とうやの観てきた!クチコミ一覧

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戰御史 -Ikusaonsi-

戰御史 -Ikusaonsi-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/11/24 (金) ~ 2017/11/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

壱劇屋『五彩の神楽「戰御史」』
カッコよさの濁流、アガるし妄想も捗る…大熊さんの不気味マイムと赤星さんの狂気の殺陣のタッグ…そこにゲスト勢の多様さもノッてアガらない理由がない。殺陣はもちろん、謎と鳥肌を召喚するお話、演出、お芝居が私を突く。混乱に継ぐ混乱だが…最後もはや爽快。
アクションモブの方達が入れ代わり立ち代わり戦い、無になり、戦い…というシーンもめちゃくちゃかっこ良くて、改めて五彩の神楽3ヶ月分、そして前2作の積み重ねを感じる。稽古場動画で見てたけど、やっぱり衣装で照明入って音楽に合わせて動かれるこのナマの圧倒感はいい、楽しい!殺陣もいいけど、目線が、意志が交わされる芝居もいいんじゃ…ゾッとするんじゃ…その静があるからの殺陣乱舞が圧倒的なんじゃ……

MANGA Performance W3(ワンダースリー)

MANGA Performance W3(ワンダースリー)

Amazing Performance W3(ワンダースリー)実行委員会

DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京都)

2017/11/03 (金) ~ 2017/12/22 (金)公演終了

満足度★★★★★

W3(ワンダースリー)、観了!
夏にも見たけど、新鮮な気持ちでワクワク出来た!変わってるところもあるし、相変わらず役者さんは流れるように美しく滑らかに動くし、それと舞台の仕組みと影と光で魔法みたいな驚きを味わえるし。楽しい。想像力と遊ぶ。

賊義賊 -Zokugizoku-

賊義賊 -Zokugizoku-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/09/22 (金) ~ 2017/09/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

壱劇屋『五彩の神楽「賊義賊」』
軽快で楽しい!華やかなブロークン時代劇感!表情も豊かで笑っちゃうし、戦いはワクワクドキドキ、かっこいい!始めは義賊の動機とか、ちょいちょい出る黒いのは誰やとか、世界観やキャラを探り探りなとこもあったけど、あっというまに解かれて、じわりと沁みた。
ご主人と師匠の着物が反転ニコイチで激アツ。憫笑姫でもそやったんですが、いないはずのだれか、を感じるシーン、想いが継がれてるとか、そういう感じ、好きです。

かげきはたちのいるところ

かげきはたちのいるところ

Aga-risk Entertainment

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2021/08/13 (金) ~ 2021/08/15 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

題材や内容も過激派の話だけれども、何かひとつ目指して集まり動く集団としての話としても受け取れた。
規模や悩みは比較にならないほど小さいものにはなるけれども、部活やなにかの実行委員会を思い出したりするし、自分が応援している劇団・団体のことも思ってしまうし、その辺りが胸詰まるものもあり苦しく、また楽しかった。
動画企画との連動もあり、舞台の外に広がりがあるのも良かったが、シチュエーションコメディで全景(建物の輪切りのような状態を俯瞰で見られる)を見ながら、もどかしさを感じながら笑ってしまう舞台作品ならではの感覚も良かった。
お噂はかねがね聞いていた劇団で、ようやく拝見でき、またその噂に違わぬ面白さだったので嬉しい。
また見たい劇団のひとつ。

関数ドミノ

関数ドミノ

ワタナベエンターテインメント

兵庫県立芸術文化センター 中ホール(兵庫県)

2017/11/10 (金) ~ 2017/11/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

Dステ『関数ドミノ』
あっという間の二時間。境界のない美術とそれにあたる光も美しく。それがあたかも「ある」説得力があるお話、というのがイキウメの印象なのだけど、今回の面子でもそれを感じられたのもとても嬉しかった。無意識、願望、顛末、そこに何があると信じるか。面白かった。

憫笑姫 -Binshouki-

憫笑姫 -Binshouki-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/08/25 (金) ~ 2017/08/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

壱劇屋『五彩の神楽「憫笑姫-Binshouki-」』
音を風を圧を浴びる!衣装も和から洋に、上下高さが出たことで表現幅増、そして相変わらずのキャラとシーンの胸熱ぶり…これ説明無しきついのでは?と思ってるうちに、もうのめり込んでる。ことばが聞こえるようになってる。好きやなあ。
竹村さんのキャラがポジションがずるい!りなっちさんのアイドル立ちが映える!かっこいい!KAWAII!擬似的家族の発生!すえみつさんの貴族圧ヤバし!王道すばらしい!あとあの音楽の盛り上がりとあの……仕掛けでアガらない私だと思ったか?大興奮だよ!

散歩する侵略者

散歩する侵略者

イキウメ

ABCホール (大阪府)

2017/11/23 (木) ~ 2017/11/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

イキウメ『散歩する侵略者』
侵略、それはどれも、足音もなく、すりよるように、なじむように。
わたしの目の前にあるもの、ふれるもの、奪われかけているかもしれないもの、を改めて考える。やっぱり会話のテンポと言葉のチョイスがも心地良い。画がきれいでとても好き。

心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/10/27 (金) ~ 2017/10/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

壱劇屋『五彩の神楽「心踏音」』
殺陣の面白さは相変わらず、そのカッコよさが今月も違う。足音がときに楽しげに、悲しげに、二人が分かり合うように、気持ちがこちらにも流れてくるようで。明から暗への急降下に抱く「何故」が、リフレインするたびに解かれていくのが気持ちいい。が、哀しい…
吉田さんの殺陣や体の動き、スイッチ…跳ねて伸びて戻ってがそれぞれピタッとキマる…のがカッケーなー!と思うのだけど、それに流動的な奇っ怪さが合わさってすごい。
坂口さんは俊敏&重い。こわい…(よい) 坂口さんは持ち前のボディランゲージでもわかしてくれたな…周辺みな笑ってた。あと私だけかもしらんが、タップって音が聞こえてくるのと目で見えてる「地面と触れているはずのタイミング」がずれて感じるので、魔法みたいで面白いなー、と、あらためて。
個人的に、心踏音の繰り返しぶりは、赤坂Equalがお好きな方にも刺さるのではないかな〜など、思う…繰り返しの意味とかは違うけど、見せ方というか……個人的にね。

遠野物語

遠野物語

イッパイアンテナ

元・立誠小学校(京都府)

2014/08/07 (木) ~ 2014/08/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

妖怪と相対しているときはね、それが妖怪だとか、怖いだなんて、感じないものなんですよ
台詞はうろおぼえでご愛嬌。

怖い話(苦手)だと腹をくくって聞いていたらば、なんとなく日本昔話を聞いているようで、割と心地が良い。
…と思っていたら、最後に「まさか」とそわっと怖くさせられた。

3名のスムーズな入れ代わり立ち代わりで、語り・再現がなされる空間。
効果音なども演者さんがタイミングよくたてられていて、ほんとうに「物語り」という感じ。
金田一さんの学者・作家然とした感じもすごくよかった。

昭和初期に建てられた小学校を使用していて、木製の床やガラス窓などが揺れ軋み、100年前の民家のほの暗さを想像しやすかった。
音響もささやかで、風の音が外で鳴っているのかスピーカーで鳴っているのか時々わからなくなる。

しっとりとした密な時間。

さまよひ魂

さまよひ魂

MousePiece-ree

劇団そとばこまちアトリエ 十三 BlackBoxx(大阪府)

2014/08/06 (水) ~ 2014/08/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

お互いの為に前に進もう
中之島文化祭で二回ほどお見かけし、今回初の本公演。
もちろんあの体をはった笑いがてんこ盛りなのだけれど、ぎゅっと切なくなる。
思い出をたどりながら前に進む決心をする場面に一番胸をつかまれた。
踊っているのだけれど。だからこそ余計にかもしれない。

聴こえる声、『さまよひ』…なんとなく予兆はある。
前に進むと決められたから、きっと戻ってこれたんだろうなあ。

あの島は立ち止まってさまよってる人や心や魂の吹き溜まりで待合所なのかな。
みんなほんのちょっとのきっかけを待っている。
あの有名な鉄道とちょっと似ているかもしれない。

悲しくて切ないけど、前向きに明るくなれる。
お盆前のこの時期にもピッタリでよかった。

友達

友達

sunday

AI・HALL(兵庫県)

2014/07/11 (金) ~ 2014/07/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

うつくしくて、こわい。
一日目は全く予習なしで。二日目は戯曲本を読んで改めて。

初見も度肝を抜かれたけれど、改めて観てもあの表現が色がどの行間から湧きこぼれ落ちたのか不思議でした。
光と影と色彩と、生音、吐息、セリフのテンポ。それらと役者さんのパフォーマンスが組み合わさって美しく、美しいがゆえに恐ろしかったです。

別所にも書きましたが、はじめは男とともにあの家族たちに気味悪さを感じていたはずなのに、あの柔らかな囲い込みに呑まれて、そこまで拒絶しなくてもいいじゃないか、と意識・立場が入れ替えられている、と気づいた時が一番ぞっとしました。
おそらく「檻の準備を」のところだったように思います。


内容について少しメモを失礼します。
題名の『友達』。『家族』じゃないんだな、と思ったけれど、そういえば、家族になろうよ、の体ではなかったなと。
隣人。共同体。友人。
『友達』は他人だけれど、完全な他人じゃない。でも他人。強くて希薄な言葉。
携帯電話もスマートフォンもパソコンもないダイヤル電話の時代がそのままそこにあったけれど、ある今でもこういう関係性の怖さみたいなのは、一緒なように思います。

「おまえ、またやってしまったのか!」
またきっとどこかで繰り返している。今度は自分の後ろにあの家族が立ってはいないか?
部屋にあのポスター大のチラシを貼っていますが、奇妙さが観了後より増してすこし怖いのでした。


アフタートークも大変聴きごたえがあって、総合でとても満足した観劇体験でした。

『ふたり、静かに』 2バージョン ~西Ver.&東Ver.~ 『一番の誕生日!』 ~空晴特別バージョン~

『ふたり、静かに』 2バージョン ~西Ver.&東Ver.~ 『一番の誕生日!』 ~空晴特別バージョン~

空晴

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2021/06/23 (水) ~ 2021/06/29 (火)公演終了

映像鑑賞

満足度★★★★★

しばらくのドキドキ、ざわざわする時間がしばらく続き、転がるようにつながっていく空晴さんの流れを感じながら、女3人のパワフルな会話に元気をもらいました。
ファンタジーイイ話でオチるのではなく、現実らしくて(でも現実にはそうそうなさそうな偶然で)、そのおかげで余計に「わたしもこう思えたら良いな」とか身近に感じることが出来たので良かったです。
クオリティや流れに安定・安心感はありながらも、毎回「この人たちはそれぞれどうなってしまうんだ…?一体なにがあったんだ…?」と良い感じにハラハラさせてもらえる空晴さんの作品が好きです。

五反田の夜

五反田の夜

五反田団

アトリエ劇研(京都府)

2014/07/31 (木) ~ 2014/08/04 (月)公演終了

満足度★★★★★

さりげなくないけど、さりげない。
全員にイライラする、が、そこに笑えるし、話としてもそれでいい気がする。
嫌なイライラではない。

雑踏を凝縮したような会話も、間があきあきで静かにぼそぼそと交わされる会話も、奇妙な動きも、おかしいはずなのに見入ってしまう。あるあると思う。
一歩間違えば不快だけども、笑える。
笑いながらちょっとちくっとさされる。

あらすじにもある通り、震災後に何かせずにはいられずにボランティア団体を立ち上げた人たちの話で、刺さるものがたくさんある。
仰々しくその問題点を突き付けているわけではないが、結局、こうだろ?と言われている感じ。
押しつけがましくない程度の要素で、ハッとさせられる。

簡易のセットと少人数、多くない光源、でも充ち充ちている感じ。
初五反田団だったので、もっといろいろ観てみたいなと思う。

リーディングRAMO

リーディングRAMO

ライトアイ

HEP HALL(大阪府)

2014/07/23 (水) ~ 2014/07/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

内容も、リーディングとしてもおもしろい
初・中島らもさん作品。
気にはなっていたものの、触れる機会がなかったのでこの機会に。

3作品とエッセイ含めたショートを読んでいただいたが、まず内容の幅広さに感心。
それを読んでいただく…いや演じていただくというのだから大変贅沢。ときどき目を閉じて聴いたりもした。
登場人物や情景が難なく頭の中に展開され、また、皆様の声が大変聴き心地がよく、耳も頭も幸せで満たされた。

今回聴いて、言葉流れなど好みだなあと思ったので、今度らもさん小説をいくつか読んでみたいと思った。

大田王presents 『大田王2014ジゴワット』

大田王presents 『大田王2014ジゴワット』

ABCホールプロデュース公演

ABCホール (大阪府)

2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

なんと贅沢
観たい!にも書いた通りハードルを上げていったけれど、それをひょいっと上回る楽しさだった。
過去の大田王を観てないし、昔の小劇場や小ネタを知っているわけではないけれど、十分に楽しめた。分かりやすく、面白い。
各々の芸が安定してらっしゃるし、絞りと出しのバランスが良いのかなあ、など思う。

最近、惑星ピスタチオ『破壊ランナー』DVDと、遊気舎『最後の剥製の猿』を観たところだったので、久保田さんのイトウvs腹筋さんの豹二郎ダイアモンドに大変胸アツ。

若手がふがいないようならまた出てくるぞ!とのことだが、ふがいなくとも集まっていただけたらなあ、なんて思う。

二ツ巴 -FUTATSUDOMOE-

二ツ巴 -FUTATSUDOMOE-

壱劇屋

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2021/12/22 (水) ~ 2021/12/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初演よりさらにわかりやすく、ソリッドに仕上げられていて、回重ねの力を感じました。
壱劇屋さんの再演は、再演だからとて同じ事をレベルアップさせて行うだけではなく、その時のキャスト・その時の座組の得意分野・実施する劇場の広さや特性に合わせての変更が本当に効いていて、再演でも意気揚々と劇場に足を運んでしまいます。今回も期待通りの再演で、続投組の殺陣や芝居の厚み盛り、新規キャストの新たな彩りに心躍りました。
舞台美術も、初演の時のあの幅広の感じがどうなるんだろう、と思ったら、なかなかダイナミックなそぎ落としで、でもそのそぎ落としにより生まれた空間でなめらかな視線誘導が生まれていて大変面白かったです。照明と水演出との掛け合わせであの場は本当に「川」でした。
二ツ巴はアクションモブのはたらきが特に好きなのですが、今回も魅せていただきました。
モブとして民衆を演じながら、瞬時に水演出、所狭しと駆け回る矢、あらゆる現象に切り替わる、世界の骨子、アクションモブ…最高の仕事です。
その仕事を見たくて思わずアクションモブを追ってしまうのですが、あまりに「それ」すぎて、のめり込むと見えなくなるんです。いるのに。演劇の魔法を浴びている!と感じる瞬間。たまりません。

栗田さんや日南田さんの圧巻の殺陣をあのサイズ感の中で浴びられたことはもう当然のごとく贅沢なことでぜひまた見せてください…!と思ったのですが、個人的に、今回新しく主演をされていた須藤さんの立ち姿、殺陣がすごくかっこよく、目をひかれてしまい、新たな収穫でした。また壱劇屋殺陣芝居で見たみたい役者さんです。

0号 -2014-

0号 -2014-

ゲキバカ

ABCホール (大阪府)

2014/07/25 (金) ~ 2014/07/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

走馬灯フィルムを観る
ダンス・殺陣・お芝居、どれもすばらしく、とても満足!
初のゲキバカがこれで良かったなあ、と思う。
キャバレーのレビューシーンが本当にわくわくで、その輝かしさがのちのちより切なくなる。 
 
「0号」の意味。できたてほやほや、まっさらなフィルム。
それはなんにでもなる、0から10へ、100へ、∞へ。 
 
昭和初期の撮影所という背景から、戦争が近づくにつれての辛さとか戦いとか、そういうものが出てくることは明白だった。
確かに、夢半ばで足止めを食らい悔しい思いをしたところも描かれており、思わず胸が苦しくなったが、「こんなに俺たち苦しんだのだから、お前らもがんばれよ」みたいなメッセージではなかったように思う。
「今は今、だから、今をあなたらしく頑張れ」というような、押しつけがましさのない、でも力強い後押しを貰ったような気がする。 

走馬灯のように撮影所に浮かぶあの二人の思いを眺めているような、一本の映画を観ているような。
「あいしています」の7文字へ込められた諸々に思わず涙。

風当り、宵の葉擦れ。

風当り、宵の葉擦れ。

ライトアイ

ACT cafe(大阪府)

2014/08/02 (土) ~ 2014/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

まさに職人。
一本筋通す、古風で生真面目でちょっと不器用なまさに職人がそこにいた。
旦那・女房の衣装もイメージぴったりで、工場…工房の一室を覗き見ている感じだった。

真利亜さん女房のかわいさとセクシーさにドキドキしながら、きゅっと変わる表情に笑ってしまったり。
そんな女房をひっぱろうとしつつ、なかなかうまくかみ合わない職人坂口さん、渋くてかっこいいのになんだかかわいい。


危険なものと敬遠されるようになってしまった扇風機、それでも扇風機にかける想いでもってたった一人携わり続ける職人…
扇風機はきっといろんなものに置き換えられると思う。
会話のテンポや挟み込まれるパロディーやネタに笑えるのだけど、最後のどうしようもない感がちょっと切なくなったりした。


京都や名古屋の女房も雰囲気が違うとのことで、そちらも観てみたかった。

荒人神 -Arabitokami-【2018年6-7月wordless殺陣芝居シリーズで東名阪ツアー決定!】

荒人神 -Arabitokami-【2018年6-7月wordless殺陣芝居シリーズで東名阪ツアー決定!】

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/12/22 (金) ~ 2017/12/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

私はこのシリーズの初めからこの荒人神にいたるまでのお話を拝見できたので、それを見た前提での感想しか述べられないのですが、五彩の神楽、集大成にふさわしい、重厚なお話と祝祭のまばゆさが迫る、とてもすばらしい公演でした。
期待は予想よりはるか高く超えました。今までにない多幸感でした。
ありがとうございましたと仰ってくださいますが、追いかけてきてこんなに良かったと思えることもそうそうありません。5か月追いかけてきたことが誇らしいとすら思います。こちらこそありがとうございます、です。

シリーズ通しての話にはなりますが、セリフがない分、比重が他の所に置かれることで、こちらも集中する部分が絞られ、逆に想像は広がり、アクション・殺陣で爽快感も味わえる…新しい気持ちよさと楽しさを改めて感じました。
また、観ているだけで、劇団員さんだけでなく、ゲストの方やアクションモブの方の名前や顔も覚え、どんどん気になる人が増えました。またアクションモブの方々の成長(というとおこがましいかもしれませんが)も見れたのも楽しかったですし、これは下手な殺陣がみれなくなっちゃうな…などと思ってしまうほどでした。

とにかく公演自体だけでなく制作物販何についても、追いかけているものを思ったお知らせや取り組みをしてくださったのもうれしかったです。今後とも楽しみです。

サヨウナラバ

サヨウナラバ

玉造小劇店

山本能楽堂(大阪府)

2022/02/22 (火) ~ 2022/02/27 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

芝居バージョン:とにかく芝居が丁寧でうまい。あっという間の2時間。時間経過、人物の関係性や背景の描き方がスムーズで、現代の話ではないのにすっと頭に入ってくる。偶然や縁の面白さに笑ったり、したたかさや図太さ、粋さにグッとくる。能楽堂のつくりを生かした演出もよかった。お話の内容も、その表現も「豊か」で、エネルギーをもらった。
狂言バージョン:狂言、と言えば伝統芸能で、こんな事前知識ないままに観に行っても分かるかな、という思いは杞憂に終わった。もちろん演目ややり方によって違うんだろうけども、こんなのアリなんだ!?という演出に大いに笑い楽しんだ。定型ならではの美しさで目も楽しめた。
芝居・狂言バージョン両方を観たが故の面白さもあり、両方を観ることが出来て良かったと思う。

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