APOFES2023
アポックひとり芝居フェスティバル
APOCシアター(東京都)
2023/01/14 (土) ~ 2023/02/05 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2023/01/25 (水)
価格1,000円
今村貴登×伊織夏生×ヒナタアコの「海葬 」を動画配信で視聴…う~む、自分には難解ホークス!だった。一人芝居だと変化が乏しく聴いてて難儀に感じられた。
APOFES2023
アポックひとり芝居フェスティバル
APOCシアター(東京都)
2023/01/14 (土) ~ 2023/02/05 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/01/23 (月)
価格1,000円
湯の佳世『さなぎの家庭』を動画配信で視聴。
育児の大変さもだけど、子を産み・育てることへの決意のさまが伝わってきた…
と門外漢のオッサンは感じた50分3本勝負。
【追記】
2本目のアコーディオン編、(短編としては面白いが)3本の中での位置づけが自分にはイマイチ、ピンと来ませんでした。
サーカスがはじまらない
プテラノドン
小劇場 楽園(東京都)
2023/01/20 (金) ~ 2023/01/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/01/21 (土)
価格3,000円
21日19時開演回(110分)を拝見。
毛色の異なる7本の短編集は、目先が変わって、それぞれに楽しめた。
中でも、個人的には2本目の「初恋の人」で、太田知咲さん演じる中堅女優の表情が、初恋の人と出逢ってから、どんどん輝いていくさまが大変印象に残った。
宝飾時計
ホリプロ
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2023/01/09 (月) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/01/20 (金)
価格8,130円
20日14時半開演回を拝見(途中休憩15分挟んで前・後半70分の計140分)。
個人的には2016年2月の「ファンファーレサーカス」以来の根本宗子作品は、2013年頃のエッジが効いた作風からは、だいぶカドが取れ、この日、劇場に集った観客の大半を充分満足させたであろう恋愛系エンターテイメントの完成品の趣きか。
ゆりか(演・高畑充希さん)の変わらぬ想いの行く末がどうなるのか…観客の多くが、恐らく、途中から予想したであろう結末に終わるのだが、それさえも含めて、(ストーリー上の矛盾をついつい理詰めに考えがちな男性とは違って)女性作家らしい心情的な流れに沿った、精緻過ぎるほど精緻な作劇だと感心させられた。
演じ手では、当て書き芝居というだけあって、まず何よりも、主演の高畑充希さんの演技や歌唱の魅力が存分に披露されていた。
あと、個人的には、さすがの芸達者・小池栄子さんと、小劇場のフィールドで何度も拝見している後藤剛範さんの"役得"ぶり⁈が、とても・とても印象に残った。
胎内
三人之会
SCOOL(東京都)
2023/01/14 (土) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
価格3,000円
15日17時開演回(91分)を拝見。
三好十郎の原作「胎内」を使った舞台は
花岡金吾…伊佐瑞人、村子…渕上夏帆、佐山富夫…滝本圭の演者3名の熱演に
美術・映像・音楽の総合力が合わさった、人間性の"素"を問いかける重厚な91分。
なお、個人的には、村子(演・渕上夏帆さん)の"素"に、とりわけ共感を覚えた。
【追記】
終演後、エレベーターで一緒だった若い方が「感動した・泣いてしまった」と語りかけて来られた。
舞台への印象には素直に共感。
あと、こうした感想を持ち帰れる観客が一人でも増えれば、”演劇受難の時代”の中、一筋の光明がもたらされるのかなとも思った。
日本文学盛衰史
青年団
吉祥寺シアター(東京都)
2023/01/13 (金) ~ 2023/01/30 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/01/13 (金)
価格3,500円
13日19時開演の初日舞台を拝見(途中休憩なし140分)。
第22回鶴屋南北戯曲賞(2019)受賞作の再演公演は、開演前、眼下に広がる舞台上のセットを目にしたときから、その趣きある佇まいに心弾む思い。
そして、実際、始まってみると、当時の出来事のみならず、近未来から今日的話題もゲリラ的に取り上げた、サービス精神旺盛の近代日本文学史・オールスター総出演のノンストップ140分(一幕四場)!
チケット代3,500円が安過ぎて申し訳ない程、満足度の高い舞台だった。
なお、個人的に唯一の欠点だなと思われたのは、当意即妙のような人物造形(女中3人や、石川啄木→宮沢賢治、等)などの巧みな構成が、あまりに才気走り過ぎて、若干あざとく感じられたことぐらいかなぁ…と野暮なことは言いっこなし。
役者さんたちのこなれた演技も含めて、流石だなぁ!と感心することしきりの舞台だった。
【蛇足】
終演後、吉祥寺駅までの帰路、ベトナム屋台料理のチョップスティックスでコム・ガー(海南鶏飯、東南アジア風チキンライス)を晩飯で食べたんだが、もし今宵の会場が吉祥寺シアターではなく、紀伊國屋ホールだったら、菊池佳南さん演じる、聡明な登場人物の影響で、晩飯は新宿中村屋のコールマンカリーだったかもw
恥ずかしくない人生
艶∞ポリス
新宿シアタートップス(東京都)
2023/01/07 (土) ~ 2023/01/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/01/09 (月)
価格3,930円
9日13時半開演、負傷降板の今藤洋子さんに代わって、異儀田夏葉さん登板回を拝見(103分)。
以前から名前だけは知っていたユニットさんだったが、昨年12月の殿様ランチ「うわつら」の会場でフライヤーを見て、今日の観劇へと相成った。
ということで、「うわつら」の出演者でもある板垣雄亮さん、里内伽奈さんは承知していたが、今日、会場に来てみると、ろりえの頃から存じ上げている徳橋みのりさん、MCRの舞台で知った加藤美佐江さん、 そしてiaku「逢いにいくの、雨だけど」以来、幾度か舞台を拝見している異儀田夏葉さんと、知った顔ぶれがずらり。お初のユニットを観る際、ありがちなハードルが一気に取り払われた気分だった。
でっ、内容であるが、千穐楽が15日のため、詳細は伏せるが、女性が女性に対して抱くのだろう、底意地の悪い視点からの切り口もシニカルながらも心地良く、妙にキャラの立った登場人物達のやり取りには上演時間をフルに楽しませてもらった。
艶∞ポリスさん、次回公演も必ず足を運びたくなる舞台だった。
すずめのなみだだん!
やみ・あがりシアター
駅前劇場(東京都)
2023/01/06 (金) ~ 2023/01/08 (日)公演終了
実演鑑賞
鑑賞日2023/01/08 (日)
価格3,800円
8日13時開演回を拝見(100分)。
ゴメンナサイ!
レゲエ、嫌いなもんで、自動的に拒否反応が出てしまい…という訳で「満足度」の☆評価は平均に影響しないよう、手をつけていません。
蒲田行進曲【クロジカ】
演劇ユニット クロジカ
王子小劇場(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
映像鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/11 (日)
価格2,420円
動画配信で、チーム海田の回を29日に視聴(120分)。
映画(松竹・角川)は視たが、元の舞台は未見の立場からの雑感。
監督が”武闘派”の深作欣二にもかかわらず、どこか大船調のノンビリとした雰囲気が残っていた映画版と比較すると、今回の舞台版、より荒々しくもアクティブなパッションがひしひしと伝わってきたように感じた。
コレ、もしナマで観ていたら感動のあまり泣いてたな!と思う場面もチラホラ。
妙に個性を押し出さずに、原作に忠実に作ったらしい、構成・演出のフジタタイセイ氏の力量の程に感服させられた。
なお、演じ手では、ヤス役・吉田覚さん、小夏役・池内理紗さんのお二人、期待を大幅に上回り、まさか、ここまでやれるとは!と驚きを思って拝見したことを付け加えておく。
コチラハコブネ、オウトウセヨ
ポップンマッシュルームチキン野郎
王子小劇場(東京都)
2022/12/22 (木) ~ 2022/12/28 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/23 (金)
価格5,500円
23日19時開演回(123分)を拝見。
本作は、まず全体を貫くストーリーとして「箱舟の浮上」があり、病床にある主人公・俊樹の意識を覚醒させようと、彼の演劇仲間たちが脚本を朗読して聴かせているという設定で
「無音はお前の耳にも届いている」
「透明組長」
「赤の男」
「ふたりは永遠に」(この話だけ、以前、どこかで観た記憶がある)
「縦歩きのサイモン・クラブ」
の5本の短編がぶら下がっている構成。
各短編はそれぞれ、シリアスだったり、大のオトナがよくもまぁ〜!だったり、笑わせつつも不意にしんみりしたり・ハートウォーミングだったり、と多種多様。
そしてメインストーリーの「箱舟…」は、今は亡き吹原幸太さんへの想いが切々と語られているようにも感じられた。
実は、当初、見込みが甘くて、チケット発売日以降に予約しようとしたときには既に全回ソールドアウト。
ところが19日の晩、キャンセル発生につき空きが出たというツイートが流れ、慌てて予約を押し込んだところ、故・吹原幸太氏の誕生日である今宵の観劇につながるという奇跡を生んだ。
その結果、出演者の皆さんの気持ちとチカラのこもった舞台を体感することが出来たことに、心から感謝申し上げたい!
女中たち
CEDAR
シアターブラッツ(東京都)
2022/12/14 (水) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/18 (日)
価格5,150円
18日13時開演回(120分)を拝見。
2015年に初めて「女中たち」を観たときは、事前の予習無しで臨んだため、作中の「奥様と女中ごっこ」が把握できず、???のままで終わったが、筋書きは承知の今回は、さすがに迷うことなく、じっくりと作品を鑑賞することが出来た。
クレール(妹):黒河内りく(くろこうち・りく)さん
奥様:月船さららさん
ソランジュ(姉):円地晶子(えんじ・あきこ)さん
の座組は、演技の技量・熱量は勿論のこと、役者さん各自の個性も相まっての(こういう言い方が適切かどうかは自信は無いが)まさしく”華やかな魅せる"「女中たち」!
120分の上演時間を存分に愉しめた。
『CLOSER』
PLAY/GROUND Creation
シアター風姿花伝(東京都)
2022/12/10 (土) ~ 2022/12/18 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/15 (木)
価格7,220円
15日19時開演のBキャスト回を拝見(途中休憩15分含む135分)。
ロンドンを舞台に、4人の登場人物が交錯するラブストーリーは、近年の翻訳モノらしく(以下、私の偏見ですがw)赤裸々な言葉の応酬に苦笑しつつも…ヒトはどうして (まぁ、心情的にはわかるけど)相手が・そして自身も傷つくのを承知で、真実を知りたがり・語ってしまうのかなぁ、と思いながらの135分でした。
なお、出演者4人の演技は、軽過ぎず・重過ぎずのいい塩梅で手堅い・手堅い!
Opus Postumus 69
salty rock
レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)
2022/12/09 (金) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/10 (土)
価格2,500円
10日19時開演回(88分)を拝見。
顔馴染みの役者さん達が繰り広げる、シリアス・達観・ファンシー・ファンタジーな4つの短編は、他では中々お目にかかれないテイストのモノばかり。存分に演劇を堪能できた90分弱。
あと、最後に神野剛志さんが見せた藍染めの姿には、事情を存じ上げているだけにジーンと来た。
KARASAWAGI-2022
山の羊舍
小劇場 楽園(東京都)
2022/12/09 (金) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/09 (金)
価格4,000円
9日19時開演回を拝見(113分)。
シェイクスピアの有名な喜劇に、スマホやYouTuberといった現代の風俗習慣を持ち込み、さらには、言葉の洪水のような長ゼリフなど、基本は原作に忠実なれど、登場人物たちのキャラクターに現代人の感覚を取り込むことで、より魅力的な人物造形に成功。おかげで、終始、楽しい時を過ごさせてもらった。感謝!
CAFE BIANCA
兎団
プロト・シアター(東京都)
2022/12/01 (木) ~ 2022/12/15 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/07 (水)
価格2,000円
12月7日に、動画配信で兎団32『CAFE BIANCA』(139分)を、2018年5月の初演時に観たときの記憶を蘇らせながら視聴。
なお、作品の本筋とは離れるが、現世の人間と、この世のものでない存在たちとが、同じ舞台の上で、互いに交錯しながら右往左往する、カオスな”ごった煮”感のシーンが、個人的には快感を覚えるほど、楽しくはあった。
うわつら
殿様ランチ
駅前劇場(東京都)
2022/12/07 (水) ~ 2022/12/11 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/07 (水)
価格4,000円
7日19時開演回(119分、H公演)を拝見。
知らぬ間に病魔に侵され、医師からの「死」の宣告を受け入れた売れっ子作家の、"その日"が来るまでを描いた物語…との事前案内通り、普段の作品と同様な、クスリと笑わす仕掛けを随所に挟みながらも、基本線は死生観がテーマのストーリー。
私事で恐縮だが、過去幾度か、"生命の危機"の数歩手前まで行ったことのある身には、余命の告知を案外、平然と受け入れる心境も、また、唐突に"死の恐怖"に襲われる体験も、我が事のように感じられ、今宵、客席で独りデジャブさせられたことも追記しておきたい。
令嬢ジュリー Miss Julie
もぴプロジェクト
ギャラリーCASA TANA(東京都)
2022/12/01 (木) ~ 2022/12/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/04 (日)
価格4,000円
4日18時開演の千穐楽の舞台を拝見。
夏至の夜、ふとしたきっかけから生じた軋みが、やがて相手を、更には自身を切り刻んでいく剃刀の刃となって…。
平体まひろ、萩原亮介、堀口紗奈のお三方が魅せる、ある意味、リズミカルでさえある熱い感情のうねりに、ただただ圧倒された、ザ・新劇テイストな90分。
なお、会場であるギャラリーCASA TANAの佇まい、適宜、背景に映し出される映像、そして照明等が、この演劇作品を盛り上げるのに大いに効果的だったことも強調しておきたい。
【配役】
伯爵令嬢ジュリー(父母それぞれに対して複雑な思いを抱いているものの、実生活では天真爛漫・自由奔放。なお、近頃、婚約が解消された)
…平体まひろさん
下男のジャン(伯爵とその令嬢には従順だったが、ふとしたきっかけで、それまで抑えていた野心が鎌首をもたげる)
…萩原亮介さん
召使いのクリスティン(ジャンの婚約者。敬虔なキリスト教信者だが、ジャンに裏切られたため…)
…堀口紗奈さん
瞬きと閃光
ムシラセ
シアター風姿花伝(東京都)
2022/11/30 (水) ~ 2022/12/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/12/03 (土)
価格4,000円
3日19時開演回(120分)を拝見。
年配者からすれば、埃のかぶった小箱の蓋を開けたら、実は様々な色彩の輝きが詰まった宝石箱だったような、今はもう手の届かない、眩しいほどに尊い日々を、ひととき、目の前で蘇らせてくれた120分。
昨年同時期の2本立て公演のうち、特に後半の『ファンファンファンファーレ!』とも相通じる、思春期後半の少女のセンシティブな感情の起伏のさまには、つい目頭が熱くなったり・鼻先がツーンとなったりと、何度も心を揺さぶられた。
なお、登場人物では、輝蕗(きろ)さん演じる表情豊かな"小林未莉"の面差しが、終演後も永らく尾を引くほど印象に残った。
『アワヨクバ ~Toinen rivi vasemmalle~』 『レジデンス』
カカフカカ企画
オメガ東京(東京都)
2022/11/30 (水) ~ 2022/12/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/30 (水)
価格4,500円
ノンストップ2本立ての115分間、11月30日の初日舞台を拝見。
Aキャストで観た前半の「アワヨクバ」は、今の季節に相応しいファンタジー。
客席との距離が近いオメガ東京の舞台で観る前田友里子さんが、とても映えていた。
後半の「レジデンス」は、複数のサブストーリーが互いに絡みながら大団円へと向かっていく、いつものパターン。
出演者では、初参加?のチカナガチサトさんが印象的だった。
ハーツ・ハート・ハード!
イノチガケ
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2022/11/29 (火) ~ 2022/12/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2022/11/29 (火)
価格4,000円
29日19時開演の初日舞台を拝見(80分)。
初日ゆえ詳細は伏せるが、序盤は時事ネタで細かい笑いを取りつつも、後半に入ると一転、舞台は登場人物たちの”魂と魂のぶつけ合い”の場に!
予期せず充実した80分を過ごすことが出来た。感謝!