西山水木の観てきた!クチコミ一覧

1-16件 / 16件中
現代能楽集 クイズ・ショウ

現代能楽集 クイズ・ショウ

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/31 (火)公演終了

満足度★★★★

ケレンのゲーム
また、世界中のどこにもない芝居を見た。

ネタバレBOX

舞台上から問いかけられ続ける。

役者たちは芝居していると見せかけて「?」を突然観客にぶつける。芝居において観客は当事者である事を何度も何度も確認させられる、いや。観客が自発的に発見する。

いつの間にか私が答え合わせを請う当事者になっている。舞台上の俳優たちがクールに私たちを見ている。不思議な時間。それから、不意に知る。ここで投げかけられる問い、ここじゃないところで投げかけられている問いにはすべてに「答えない」という選択肢はないのだと。この客席と舞台の一体感は何だろうか?

終演後、もう問いかけられない事が淋しくなっていた。私たちは三々五々延々とクイズを出し合いながら帰った。
シズウェは死んだ!?

シズウェは死んだ!?

地人会新社

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/05/10 (木) ~ 2012/05/31 (木)公演終了

私はどうして私?
私はどうして私なんだ?激しく自問。

日本人が黒人を演じる違和感をセンスよく利用して
「差別」「人権」などのテーマが楽しく易しく透けて見える。
自分が予め知らずに持っていた偏見に気付かされた。

衣裳やセットがまたおしゃれ。

臨界幻想2011

臨界幻想2011

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2012/05/18 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

もう未来なのか?
三十年前に「近未来」を想定して書かれた作品。
私、30年間どう生きていた?

原子炉内の作業の生々しい再現。
原子力産業の嘘嘘嘘!
舞台の上から三十年前の登場人物が私に問いかける。
正気と、勇気を出せよ!と。
終演後、力強い拍手。。ロビーは異様な熱気だった。
私も一緒に見た友人と、お互い涙で黙ってうなずきあっていた。

「もう未来なのか?この30年間は何だったのだ!(ふじたあさや)」…「臨界幻想2011」

家の内臓

家の内臓

アル☆カンパニー

豊橋駅前文化ホール(愛知県)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/05 (土)公演終了

満足度★★★★

私と一緒に生きるお芝居
想像力をいっぱい使って見る大好きなタイプのお芝居。

登場人物たちは今頃どうしているだろうか?
あの後あれはどうしたかな?
今頃彼女は…
とか、帰り道も色々想像しながら帰った。
こういう時間が大好き。

優しさと励ましに満ちた時間でした。

時代劇「椿版・どん底」

時代劇「椿版・どん底」

椿組

ザ・スズナリ(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

より良く生きたいという人間の本能を刺激される
西沢栄治さんの演出。安心して拝見。

スズナリの舞台の上からこちら側に飛び出してくるような加藤ちかの装置と、寺田英一君の音楽もとてもよかった。

戸波山文明さん演じるルカが今まで見た中で一番納得できた。登場人物が何となくルカに影響されてしまう様子も、一番スムーズに納得できた。この作品を拝見する度に思った長い間の胸のつかえが降りたような。より良く生きたいという人間の本能を刺激される。

王女メディア

王女メディア

幹の会+リリック

世田谷パブリックシアター(東京都)

2012/04/11 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

何かの大正解を見た!
演劇に100%はない、とか、正解はない、とか言われるけれど。
平さんのメディアは完成した上に前進している。
これが最後だなんてもったいな〜い!

子殺しの夜叉を、女の嫉妬の狂気ではなく普遍的な人間の悲しい性質として演じ切っている。生き切っている。これ以上の表現はない。
メディアは今も生きていて、血だらけの服で街に佇んでいるような気がする。

しかし、完成度の高いものを見た時によく感じる自分自身の無力感はない。しっかりしろと温かい大きな手で背中をたたかれるような。優しさに満ちた舞台であった。これはどういう不思議だろう?今も考えている。

女優の仕事とは何だろう。私の心も含めての、弱ささえも表現の力に換えられる時が来るのだろうか…。

八百屋のお告げ

八百屋のお告げ

グループる・ばる

座・高円寺1(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

愛しい姉たち 愛しい男たち
鈴木聡氏の作品が大好き。
登場人物たちを、親しい人のようにハラハラと見守り、幸せになってほしいと願う楽しさ。
文句なしのおすすめです!

ロゼット〜春を待つ草〜【ご来場有難うございました!】

ロゼット〜春を待つ草〜【ご来場有難うございました!】

ハイリンド

「劇」小劇場(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

心の中のロゼット
ロゼットと言えば、もう今は天に向かって陽を浴びて、同時に放射能も浴びているンだという事しか浮かばない。この小さな命を人間がどうするんだという事しか浮かばない。観客なので色々な心を抱えて物語に勝手に意味付けしてしまう。次の日庭に出てロゼットを捜した。震災は演劇の意味をすっかり変えてしまった。

名も知らぬ遠き島より

名も知らぬ遠き島より

演劇集団 Ring-Bong

サイスタジオコモネAスタジオ(東京都)

2012/02/09 (木) ~ 2012/02/14 (火)公演終了

満足度★★★★

切実さが演技の身上
美しいものを見た、と思った。
山谷典子氏は「書ける人」だ。
命を取り巻くあっちとこっちが繊細に繋がれていた。
どんどん書けば良いのに。どんどん書いてほしい。

役者たちも、緻密にノーブルに演じて好感。この芝居を愛しているのだなあとうらやましく思った。

大崎由利子さんに感情移入して見てしまった。おじいさんの事もすべてわかっていたのじゃないかな?そんな懐の深い演技、刺激を受けた。

vision

vision

温泉ドラゴン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/02/12 (日) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

目撃しました
バケルかも知れない、ゲキダンの黎明に立ち会えた感。

ドリル魂-ガ・ガ・ガ・ガ・ガー

ドリル魂-ガ・ガ・ガ・ガ・ガー

劇団扉座

サンシャイン劇場(東京都)

2007/09/29 (土) ~ 2007/09/30 (日)公演終了

盟稽古大切
本当によく稽古して気の合った劇団らしいすがすがしさ。
千秋楽らしい晴れ晴れとした芝居でした。
お疲れ様と心から言いたい。

渋柿の行方

渋柿の行方

ヒンドゥー五千回

サンモールスタジオ(東京都)

2007/09/14 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

どんどん書いてね
一回ごとに、すごく成長してて、楽しみ。
扇田君、批判を恐れずにどんどん書いて行ってください。
メンバーもあちこちで活躍しているし、ちゃんと劇団に持ち帰っていますね。

「The Guys 消防士たち」by Anne Nelson

「The Guys 消防士たち」by Anne Nelson

産経新聞社

博品館劇場(東京都)

2007/09/05 (水) ~ 2007/09/09 (日)公演終了

大志を抱け!
こういう表現ができるのだ。
こういう表現のできる役者になりたい。

三田和代さんの美しかったこと!
津嘉山正種さんの純粋な大人ぶり。

ネタバレBOX

物語の中で、女性ジャーナリストが消防士と対話しながら、感情移入していくさまが見事に流れて、説得力ある演技、とか、存在感、ってこういうことね、と納得。

その作業は俳優が役を作る過程に似ていて、役作りってここまでするべきだなと思った。つまり、そのひとの存在の立てた波の輪が広がって、私自身の人生も揺らすまで。(科白より)

セットや選曲や照明(演出ね)はすこし素朴すぎたけど、それでもふたりは輝いたと思う。
エンジェル・アイズ

エンジェル・アイズ

劇団M.O.P.

紀伊國屋ホール(東京都)

2007/08/29 (水) ~ 2007/09/05 (水)公演終了

満足度★★★

劇団万歳!
すごく盛りだくさんだった!
稽古時間どうやってやりくりしたのかしら?
劇団になると途端にできる事が増える。
メンバーの一人一人が楽しそうで、それを見守る客席も楽しかった。

楽しかった。

The Distance from Here -ここからの距離

The Distance from Here -ここからの距離

TPT

ベニサン・ピット(東京都)

2007/08/17 (金) ~ 2007/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★

清々しい汚れ
「ていねい」に描かれている。
ある力がなければ、演劇って丁寧には描けない。
そういう真実に向き合おうとする力を感じた。

ネタバレBOX

こういうリアリズムへの迫り方もあるのだなあと思った。
このユニットがプロデュースでなくて「劇団」だったら、本当に素晴らしいスタート。劇団じゃなくてもこの人たちがこれからも末永く一緒にモノを作っていけて、それを見る事が出来たら、昨日見た景色はもっと美しくなると思った。
婦系図

婦系図

松竹

三越劇場(東京都)

2007/08/10 (金) ~ 2007/08/29 (水)公演終了

満足度★★★★

風間さんのように
風間さんのように自在に日本の演劇シーンを泳ぎたい。
つかこうへい事務所で知った風間さんの魅力に新派の舞台で再会できるなんて思いませんでした。「すべてがうまい具合に繋がっている」とおっしゃってましたが、他の新派のメンバーともしっくり馴染んで、しかも私たちのよく知る風間杜夫らしい主税。波乃久里子さんのお蔦の可愛らしさ。三回泣いた。

このページのQRコードです。

拡大