『動く銅像'08』/『地球から観る円』
リュウセイオー龍
遊空間がざびぃ(東京都)
2008/02/23 (土) ~ 2008/02/24 (日)公演終了
満足度★★★
生理的な肉体
一見野蛮なようだけど、生理的な肉体の反応を、ある程度意識してやっていると思う。
音楽は、キャリアはディープで長いけどライブは久しぶりという小間慶太さんのギター弾語りに、大熊ワタル、こぐれみわぞうの夫婦パンクチンドン。
人間洗濯機 反=歴史
花上直人
新小岩ZAZA(旧 新小岩劇場)(東京都)
2008/02/09 (土) ~ 2008/02/11 (月)公演終了
満足度★★★★
でました人間洗濯機
花上さん、公演初日の前々日まで入院していたそうで、こまかい打ち合せや段取りなど時間がなかったと思うのだが、締めるところ、お客を惹きつける力はある方なので、心配は要らなかった。舞踏やパフォーマンスというより、大衆芸能的なありかたなんだろう。装置や小道具の準備は怠りなかった。
パイドラの愛
HAMMER-FISH
サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)
2008/02/08 (金) ~ 2008/02/14 (木)公演終了
満足度★★★★
姐さん!!
支配的価値観を暴力的に踏みにじる。しかし古典に触れている。繊細で部分的には超正統派でフレッシュ。尚且つふざけている。サラ・ケインやはりいいっす。姐さん俺ついて行くっす。...正直いって一応芝居になっていれば演出は選ばないんじゃないかとも思うのだ。
革命日記
青年団
アトリエ春風舎(東京都)
2008/01/30 (水) ~ 2008/02/12 (火)公演終了
満足度★★★
岡目八目
人物が再登場すると空気が変わる場面がある(特に小学校の副担任の先生)。その役者をじっと見ている。盤面ゲームの局面が変わるのを見ている様な感じで。岡目八目。ちょっと意地悪な感覚が“オリザ演劇”の肝と見つけたり。
ミチユキ → キサラギ
仙台市市民文化事業団
エル・パーク仙台 ギャラリーホール(宮城県)
2008/02/08 (金) ~ 2008/02/11 (月)公演終了
満足度★★★
トラジコメディ
結果的に、いわゆる悪人の出て来ない劇になってしまった。トラジコメディ(前半喜劇/後半悲劇)。
誰がヒロインなのか、主題は何なのか、迷いを残して劇はゆっくり舵を切る。
破無礼(はむれ)
シェイクスピア・カンパニー
遊学館ホール(山形県)
2008/01/26 (土) ~ 2008/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ヤマガタで見てきた
盛岡版と脇役陣に若干変更あり。最後の剣闘の場面渋くなった。演出としてはやや古く、戯画的、甘いところもあるが、シェイクスピアの翻案劇としては良く練られ、名台詞・名場面が落とさずキッチリ拾われている。役者がいい。オフィーリア狂乱、叔父の祈り、墓掘り人夫の場面などやはり良い。逆に付け加えられた、将軍戦死の場面は、演じられているのを見ている間ではイマイチ良くわからない。山形の客はマナーあまり良くない(公演中のおしゃべり、ケータイ二回も鳴らす、空き座席に荷物てんこもり)。
ビューティ・クイーン オブ・リナーン
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2007/12/07 (金) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
満足度★★★
渋谷でやってもなあ。
二幕目。開幕しばらくの暗転とか、難しいことを気取らせずに進行出来る、技術的に高い舞台。ただ、根源的には、政治性の表現とか洗練されすぎていて、渋谷で上演は本当はもったいない。こういう問題、わからないだろう。
身近でも切実でも無いくせに「鬼気迫る」演技だとさ。
秋田、山形等の劇団は観客に充分な衝撃をもたらすだろうアイルランド演劇こそとりあげるべきだ(東京資本とか大学のセンセーが障害になっているのでなければ)。
呉将軍の足の爪
(財)舞台芸術財団演劇人会議
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2007/12/22 (土) ~ 2007/12/23 (日)公演終了
満足度★★★
「村(ソン)」の世界だなや
ク・ナウカとひょっとこ乱舞混成軍。発禁14年(1974/1988)。軍政時代から距離が出来て、そんなに遠い国でもなくなった今の上演で受け取る方にも余裕が出来たと思う。朝鮮文化の民俗的なパターンが見て取れる民話風の戯曲。
おそらく童話風、マンガ風に演出。
クロノスの時間
A Ladybird Theater Company
GalleryOneLIFE(宮城県)
2007/12/22 (土) ~ 2007/12/23 (日)公演終了
満足度★★★
熱くて潔癖
熱くて潔癖な、若い人に受けそうな好作。ジャンル的にはファンタジー寄りのSF。4作目にして未だこの劇団の評判を聞いていなかった。代々木アニメの声優系の学生が中心らしい。東京から流れてきたらしい脇役の主宰氏が独特のキャラ(容貌と声)で光る。つか系の熱演芝居とクールなナレーションの構成、やや抽象的なセット。書き込まれたギャグがややくどいが、アドリブ的部分もあり。
踊りに行くぜ vol.8 in SENDAI
JCDN
せんだいメディアテーク(宮城県)
2007/12/18 (火) ~ 2007/12/18 (火)公演終了
満足度★★★★
空間的には昨年より後退
前半:伊藤文恵/エヴァ・ムイル。後半:黒田育世/ヤミィダンス。
招待客の椅子席が真ん中にズラリドカン。早くから来た大半の人は前の方のお粗末な席に付くことになり、気持ちが萎えたかも。
会場の使い方は昨年に比べて後退したと思う。
昨年は客席を奥に、入り口と通行人を眺める様な感じで、ハプニング的な面白さと開放感があった。
今年は、まあ普通というか、碁盤みたいにきっちり座布団が並んでいたので、おかげさまで半分くらいは実は見えていません。
カセット式レインボウ
劇団ハンニャーズ
GalleryOneLIFE(宮城県)
2007/12/15 (土) ~ 2007/12/16 (日)公演終了
May be blue
劇団第二黎明期
せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)
2007/11/17 (土) ~ 2007/11/18 (日)公演終了
満足度★★★★
愛すべき佳品
仙台で見ました。後日、たまたま新潟に行った日が本拠地公演の楽日でしたが、観劇できませんでした。残念。
劇団第二黎明期については、今後も見ようと考えております。
だって、この砂丘が保持できる水の総量を考えてみてよ
劇団カタコンベ
シアターent.(新潟県)
2007/12/01 (土) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
ただちに犬
劇団どくんご
信濃むつみ高等学校(長野県)
2007/12/07 (金) ~ 2007/12/08 (土)公演終了
満足度★★★★★
国内最強。世界でも有数。
なぜ、演劇の文壇みたいなものに認知がないのかまったく理解できないっす。演劇の「強度」というのか、作品の力強さにおいて、「どくんご」に匹敵する演劇を見ることは、まずないと思います。初日にみた生徒さんたちは幸せだ。
鳥憑町事件
空間実験こがねむし
宮城県木材文化ホール(宮城県)
2007/12/03 (月) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
うくひと
花上直人
新小岩ZAZA(旧 新小岩劇場)(東京都)
2007/11/30 (金) ~ 2007/12/02 (日)公演終了
満足度★★★★
雨にはただ降ることしかできないから。
季節のいい時期に、誰にも見られない日中の荒川で水中パフォーマンスを続けてきた成果の一端か(現代美術でいうランドアートに近い考え)。プールに浮かんで小一時間も仰向けに遊泳。しかも喋りながら。
ハイ・ライフ
東北えびす
白鳥ホール(宮城県)
2007/11/29 (木) ~ 2007/12/02 (日)公演終了
満足度★★★
そういう訳で演技も充実。
演壇つき講堂と、回廊つきグランキャバレーの折衷のようなホールが復活。80年代「十月劇場」が水を溜めプールにして暴れた伝説のスポットらしい。見に来ていた大阪の「未知座小劇場」の「打上花火」さんが「あんたらアホちゃうか」とあきれたという話しが伝わっている。
大阪と仙台の演劇人の交流が、一部で断続的にのこっているのはこういう出来事があったためだろうか。
日韓ダンスコンタクトVol.9
青山円形劇場
青山円形劇場(東京都)
2007/11/20 (火) ~ 2007/11/24 (土)公演終了
満足度★★★
美加理さんとカン・ウンニルさん共演
11/24「日韓ダンスコンタクト Vol.9」Cプロ @表参道「こどもの城 3F・青山円形劇場」。
①ソン・ユジョン《顔 顔 顔たち》②美加理+カン・ウンニル『トーキョー・インプロビゼーション』③キム・ジョンウン《踊るモノローグ ~ 赤・敵・寂・迪》④岩淵多喜子『モーメント』
第1回「1&2演劇祭」
社名が変更となりました。
MAKOTOシアター銀座(東京都)
2007/11/23 (金) ~ 2007/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
大谷蛮天門「東京戦争」再び
11/23-11/25 #1「1&2演劇祭」Eプロ @京橋「誠シアター銀座」。
島田美菜月『予告編「ねじ式」式』20分。/大谷蛮天門『怪談「東京戦争」パート2』45分。/坂本大地『まっすぐな道でさみしい』60分強。
MACONDO
Premier Acte
学習院女子大学 やわらぎホール(東京都)
2007/11/18 (日) ~ 2007/11/18 (日)公演終了
満足度★
ミスがあったのかな。
《世にも美しい水死人》《翼を持った年をとった天使》《エレンディラの物語》の三篇を、ロマ芸人に扮装した役者の語りで。フランス語とスペイン語混じり。
正直、演劇上演にふさわしいとは到底思えない講堂で。遠望する演技。
そんなところを割り引かないといけないんだろうが、字幕も混乱していたし、話しのつなぎの細部も練られていないし、発見は無かった。
粉をばっと撒くのはあまり見ないかな。あとは「舞踏」的な身体表現はこの人たちには縁がないらしく、悶絶シーンはこんなものかなと。
途中もそもそやっていた時間があったから失敗があったのかな。