ぐまぞうの観てきた!クチコミ一覧

301-320件 / 419件中
うまれてないからまだしねない

うまれてないからまだしねない

範宙遊泳

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/04/19 (土) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議
演劇的といえば凄く演劇的だった。ぐるっと回って、あっそうか、となった。虚構なのか現実なのかの境目がどんどん曖昧になっていって、最後もうどっちでもいいかな、という感覚。ガツンと刺さるわけでもなく不思議。

ネタバレBOX

熊川ふみと伊東沙保のコンビは印象的だった。綺麗で透明な雰囲気が何か現実離れしてて、物語が進んで最早実存なのかどうかさえ分からなくなっていくのが、全体の流れとシンクロしてて良かった。

ただ、芸劇の舞台が大き過ぎるような気はした。密度が低いというのだろうか。プロジェクターの影の演出も最初は「ほーっ」となったけど繰り返されるとちょっと冗長気味で気になった。
ぺんぺん草

ぺんぺん草

浮世企画

OFF OFFシアター(東京都)

2014/04/16 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

俳優陣が素晴らしい
当パンで「攻めた」と言うだけあって、いろいろと難しさが目立った印象。サイドストーリーも本編も中途半端なところでラストを迎え不完全燃焼気味な部分も。ただそれは、俳優陣が素晴らしくもっと観ていたいというこちらの願望がそう思わせたのかもしれない。

ネタバレBOX

村上航がやっぱり凄い。群衆のジジイのガヤからして秀逸で吹き出したし、世捨て人然としたヒクロソウキチの持つ人の弱さや優しさが沁みて、うわーってなった。発声も素晴らしくて耳から心に考えることなくストレートに入ってくる感覚がいい。

森啓一郎も徐々に力を得て傲慢になって行くマツエリクオを好演。奥さん役の鈴木アメリも良かったベテラン勢に囲まれても消えない存在感。しかし、鈴木アメリは劇中激しくキスするシーン多いな。演出家から見て遠慮なく使いやすいのか?
双牙~ソウガ~

双牙~ソウガ~

トライフルエンターテインメント

THEATRE1010(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/16 (水)公演終了

満足度★★★★

相変わらず楽しませてもらった
再演、正確には再々演。二部構成の本当の初演は観ていない。前作から微妙にキャストが変わり、『双牙〜ソウガ〜零』の影響を受けてシナリオも若干の変更あったが、相変わらず楽しませてもらった。

ネタバレBOX

エンターテイメント作品なので2度観て理解が深まるとか、新発見とかがあるわけではないけど、平田裕香可愛いし、殺陣格好いいし、スカッと楽しめるのがこのシリーズの良さ。
ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

ガチゲキ2(最優秀賞決定!公式HPへGO!!)

『ガチゲキ!!』実行委員会

王子小劇場(東京都)

2014/04/09 (水) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

一気に観た
1日で一気に観た。その場で決着がつくバトル形。観た日は全部後攻が勝ったので、後攻が有利なのかも。3戦の内、1戦だけ自分の判断と逆の結果が出て面白かった。他の人の受け取り方がある程度分かるのは意外に楽しい。

ネタバレBOX

日本のラジオ 『アラッテモオチナイ』ラストの華麗な伏線回収に震えた。原典『マクベス』との距離感も凄く好み。踏襲しすぎでも飛躍しすぎでもなく。フェスなのにあの雰囲気の作品を持ってくるのもある意味好感。しまおみほの雰囲気も好みだ。

こゆび侍 『ラブの炎燃やしたいメラ系の魔法使い中間管理職ナツコ30歳』分かりやすい構成と展開で、正にフェス向きな作品。ベタな恋愛コメディ。ただ、ちょっとゴチャつきすぎな印象。あんなに人数が必要なのかな?というのと、もっと出来るんじゃないのという印象。

宗教劇団ピャー!! 『リア王とジプシー』合わない。観念的過ぎて納得度にかける。前回観た際に感じた良さも今回は感じなかった。雑多で無理やり。隣の女の子が寝ちゃって揺ら揺らと不定期にぶつかってくる緊張感が無ければ、自分が寝てた。

劇団だるめしあん『僕の彼女がこんなに浮気なわけがない』のっけからノリがエロ過ぎて結構戸惑うが、徐々にそういった表面的な事象から深堀して行く工程が良かった。終盤のオセロのモノローグ、あの部分だけ切り取ったら青臭いのだが、持って行き方が良くて心が動いた。

劇団鋼鉄村松『家族がやたら恋愛に理解のあるロミオとジュリエット』かなり原典に忠実なストーリー展開の中でキャラ設定に捻りを効かせて笑わせてくる。分かり易さは抜群。8割世界の日高ゆいがキャラ立ち良くて印象に残ってる。

Mrs.fictions『毒を飲むより苦しいなんて』ストーリーとキャラクタ設定共に捻りが効いてて笑わせる。岡野康弘が何か喋る度に笑ってた。葉丸あすかの無茶苦茶振りも良かった。ロミジュリコンビは、劇団エリザベス以来だけどホント10代の淡い恋が似合う。
ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

満足度★★★★

3回目
舞台上の冷蔵庫の駆動音すら気になるほどの静かな演出。音響も最低限。淡い照明と陰影の演出はいつも通りだが、群舞はなくガッツリの会話劇。物凄く繊細なタッチで描かれる「悪と自由」の物語。そこにあるのは絶対悪と悪人ではなくて、普通の人の正義と罪のお話。

ネタバレBOX

登場人物達が語るそれぞれの価値観は、それぞれに理屈があって何らかの正義がある。社会的には犯罪かどうかで線引きされてはいるが、実際にはどれも罪。なのに自身では悪いと思っていない。身に覚えのない罪=「ぬれぎぬ」というのが、兎に角震えた。

劇団員のみの公演のため演者の完成度が素晴らしく高い。全員がそれぞれに印象的で心に残っている。敢えてワンポイントだけ挙げると、笹井里美の涙する姿、糸山和則の狂気、松下仁の冷徹さ、小角まやの怒り、中村早香の孤独、榊菜津美のキュートさ、渡邉圭介の気合い。

衣装も印象的。あの色使い好きだ。どんな意味使いがあったのかは分からなかったけど、皆似合ってて格好良かった。そういえば、榊菜津美、前作からガラッと髪型違ってて吃驚した。まぁ、前作も大概には吃驚させられたけど。
ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

満足度★★★★

二回目
面白いのに、どう面白いのか説明出来ないのが面白い。まだ答え合わせしたくない。もう1回観てきちんと感想を。

ぬれぎぬ

ぬれぎぬ

アマヤドリ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

満足度★★★★

とりあえず明日もう一回観にいく
ちょっと色んなところ刺されて混乱。
まだ答え合わせはしたくないから、明日もう一回観にいく事にした。
フリーパスのおかげでこんな衝動的に観劇できるのって凄い。

新宿コントレックスvol.12

新宿コントレックスvol.12

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/04/01 (火) ~ 2014/04/01 (火)公演終了

満足度★★★★

アガリスク凄い
とりあえず前園あかりがMCというだけで肯定的。前回はウザイと思っていた幕間のMCがないのが残念というあくまでも身勝手な自分(笑)。会場知り合い同士の方が多いようで開演前に異様な盛り上がりで一人観劇の身としてはアウェイだった。でも全然平気。

各作品の感想はネタバレで。

ネタバレBOX

超現実サークル『家に住む』ごめんなさい。面白くなかった。設定を納得させてくれるような段取りがなく、いきなり始まってしまってついていけない。設定に納得出来ていないので、何をされても刺さらないという悪循環。ツッコミも効いてなかった。

佐藤もとむ『年末ひとり時代劇スペシャル『忠臣蔵』』着想の勝利。時代劇スペシャルを無理やりひとり芝居化。一発芸に近く再演されても笑わないが初見の破壊力は凄い。明らかに演出されたセリフ詰まりなど計算されてて面白かった。

キ・カンパニー『幹事』コントとしてまとまっていて面白かった。二人の掛け合いもテンポよく、内容にも深みがあって、単に面白いだけでない心の揺さぶりを感じた。ただ、出来れば、もう一人か二人出して演出に深みがあると一層楽しめるのでは?

アガリスクエンターテイメント『LinPhone4S』ホームということを割り引いても面白い。シチュエーションコメディで25分にこれでもかと状況変化を盛り込んできて、どれもが「そうくるか」と笑わせる。スタート3分で設定を呑み込ませる手法が素晴らしい。今作それを沈ゆうこが見事に担っていてすっと納得出来た。短くした髪が凄くいい雰囲気。あとは冨坂友お得意の関係性のシフトが絶妙なので、流れに沿って楽しむだけ。終盤の鹿島ゆきこの都度崩れ落ちる演技も良かった。
美しいヒポリタ

美しいヒポリタ

世田谷シルク

吉祥寺シアター(東京都)

2014/03/27 (木) ~ 2014/03/31 (月)公演終了

満足度★★★★

いい脚本だった
序盤に提示される結構ゴタゴタした人間関係が、最後に綺麗にまとまっていく展開が凄い好み。しかも、最後にちょっとした衝撃の事実が提示されるところがまた痺れる。いい脚本だった。

ネタバレBOX

演出も可能な限り暗転を避けているのが好きだし、各種小道具を使った寓意もいい。2重構造の舞台も照明の使い方による空間表現も受け入れやすかった。早回しとか群舞とかも挿入タイミングがいいので納得度高い。

前園あかりの良さが堪能できたというのが非常にうれしい。なんとも言えない存在感の良さが、役柄とマッチして凄くいい雰囲気が出ていた。ちょっと気になったのは、声の聞こえ方がいつもと違った点。大きな劇場向けに発声変えてる?喉じゃなければいいけど。
ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

あれでいいのだろうか?
短編オムニバス。複数のストーリーをひとつのサイドストーリーを使ってまわしていく構成。個々の短編は、オチも上手くて観応えあるものに仕上がっており、多くの方が絶賛で気が引けるのだがあれでいいのだろうか?

ネタバレBOX

PMC野郎の魅力は、ギリギリセーフのブラックと下ネタでがっつり笑わせてくれる中で、最後にまとめで一気にホロ苦さを提示して涙を誘うというものだと思っている。今作、僕は笑えなかった。自分でも吃驚するぐらいに。

多くの方が面白いといっているので、恐らく自分の先入観が強すぎるのだろう。当パンでも「長篇作品はサブエピソードや伏線を大量に纏いますが、短篇作品はほぼ素っ裸です」と言っている。僕はその外側が好きだったということ。

個々の短篇が嫌いな訳ではない。A.アシモフの短篇やO.ヘンリが大好物なのでどちらかというと、ど真ん中のストライクばかりだ。だからこそ、PMC野郎らしさが観たかった。もっとシニカルというか、毒気が。。。

と、ここまで書いておいてなんだが、今作、『What a Wonderful World』のサイショモンドダスト★『悪魔のパンチ』の野口オリジナルの印象が強く残っている。PMC野郎はなんだかんだで男子校ノリで好きだ。
江戸系 諏訪御寮

江戸系 諏訪御寮

あやめ十八番

小劇場 楽園(東京都)

2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

綺麗で純粋な優しさ
序盤に架空の昔話を配し伏線を走らせて回収していくストーリー。舞台となる現代での出来事が絡んでの多重構造で、陰鬱な設定と切ない恋物語が絡まって終盤泣かされた。堀越涼の世界感には綺麗で純粋な優しさを感じる。

ネタバレBOX

後半に展開される諏訪伝説のくだりは、それはもう複雑。今まで眼前で展開されていた現代でのストーリーと混ざって理解が追い付かなくなりそうだった。最後の伏線回収に必要なのだろうがその前に脱落しそう。

金子侑加が大変にいい雰囲気。キャスト表見てたのに最初分からなかった。序盤から終盤までその存在感と美しさが増すばかりで最後の伏線回収でいろいろ納得。静謐な様がハマっていた。印象刷新。

堀越涼の所作が素晴らしい。で、最近どっかでこの雰囲気体感してると思って、出てきた答えが「柿喰う客『世迷言』での篠井英介」そらそうだなと。鬼は出てくるし、花組芝居だし、女形だし、中屋敷だし。妙につながっているなと一人納得。

劇中の音響が全部生演奏というのは楽園レベルならありかも。ムラ出やすいので、狭くないと。とはいえ、席によって全然違うのかも。一番遠い方だったし。なお、劇中歌はやっぱり合わない。工夫はしていたけど。但し「ガラスの十代」は吹いた。
私だって××してみたい!

私だって××してみたい!

株式会社ニュースタイルプロダクション

ウッディシアター中目黒(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

役者と非役者が混在
役者と非役者が混在していてバランスが悪い。でも、脚本の構成がしっかりしているのでそれなりに面白いし、モデルプロダクションの公演なので出てくる女の子が皆綺麗なのも圧巻。ただ内容に厚みが足りない。面白いけど刺さらない。

ネタバレBOX

演出としては、暗転多めでもう少しどうにかならないのかという印象。ブツブツ流れ切られて観づらい。シチュエーション毎の小ネタは結構世代で、音楽も二次元もプロレスもほぼ拾えるのだが、客席の反応悪い。あの客層では無理だ。

女性陣ではやっぱり平田裕香が一番。綺麗なモデル陣に囲まれても突出してる。いつもと違う役柄も確りこなして幅が拡がった印象。ちょっと早口が弱いのと、急に罵声浴びせる際に声が出ないのはご愛嬌(課題)。
野村満載

野村満載

東京ジャンクZ

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

感心
確かに。お定まりの設定に濃いキャラ配して掻き回しながら笑いを取りつつ最後ベタにハートフルという吉本新喜劇っぽいつくり。若い役者だけなのに意外とピタッとはまるのは、フレームが枯れているから機能しやすいんだな。そこに着眼するのは感心。

ネタバレBOX

序盤、ぐだぐだなアドリブが続いて、これ延々続いたら厳しいな、と思いだしたところでやっと一色洋平登場。ぐっとテンポが良くなって、笑えるようになった。序盤は、演出が粗い、というか役者に丸投げし過ぎでは?計算された「笑い」こそ新喜劇のイメージ。

中盤以降一色洋平が全体を牽引して、小川夏鈴がアクセントをつけていく流れがハマって楽しめた。その後一旦破綻してからのカオス状態で熊野利哉のワンマンショーが無茶苦茶面白くて思わず拍手してしまった。観た回では音響ミス出たのは残念。
眠る羊

眠る羊

十七戦地

LIFT(東京都)

2014/02/19 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

演出の妙
相当狭いアクティングスペースに10人近い役者がぎっちり。対面座席でいろいろと観づらいこともあるはずなのだが、意外とそうでもない演出の妙。ワンシチュエーションできっちり観せきるシナリオ構成に、ところどころに差し込んでくる笑いが好きだった。

ネタバレBOX

扱っている内容としては、政治家一家を切り口に世論とか世間とかをセットで切り込んでいくというパターン。どちらかといえば苦手かな。事が大きすぎて刺さってこない。大きな内容を扱いつつも、個人のレベルに切り込んでくるポイントがもう少しあればより震えるのだが。。。

長兄役の澤口渉は印象的。憎めない馬鹿お坊ちゃまを好演。やりすぎては現実感がないのだが、ギリギリ実際に存在していそうな感じが良かった。鵜沼ユカも、プライドの高い夫を上手くコントロールする役柄がハマッてて、北川義彦演じる智志のキャラを際ださせていた。
トムソンガゼル

トムソンガゼル

ぬいぐるみハンター

風みどり(新中野)(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

猪股班観劇(2バージョン目)
この脚本はソンの効き具合とトムのスケールが左右するのだと実感。勿論ガゼルとの相乗効果なんだけど。3匹のパワーバランスがある意味全てを決める。

ネタバレBOX

男の子三兄弟はソンの斉藤マッチュがまさかの長兄でびっくり。

結局、梅本班と猪股班の2バージョンしか観れなかった。よくよく考えると、トムとソンは結構いじれるもののガゼルってどのチームでも一貫性を持たせる必要があって差が出しにくい。だからこそのバトルの主役ということか。よく考えてあるものだ。
許して欲しいの

許して欲しいの

劇団競泳水着

高田馬場ラビネスト(東京都)

2014/02/19 (水) ~ 2014/02/24 (月)公演終了

満足度★★★★

作家バージョン
作家が作家を描き作家が演じるというこれだけでもう面白い。流石に皆達者で楽しめた。作家の当たり前や色んな意味での「書けない」苦しさみたいなものが描かれていて観応えあった。

ネタバレBOX

当たり前であるが、創り手視点なので、創る事についてのハードルの低さ、葛藤のなさを感じた。サラッと「他にやる事がなかった」とか役柄に言わせてしまう辺りが創れる人なんだなと。

根本宗子と糸井幸之介のやりとりは、前半後半の立場の違いのギャップが効いていて笑えた。でも、創れる人は残酷だ。センスがないとか言い放ってしまう。あと、作品通して互いを理解する。という表現は成る程と思った。

細かいことだがなんで漫画家にしたんだろう。劇作だと生々しすぎる?ならもう少し考証はすべき。ネームはいいとしても原稿はあんなペラペラの紙ではあり得ない。135kgか180kgのケント紙あたり、或いはCDなどの媒体納品のはず。
村にて

村にて

野鳩

OFF OFFシアター(東京都)

2014/02/13 (木) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

何ともゆるーい雰囲気
何ともゆるーい雰囲気でスタートして、ほぼそのテンポのまま進むというのが初体験だった。効果音をはけている役者が手で出しているのは面白い。ただ、とにかく緩い。テンポ良過ぎで置いていかれるパターンの真逆でちょっと足踏みで客が待っている状態。

ネタバレBOX

安藤真理の鬼姑っぷりは印象的。当初の歓迎ムードの中でみせる違和感が徐々に増していって嫌悪感として顕在化してくるあたりに凄味が出てた。すがやかずみは、普通に喋る役柄を観たいなと思わせる演技だった。
テン・カウント・ゴング

テン・カウント・ゴング

ひらさわひさよし&フルタジュン プロデュース

シアター711(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★

物語としては楽しめた
フルタジュンの構成力の高い脚本は物語としては楽しめた。よくまとまっていてウェルメイド。でも、テレビドラマかラジオドラマかという印象。演劇ならでは。というモノが観たかった。そこはフルタ丸の次回公演に期待。

ネタバレBOX

声優の方が多くて皆発声はしっかりしてるんだけど、宮内勇輝とかの存在感が優っているように感じる。動きに対して声が出過ぎているというか、バランスが取れていないような感覚を覚えた。

劇中にライブを挿入する演出は苦手である。余程の納得感を得られる場合以外は壮絶に引く。単純に物語の世界観から切り離されてしまう。こればかりはどうにもならない。好みの問題で申し訳ない。
乾杯の戦士

乾杯の戦士

ホチキス

エビス駅前バー(東京都)

2014/02/04 (火) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★

気付けば王道のような構成
オープニングのちょっとしたセリフの応酬で不思議なほど舞台設定を呑み込めた。上手いなぁと思ってたら、中盤でドカンとひっくり返され、終盤で掻き回しに掻き回されて、大笑いしてたのに最後泣かされるという、気付けば王道のような構成だった。

ネタバレBOX

観にいく決め手だった3人の役者、齋藤陽介、田中沙織、小玉久仁子がそれぞれのシーンを担う形でキャストされていて鳥肌ものだった。こういうシンクロニシティは大事。しっかし、田中沙織のキャスティングは秀逸。成る程、スーパー戦隊のピンクね。イメージ合う。

小玉久仁子は凄かった。母親の飄々と虚実を行き来しながら最後胸に迫る心情の吐露までを見事に演じてた。加藤敦のシーンに応じた立場の使い分けもよかった。兄貴分で、恋人で、息子で、それぞれの立場での哀しみがキッチリ伝わってきた。
新宿コントレックスVol.11

新宿コントレックスVol.11

Aga-risk Entertainment

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/07 (金)公演終了

満足度★★★★

安定の人気ぶり
あっという間に本公演が売り切れての追加公演。殆どリピーターがいない様子。それでも満員という安定の人気ぶりには驚いた。司会がワザワザあの女性コンビなのはなんでだろ。アガリスクの冨坂さんが当制ではなく司会すればいいのにとは思った。

ネタバレBOX

38mmなぐりーずと津和野諒『言えばやるやつ』それなりだが、コントとして笑えるのかというと結構雑な作りだった。シュールな笑いは結構難しい。スナックのネタも海苔ババ抜きも何処かで観たネタという既視感が拭えず。演者の上手さだけでは笑えない。

小野寺ずる『危険な二人〜燃えっカスにもなりゃしねぇ!〜』トンがった笑い、なのかな。条理のない感性の笑いなので場内も真っ二つ。駄目な人にはとことん駄目だろう。一度鬼フェスで一人芝居観ているので何となく予想していた。実はあまり合わない。

MU『やっぱり猫が行方不明』シナリオが良く出来てる。観てて面白い。だが「笑い」の要素をあまり感じ取れなかった。よく出来たショートストーリーであってコント要素が期待値に届かない。こちらは笑いに来ていたのでそのズレが勿体無かった。

アガリクスエンターテイメント『揉めたい方程式』条理の笑い。会話の応酬でズレ作って、互いにツッコミながらストーリー回していく。個々の役柄の主張に共感しながら展開は読めず屁理屈につぐ屁理屈を楽しむ。笑った。完成度高いこの手の笑いが大好物。

このページのQRコードです。

拡大