紙の方舟
シアターノーチラス
小劇場 楽園(東京都)
2016/05/18 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了
満足度★★★
観てきた!
作品としての主張やテーマが薄かったように感じました。最後の5分でバタバタと収束させた感じでした。
物語もあらすじより先にほとんど進まず、あらすじの設定説明だけで終わってしまいました。登場人物ひとりひとりに時間を費やしすぎかなー、と思います。また、そのエピソードもワンパターンで、もう少し演劇的な工夫があればと思いました。
設定が50年前のせいか、テーマや登場人物の思考が画一的で幼く見えてしまいました。それに今では、家族の問題は顕在化され、議論も次の「結婚」や「老後」へと移行してしまっています。未だ普遍的な問題であることに変わりありませんが、できれば劇中で現代の「家族」に対するアンチテーゼなどを扱ってほしかったところです。
不在の豊饒。
中野坂上デーモンズ
荻窪小劇場(東京都)
2015/12/10 (木) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
海の五線譜
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了
満足度★★★★
観てきた!
およそ90分の公演でした。良かったと思う点を箇条書きに。
・役者陣のレベルが高かったです。全員が一人二役や三役をこなすのに驚きます。
・場転やモノの移動が鮮やかだった。
・後半のリズムが良かった。アカペラで物語に柔らかさを出しており、長い会話劇の舞台を飽きさせないように工夫されていた。
ときのものさし
HOTSKY
遊空間がざびぃ(東京都)
2015/11/20 (金) ~ 2015/11/23 (月)公演終了
観てきた!
1時間ちょっとのお芝居でした。何回も繰り返される歌(童謡?)が印象的でした。それぞれの役者に役割があり、見ていて分かりやすかった一方で、一度ハケるともう出てこなくなる方々もいて、そのせいか役者の印象が薄いように感じました。おばあちゃんの演技と無声の女性の演技がやはり心に残りました。
海猫街・改訂版
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2014/04/21 (月) ~ 2014/05/03 (土)公演終了
満足度★★★★
泥臭い!
東憲司作品のストーリーは似ていると言われます。今回の作品も例外ではなかったようです。(自分は「紅小僧」と「夏ノ方舟」しか観てませんが。)ただいつも通り泥臭いエネルギッシュな演技が観れます。自分はそれを期待して観に行ったのでそこそこ満足です。なぜ、「そこそこ」かというと音響が少し大きすぎたように感じたからです。そこだけ残念でした。
パンフレットの初演時の写真と比べると衣装が良い感じに変わっていました。
好きな小説家が新しい小説を出したら買って読む。
好きな歌手がライブをやるから行く。
桟敷童子もそんな感覚にさせてくれます。
ゴーストライターズ!!
企画演劇集団ボクラ団義
SPACE107(東京都)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
ファンシーなお話
初日の回(團遥香編)を観に行きました。
ボクラ団義初観劇です。
やっぱりopeningがいいです。youtubeで過去のopeningを事前に見ていましたが、生で見ると想像以上によかったです。ドキドキしました。
内容はパンフレットにもあるように、まさに「SFコメディ」(良い意味で)でした。
以下ネタばれ↓
雪が降ってるのなど見たことないが気のせいか
ガレキの太鼓
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/01/23 (木) ~ 2014/02/03 (月)公演終了
満足度★
拒絶反応
自分(とその友達)は全く合わなかったです。そして、この舞台に関わった人の舞台は二度と見たくないと思いました。
以下ネタばれ
この舞台、仕事をして税金を納めている人が見るとストレスたまるかも・・・
パラノイアパラノイア
劇工舎プリズム
駒場小空間(東京大学多目的ホール)(東京都)
2013/11/01 (金) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★
驚きの完成度!
あまりの完成度の低さにぐうの音も出ません。110分の拘束時間はつらい。このクオリティーなら途中退場を認めるべきなのでは。大多数には受けない作品です。ふだんは入場無料の学生演劇のレビューなどに書きこまないのですが、今回だけは使命のような心持ちで書いています。ネタばれを読んでも見たいという人だけ見てください。
『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)
アマヤドリ
吉祥寺シアター(東京都)
2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了
満足度★★★
『太陽とサヨナラ』
透明感のあるファンタジ―でした。物語の大筋は可もなく不可もなく、でした。前半はよく分からない設定を押しつけられ戸惑いましたが、徐々に物語が開けてきて見やすくなりました。
以下ネタばれ↓↓
【韓国】劇団ヨハンジャ『ペール・ギュント』
BeSeTo演劇祭
新国立劇場 中劇場(東京都)
2013/10/26 (土) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★
よかった!
日中韓による演劇祭の演目の1つです。韓国の劇団の方々による韓国語での舞台でした(日本語字幕つき)。自分は韓国語が解らないため、字幕を頼りに観ました。まず役者の方々がすごく上手でした。言葉の意味が解らなくても、声や身体から「気持ち」が伝わってきました。また舞台芸術・音響・照明なども素敵で中劇場の空間とマッチしていました。特に舞台奥の鏡(?)は良い味を出していました。スタッフさんにも親切に対応していただき、とても気持ちの良い時間を過ごせました。感謝しています。
最後に、国が違えば演技の(特に群での)色が変わってきますね。そういうのも見れて良かったです。
蝦夷地別件
ピープルシアター
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2013/10/10 (木) ~ 2013/10/16 (水)公演終了
満足度★★★
声が聞こえない・・・
13日の夜の回を観に行きました。原作は未読です。感想ですが、「声が聞こえない・聞きづらい」ということに尽きます。前から5列目中央にも関わらず、全体の1割ほどのセリフが聞こえず、半分ほどが聞き取るのに労力を要しました。公演時間が約2時間30分もあり、観終わった後は疲れがどっと押し寄せてきました。
セリフが聞き取れないこと、登場人物が多くその名前がほとんどカタカナであること、ストーリー展開が早いことが相まって、数人顔と名前が一致せず曖昧なまま話が進んでいくので、感情移入もできませんでした。まるでガブリエル=ガルシア=マルケスの『百年の孤独』のようでした。
戯曲化にあたって原作をどれほどコンパクトにまとめたのか分かりませんが、もっとコンパクトにして1つ1つのシーンを詰めて欲しかったです。これは好みの問題ですが。
舞台の声が客席に届かないのはなんと皮肉なことでしょう。
イッヒ リーベ ディッヒ【全公演完売の為、当日券の発売を中止いたします】
劇団東京イボンヌ
ワーサルシアター(東京都)
2013/10/01 (火) ~ 2013/10/06 (日)公演終了
満足度★★★
必要性
開幕までのスタッフの動き・当日パンフレットから劇団の熱意を感じました。また題材にベートーベンの「不滅の恋人」を扱い、生のピアノと声楽を起用し、力のある役者たちが参加していることからも本気さが伝わってきました。しかし脚本・演出がいまいちでした。はい残念。
以下ネタばれ↓
青ひげ公の城
非シス人-Narcissist-
サンモールスタジオ(東京都)
2013/09/26 (木) ~ 2013/10/03 (木)公演終了
「伽羅倶璃」-カラクリ-
護送撃団方式
王子小劇場(東京都)
2013/09/26 (木) ~ 2013/09/30 (月)公演終了
満足度★★
大人の事情?
千秋楽を観ました。客席が狭いことは他の方が書いていらっしゃるので触れません。三味線の上手い下手も触れません。
観劇後、頭の中は「日替わりゲストが舞台をつぶした。なぜ日替わりゲストなんかを使ったの?」という考えでいっぱいでした。
以下ネタばれ↓
ゲストの存在以外はよかっただけに残念です。裏切られた気分です。
ナイゲン【ご来場ありがとうございました】
Aga-risk Entertainment
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2013/09/26 (木) ~ 2013/10/08 (火)公演終了
満足度★★★
コメデぃー
約2時間にわたるコメディ劇でした。登場人物1人1人が個性的でキャラも立っている一方で、くどくならずに話が進みました。以下ネタばれ↓
日本人独特の空間でした(自分は日本人ですが)。コメディには辛口なので星は3つで。
『起て、飢えたる者よ』ご来場ありがとうございました!
劇団チョコレートケーキ
サンモールスタジオ(東京都)
2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
異議なし!
浅間山荘事件をモチーフとした話でした。観賞後、Wikipediaで実際の出来事を確認したところ、劇での話とは異なりました。実際の事件を知ってた方がより楽しめるかもしれません。自分は詳しくは知りませんでしたが、十分楽しめることができました。
舞台や衣裳、音響、照明、スタッフ、タイムキープどれも満足でした。ストーリーはやや閉じてしまった感が否めませんが、題材から到達できるものとしては、かなり水準の高いものに仕上がっていました。
役者陣も良かったです。特に渋谷はるかさんの演技には吸い込まれました。
良い舞台を見させていただけて本当に感謝しております。
ま・ん・だ・ら
劇団肋骨蜜柑同好会
王子小劇場(東京都)
2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★
イマジネーションを働かせて
前日までの評価が悪かったので、期待せずに観に行きました。実際見てみると、自分は楽しめました。たぶん作風を受容できるかどうかで評価が大きく別れると思います。
会話メインで外的な演出は控えめでした。そのため役者の演技によって場が大きく左右されたように感じました。前半、役者の演技がいまいちで少し残念でしたが、後半徐々に良くなり、観ている自分も盛り上がれました。安定して上手い人がいてよかったです。
ストーリーがやや複雑であるため、何も考えずに見ていると置いていかれるおそれがあるので注意が必要です。当パンをきちんと見て覚悟しておいた方がいいでしょう。仕事終わりに観劇して寝てしまう客がいるのは仕方ないかもしれません・・・
以下ネタばれ↓
補足:舞台について。舞台の左右に席があり、役者の横顔を見る形になります。劇場に入って手前側の左奥の席が見やすいと思います。
最高傑作 Magnum Opus “post-human dreams”
劇団銀石
ギャラリーLE DECO(東京都)
2013/09/17 (火) ~ 2013/09/22 (日)公演終了
満足度★★
誰のための演劇?
脚本、演出、役者(1名)がお金を取る水準に達していませんでした。
脚本はカレル・チャペックという方の『ロボット (R.U.R.)』を参考にしたようです。自分は彼の作品を読んだことも彼についての知識もないので以下に書くことは推測です。当時の科学技術と現代の科学技術との溝についての批判は他の方が書いているので述べません。自分は、カレル・チャペックが『ロボット (R.U.R.)』を書いたときの思想について言及します。Wikipediaの情報とその時代から推測するに文明批判だけでなく政治・社会思想も含まれていたと思います。しかし、そういう部分は垣間見えませんでした。こういう要素を見えない程度にストーリーに敷くと深みが増すのでは、と内容が薄っぺらかったので、老婆心ながら言っておきます。
以下ネタばれ↓
白戦
東京マハロ
小劇場 楽園(東京都)
2013/09/10 (火) ~ 2013/09/16 (月)公演終了
満足度★★★
ふつう
テーマや設定は面白いのに物足りなさを感じる舞台でした。非現実な(ある意味現実的ですが…)設定だからこそ、ありきたりな展開で進むのは仕方ありませんが、最後のところは突き抜けてほしかったです。
以下ネタばれ↓
遺作
ENBUゼミナール
RAFT(東京都)
2013/08/30 (金) ~ 2013/09/01 (日)公演終了
満足度★★
「金取るんだ?」
芥川の有名な作品をモチーフとしたオムニバスということで期待していきましたが、おもしろくありませんでした。作品ごとに感想を書きます。以下ネタばれ↓