あんこを舐めた薬指
バナナ学園純情乙女組
Asagaya / Loft A(東京都)
2008/09/19 (金) ~ 2008/09/20 (土)公演終了
脱線公演。
芝居は完全オムニバスかと思ったら、ちゃんと続いた物語でした。公演場所的にもイベント色強し。雰囲気に飲まれた者勝ち。評価という目で見たら自分が損します。
4x1h Play #0
4x1h project
ギャラリーLE DECO(東京都)
2008/09/20 (土) ~ 2008/09/28 (日)公演終了
総尺90分くらい。
「ひとさまにみせるもんじゃない」。役者が今回の演出をツールとして遊び切れていない印象。もっと調子こいて良し。
「いそうろう」。前回より人物造形が都会的になった様な気も。
演劇LOVE2008 ~愛の行方3本立て~
東京デスロック
リトルモア地下(東京都)
2008/09/12 (金) ~ 2008/09/23 (火)公演終了
発情期「HERE I AM-ドン・キホーテがやってくる!-」
今回の中ではこれが一番見易かったかと思います。それでいて夏目さん以外の役者がやったらそんなに惹かれない様な気も。発情する彼に発情しましょう。
演劇LOVE2008 ~愛の行方3本立て~
東京デスロック
リトルモア地下(東京都)
2008/09/12 (金) ~ 2008/09/23 (火)公演終了
倦怠期「CASTAYA」
余計な詮索をして事前に予想をしてみたのですが、当たったのは半分だけでした。10の予想の内の5が当たったのではなく、10の予想に対して20をやられたのです。
演劇LOVE2008 ~愛の行方3本立て~
東京デスロック
リトルモア地下(東京都)
2008/09/12 (金) ~ 2008/09/23 (火)公演終了
蜜月期「ジャックとその主人」
原作を読んでおいたほうがもっと楽に観られたかもなー。とはいえ演出的には近年のデスロックで使われている手法そのもの。現在のデスロックを知るにはこれがオススメ。
LOST GARDEN
FABRICA(企画・製作ROBOT)
赤坂RED/THEATER(東京都)
2008/09/13 (土) ~ 2008/09/23 (火)公演終了
ファブった。
序盤は「映像で見たほうがいいかも」と思えたものの、中盤以降慌ただしくなる辺りからはライブ感も相俟って見易くなりました。
注目は舞台装置。小劇場であの構造になっている芝居を見たのはこれが初めて。
ネズミ狩り
劇団チャリT企画
王子小劇場(東京都)
2008/09/12 (金) ~ 2008/09/16 (火)公演終了
真面目じゃないか。
タイトルとチラシからはもっと破綻気味な内容を想像。個人的には脚本至上主義ではないものの、やはりしっかり書かれていると結構なポイント。分かりやすいけれどそれで物足りなくなる事もない適度な内容でした。
Down Down Down
劇団てあとろ50’
早稲田大学学生会館(東京都)
2008/09/05 (金) ~ 2008/09/07 (日)公演終了
見比べの結果。
提案するだけでは無責任なので実行してみました。あくまで個人的な主観ですが、今回はてあとろの勝ち。
役者達は大学だと新人なんだろうけど、ある程度は経験がある人々だったんじゃないかな。芝居が達者だった。
みんなのシェンロン
劇団森
早稲田大学学生会館(東京都)
2008/09/04 (木) ~ 2008/09/07 (日)公演終了
ここからを期待。
大学から芝居を始めた人々が多そうだったという点に関しては良かったなぁと思います。将来的に続けるかどうかは各個に任せるとして、本人なりの目標や覚悟をもうちょっと感じたかった。
真剣恋愛
劇団競泳水着
王子小劇場(東京都)
2008/08/28 (木) ~ 2008/09/03 (水)公演終了
品質保持。
お得意の場面構成術は前回に同じく。これをどう取るかが評価の鍵になりそう。続けて観ている立場からすると、扱うのは同じ恋愛ネタというのもあって全体の雰囲気が似通って感じる節がありました。とはいえ見易い作りなのは確かで、初見客に対しては優しいとも思います。そういう意味での品質保持。楽日で関係者の御家族がいらしていたのか、客席にかなり高年代の方の姿も。周りとは違うポイントで笑っていたのが印象的でした。
そして役者。その内の何人かは普段割とインパクトがあるというか、刺激の強い芝居に出ている面子。そんな方の自然体に近い演技を見るのはまた貴重な感じ。DULL-COLORED POP・清水さんが演じた控え目な新任教師。癒された男子が多そうです。私としてはカカフカカ企画・細野さんのまともに演じる姿が感慨深かったです。何年か前に「肛門」と連呼するのを観てますからねぇ。男子生徒をやった篠崎さんの誠意ある姿も良かったです。実年齢はおいくつなのやら?
15 MINUTES MADE VOLUME4
Mrs.fictions
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2008/08/28 (木) ~ 2008/08/31 (日)公演終了
4回目は、池袋にて。
今回からは美術担当者とのコラボレーションもあり。何となくNHKの教育番組を連想させる舞台美術だったからか、上演前のワクワク感が増しました。そうか、ああいう番組はそれを狙ってたのか。
家族の肖像
サンプル
アトリエヘリコプター(東京都)
2008/08/22 (金) ~ 2008/08/31 (日)公演終了
一年振りの息苦しさ。
前回も同じ気持ちを抱いたのにまたやられました。始まってからしばらく続く「何これ…?」という消化されない胸焼けの様な感覚。居心地が悪い事この上なし。人間関係に疲れて出社拒否する時の心境ってこんな感じなのかなぁ。影響力あり過ぎです。心が疲れている時に観ると余計に疲れるかも。
人と人との繋がりに焦点を当てた作品。色々な家族が登場しますが、血族としての家族は一組だけ。他人同士が家族に見えるか・成り得るかという部分のほうに主軸があります。いくつものやり取りが重なって描かれていますが、それらを大きく全体で見てまるごと家族としていたのでしょう。
先のコメントにある様に、怪優が多すぎます!特にサンプル所属になった三名は必見。松井さんが側に置きたがる理由が分かります。他の方々も充分すぎる存在感。否応なく客観視する事になる舞台構造なのですが、だからこそ役者の異様な存在感を目の当たりにしました。
ボクコネ
タカハ劇団
駅前劇場(東京都)
2008/08/14 (木) ~ 2008/08/17 (日)公演終了
番外なのに豪華。
本公演に引けを取らない役者陣と下北沢への初上陸。観るほうにもやるほうにも多くのものが残る公演だった気がします。
タカハ劇団の本公演でも秀逸なネタというか笑いのポイントがよく用意されています。この番外公演は全体的にそっちに寄った感じだったでしょうか。物語の設定的に既にネタっぽい部分があり、それが先にコメントされていた学生演劇臭の発生源かもしれません。とはいえもっと上の世代の方々がやる演目では結構こういう作風を観る気も。親しみやすさではこういうのもいいと思うんですけどねぇ。
TANG PENG30 Aグループ
TangPeng30 Aグループ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2008/08/05 (火) ~ 2008/08/12 (火)公演終了
たんぐぺんぐ。
登録されている説明文に今更気付きましたが、「現代の学生演劇の笑い」にスポットを当てていたのですか。精力的になっていた部分がそこなのであれば、もっと笑える学生演劇はいくらでもあるよと言いたい。せっかくの機会なのだから「学生演劇」という点だけで押し切っても良かった様な気がします。観た人に「学生だから」と思われるか、「学生だけど」と思わせるか。それ次第。
生憎
劇26.25団
王子小劇場(東京都)
2008/08/07 (木) ~ 2008/08/12 (火)公演終了
雰囲気は作れていたが…。
何が起きているのかをあえて不明確にする事で、世界観の異様さと不快感を上手く醸し出していました。が、結局それが最後までそのままになってしまったのが残念。意地悪な言い方をすると「で、何?」という感想に終結してしまいました。物語の主軸に関わる出来事がいくつか同時進行していれば視点を切り替えながら観ていられたものの、「で、この芝居はどうなるの?」という重大な疑問を抱えつつ観てしまったのでそれが解決しない事で疲れが…。
注目したい役者もいたし、見所があっただけに惜しく思います。前回公演のほうが好きだったかなー。次回で真価を見極めたい。
ローションパック
♂本番ナシ♀
atelier SENTIO(東京都)
2008/08/01 (金) ~ 2008/08/04 (月)公演終了
60分は3600秒。
舞台上の転換も含めてそのくらいです。短編オムニバスなのでうっかり何処かで台詞を聞き逃すとリカバーする前に終わってしまいます。じっくり観たほうがいいかも。
個人的には冒頭の「No Other One」が○。smartballは場面によって中身が薄かった印象を持っているのですが、これはナイスバランス。名執さんは短編を書くほうが向いていたのかもなぁ。演目の並びは今回のそれぞれの内容を考えると妥当。次回以降の脚本を募っている様ですので、気になる劇作家の方はコンタクトを取ってみてはいかがでしょうか。とかいう私は部外者です。
当日券があまり出ていないのか、ちょっと空き席がありました。『席数が限られているからきっと入れない』と思って諦めていた方は今からでも明日の回を検討してみてはどうでしょうか。とかいう私は部外者です。明日の予約状況とか知らないくせに言ってます。
やねまでとんだ
海辺のマンション三階建て
早稲田大学学生会館(東京都)
2008/08/01 (金) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
脚本と演出は悪くない、のに
宇宙飛行士として飛び立った息子との交信が途絶えた。連日マスコミが家の前に集まるけど、事実を知りたいのはむしろ自分達だ。ひとまず無事だと信じて待っている。だって、待つしか出来ないから。そんな残された家族と、その周囲の人々の話。
学生演劇も相当な数を観てきましたが、脚本と演出はある一定の水準を越えていると思います。めちゃくちゃ面白いとまでは行かないけど、破綻していないし描こうとしているものはちゃんと見える。しかし、役者の扱いに難アリ。自然体な演技を目指す人と、高校演劇の様な過度なリアクションの演技をする人が混在しています。そんなコミュニケーションツールの異なる人々の遣り取りなので、対話が成立していない印象を受けました。勿体無い。
昨日観た別の芝居で、空調の不適合な条件が演目を体感するのに影響を与えたとコメントしました。その点、それに関してこちらはかなり適していました。居心地の良い状態でした。制作の方、ナイスです。
血が出て幸せ
クロムモリブデン
新宿シアタートップス(東京都)
2008/07/29 (火) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
クロム1%程度、モリブデン0.15~0.3%を添加した鋼。
それが合金銅の一種「クロムモリブデン」だそうです。へー。
さて、こちらは演劇を行う集団としての「クロムモリブデン」。始まって1分も経たずに「あぁ、そうだ。こんな感じだ」と思いました。コミカルで、人物というよりキャラに近い存在性。テンポの良いアニメを見ている様な。観ている側の共感を呼ぶよりも、舞台上のエネルギーを客席に投げ付けて来る感じです。遊園地のアトラクションにも似てるかも。終盤はちょっと雰囲気が変わります。
久保貫太郎さんの力技なネタが今回も光ります。勿論、力技だけじゃないんですけど。あと、役の上であっても板倉チヒロさんがいっぱいいっぱいになっている姿があんなにも面白いのは何故なのでしょうか。
僕らの声の届かない場所
空想組曲
王子小劇場(東京都)
2008/07/31 (木) ~ 2008/08/04 (月)公演終了
透明で混濁した空想。
タイトルやチラシのデザインから受けるイメージとそう掛け離れた内容ではなく、安心して観られました。醸している雰囲気にピュア過ぎる印象がある反面、物語が進むとドス黒い感情が漏れ出たり。その対比を充分に味わうには、冒頭の早い内にそれぞれの人物の在り方を飲み込んでおいたほうがいいかもしれないです。客演が多いので演技スタイルに違いがあるけれど、それはそのまま人物像だと受け取ったほうが楽になると思います。個人的には夜虫が好き。台詞がない状態での松崎史也さんの演技をじっと観ていました。
マチネだったのも影響したのか、場内の暑さが気になりました。透明な空気感の作品なので、欲を言えば体感温度もそうありたかったです。客席は暑さで柔らかくぬるっとした感覚に包まれていました。なんだか触感みたいなものがあったんです。それは感じたくなかったので、空調の設定はもうちょっと涼しいくらいで良かったのかも。それも影響したのか、ちょっと長さを感じました。
ROMANCEPOOL
FUKAIPRODUCE羽衣
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/07/26 (土) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
確かに、妙。
「妙なミュージカル」。それは事前に聞き付けていたのですが、まぁ確かに。数少なくも今まで通常のミュージカルを観た事もあります。それらと比べると歌への入りがちょっと不自然な感じもするのです。「それも妙」と言ってしまえばそれまでなのですが。
個人的にはフライヤーからイメージしたド真ん中な作風だったので安心して観られました。フライヤーを撮影した時点ではまだ脚本があったのか分かりませんけれども。で、客席で思ったのは「畏まって観たら損だな」と。何ならポップコーンとコーラを手にしつつ観たい感じ。許されるならイスに座らずに寝そべりながら観たいです。アゴラに行き慣れているいる人は普段そこで観ている団体と同じ心構えで行かないほうがいいと思います。真面目になっちゃダメ。グルーヴ優先。ノリです。