満足度★★★★★
対面客席で衆目に取り囲まれた二人芝居は
濃密で己の延髄に響く3つのオムニバス物語。
激しい言葉が宙を舞い、2人のシーソーゲームが心地よい「笑いの太字」。
懐かしさに包まれ感傷的な元カレ元カノ男女の話し「天気予報を見ない派」。
切なく儚いノスタルジックな愛情物語「いまこそわかれめ」。
三本ともに塩原さんが出演する怒涛の短編三本立は圧巻の舞台。
映画では感じ取れない超現実的な演技と前説にもあったようにツバ飛び掛かる距離は心躍る面白さ。視覚、聴覚、嗅覚…五感を全力で使って、送り手の想いを感じられた。一部、痛覚もありましたが。
病みつきになりそうな面白さに、帰りの電車で一人にニヤける気持ち悪い人であったろうと反省。