

熱いぞ!猫ヶ谷!!

ネルケプランニング

クラブeX(東京都)

2016/03/15 (火) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★★★

水族館に映画館、ボウリング、そしてクラブ

街だねホテルってば

円形ステージで6列目


よか普段のクラブがどんな感じなのか気になる



うちわと
アイマスクが配布される。

こいつを装着して観劇すれば

面が割れることなく、水着キャストを思う存分ご覧いただけます!!
(公式サイトより)

ておーい


1 毎日水着でお見送り!
2 毎日抽選会実施
3 毎日全員プレゼント
4 日替わり”生”前説

本公演は出演者全員水着となりますため、
場内の温度を通常より高く設定させていただいており、
上演中、暑くなる可能性がございます。
(公式サイトより)


めちゃめちゃ面白かった

本編は言わずもがな


ワカコ酒でお馴染みの野添義弘の八面六臂な早変わりと
最高にくだらないギャグや小芝居で腹が何度も割れた

クオリティ・オブ・ライフ!

クオリティ・オブ・ライフ!

劇団凸凹

東中野バニラスタジオ(東京都)

2014/03/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台には二通りある。
このまま続きを観たくなるものと、そうでないもの

どちらが良い悪いというものではない

ストーリーが終わり、暗転する瞬間

安堵の気持ち、物足りなさ、
諸々巡るその瞬間を体験したくて舞台を観に行くのかもしれない

もちろんカーテンコールも大好きなのだけど


今回は、いつもより短く感じた

ネタバレBOX

劇団凸凹は劇団員 全員女性なのだが男性同士の恋愛を得意とする類い稀な劇団だ。

2010年に初めて観て以来、病みつきになってできる限り足を運ぶようにしてる。

2011年の3月公演は13日だった。
どんなに勇気づけられたか計り知れない。

奇しくも3月、5回目の公演をこうやって観ることができることに感謝


ビタースウィート・テイルズ

ビタースウィート・テイルズ

T-Riot

ワーサルシアター(東京都)

2016/05/25 (水) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

すっかり撃ち抜かれたのだけど
舞台の一番の魅力は

開演時の暗転

だと思い始めたのは最近になって

馬喰横山の小劇場でのことだけどさ


さて


6年越しの念願叶って舞台の初日と楽日を観れた

現在に至るまで数多くの舞台を見たけど、
期待外れだったり失望したことは一度もなかった

それが

妙なことになってる

翌日、さらにそのまた翌日になっても

なんだか、こう
満ち足りた気分が続いてる

何なんだろうこれ

気持ちの切り替えは早い方で
1日でライブやイベント何本も掛け持ちしたこともあるのに

大変失礼ながら

ストーリーや進行に
特にどうのこうのというのもなく

日常の光景に非日常な設定も
ありだと思うし

やや謎めいたキャラが印象に残るくらいで

そりゃもう個人的には
「のうぜんかつら」が
流れてきた不意討ちに
反則じゃんかよいきなしって
すっかり撃ち抜かれたのだけど


そんな気持ちが持続して

楽日を迎えた

初日に聞き逃した台詞も鮮やかに

さすがに「のうぜんかつら」には涙腺のバルブがスタンバってた

来るよな来るよな来る来る

だー

最前なのに


そっからもうバルブ閉まらず


前説からカーテンコールまで、とても特別な大切な
関わってる人みなの想いが積み重なっているような
得も言えぬ雰囲気


そっか、これだ

悪魔が潜んでると言われる舞台

楽日にしか体験できないその魅力







『ビタースウィート・ミラクル』2016年5月25日、29日

ネタバレBOX

初日と楽日を観るのは
6年ほど前にチャンスがあったけど
結局実現しなかった

チケットも買ってあって
何の因果か初日と楽日とが
全く同じ席というのがそら恐ろしくも楽しみにしてた

まさか入院することになるとは

それでも初日だけは外出許可をとって観ることができた

以来、舞台の初日と楽日をとることもままならず

現在に至る

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