銀河鉄道の夜
東京演劇アンサンブル
池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアター(東京都)
2022/08/26 (金) ~ 2022/08/28 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
東京演劇アンサンブルの代表作のひとつである「銀河鉄道の夜」が東京芸術劇場の前にあるグローバルリング シアターで野外芝居として上演されるとは嬉しい。以前ブレヒトの芝居小屋で観たことがあるが、野外だとどういう感じになるんだろう。池袋だと満天の星の下でという訳にはいかないだろうが、どうか雨にはなりませんように。
かもめ
ハツビロコウ
小劇場B1(東京都)
2022/09/20 (火) ~ 2022/09/25 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
チェーホフの「かもめ」はもう何度観たことだろう。清水邦夫の「楽屋」、つかこうへいの「熱海殺人事件」シリーズ(殊に「売春捜査官」)と並んで鑑賞回数の多さでは私のBIG3だ。これまでに観た「かもめ」では10年10月のMODE(松本修演出)と11年6月のオクムラ宅(奥村拓演出)、そして17年2月の無名塾(江間直子演出。井手麻渡も出演していた)の3つが大きな印象を残している。
ハツビロコウの松本光生の演出はこれまでの公演でも光を放っており、それだけに昨年3月に予定されていた「かもめ」のコロナ禍による中止は残念でならなかった。125年前に書かれた戯曲が今なお世界中で繰り返し上演されているのは何故なのか—今回のリベンジ公演で松本はそれを明らかにしてくれるだろう。
まったく新しい‼︎宇宙創造論
演劇ユニットG.com
アトリエ第Q藝術(東京都)
2022/08/17 (水) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
前々回の公演「虚数」が実在しない書籍に対する架空の書評集という形式をとったスタニスワフ・レムの「完全な真空」をベースにしたものだったが、今回の「まったく新しい!!宇宙創造説」もその「完全な真空」の中の一編がベースになっているらしい。まぁもともとが難しい本なのだが、スタニスワフ・レムはあの難解なSF映画「惑星ソラリス」の原作者だといえば、なるほどと思われるだろう。因みにソ連制作のオリジナル版では未来のモスクワの場面として赤坂見附の夜景が使われていたが、それを観た当初は将来ソ連は日本を占領するという暗喩かと思ったものだった(笑)。
ともあれG.comの公演である以上はレベルの高い舞台が期待できる。
加担者
オフィスコットーネ
駅前劇場(東京都)
2022/08/26 (金) ~ 2022/09/05 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
これまで頑なに「戦争を目的とする科学の研究は絶対にこれを行わない」としてきた日本学術会議がつい先日「純粋な科学研究と軍事に転用が可能な研究について、単純に分けることは難しい」と半ば許容するような見解を発表した。どんな研究であれ現在は軍事転用が可能なのだということはよほど幼稚な頭でない限りすぐにわかることだ。それでもなお軍事転用可能な研究は認めないと言い続ける科学者こそがイノベーションを阻害しているのだ。全ての研究が軍事転用可能ということは、われわれは皆が加担者であるということだ。それをしっかりと認識する作品であればいいが。
観るお化け屋敷「カーテン」
下北沢企画
ザ・スズナリ(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
NIGHT CLUB
品川親不知
西新宿ハーモニックホール(東京都)
2022/10/08 (土) ~ 2022/10/09 (日)公演終了
伯爵のおるすばん
Mrs.fictions
吉祥寺シアター(東京都)
2022/08/24 (水) ~ 2022/08/28 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
サンジェルマン伯爵という名前を知ったのはいつ頃だったろう。子供の頃だったのは確かだが、どんな本で読んだのかは覚えていない。その後半村良の大長編「石の血脈」でサンジェルマン伯爵が登場した時は胸躍らせたものだった。そのサンジェルマン伯爵が主人公というこの作品、2年越しで上演にこぎつけたということでもあり、観たい。
あのひと
StageClimbers
新宿眼科画廊(東京都)
2022/09/03 (土) ~ 2022/09/04 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
両親はすでにおらず、家族が増えるどころか減っていくかもしれないという不安を抱えながらの三姉弟の物語となると、新宿眼科画廊という空間も考え合わせ、濃密な会話劇が楽しめそう。
桜か雪の散るか降る
劇団身体ゲンゴロウ
王子小劇場(東京都)
2022/09/28 (水) ~ 2022/10/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
未見の劇団だが、東京芸術大学のメンバーを中心に3年前に発足した団体で、肉体の見せる美しさと迫力ある装置が特徴だという。
今回の作品は落ち武者狩りの少年と平敦盛そして源義経が黄金取り巻く平泉で巻き込まれる大陰謀―と、なんとも面白そうな内容。迫真の肉体と渾身の美術を堪能したい。
引き結び
ViStar PRODUCE
シアター・アルファ東京(東京都)
2022/08/24 (水) ~ 2022/08/28 (日)公演終了
真っ赤なブルー
U-33project
王子小劇場(東京都)
2022/09/15 (木) ~ 2022/09/19 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「真っ赤なブルー」というタイトルに?となるが、U-33projectの結城ケン三とroute.©︎の平安咲貴がお互いの脚本をチェンジして演出するという形で、真逆のようで似ている、似ているようで真逆な両団体をぶつけることでどんな科学反応が起こるのかを試みる企画だと聞くと、そのタイトルに納得がいく。
さてその結果はどうなるか。
大豆生田家の庭に咲く花は薔薇かスミレか!
ライオン・パーマ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2022/08/31 (水) ~ 2022/09/04 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
前回公演「瀬沼さんのことを何も知らない」と同様にコロナ禍で公演中止となった作品のリベンジ公演。そしてライオン・パーマ飛び道具歴15年の役者・瀬沼がサイコパスとして初主演した前回公演とこれも同様に、ちょいちょい出てきてしかも出番は少ないながらも客席の注目を浴び、果ては劇団希望の星にまで客演した大豆生田一族が今回の主役だ。演じるはあの大俳優の息子。しかも希望の星から主宰・丹羽隆博と看板女優・金子優子も出演するとなると、一体どういうことになるのか。世間ズレした思考と立ち振る舞いがまたまた大騒動を巻き起こすのか。コロナに負けずに無事に千穐楽まで駆け抜けられますように、そして大暴れの末に赤坂RED/シアターお出入り禁止となりませんように!
風のサインポール
劇団俳優難民組合
下北沢 スターダスト(東京都)
2022/07/22 (金) ~ 2022/07/24 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
4月に上演されたベンチシリーズ第1作の「いかけしごむ」はまず劇場となる3階にあがろうとして、2階の踊り場を過ぎてギョッとしたのは階段に犬の糞が落ちていたこと。が、よく見ると犬の糞に似せたもので、下から上に(3階に向かって)「いかけしごむ」と公演タイトルが形作られているのだ。片隅に黒く焼け焦げたような紙の燃えカスのようなものもある。事程左様に劇場に入る前からムード造りが秀逸で、開演を待つ間も子供の泣き声が流され(私は開演されるまで、それが劇場外から聞こえてくるものだとばかり思っていた)観応えのある舞台を創りあげていた。ベンチシリーズ第2作となる今回はサインボールというからてっきり野球のベンチかと思ったがどうやら違うみたい。どんなへんてこな攻防が繰り広げられるのだろう。
私の下町〜母の写真
Brave Step
サンモールスタジオ(東京都)
2022/08/03 (水) ~ 2022/08/07 (日)公演終了
追憶ベイベー!
TOMOIKEプロデュース
駅前劇場(東京都)
2022/07/27 (水) ~ 2022/07/31 (日)公演終了
舞台『うしおととら』
カプセル兵団
シアターサンモール(東京都)
2022/08/18 (木) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
吉久直志さま、「ご結婚式」おめでとうございました!
その余勢を駆って、という訳ではないでしょうが、このところ世界各地の神話のリーディングがほとんどだったのに、久々のカプセル兵団らしい舞台劇の復活! このような壮大なファンタジー劇は2017年の「鬼泪 〜激情編〜」以来か。飛び出す演劇の復活を体感したい。
舞台「the Selected World」
CRUSH KITCHEN ENTERTAINMENT
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2022/08/03 (水) ~ 2022/08/08 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
覚えのない場所に集められた記憶を断弁的に失くした12人の男女。次第に解き明かされる12人の記憶には何が隠されていたのか。サスペンス劇として面白そうな設定だ。何よりNHKの「100語でスタート!英会話」で学習を楽しくしてくれた杏さゆりの出演が楽しみだ。
幸せになるために(追加公演)
“STRAYDOG”
新宿村LIVE(東京都)
2022/08/21 (日) ~ 2022/08/21 (日)公演終了
遡行の記憶にて
カスタムプロジェクト
コール田無 多目的ホール(東京都)
2022/08/12 (金) ~ 2022/08/14 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
タイム・トラベルものは大好きなジャンルであるが、タイム・パラドックスの問題をどう解決するかも興味深い。しかも【観客参加型】の推理劇として創りあげられているという。楽しみな内容。
ティファニーで朝食を4 横浜公演
THE REDFACE
横浜関内ホール(神奈川県)
2022/09/01 (木) ~ 2022/09/01 (木)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
映画「ティファニーで朝食を」はオードリー・ヘプバーン主演のロマンチックな恋愛コメディとして作られているものの、ヒロインのホリーはカフェ・ソサエティ・ガールといえば聞こえはいいが要するに娼婦のようなもので、ポールだって裕福なマダムの愛人である。そんな作品を鈴木杏樹をゲストに、映画よりもよりトルーマン・カポーティの原作に忠実な作品として朗読二人芝居で演じるという。興味深い。