初等教育ロイヤル
爆走おとな小学生
新宿村LIVE(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
小学生がなぜか武器を取り、血まみれで戦うぶっ飛んだお話でしたが、
とても複雑にストーリー展開が考えられていて、
しかもそれぞれとても上手くて味のある演者さん達が演じているから面白かった。
あきよしくんのキャラ最高♪
夏目愛海さんの無邪気で残忍で妖艶な小学1年生役がとても良かったですw
人情寄場
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/01/05 (火) ~ 2016/01/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
かめちゃん!
軽辺さん演じるましろが、とっても美しくて癒されます。
そしてそんなましろを100倍デフォルメして演じるかめちゃんの再現コーナー(笑)
このクオリティがあまりにも素晴らしく、客席からは自然と拍手の嵐!
とっても楽しめる舞台でした。
ハイスクールミレニアム2015
アリスインプロジェクト
六行会ホール(東京都)
2015/12/16 (水) ~ 2015/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待以上の面白さ
凄い!
これまで何本か見て来たアリスイン作品の中でも、これは絶品の作品だったと思います。
まずストーリーとしては、期待以上にとっても面白かった。
2000年問題という、分かるようで良く分からない事象にかこつけて、
様々な時代から集められた個性的なキャラクター達。
西暦2000年の高校を舞台に、過去や未来が複雑に絡み合いながら、
最後には全てのストーリーが次々と繋がっていくところがとても面白かった。
謎の人物「カオリ」さんの正体が判明する場面では、
なるほどそう来たか!とワクワク感も倍増。
東京オリンピックや災害等の時事ネタも登場する中で、
中には悲しい結末を迎えてしまう人も。
良く知ってる事象で想像出来てしまうだけに、
その悲しみにグッと共感してしまって、涙こらえ切れずウルウルでした。。
次の4000年問題もぜひ舞台化を期待したいです。
振袖大火
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/07/15 (水) ~ 2015/07/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
壮絶で華やかな舞台
艶やかな着物で着飾った花魁の世界がテーマのお話し。
非常に重いテーマだし、死に直面する場面もちょいちょい出てくる。
しかし、その暗くなりがちな舞台を色鮮やかな着物と軽快な音楽とダンスと、そしてタイミング良く繰り出される笑いのシーンとで繋ぎ、全体的に楽しく見られる構成へと考えられてました。
また、女性メインかと思いきや、文使い(ふみつかい)という郵便配達員のお兄さんの江戸っ子らしい気風の良い演技。
首代(くびだい)という用心棒(?)みたいなお兄さんの渋い演技が良い味出してました。
首代のモノマネのくだりが毎回笑いを誘って面白かったな。
あと、寅吉とお鷹さんの掛け合い漫才。大好きです(笑)
他に印象に残ったのは、エリザベス・マリーさんの見事な切れっぷりと回転芸。
これは非常に思い切りが良く、ダイナミックで面白かった。
木田さんはとても爽やかでクールな好青年を演じててかっこ良かったですね。
しかし一転、子供時代は可愛い少年のよう。
その世代の演じ分けもとても分かりやすくて上手かったです。
軽辺るかさんは、まだ大人になっていない、幼くて純真な鯉ちゃんを熱演
初恋の男性に憧れるいじらしい仕草。
そんな微笑ましい少女の恋心を見事に全身で表現していました。
そうかと思えば見事な迫力の連続蹴りを披露するし、顔芸も決めるし、何よりお祭りの場面のダンスが綺麗で素敵でした。
元々バレエ歴が長く、お掃除ユニットCLEAR'Sというアイドルユニットではダンス部長を務める程の実力者。
指先から足先までピンと気が通った軽やかな身のこなしが美しく、楽しく騒ぐお祭りのシーンにも関わらずその芸術的美しさに思わず涙が・・。
ちょっとだけダンスソロのシーンがありましたが、あれもっと増やして欲しいなと思いました。
汚泥河童
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2015/01/04 (日) ~ 2015/01/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
雛さま
同時公演の「吉原万灯」を先に見てからの観劇。
悲しく壮絶な生涯を送った花魁・雛鶴の幼少期のお話し。
本作を観劇し、とても印象に残ったのが雛ちゃんを演じる軽辺るかさんの天真爛漫さ。
幼少期ということで当然子供を演じているのだが、
河童の河太郎とプロレス技に興じる姿が本当に子供っぽくて可愛いらしいw
でも、子供っぽいんだけど女性としての魅力も随所で滲み出てる。
しゃべり方、立ち居振る舞い、そして何よりあひる口の笑顔がすっごく魅力的で、ずっと目が引き付けられて離せなかった。
そして「吉原万灯」では見えなかった衝撃の結末!
あの猫達と舞鶴の決死の行動が実はこんな事になっていたなんて。。
いいおっさんが泣くのは恥ずかしいという意識が普段あるのだが、
今回は客席回り中すすり泣きだったので何も気にせず素直に泣けた。
あまりにも大変で残酷な結末に寒気がしたが、同時に3館クロス公演の面白さというものをとてもリアルに体感しました。
「猫忠臣蔵」も熱烈に見たくなったな。
ただ少しだけ残念だったのは、元々はうめと太郎丸の遠距離恋愛が気になって見に来た舞台だったので、「吉原万灯」では見られなかったサイドストーリーをもう少し深く描いて欲しかったなと思いました。
玉菊灯籠
片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2014/08/27 (水) ~ 2014/09/02 (火)公演終了
満足度★★★★★
うめ太郎丸
前作、火消哀歌でも見覚えのある木村延生さんが主演の舞台。
なぜか幽霊だったり七福神だったりがコミカルに出てくる不思議な舞台。
前作同様、木村さんが汗だくになって演じる全力感がお見事な舞台でした(笑)
しかし今回のステージは客席から相当近い。
しかも低い。
まるで貞子のような幽霊が真正面から迫って来て怖い怖いと思ってたら、なんとそのまま脇をすり抜けて客席後方にまでw
他にも舞台上から七福神に話しかけられるし、木村さんの片足客席に下ろしてのヲタ芸が近すぎて腕ぶつかりそうになるし、
最前席でうっかり油断してると危ないなとw
そんな気を抜けない舞台でした。
さてお目当ての船岡咲さんは、今回は残念ながらヒロインではない。
しかしそこは今まで何作品も舞台で出演・主演をこなして来たベテラン女優さま。
出番は少なれど、しっかりと存在感のある演技を見せつけてました。
船岡さんが演じるストーリーとしては、火消哀歌で恋人役だった太郎丸との出会いのエピソード。
最初はもちろん見た目の通り可愛らしく、優しい女の子をきゅんきゅん音が聞こえて来そうなくらいラブリーに演じてるのだが、情けない太郎丸(この時点ではまだ太郎さん)を叱りつける場面では一転、会場中にビリビリ響く(いや大げさじゃなく本当にw)迫力の大怒声。
いや腹から声出てるな~と。
でも怒りの中にも愛があり、愛があるからこそ本気で叩く、罵倒して感情を爆発させる。
そして怒る姿に愛を感じて涙する。
近くで見てるこちらが思わず居ずまいを正される迫力の演技でした。
さすが滑舌も良く、早いセリフ回しでも決して噛まないし、手を繋ぐ(本人は繋いでると思ってるw)シーンでは初々しく目を泳がせながら、照れを演じる表現力も凄かった。
本作のサブタイトルは「うめ太郎丸・エピソードゼロ」だったなと勝手ながら名付けたくなる舞台でした(笑)
ヒロインさんの役どころも感情表現が難しそうで素敵な役だったので、
次はぜひ船岡さんが演じる姿も見てみたいなと、切に願いながら観劇を終えました。
出演者の皆さん、お疲れさまでした!
恋する、プライオリティシート
タンバリンステージ
吉祥寺シアター(東京都)
2014/04/16 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
観てきた!
見所はたくさんありましたが、まずかなり印象に残ったお二人の感想から。
ずっと会場隅でピアノを奏でるお姉さん(山口紗貴さん)。
ピアノで物語を進行し、突っ込みを入れ、笑いを取る。
徹底して語らずとも、あの存在感は凄い。
失礼ながら脇役の人かと思ってたらとんでもない。
後半の大主役だった、結婚に踏み切れずに悩むお姉さん(高宗歩未さん)。
高宗さんの表現する悲しみ・苦しみ・そして笑い。
決して下品ではないものの、ある意味女を振り切った演技に思わず圧倒。
この人の熱い演技に一番泣かされました( ;∀;)
重いテーマと思いきやコメディで、コメディと思いきやかなりしっかりとしたお芝居で、ここまで真剣にガッツリと真面目にお芝居を見せつつも、自然な流れで笑わせる脚本が凄い。
そしてそれをかなりの早いテンポで2時間飽きさせずに演じきる役者さんも凄い。
お見事!と脱帽させられる素敵な舞台でした(^^)
狐雨の花嫁
株式会社Legs&Loins
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/02/15 (土) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
3度目の観劇
Bチームが演じる大千秋楽をセンター最前列で観劇する幸運に預かった。
張り出しの舞台でその横にも客席が配置されてるので厳密にはもっと前にも客がいるのだが、舞台を真正面から観劇するにはここが最前列なのだ。
そして、今回最も印象に残った演技を真横から見ることができる位置でもある。
物語の終盤、会場の99%が見ていない演技がある。
ホンドが殺されるシーンを舞台の隅で、もう殆ど舞台外と言っていいほどの隅からじっと見つめるコウ。
客席後方からは階段状の客席に阻まれて物理的に見えないし、張り出した舞台横の客席では超至近距離の目の前で斬られるホンドに目が釘付けになる。
大千秋楽のあの時間、客席をぐるりと見渡してみたが、舞台隅でジッと悲しみに耐えるコウを見つめるのは僕と舞台上のホンドだけだった。
ただ不思議なのは、コウの演技が思ったより静かなのだ。
愛しい人が激しく斬られるのを目の当たりにして、泣き叫ぶのではなく、目を反らすのでもなく、座り込んで拳を固めて、涙を湛えた目で唇を噛んでジッと耐えるコウ。
目の前であんなに何度も激しく斬られているのに正直意外だった。
ただそんな素人にも分かりやすい演技ではなく、内面に秘めた意思の強さ、狐族の未来の為に何があっても絶対に揺るがない決意の固さを、敢えて動かないことで表現したのではないだろうかと想像している。
この想像が合っているのか、いつか機会があれば尋ねてみたい。
ラストシーンの花嫁行列では筆舌に尽くしがたい美しさと儚さを全身で体現してみせたヒロイン役の柴 小聖(しば このな)さん。
狐族全体が一族の命運をかけて助けたかった。
ホンドが己の命を投げ打っても守りたかった。
・・・しかしできなかった。
そんな想いに自然と共感し、あまりにも悲しい結末に客席全体を涙の渦に巻き込んでしまう素晴らしい表現力。
そんな大女優の細い背中を1mの至近距離から見つめる舞台だった。
また次の作品も楽しみだ。
狐雨の花嫁
株式会社Legs&Loins
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/02/15 (土) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
Bチームの舞台を観劇
ここの劇団さんはいつも親切で丁寧ですよね。
今回も、出演しないAチームの劇団員さんや代表のグリムさんまでが、積極的に客席への案内をしてくれていました。
お話の内容は、ぽんぽこりんのたぬきさんなんてかわいい印象を持っていたらとてもとても(笑)
狸族首領が迫力があって怖いのなんのって。
悪役顔でハマり役←
客席からはステージが近く、思わず首をすくめる程の大迫力で殺陣回し。
そうかと思えば可愛い子役に精霊の舞。
お約束のお笑いコーナーもちょいちょいあって、ここの劇団らしい安定のノリに客席も引き込まれて大爆笑(?)
ヒロインの柴小聖さんは、思わず前のめりになって見てしまった程の可憐なお姫様。
衣装も髪型もとても似合っていて綺麗でしたね(*^^*)
特に、複雑な思いを心にギュッとしまいこんで、全身で何かを訴えかけるように一歩一歩客席に向かって歩みを進めるシーンでは、なんて綺麗なんだろーと何度も一人呟いてた。
男どもにも怯まず食ってかかるキレる演技。
悲壮な決意の元、一人敵地に乗り込む時の思いつめた表情。
綺麗な歌声。泣き顔。
そして、一生懸命しゃべる時に見せる若干のあひる口w
色んな表情を楽しませてもらいました。
舞台上でとっても存在感のある素敵な女優さんでしたね。
あの衣装でのブロマイドが1枚500円で売っていたので、即行で2枚購入←
物語のラストをどうするか。
これは脚本家にとってとても難しい判断だと思うが、Bチームヒロインの柴さんはこれを、オシャレなラストだよねと評していました。
種族間の争い、友情、愛情、兄弟愛に親子愛。
色んな感情を考えさせる終わり方で、演者それぞれの立場での思いを込めたラストシーンには思わず涙。
つい1列目の主役に目が行ってしまったが、2列目以降の演者さんの必死の表情に気づいた時には、さらにぐっと気持ちが伝わって来てしまって大号泣でした(涙)
終演後には子役の女の子も含め、出演者全員でのお見送り。
こんなところからもこの劇団の暖かい気持ちが伝わってくる。
多くの人に見て頂いて、ぜひこの気持ちを共感して欲しい素敵な素敵な作品でした。