G-kunの観てきた!クチコミ一覧

21-40件 / 384件中
AFTER塩原JUNCTION

AFTER塩原JUNCTION

塩原俊之自主企画興行

イズモギャラリー(東京都)

2019/02/15 (金) ~ 2019/02/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

対面客席で衆目に取り囲まれた二人芝居は
濃密で己の延髄に響く3つのオムニバス物語。
激しい言葉が宙を舞い、2人のシーソーゲームが心地よい「笑いの太字」。
懐かしさに包まれ感傷的な元カレ元カノ男女の話し「天気予報を見ない派」。
切なく儚いノスタルジックな愛情物語「いまこそわかれめ」。
三本ともに塩原さんが出演する怒涛の短編三本立は圧巻の舞台。
映画では感じ取れない超現実的な演技と前説にもあったようにツバ飛び掛かる距離は心躍る面白さ。視覚、聴覚、嗅覚…五感を全力で使って、送り手の想いを感じられた。一部、痛覚もありましたが。
病みつきになりそうな面白さに、帰りの電車で一人にニヤける気持ち悪い人であったろうと反省。

本能寺夢絵巻 慚愧伝

本能寺夢絵巻 慚愧伝

夢劇

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2019/01/25 (金) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

エンターテインメント性あふれるステージに素直に感動。
諸説あるある本能寺の変の見方としても面白いが、
それにもまして物語の構成と観せ方がうまい。
真剣な殺陣から飄々とした笑いまで振り幅の広さも魅力。
残念?なのは、あの男気あふれるフライヤーだろうか。
もっと内容に即したエンターテインメントなフィーリングでも良いのでは?
中身を見たことない人(自分もそうであったが)としては
少々敷居が高い雰囲気を醸し出している。
もっと幅広く様々な人に見て欲しい舞台でした。

闇鍋音楽会

闇鍋音楽会

仮想定規

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2019/01/18 (金) ~ 2019/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

まさに闇鍋のように入れ替わり立ち替わり現れる奇妙な人たちが発する音の世界が面白い。まるで音が見えたように感じたのはどうしてだろう。
ダンスも音楽会かな?と思いながら見ていると
躍動感あふれる表現から
彼女の息遣いが伝わり聞こえてくるようで圧倒される。
会場のノイズにも臨機応変に対応しアドリブを効かせるところも巧みな技。
心地よい時間を共有できた気がする。

窮屈なユメ

窮屈なユメ

TOMOIKEプロデュース

駅前劇場(東京都)

2019/01/16 (水) ~ 2019/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

周囲の反応、言動がこんなにも冷たく加奈子が追い詰められてゆく…
加奈子の妄想を通して見えてくる自己防衛的な意識が、
妙に自分と重なり合ってゆく。
物語が進むに連れ次第に重なりの影が少なくなり
いつしかピッタリと重なる重なる妙な違和感に包まれる。
妄想癖。そんな一括りで仕切られるものではないが…
とても面白く引き込まれる演出は心地よい。
映像的な見せ方に近いところもあるが、
これを上手く舞台に昇華できると、なお面白かったと思う。
言葉選びやテンポがクールな感じで決まってた。
次回作はどんな物語を描くのか楽しみなところです。

拝啓 空の中より、

拝啓 空の中より、

ノラクラフト

at THEATRE(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

狭い空間を上手く使った内容は演出の力か・
深いテーマを妄想世界と交差させファンタジーに昇華させた感じで面白い。
冷たいコンクリートのような壁、人物の個性をサポートする衣装、気持ちを高揚させる照明、
それぞれが物語の分身として作用し息づく感覚が心地よかった。
若い力を感じられる旗揚げ公演でした。次回作にも期待。

ネタバレBOX

気になる部分。
最前列桟敷席ギリギリのラインでの演技は動きや表情、手にする道具まで、
中段以後のお客さんには見えないので、この空間にあった演出が良いのでは。
さすがにお友達や身内の方が多いのか、見知った役者の登場でリアクションしてしまう客側が少々残念。
超人類

超人類

BACK ATTACKERS

テアトルBONBON(東京都)

2019/01/08 (火) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

素敵なフライヤーが物語る未来の姿。
楽しさと表裏一体で迫る恐怖を感じられる奥深い展開に引き込まれる。
超人類、一昔前は新人類。そのくらいの突飛な若者が可愛く見える超人類が、
現実世界でも着実に迫ってくるのではと考えさせられた。
細かいツッコミどころが定期的に現れるのはご愛嬌、かな。

ファムファーレ

ファムファーレ

!ll nut up fam

萬劇場(東京都)

2019/01/05 (土) ~ 2019/01/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

新しい年の幕開けに相応しい笑顔があふれるステージ
長兄を頭に三人組の台詞回しが絶妙。脚本、演出、それとも役者さんの技量なのか観るものを惹き付け、
その心地よいテンポで異国の世界感に包み込む。
また、みどりの一族のトリオも滑稽でリズムカルな表現がカッコよかった。
ダンスという身体表現に加え、三者三様のキャラで本筋を支える力が頼もしかった。
贅沢を言えば、長年使えた執事の死が残念。怒りの起爆剤となるエピソードだが、
せっかくの!ll nut up famワールドで誰の死にも直面しないのもありかな。
心地よ時間を満喫できました。

島田のかなまら祭りDX

島田のかなまら祭りDX

宇宙論☆講座

スタジオ空洞(東京都)

2018/12/28 (金) ~ 2018/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★

いいですねー。公演から一週間経つとほぼ内容が脳内から消失している舞台はなかなかの強者。
ステージと客席も同化して箱全体が舞台のようで楽しかったという感覚だけが残っている。
ある意味、超越的に面白い舞台なのかもしれない。
次回作にも大きく期待!!

カレシがふたりになっちゃった!

カレシがふたりになっちゃった!

JQ

AKIBAカルチャーズ劇場(東京都)

2018/12/22 (土) ~ 2018/12/23 (日)公演終了

満足度★★★

アイドルLiveの箱なので歌って踊っては使いやすそう。演劇にはタッパが少々足りない感じ。
しかし団体のアイドル性からしたらこの箱が良いのだろう。これからの方向性次第ですが。
魅せ方のえんしゅつはそれなりに、物語は万人に理解りやすくといった感じで無難にまとめた印象。
ミュージカルの根本である歌がまだまだこれからの伸びしろに期待。
そのためにも、キャッチーで耳障りが良くリフレインできるサビのある曲を1曲は欲しいところ。
これからの成長に期待してます。

SeTSUNA

SeTSUNA

デラシネ

ALMANAC showroom(東京都)

2018/12/14 (金) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

渋谷と代官山の間のスペースでの公演。
に、シンクロするようにオシャレなメンバーが綴る、人の業の物語。
流れるように畳み掛けるセリフで状況が組み替えられる。
おむすびころりんの様に回転して突き進む物語が気持ちいい。
何の予備知識もなく俯瞰的に物語を魅せていただいたが、
登場人物それぞれの立場を通して観ると、もっと面白いのかもしれない。
楽しみがギュッとつまった脚本が素晴らしく、
キャラクターをピッタリフィットさせてきた役者さんたちも見事。
冷たい師走の風の中も、テンポよく足が進む気持ち良い帰路でした。

隠れ家の人々

隠れ家の人々

劇団龍門

シアターシャイン(東京都)

2018/12/05 (水) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

幕開けの無から始まり、物語の世界観がひとつひとつ構築されてゆく。
緩いスローボールのようにひとつ屋根の下の住人の喧騒が積み重ねられ
それが突然、ちゃぶ台返しのようにガラリと変わる…
視覚でも聴覚でもなく、脳内で構築された思い込みの世界がひっくり返るのが気持ち良い
というか新鮮な驚きを味わう。
その後の日本人的で浪花節的な涙腺を刺激する展開も面白い。
初めて観せていただいた劇団さんですが、
また別の作品も観たいと思う気持ち良い素敵な物語でした。

6月26日

6月26日

FUTURE EMOTION

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/11/23 (金) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

生きること、生き抜くこと、生への執着は誰にもあるのか。
今この世界に生きている人間それぞれ、環境、状況、様々違えど
生に執着することが正しいと、改めて考えることができたように思う。
日本の教育を受け、日本人として育ったものが観ることに意味がある気がする。

倉橋勝の喜劇向上委員会

倉橋勝の喜劇向上委員会

喜劇団R・プロジェクト

遊空間がざびぃ(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★

マジの収録以上に緊張感みなぎるひな壇が結構面白い。
自身のきっかけ待ちのキョドる目と、台詞終わりの安堵の表情とのギャップに笑える。
前半の件を整理して、要所の展開をまとめて15分-20分尺調できると
テンポよく展開できるんあだろうなぁともおもう。
しかしまずはコレを舞台に上げた主宰?倉橋勝さんの冒険心と笑いへのこだわりに敬服。
次のステージも期待しています。

「オーパーツの女 Re:birth」

「オーパーツの女 Re:birth」

劇団ハッピータイム

新井薬師 SPECIAL COLORS(東京都)

2018/11/23 (金) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

小劇場ならではの良いも悪いもギュッとつまった楽しい舞台。
謎の女を取り巻く不思議な仲間たち。ちょっぴり強引な展開や微妙に拙い台詞回しもご愛嬌。
魅せる舞台としてのプロットと楽しませる演出は心地よい。
物語の柱となる編集女子ちあきと対抗できるキャラが2本あるともっと楽しいかもしれない。

消える

消える

中野坂上デーモンズ

OFF OFFシアター(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

開演前、舞台上でテンガにて精子を飛ばし果てる脚本家。
幕開け姦しい女子たちが口角泡を飛ばす。
不条理でゲスな夢を儚い舞台に投影してくれる素敵な芝居。
しかし下北沢という地では、下衆グロさがおとなしく角を抜かれた山羊の様に少しおとなしくなったのは残念。
懐柔されない舞台を期待しています。

マジでフラれる5秒前!

マジでフラれる5秒前!

勉学実験公演

studio BLANZ(東京都)

2018/11/17 (土) ~ 2018/11/19 (月)公演終了

満足度★★★★

勉学をテーマに演劇にする。わざわざ明言する事で、見るものの想像力を誘導する感覚だろうか。
解説的なセリフが出てくるとココかぁなどと考えてしまう。勉強を塩麺にするならばもっとガツンと、控えめでゆくなら物語にもっと溶け込ませられるととかったのでは。
全体的には楽しめる作品でした。
麻雀との結びつきがちょっと無理矢理感が漂う。
自分も麻雀は好きなのでもっとうまく物語とミックスで着れば良かたっと思う。
卓上の牌も山の数や捨て牌の数など揃えてくれるとうれしかった。
サンマではわざわざ卓を入れ替えるこだわりがあるのだから。
傾向や試みは楽しいのでまら次回作にも期待です。

SMOKIN' LOVERS~燐寸~【25名限定公演】

SMOKIN' LOVERS~燐寸~【25名限定公演】

惑星☆クリプトン

ROCK BAR EDGE(東京都)

2018/11/01 (木) ~ 2018/11/14 (水)公演終了

満足度★★★★★

紫煙とはよく言ったもので、この公演でタバコの面白さを改めて実感する。
Barの薄暗い店内でスポットの当たるカウンターとの明暗差ゆっくりと漂う煙、
勢いよく飛び出す煙、ため息とともに吐き出される煙、
明かりに照らされる煙の波が人の感情を物語る。
何よりこの狭い空間で4D的に嗅覚に訴える煙草の香りも心地よい。
タバコは吸わぬが香りは嫌いではない。
演目により変わるタバコはその香りと煙とともに物語を演出してくれる。
小さなBar公演は、まるでその場に居合わせた客であるよう現実空間と錯覚する。
暗転で夢空間が消滅するが、この居心地の良い夢空間が更に続けばとも想う。
男女、親子、人間の感情としがらみをストレートに捉えた脚本も秀逸。

ハウス&シーク

ハウス&シーク

劇団コスモル

OFF OFFシアター(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

昨今の流行りの系譜か、当たり前の様にダンスで導入。
決して悪いわけではないが、
そのダンスの技量を台詞や演技の器量に回せればなあと…
度量が狭くてすみません。
良いも悪いも生命の誕生、生の回帰、存在の理由…
様々なドラマを織り交ぜる奥深い構成は秀逸。
これに見せる表現力と演出力がマッチするともっと良かったのかもしれない。
見どころは多いものの演出の欲が溢れ出る部分が
見るものと共感できるか否かがポイント。
自分的には面白かったと想う。

ビシバシと 叩いて渡る イシバシ君

ビシバシと 叩いて渡る イシバシ君

劇団ジャブジャブサーキット

ザ・スズナリ(東京都)

2018/10/26 (金) ~ 2018/10/28 (日)公演終了

満足度★★★

良く言えば柔和な、悪く言えば弾けて消える泡のような舞台。
身近で感情移入しやすい設定と、判り易い物語なのに何かが引っ掛かる。
引っ掛かるというかリズムが違う?西の時間というわけでないと思うが…
謎を解く女性、ガテン系の男女など個性的で演技力の高い役者さんが光る。
全体のブラッシュアップを期待。

「Syng til måne」

「Syng til måne」

劇団わたあめ工場

d-倉庫(東京都)

2018/10/13 (土) ~ 2018/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議な神話世界を描いたような透き通ったダークファンタジー。
そんな矛盾が交差するような舞台に歌声が響くオペレッタ的な舞台。
受付・物販のスタッフも黒衣で表情を隠し、入場案内も物語の導入となる凝った演出。
…なのに一転開演前の舞台上では席の案内やブランケとの配布などを、
素に返った様な演者さんたちが努め少々残念。
せっかくならそこもガッツリ攻めて頂きたかった。
物語の展開は悪くないものの少々長い気も…。個々の捉え方ですが。
素敵な衣装の数々なので、張り出しのランウエイ的なステージや客席の階段を使うなど
客の目の前にアピアランスする演出があっても良いのかも。
全体を通して素敵な舞台でした。名前は覚えきれなかったですが。

このページのQRコードです。

拡大