満足度★★★★★
うめ太郎丸
前作、火消哀歌でも見覚えのある木村延生さんが主演の舞台。
なぜか幽霊だったり七福神だったりがコミカルに出てくる不思議な舞台。
前作同様、木村さんが汗だくになって演じる全力感がお見事な舞台でした(笑)
しかし今回のステージは客席から相当近い。
しかも低い。
まるで貞子のような幽霊が真正面から迫って来て怖い怖いと思ってたら、なんとそのまま脇をすり抜けて客席後方にまでw
他にも舞台上から七福神に話しかけられるし、木村さんの片足客席に下ろしてのヲタ芸が近すぎて腕ぶつかりそうになるし、
最前席でうっかり油断してると危ないなとw
そんな気を抜けない舞台でした。
さてお目当ての船岡咲さんは、今回は残念ながらヒロインではない。
しかしそこは今まで何作品も舞台で出演・主演をこなして来たベテラン女優さま。
出番は少なれど、しっかりと存在感のある演技を見せつけてました。
船岡さんが演じるストーリーとしては、火消哀歌で恋人役だった太郎丸との出会いのエピソード。
最初はもちろん見た目の通り可愛らしく、優しい女の子をきゅんきゅん音が聞こえて来そうなくらいラブリーに演じてるのだが、情けない太郎丸(この時点ではまだ太郎さん)を叱りつける場面では一転、会場中にビリビリ響く(いや大げさじゃなく本当にw)迫力の大怒声。
いや腹から声出てるな~と。
でも怒りの中にも愛があり、愛があるからこそ本気で叩く、罵倒して感情を爆発させる。
そして怒る姿に愛を感じて涙する。
近くで見てるこちらが思わず居ずまいを正される迫力の演技でした。
さすが滑舌も良く、早いセリフ回しでも決して噛まないし、手を繋ぐ(本人は繋いでると思ってるw)シーンでは初々しく目を泳がせながら、照れを演じる表現力も凄かった。
本作のサブタイトルは「うめ太郎丸・エピソードゼロ」だったなと勝手ながら名付けたくなる舞台でした(笑)
ヒロインさんの役どころも感情表現が難しそうで素敵な役だったので、
次はぜひ船岡さんが演じる姿も見てみたいなと、切に願いながら観劇を終えました。
出演者の皆さん、お疲れさまでした!
2014/09/05 14:21
はじめまして。「ざ☆よろきん」の制作担当の者です。
この度はご来場頂き、また、あり難いご感想も頂きまして真にありがとうございました。
「ざ☆よろきん」は2015年の正月にも公演を予定しておりますので、
是非そちらにもお越し頂けましたら大変嬉しく思います。
今後ともよろしくお願い致します。