南無阿弥陀ババアの観てきた!クチコミ一覧

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俺を笑うな

俺を笑うな

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2013/03/21 (木) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

学生演劇のレヴェルを超越!!
じつに「秀逸」な舞台。

話の展開も無駄が無く、役者の掛け合いもテンポ良く、観客の集中力をラストまで持続させる。これって凄いこと。
登場人物たちの会話もじつにウィットに富んでいて笑える。
家庭内の人物描写(主人公との関係性)が、もっと丁寧に描けていれば申し分なかった。

演劇って、キャリアじゃなくて「センス」なんだなぁ~ってつくづく思った。
いつも、観劇料4000円ちかくぼったくられた・・・と思うことが多いあたしにとって、久々に満足した舞台だった。

見尾田・伊藤彩奈の演技は、もう「異常」レベルに巧い!

ブルーストッキングの女たち

ブルーストッキングの女たち

新国立劇場演劇研修所

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/12/14 (金) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

「養成」の限界・・・
※評価不能(するなら -5★)

一言でいえば・・・・・・

「オメェーら、2年間も何やってたんだっ!バカ野郎!!」

ですな。

第一期生の『リハーサルルーム』には、ほんとに感動させられた(いま思えば、この時から「牙の抜けた感じ」はあったけど)。
でも、年々、小粒になってて「ヤバいな・・・」とは思っていました。
で、とうとう・・・って感じですな。もう、がっかり・・・。
2回分のチケットを買いましたが、1回で「もうたくさん」。
勿体無かったけど、近場にあげる人もいなかったので棄てました。

一期生からみてきて言えることは、養成機関がしてあげられる事には限界があるということ。
はっきり言って、新国の演劇研修所は日本一だと思います。
毎月6万円の給付金もらって、国内トップレベルの講師陣たちの授業を受けられる環境って無いでしょ。普通は、バイトして赤貧に苦しみながらも「自分は、好きなことやってんだから」って頑張ってるのが殆んどです。
つまり、それだけ恵まれた環境で養成されても、その人に素質が無ければ育たないってことです。

もっと選考について真剣に考えるべきだと思う。
「どういう人を採るのか」ってことを考えなきゃダメだ!
新国の子たちって、皆お面でもつけたみたいに同じ感じがするんだよね。
「没個性的で言われたことをきちんと守る大人しい優等生」タイプなんて、公務員としては優秀でも「俳優」としては使いものになりません。

この期に関して言えば、
『抱擁家族』を観たときに、こちら(観客)側へ訴えるエネルギーが極端に弱い子たちだなと思いました。ま、ストーリーも単調で、しかも暗い内容だったので不完全燃焼なのかな・・・と都合よく解釈。
『ハーメルンの死の舞踏』あたりから、「あれぇ~、ハズレかなぁ~」みたいな嫌な予感が・・・。

そして今回。ブチ切れちゃいました。

youが誰かもしらぬまま

youが誰かもしらぬまま

ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―

早稲田大学学生会館(東京都)

2012/11/29 (木) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★

背伸びした感あり
舞台の上では、たしかに俳優たちが何かを演じてはいるのだが、彼らが「何を伝えたいのか」「何をしたいのか」という芝居で一番重要な部分がまったくこちら(観客)側に伝わってこない。

「統計学の予想地点B’」だとか、フロイトだとか・・・そんなんじゃなくて、もっとベタベタでもいいから、筋のシッカリした作品が観たい。
この作品だと、演ってる俳優たちもちゃんと理解できて演ってるのか疑問。
作・演出の独りよがりで終わってる気がする。

ただ、照明と俳優のシルエットを意識した演出は、垢抜けてて並の学生劇団とは一線を画している。
それだけに惜しい!!

私は、この芝居に漂う空気感はとっても好きです。
新人公演以来ファンの伊藤・見尾田両人は、今回も好い芝居してたし。
だから次の公演も観には行くんだろうと思います。
言ってしまえば、あそこのレストランの料理は不味いけど、建物の佇まいや中の雰囲気が好きだからついつい行っちゃう・・・みたいな。

うまく脱皮して欲しいものです。

リチャード三世

リチャード三世

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2012/10/03 (水) ~ 2012/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

私でも観れた!!
シェイクスピアの「詩的」というか何というか・・・あの回りくどい科白が大嫌いで、いつも途中挫折。
そんなトラウマ持ちの私でも、途中挫折することなく観れた!!
一応、人物相関は予習して行ったからか、スルスルと状況が飲み込めたし。
長いドラマだが、それも感じなかった。

リッチモンド卿のイケメンに脱帽!!
「なーんだイケメン俳優かよ」とナメてたら、やってくれるじゃねぇーかよ!
「うらい けんじ」覚えましたっ!

演出は、感嘆ですな・・・
砂漠くらいなら、並の演出家でも思いつきそうですが、鵜山仁は違います。
舞台は、廻すわ、開けるわ、映写はするわ、ビニールで幕を張るわと使えるツールを駆使して、観客を寝かしません。
これからの演出家は、場面演出だけじゃダメなんだ、ここまでやれなきゃトップ走れないんだな・・・とこの世界の厳しさを痛感した次第です。

がんばれ、スーパー仁くんっ!!

いのちの渚

いのちの渚

劇団俳優座

俳優座劇場(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

化石になった劇団
※評価不能

全てにおいて市民劇団以下のクオリティ!!
とにかく芝居が、クサくてクサくて・・・

宝塚歌劇のような大仰な台詞回し。
周りのキャストの存在を無視した独善的演技。
人物同士の関係性がまったく見えない演出。

「観るに堪えない」芝居は何度も観てきたが、「笑うに堪えられない」芝居を観たのは初めてだ。非常に重いテーマなのに、俳優の演技や演出が時代遅れ過ぎてこれほど笑いを堪えるのに大変だった芝居はない!市民劇団の方がよっぽど巧い!!

今どき、アタッシュケース持ったサラリーマンなんていねぇーだろ!
しかも、シルバーの・・・とまずは失笑。
紺の背広にシルバーのアタッシュケース持って、ロボットみたいな動きをする主人公を見たとき「スパイ」かよっ!と思った(笑) 

原発側の社長と秘書の格好もスゴい。
波みたいな地模様の焦げ茶のタキシードを着た社長と拝絹が波模様のこれまたグレーのタキシードの子分(笑) マジシャンかっ!

もう挙げだしたらきりの無い「笑いのツボ」満載の超駄作!!

かつての俳優座は、いま何処・・・
あれだけの名優を輩出した老舗劇団を偲ぶよすがは、今や加藤剛や岩崎加根子らのわずかな老残骸だけだ。
栄枯盛衰は世の常と言へど、これほど劣化著しい劇団は他に類をみない。
劇団俳優座自体、現在の演劇界では「化石」なのだなぁ~とつくづく思った(合掌)





さらば、愛しの映画ホテル

さらば、愛しの映画ホテル

ジ~パンズ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/06 (火)公演終了

類は友を呼ぶ。
※評価不能

大学のレベルと同じように、劇団やその公演、俳優個人にもレベルがあるということ。
無能な自称劇作家や主宰のもとには、大なり小なり無能な連中が集まる。

要は、自分が観に行って「つまらなかった」と思ったり、腹が立ったら、自分はその連中の属すレベルに無いということ。
確かに高い授業料だが、これだけ有象無象が溢れてるんだから仕方ない。

それにしても、AV女優の元カノが自分のバイト先に撮影に来たからといって「奇跡」と呼ぶほどのことか?
「クリスマスツリーの前で起こった」とかいいながら、そのツリーが15cmくらいの小さい物なのは如何なものか?

過去の投稿を読んでみたが、どうやら今公演と変わらない模様。
どうも、わたしとは違うようだ・・・

エゲリア

エゲリア

文学座

吉祥寺シアター(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/23 (日)公演終了

満足度★★★★

この親ありて、岡本太郎あり。
文学座若手女優・吉野美紗の大抜擢!!
老舗劇団にもなると、お歴々がたくさんいるから20代が主役になるのは、かなりの冒険だったろうと思う。

しかし、吉野美紗の演技は、立派にその大役を果たしたと思う。
粗い部分はあったが、かの子の持つ「こども成人」みたいな突拍子の無さがよく出てたと思う。

瀬戸口郁×西川信廣。
このコンビは、余ほど相性がいいとみえる。

やっぱり和物は、文学座がいい。

あんしんメトロ

あんしんメトロ

早稲田大学劇団木霊

劇団木霊アトリエ(東京都)

2012/09/20 (木) ~ 2012/09/23 (日)公演終了

満足度★★★

粒揃い
新人三人とも「原石」だと思った。
配役によっては、なかなか化けそう。

活かすも殺すも本と演出・・・・・・

約二十鬼夜行

約二十鬼夜行

劇団森

早稲田大学学生会館(東京都)

2012/09/21 (金) ~ 2012/09/23 (日)公演終了

満足度★★★

これから、これから・・・・・・
・役のキャラクター設定がイマイチ。
・照明もイマイチ。

ま、新人公演って事で今後に期待!

ハイカラ狂イ

ハイカラ狂イ

早稲田大学演劇倶楽部

早稲田大学学生会館(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/08 (土)公演終了

満足度★★★★★

「笑い草」、効いてました!!
本当に新人か?と疑いたくなるほどの好演!
何よりも、若い彼らが力一杯に演じる姿に涙が出そうになる。

テンポ良く、役者同士の息もピッタリで、観ていて飽きることが無かった。
科白もそれを言うシチュエーションもまったく無駄がなく、素直に面白い。

これだけの逸材たちをどう活かすか、先輩たちは責任重大である。



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