満足度★★
背伸びした感あり
舞台の上では、たしかに俳優たちが何かを演じてはいるのだが、彼らが「何を伝えたいのか」「何をしたいのか」という芝居で一番重要な部分がまったくこちら(観客)側に伝わってこない。
「統計学の予想地点B’」だとか、フロイトだとか・・・そんなんじゃなくて、もっとベタベタでもいいから、筋のシッカリした作品が観たい。
この作品だと、演ってる俳優たちもちゃんと理解できて演ってるのか疑問。
作・演出の独りよがりで終わってる気がする。
ただ、照明と俳優のシルエットを意識した演出は、垢抜けてて並の学生劇団とは一線を画している。
それだけに惜しい!!
私は、この芝居に漂う空気感はとっても好きです。
新人公演以来ファンの伊藤・見尾田両人は、今回も好い芝居してたし。
だから次の公演も観には行くんだろうと思います。
言ってしまえば、あそこのレストランの料理は不味いけど、建物の佇まいや中の雰囲気が好きだからついつい行っちゃう・・・みたいな。
うまく脱皮して欲しいものです。