らーらの観てきた!クチコミ一覧

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ピノッキオ

ピノッキオ

NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2010/08/17 (火) ~ 2010/08/29 (日)公演終了

満足度★★★

子供向けなんだけど
大人が観ても面白く出来ていました。

ネタバレBOX

子供には暗転が怖かったんじゃないかなと。途中泣き出す子もいて。
「ひつじ」 Les moutons

「ひつじ」 Les moutons

TACT/FEST

東京芸術劇場ロワー広場(東京都)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

ステキに自由
『ひつじ』でしたww

ネタバレBOX

柵に入れてもらえなかった雄ひつじが
エスカレーターに乗って逃げたり、
何かの拍子にコチラに向かってきたりと、
動物らしいというか「ひつじ」そのもので愉しかった。

子どものリアクションも
自分より大型の動物に対する反応そのものでおもしろ可愛かったりして。

中身の演者が『外人』さんでブルーの瞳だったりしたので
より客観的に受け止められて楽しめたのかも。

羊飼いさんがスナフキンのようにクールでカッコイイので
思わず『チッチッ』という羊追いのマネをしたくなりました。

「名無しのエリーゼ」 Niemand heißt Elise

「名無しのエリーゼ」 Niemand heißt Elise

TACT/FEST

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/08/10 (火) ~ 2010/08/12 (木)公演終了

満足度★★★★★

名前が無いということ
子どもに向けてこんな優しくヒューマンな舞台が作られていること、
大人だから解る部分も含め感動しました。
観劇後に本当に優しい気持ちになれる舞台。
ステキな時間に感謝した午後でした。

ネタバレBOX

劇場を出て駅に向かうまでの道すがら
今の日本でも「名前のない人」がたくさん居る事実を再認識したりして。

エリーゼの置かれた状況はとても悲惨なのですが
少なくとも舞台の上には人の情愛と希望が見えました。

平和と言われている現在だからこそ、その寒さ切なさに思い巡らしました。
さらば八月のうた

さらば八月のうた

劇団M.O.P.

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

感謝
久々に当日券で観劇。
語彙の少ない自分には表す言葉が見つからない。
ただただ、良かった。
脚本も役者も全て。
M.O.Pが活動している時に間に合ったことに感謝します。

ネタバレBOX

マキノさん、お見事。
いくつもの時代を行きつ戻りつ、ラストには綺麗に収まって。

M.O.Pは役者の声が良いですよね、ホント。
ちゃんとコチラに届く声を持っている。

大好きな神農さんの声、今回もご馳走様でした♪
ナース林さんとのシーンにも『ときめき』ました。
小市さんも三上さんも酒井さんも勝平さんも・・・・全員ステキだった。

第二次世界大戦時に実在したミスワカナを彷彿とさせる「そら」さん。
奔放でチャーミングなドリさんを目に焼き付けました。

こんなお芝居が観たかった。
もっとずーっと観ていたかった。

ありがとうございました。
シラノ・ド・ベルジュラック

シラノ・ド・ベルジュラック

BeSeTo演劇祭

新国立劇場 中劇場(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

様式美と声明
舞台全体が絵になっていて制御の効いた動きは「カタ」のようで。

オープニング
ちっとも女らしくなロクサーヌ
心惹かれない彼女のトウジョウのたび
彼女と少しも甘くない声明のような恋のやりとりに笑いそうになりつつも
光、影、音、そして役者の所作に引きつけられた。

そうしてラスト
死に神と対峙するシラノの
シミひとつ、皺しとつ無い男の心意気の段にグッとくる。

それは「スズキメソッド」でも同じ。
戯曲の底力のすごさですね。

戯曲の魅力に憑かれた自分もそんな一人。
ですから、こういうシラノもあるのかと。

観て良かった。

インテレクチュアル・マスターベーション

インテレクチュアル・マスターベーション

パラドックス定数

シアター711(東京都)

2009/03/27 (金) ~ 2009/04/01 (水)公演終了

満足度★★★★

もっと光を!
理想に生き、己の思想と周囲との狭間にもがき
時代と権力に葬られていった男達の物語。

ネタバレBOX

日本人が『個』として脳味噌を動かし軋轢が生まれて・・・。
軋む時代に敢然と自分の口でモノを言うことの怖さ。

濁流にのまれて散っていったモノの姿が
彼ら自身から語られるセリフによって
どんどん輪郭を現していくところに凄くゾクゾクした。

野木さんの描く世界は本当に好みです。
コトに対してヒトを惹き付けていく、切り取り方光のアテ方が絶妙。

ムサシ

ムサシ

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2009/03/04 (水) ~ 2009/04/19 (日)公演終了

井上作品・・・・う~ん・・・
友人曰く

若い、これから子を為す世代に向けて
井上×蜷川が発したメッセージであるとの説。

ネタバレBOX

なるほど、そういうメッセージなのかと。
それにしては他の方が書いておられるように、あのオチはどうなんだろう。
正直あのオチにはガッカリした。
そこに至るまでの示唆している部分が大事だと思えば尚のこと残念。

しかし友人が思うように
若い人、次の世代を産み育んでいく世代
その女子層に伝えるためには小栗旬という配役は有効なのだろうと。
夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

アトリエ・ダンカン

東京グローブ座(東京都)

2009/04/03 (金) ~ 2009/04/15 (水)公演終了

満足度★★★★

飛び出す絵本
原作本の表紙の世界観が3次元になっていたので楽しく観劇。
ヒロインの可愛らしさがピッタリだったと思った。

ネタバレBOX

乙女が歩く、とにかく歩く。
タイトル通り、想像通りに歩き続けるのだが
街並みの過ぎ去る景色の表現や群衆が背景になる感じが
まるで飛び出す絵本のようで楽しかった。

ヒロインは、たどたどしい演技が乙女の初々しさとして受け取れて
それもまたアリなのではと感じた。

先輩がちょっとイマドキな風貌なので浮いて感じたけど
まぁ、ソレには片目を瞑ります。

シュート・ザ・クロウ (イギリス)

シュート・ザ・クロウ (イギリス)

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2009/04/10 (金) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度

滑舌は大事・・・・
他の方も挙げていましたが・・・・

今回の作品達はホン自体に引力が薄いような気がする。

それとも翻訳によっては違うのだろうか?

ネタバレBOX

役作りではないでしょう?


柄本君、他の芝居でも感じたケド、とにかく滑舌悪いです。

舞台の奥で呟いても通る発声というのを頑張って身につけて欲しい。

期待している魅力的な役者なので残念でたまらない。


それにしてもタイル、どうしろと・・・(苦笑)
犀(さい)

犀(さい)

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2009/04/14 (火) ~ 2009/04/29 (水)公演終了

満足度★★

イヨネスコの作品ですが
コチラでは高評価で・・・
イヨネスコだから観に行きました。
ホントにその一点だけで充分な動機です。

ネタバレBOX

他のイヨネスコ作品も、もっと観たいと思いました。

正直、個人的にはそんなに面白くなかったです。

役者さん達は上手いのでしょうが、
丁寧に具象画を描いて見せられても
感動とい感情の波が必ず湧き上がるとは限らないということです。

そういえば自分はセザンヌの絵に感動しない方ですし
この戯曲ならルオーとかクレーとか
彼らみたいな絵でも充分伝わるのではないか
むしろソチラの系統で観たかったと感じてます。






帰れない夜

帰れない夜

KAKUTA

ザ・スズナリ(東京都)

2009/04/04 (土) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

贅沢な空間
「帰れない夜」。

タイトルは在る意味自分の気持ちを表していました。

ネタバレBOX

作品選びが素晴らしいのか、演出のチカラなのか、

板の上に立ち上げた時、こんなにも行間がクリアに
劇場の空気に変換されるのかと嬉しくなった。

演劇は演劇でしか出来ないことが在る。
勘違いした駄作にもかなり多く出会ったけれど
今回はわざわざ演劇にしたことが素晴らしかったと思います。

もともとリーディングが好きな自分ですが
このシリーズ、楽しかった、すっごく面白かった。
再演希望します。
大好きです。
淫乱斎英泉

淫乱斎英泉

東宝

あうるすぽっと(東京都)

2009/04/02 (木) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

逆だとばかり思っていた
浅野さんと山路さんの役、逆だとばかり思っていました。

ネタバレBOX

才能在るものの業と、憧れ支えるものが抱く嫉妬と充足とのバランス。

浅野さんと山路さんの対比がヒリつくような感覚で描かれていて面白かった。

更にはそんな男達に女として関わってしまった田中美里さんの
堕ち汚れながらも理屈抜きに生きている、生きてしまう雌としての業の深さ。

その3人の依存と同調、理想や愛情だったものが変質していく様が
痛みを伴う哀しさ、憐憫と恍惚とも重なって見えて凄みさえ感じた。

矢代さんの作品はいくつか観ましたが、今のところコレが一番好きです。

富士見町アパートメント

富士見町アパートメント

自転車キンクリーツカンパニー

座・高円寺1(東京都)

2010/02/27 (土) ~ 2010/03/14 (日)公演終了

満足度★★★★

好きな作家×信頼してる演出家
4種4様の舞台。
面白く拝見しました。

ネタバレBOX

A,Bの純で観劇して個人的には正解でした。

どこか緊迫感と混乱のAプロ。
情と優しい解放に満ちたBプロ。

「魔女の夜」と「ポン助先生」がお気に入り。
思っていたよりずっとステキな俳優さんになっていて嬉しかった山口さん。
軽やかで憎めなくて色気もあって、更に更に好きになった山路さん。

贅沢な企画ですがまた是非やって欲しいです。
泣き虫なまいき石川啄木

泣き虫なまいき石川啄木

ハイリンド

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/03/27 (土) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

満足度★★★★★

絡め取られる個としての存在
本当に苦しい時、哀しい時にヒトは泣きながらも笑う。

井上さんの戯曲、苦手なモノもあるけどコレは好きでした。

ネタバレBOX

個人的に、啄木と言えば『一握の砂』のイメージからか、
よく知らないにも関わらず「貧しさ」をすぐに思い浮かべるほど。

しかし今回の観劇まで、その由について詳細には知らなかった。
井上さんのことだから史実に基づいたフィクションなのだろう。

おそらく今回舞台上に立ち現れたエピソード、
自分の家族、特に母親の愛情という名の執着に振り回され続けたこと。

加えて、いやだからこそ
常に生活に追われ、観ているコチラが気の毒になるほど
芸術家という個の部分を周囲に絡め取られ侵害されつづける啄木。
すべてがそのせいだとは言えないけれど。

そうして日々積もっていく啄木の行き場のない怒りや焦燥、
それでも切り離すことが出来ない情等々・・・。

ラストのこれでも足りないかとばかりに巡り来る不遇。
その底に這いつくばる啄木一家の姿。
苦しくも切ないような感情を抱かずにはいられなかった。

わずか4人のユニットに客演が2人。
本当に達者な彼らに心底引き込まれ楽しませて貰った。

勢いや自分の想いを構築してみせる団体の多い中、
彼らにはこれからも自分達に合った戯曲、
組みたい演出家を選んで欲しいと思いました。
背伸び王(キング)

背伸び王(キング)

コマツ企画

小劇場 楽園(東京都)

2010/04/21 (水) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

♪ラララ、ラララ、ラララ~ララ♪
最前列は強烈でした。

ネタバレBOX

目の前で目を見開いたまま笑われたり、いきなり転ばれたり。
挙げ句、メガネ無し(自爆による破損)姿で
正面仁王立ちでのコーラスの強要ww

何かを我が身に振り替えて感じましたなんて言おうものなら、
もっさい3天使から「気のせいだから!」と
即座に笑い飛ばされてしまいそうな濃厚な時間。

大好きだわっ
 Y時のはなし 【Vacant公演終了!Y時は次 5月に山口県YCAMとシンガポールにいきます!!!YCAM公演チケットは4月3日より発売!!!山口で会いましょう~~ぜひ】

Y時のはなし 【Vacant公演終了!Y時は次 5月に山口県YCAMとシンガポールにいきます!!!YCAM公演チケットは4月3日より発売!!!山口で会いましょう~~ぜひ】

快快

Vacant(東京都)

2010/03/04 (木) ~ 2010/03/06 (土)公演終了

満足度★★★

R時(りょーじ)からY時(よーじ)に
思えばこの舞台の初演(R時のはなし)が『小指値』初体験でした。
快快となっての今回、かなり弾けていて笑いドコロが増量されていました。

『R時』の方がもっと淡々として心象風景も多かったような気がします。

この人形劇手法のような個と距離を置くような舞台、
自分としては各キャラも構成もより叙情的だった初演の方が好きでした。

ネタバレBOX

初演の方が好きだったという自分。
それでもラスト、大人になったよーじの回想と現在のモノローグには思わず気持ちをぐっと掴まれます。
あのラストの為になら馬鹿馬鹿しい笑いにも耐えられる、そんな大好きなラストです。
巨匠

巨匠

劇団民藝

俳優座劇場(東京都)

2010/01/22 (金) ~ 2010/02/09 (火)公演終了

満足度★★★★

他の人でも観てみたい
他の人でも観てみたいと思わせる作品、本でした。
あと10年、15年早い時期の大滝さんで観たかったかもしれません。
(緒形さんの「白野」でも感じたように)

ただそういいながらもこれから上演される度に今回の「巨匠」と比べてしまうんだろうな。
自分にとってシラノの基準がジェラール・ド・パルデューであるように。

ネタバレBOX

若手不在な感が否めない舞台だったのですが、戦時中ということであれば若者が前線に出払っているのだから当然なのかもしれません。
ただ現代パートにおいて、語り部であり演出家の役は若手でも良かったのでは無いかと。
むしろ生意気な位の若手だったら現在の巨匠の語る過去との落差というか、
そうすることでより過去と現在の対比が見えたのでは無いかと思ったりました。

ライトひとつで変わる大滝さんの表情、そして最期に見せる「俳優」として生を全う出来る喜びの笑みが忘れられません。
見えざるモノの生き残り

見えざるモノの生き残り

イキウメ

紀伊國屋ホール(東京都)

2009/12/02 (水) ~ 2009/12/07 (月)公演終了

満足度★★★

外見と中身
チラシ(外見)がいつものイキウメだったからか、実際観たら意外とライトな味わいって感じでした。
それでも前川さんの世界観はスキ。
その核の部分も見せ方も。

岩本さんは叫ぶと最高ww
彼女の声には共鳴するような、声の中に響きが含まれていて大好きだ、やっぱり。

リーディングとかもして欲しいな。

In The PLAYROOM

In The PLAYROOM

DART’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/12/01 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

なるほど
面白かった。
確かに他の方々の仰るとおり、引き込むチカラが素晴らしい。
エンディングは思ったよりも想定内だったです。
だからこそもう少し落とし方、いじって貰えたら言うこと無しでした。

ネタバレBOX

作家さんの年齢とかよく知らないけどRPGとか身近な世代?
さらにアルジャーノンやビリーミリガンとかもベストセラーだった頃がドストライクな世代?
ま、そういうヒトが主軸になるのも当たり前になったと、他の団体を観てもよく感じる。
導入部の面白さ、脚本もだけど出演者の中、作家として登場する俳優の不気味さが冴えてた気がする。
自分としては、彼が底知れない感じを醸し出していたのが入りやすさのポイントでした。
例え演出の狙いだったとしても、あの爬虫類的な感覚(?)は良かったと。

東京裁判

東京裁判

パラドックス定数

pit北/区域(東京都)

2009/11/13 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

はからずも
普通席のつもりでチケット購入した。
が、当日他の用事があったために遅れ気味で滑り込んだら、傍聴席?
あの真上からの俯瞰。
想像以上に面白かった。

演者のカオが見えない、殆ど見えないのだけど分かる。
つむじだけでもその表情が分かるのだ。
小さな機微にも集中し、話が進むにつれて思わず身を乗り出す自分。
階下で「闘う」男達の感情の震えに共鳴する。
彼らの感情の波状は髪の先にも指先にも、筆致にさえも確かに見えて面白かった。

ネット配信などではなく、DVDにして欲しい。

映像で観る舞台は好きじゃない自分ですが、本気で願っている。

野木さん、再演は更に面白かったデス。

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