満足度★★★★★
雛さま
同時公演の「吉原万灯」を先に見てからの観劇。
悲しく壮絶な生涯を送った花魁・雛鶴の幼少期のお話し。
本作を観劇し、とても印象に残ったのが雛ちゃんを演じる軽辺るかさんの天真爛漫さ。
幼少期ということで当然子供を演じているのだが、
河童の河太郎とプロレス技に興じる姿が本当に子供っぽくて可愛いらしいw
でも、子供っぽいんだけど女性としての魅力も随所で滲み出てる。
しゃべり方、立ち居振る舞い、そして何よりあひる口の笑顔がすっごく魅力的で、ずっと目が引き付けられて離せなかった。
そして「吉原万灯」では見えなかった衝撃の結末!
あの猫達と舞鶴の決死の行動が実はこんな事になっていたなんて。。
いいおっさんが泣くのは恥ずかしいという意識が普段あるのだが、
今回は客席回り中すすり泣きだったので何も気にせず素直に泣けた。
あまりにも大変で残酷な結末に寒気がしたが、同時に3館クロス公演の面白さというものをとてもリアルに体感しました。
「猫忠臣蔵」も熱烈に見たくなったな。
ただ少しだけ残念だったのは、元々はうめと太郎丸の遠距離恋愛が気になって見に来た舞台だったので、「吉原万灯」では見られなかったサイドストーリーをもう少し深く描いて欲しかったなと思いました。