メルダンゴの観てきた!クチコミ一覧

1-13件 / 13件中
太陽は僕の敵

太陽は僕の敵

シベリア少女鉄道

座・高円寺1(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★

今回は特に難解…
これもシュールだと言えばシュールなんでしょうが、今回はシュールすぎるというのか特に難解な仕上がりでした。シベ鉄っていつもこんな感じだよなぁ…と自分をなだめつつ前半の壮大(で退屈)な前ふりを我慢し続けましたが、ラストにかけてどんどん急加速してあとは置いてけぼりにされてしまうような、いつもの痛快感はそこにはなかった。この舞台で何か新しいことにでも挑戦していたのでしょうか?誰が観ても“ツボに入る”仕組みと「何これ、面白~」…と感じ入るようないつもの工夫は少なくとも感じられなかった。近年最高傑作「永遠かもしれない」の感動と満足感をもう期待してはいけないのでしょうか?
ラストも、オチたのかどうかその判断すら難しく、正直物足りなかった。本作が初見という人の多くは、たぶんリピーターにはなってくれないだろうなぁ…と一抹の寂しさ・残念さを感じたほど。「このセンスがわからんやつらは観なくてよろしい」…って突き放すような作り手の手法はホントに勘弁してほしいと思った。

ネタバレBOX

芝居全体の8割位を占めた学芸会のような大げさなアラビアンナイト芝居が長すぎ!これはこれで終盤への伏線になるのだが、いい加減単調で退屈で…見渡してみてもかなり寝てる人がいた。ラスト30分頃にこの学芸会芝居の意味というかメッセージというか、その種明かしがあるのだが、そこから始まるシベ鉄お得意の並行展開的ドタバタストーリーでもって、大逆転の爆笑巻き返しか?…と期待したモノの、その目標値までは到底達せず…。
座・高円寺は会場も大きく素敵で観劇環境は最高…しかも満席で来場者の期待の大きさがうかがわれた分、なんとも消化不良の一編となってしまった。チケットもこれまでに比べると高額だった分、今回に限りがっかり感のほうが大きかった。重ねて言うと、「このセンスがわからん客は観に来なくていいよ…」みたいな劇の作り方していると、本当にシベ鉄、みんな観に来なくなっちゃうよ。次回に期待…
真夜中のランナーズハイ

真夜中のランナーズハイ

早稲田大学演劇研究会

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2011/05/27 (金) ~ 2011/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★

大変、魅力ある二人舞台
学生らしい、若々しく情熱がほとばしるような元気な舞台を久しぶりに拝見しました。全体的にまだまだ粗削りでしたが、それらを補って余りある勢いと楽しみな将来性を感じさせました。中2と小4の娘を伴っての観劇となりましたが、楽しく大笑いさせてもらいました。今後のお二人の活躍と早大劇研の次回作にも期待です。

おっ、ぺれった不死鳥公演 「おっぺけぺれった2011」

おっ、ぺれった不死鳥公演 「おっぺけぺれった2011」

おっ、ぺれった

SPACE107(東京都)

2011/02/05 (土) ~ 2011/02/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

もう職人技!
小劇場で見せるにはもったいないんじゃないの…?と思ってしまうほど、
ベテラン役者のテクニックで満腹になっちゃう素晴らしい出来でした。
オペラ的な音楽劇満載ながら、ストーリーはしっかり追っているだけでなく、
オチがつくラストシーンまで目が離せない…お話としても納得のいく見事な
着地っぷりも良かったなぁ。

セリフもすみずみまで気が利いた小技が満載で、演者の独りよがりでなく
しっかりと笑わせてくれます…これぞ職人芸です。

ルフィやレイリー、前のイワンコフ(笑)など、ワンピース好きな私には別な
意味でもつぼポイントたっぷりの素敵な舞台でした。

開演30分前位から、永井さんと田中真弓さんの豪華な前説があるんですが、
この日は、会場に観劇に来られていた永六輔さんが冒頭にびっくりゲストで
登壇。
うれしいハプニングでした。

しかし皆さん…めちゃめちゃ歌うまいなぁ(惚れ惚れ)

ネタバレBOX

「いざ、居酒屋へ」のフレーズが、しばらく頭にこびりついて、テーマ曲化しています(笑)
キミ☆コレ~ワン・サイド・ラバーズ・トリビュート~ 

キミ☆コレ~ワン・サイド・ラバーズ・トリビュート~ 

シベリア少女鉄道

タイニイアリス(東京都)

2010/01/06 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

新たな発見は無しながら、及第点の面白さ
良かった点…
■舞台の中盤少し前あたりから、このお芝居の展開意図が見えてきて、
次はどうくる…次はどうくる…の、いつもの畳み掛ける面白さで楽しませて
くれた。
■人の目に映った他人の行動って、こんなにも見当違いに解釈される
(というか解釈できる)場合もあるんだ…なんてことに気づかされた(笑)
■ノリ自体は「いつものシベ鉄だぁ…」と懐かしく、うれしく思った

強いて言えばの難点…
■会場の都合でしょうが、あの狭く、ぎゅうぎゅうな…特に前5列位までの
体育座り式の席配置は正直しんどかった。お芝居の時間がおよそ1時間半
という、短めなことが幸いしてしまった残念な部分があった
■毎回、新作のたびに驚かされていた「シベ鉄の新たな挑戦」というか、
「発見」というか、新趣向といった驚きは今回はなかったように思う。 

ネタバレBOX

ラストの間髪入れない「バルス」の台詞は良かった。
今、いろんなところで、いろんなヤツ相手に使ってます(笑)
ライオンキング【東京】【2020年7/15から公演再開】

ライオンキング【東京】【2020年7/15から公演再開】

劇団四季

四季劇場 [春](東京都)

2000/01/01 (土) ~ 2016/05/28 (土)公演終了

満足度★★★★

年を重ねるごとに…
年を重ねるごとに、なにか深い意味性を感じるステージに見えてきて…。今回は2人の娘たちを連れて観にいってきた。1ヶ月以上前から劇団四季版の「ライオンキング」サントラを車で聞き倒しながら備えてきただけあって、知った曲のオンパレードで楽しめた様子。前代未聞のロングランにもかかわらず、変わらぬキャストも目につき、違った意味での感動が味わえた。
相も変らぬ出来の良さに感服しました。本当に楽しい舞台鑑賞でした。また行きたいです。

ネタバレBOX

個人的には今回3回目の鑑賞でしたが、唯一、スカー役の方の台詞のみ、抑揚というか声質なんでしょうか…ちょっと聞き取りにくく、サントラで歌詞の予習をしていなかったら、正直、娘たちは「わからなかった…」と言っていました。この点を強いて難点としても、楽しい舞台鑑賞になりました。また行きたいです。
俺たちに他意はない

俺たちに他意はない

シベリア少女鉄道

赤坂RED/THEATER(東京都)

2007/12/15 (土) ~ 2007/12/24 (月)公演終了

満足度★★★

投げっぱなしジャーマンを喰う…むむむ
前作「永遠かもしれない」の楽しさがずっと残ったまま、今回の公演を楽しみにして行きました。結果から言うと、「新しい試み」とか「笑いのツボ」的な風味はいつもどおりなんだけど、肝心のストーリーの面に練りこみが足らない感じが否めず…。しかも、結局全体像がつかめないまま…結末もあいまいなまま劇場を後にしました。まさに、投げっぱなしジャーマンスープレックスを喰ってしまった感じ。振り返ったらもういなかったみたいな…。
ともかく、シベ鉄好きだし、ひいきの引き倒しの観点で及第点とした上で、いつもの「シベ鉄、もうメチャクチャ…ほんと面白かったねぇ~」という空気を抱けなかったのが残念。

もしかして…一回観ただけじゃわからなくしてある?。あれ?それが今回の狙いなの?

ネタバレBOX

ここまでやるかの出演者全員による「ヒライケンジ」攻撃は楽しかった。ストーリーの流れに沿った登場人物の台詞としての意味と、舞台の上部に映し出される『ナゾかけ』への回答(登場人物の性格や世の中の「それあるある~」的な定説が反映されたやつで、これは可笑しかった)の意味とを同時進行で表現していて、もう頭がパンクしそうだった。笑いたいけど、ストーリーも追いたい…みたいに。
でも、観客は、「台詞」より「ナゾかけの回答」としてのほうに、比重がいってしまってましたようですね。みんな笑ってたけど、ストーリーは置いてけぼりな感じはどうしてもあった。惜しい…。
ドリル魂-ガ・ガ・ガ・ガ・ガー

ドリル魂-ガ・ガ・ガ・ガ・ガー

劇団扉座

美浜文化ホール・メインホール(千葉県)

2007/09/22 (土) ~ 2007/09/23 (日)公演終了

満足度★★★

想像以上に楽しい舞台…嬉しい誤算
地下足袋ミュージカル、楽しみました。
ストンプのような楽器を用いない豪快なオーケストラ演奏や、豊かな声量で聴かせるうつくしい楽曲…一方でコミカルな喜劇調な演劇シーンがあるかと思えば、現代の病巣である耐震偽装や日雇いへの偏見や男尊女卑…多くの問題を芝居のテーマに盛り込みながら、活き活きとした若者たちの躍動感を伝えることに成功している。圧巻はシルク・ド・ソレイユを思わせるアクロバッチックなバレエシーン…ここで、こんなものにお目にかかれるとは。
さすがに、建築現場を舞台にしたステージだけあって、カッターの火花が暗闇の中に花火のごとく激しく散り、足場を上り下りするきしみ音が響き、ドリルのけたたましい音がこだまする…ミュージカルの要素としての音響が確かに底にはあった。ストーリーの骨格も意外に一本通っており、少し珍しいもの見たさがあった私には、予想外に本格的な舞台を楽しめたという嬉しい誤算だった。
会場となった千葉の美浜文化ホールも初めて訪れたが、舞台を見下ろす感じ…客席の傾斜角もまずまずでよい会場だった。400席程度の小ホールだが、コンサートにはちょっと小さく、小劇団にはちょっと広すぎるという、演者にはなかなか難易度の高い会場だと思うが、小劇団の活躍の場としては東京からも近くアクセスも悪くない…、今後注目に値する会場だと思う。

ネタバレBOX

サウンドトラックのオリジナルCD売り場には、振り付けを担当したラッキー池田さんがおられました。懐かしかった。
東京タイタニック

東京タイタニック

江戸川プリンセス

銀座小劇場(東京都)

2007/09/14 (金) ~ 2007/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★

強烈!万全の稽古で一気に魅せる「安定度抜群の佳作」
初日のマチネ公演を観劇してきました!
まず、率直な感想…
約1時間45分の上演に、一切のたるみなし!さらには、全体を通して問題視するべき要素が見当たらなかったこと…初演にしてこのレベルは見事でした。

芯のあるメッセージをしっかりと見据え、その上でコメディの味付けと融合させた巧みな脚本…。そこに6人の登場人物を演じる『確かなスキルを持った
役者陣』が丹念な稽古を重ねながら作り上げた…そんな足跡がうかがえる、近年稀に見る良質な舞台です。役者陣個々に漂う独特の雰囲気というか個性が、上手く噛み合っていて、観る者にストレスを与えることなくラストまで引っ張っていく…これが江戸川プリンセスの持ち味なのか、この健闘ぶりには拍手を贈りたい。これからの作品を漏れなくチェックしていきたい…そんな楽しみを抱けるような劇団と出会えたことを、心から嬉しく思いました。
素直に「面白かったね~楽しめたね~」と語りながら家路につける舞台…最高じゃないですか?

ハリウッド映画としても超有名なエピソードである「タイタニック号の大惨事」のサイドストーリーとして物語の骨格を形成しているため、導入部のシチュエーション説明が簡易的な流れで済み、すぐさま「東京タイタニック」の世界に入って行ける…とても上手いつくりです。
本公演のキャッチコピーの 『人のために死ぬのではない。…人のために生きる。』… 
コメディ色がシリアスな展開を邪魔せず、バランス良い折り合いを見せ、観ている者にも納得のいく、整合性のあう着地に成功している。

江戸川プリンセス…記念すべき再結成公演は、都合を調整してでも観にいってみる価値があると思います。今日の観劇で私は大ファンになりました。毎回必ず客席を訪れたいと思いました。今後の活躍に期待しています…がんばってください。

ネタバレBOX

かっこいいプロモーションビデオのようなキャスト紹介の映像が、舞台の冒頭とエンディングにインサートされていた。映画を意識した構成なのかもしれないが、かなり本格的で凝った編集をほどこしており、こんなところにもこだわりが感じられた。
カーテンコールに、主題歌の生歌LIVEのサービスまであって、得した気分に…(これは初日だけかも)。

冒頭の、タイタニック号唯一の日本人生存者である副参事と、日本への帰国に同伴することになる鉄道局の役人の、『奇蹟』をキーワードにしたやり取りだけが、全体の中でちょっとだけしつこく・難解だったような気がする。副参事と役人の人柄・人格描写のためのだとは思うが、ここだけはもう少しシンプルにして、ストーリー展開のスピードアップを図っても良かったかもしれない。

ラストシーンで、映画「タイタニック」のジャックとローズが甲板に両手を広げて立つシーンを目撃していた…みたいなくだりには思わずニンマリ…。もっと映画からシーンや音楽をパクるのかなと思っていたけど、ここのシーンだけでしたね。かえって正攻法で好印象でした。
オズの魔法使い

オズの魔法使い

NPO法人アートネットワーク・ジャパン(ANJ)

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2007/08/25 (土) ~ 2007/09/01 (土)公演終了

満足度★★★

「良質な舞台芸術」を広い世代へ…の意欲
まず、この高いレベルの舞台を大人500円、子供無料で提供する努力…頭が下がる思いだった。
娘たちを一緒に連れて行きました。技量のしっかりした役者さんたちが、有名な物語を舞台化し、子供にも敷居が高くないよう工夫して、エンターティンメントを作り上げていました。特記すべきは音楽性…。90%生演奏のパワーは圧巻!独創的でテクニカルで、その技量の高さは、扮装やメイクなどでは隠せないほど、そのアンサンブルは豪華で素晴らしいものでした。

まさに、「子どもに見せたい舞台」とのサブタイトル通り、それを達成して余りある完成度…正直ここまでレベルが高いとは思いませんでした。運営方の事務局、演者・スタッフの皆さんに賞賛の声を贈ります。記念すべきVol.1に足を運べて光栄でした。Vol.2にも期待しています。

ネタバレBOX

強いて言えば、ドロシーと魔女の相関関係をもう少し説明的に台詞化してもよかったかも。たとえば、最大のクライマックスである「悪い魔女との対峙」は、なぜ悪い魔女が消えるのか、子供にはわかりません。大人でも、この話を初めて観た人にはわからなかったのでは。「争いの無意味さ」と「そもそもことの発端が時間を経てみて、どう感じられるのか」…、正しい意見を導きだす“成長”の素晴らしさと、それを生み出す仲間たちとの出会いの大切さを、もう少しくどく語っても良かったように感じました。

ただし、これも強いて言えば。豪華でエキサイティング…子どもたちにこそ贈りたい最高の舞台であったことは紛れもありませんでした。
アマラカマラ

アマラカマラ

とりにく

萬劇場(東京都)

2007/08/03 (金) ~ 2007/08/05 (日)公演終了

満足度★★★

バランスは何とか保って着陸
初日ということもあったのでしょうか…、劇場は完全に満席!ここのところの観劇では久しく出くわしたことのない超満員の札止めでした。観客の皆さんのこの劇団への期待感というか、楽しみにしていたのがひしひしと伝わってくる、開演前はとてもいい雰囲気の会場でした。
それに出演者が多い割に、構成の整理にも健闘されていて、比較的早めに個々の人物像や相関図も飲み込めるように作られていました。役者さんたち個々の個性も強く、印象の薄い役柄はなかったように思います。同席した友人は初の舞台観劇でしたが、とても楽しめたようです。バランスの保てた舞台だったのではないでしょうか。次回作に期待です。

ただし、役者さん毎の台詞の音量レベルに差が出る箇所が多く見受けられ、特定の役者さんの台詞に関してはかんだりするところもあり若干聴き取りにくかったです。また会話途中の台詞の間のSE(またはBGM)は、無理して強弱させないで、台詞重視にしたほうがいいのではないでしょうか?音が弱まるタイミングが遅れて、台詞の頭が聞こえない箇所が目に付きました。ただし、全体的には概ね一定線を保った仕上がりだったと思います。

ネタバレBOX

重ねて言いますが、こんな超満員札止め状態の舞台は久しぶりでした。要は熱気ムンムンです。そのせいか、室内湿度と湿度が異様に上昇してしまっていて、空調(エアコン)をしっかり効かせてくれればいいのになぁ…と願い続けました。あまりの暑さに、観劇の集中力を正直、少しそがれた感じもありました。その点はちょっと残念でした。
あと、開演時間の遅れは解消したほうがいいと思います。遅れてきた観客の方を会場へ上手に案内する方法のほうを工夫することに注力すべきです。時間厳守で来場した観客は30分近く開演が遅れている事情がわからず、だららーんと待たされている…少しだけ微妙な空気が流れていたようにも感じましたよ。
残酷な神が支配する

残酷な神が支配する

シベリア少女鉄道

吉祥寺シアター(東京都)

2006/07/06 (木) ~ 2006/07/15 (土)公演終了

満足度★★★★★

そう来たか…
今回は推理・サスペンスの仕掛け。しっかり山場が作られていた。
いつもながらの大掛かりな舞台装置…しかも今回は回転式というのがすごかった!ドリフをほうふつとさせられたのは僕だけじゃないのでは?
そして、物語への映像の取り込み方…毎回本当に上手いなぁ…と感心する。意外な場所への意外な映像の出現…腹がねじれました。

シベ少はとにかく分かりやすい、なにしろ細部へのこだわりはただ事ではない。しかも笑いのツボが恐ろしく自分とマッチしているので、思わずリピーターしたくなってしまう。吉祥寺シアターはある意味地元劇場なので、出掛けやすいこともあり、もう口コミしまくりました(笑)。

また吉祥寺でやってー!

ネタバレBOX

公演DVDとか出せばいいのに…とかつい思っちゃう(毎日流しとく)けど、猪木さんとか出てきちゃうもんだから、権利とか絶対ダメだもんね。
あと、冒頭の不気味なBGMは「ミッション・イン・ポッシブル」のスコア集からですね。マッチしてました!
廃校/366.0【後日譚】

廃校/366.0【後日譚】

NEVER LOSE

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2007/07/18 (水) ~ 2007/07/22 (日)公演終了

満足度★★

期待が空振り…
展開がスローペース。ストーリーも冒頭の状況も全く分からない前提で考えると、台詞からのヒントとか展開で、設定が理解できたり、物語が進むような…何か材料が欲しかったのに、とにかく台詞が少ない(間が多い)。しかも全編を通してそれらの台詞も抽象的。「廃校事件」の事実のみに焦点が当たっていて、集まった人たちの心の傷などは、明らかに説明不足。事件の366日前を観せる「前日譚」が事情で上演されていないこともあるだろうけど、だとすると「後日譚」の構成もリテイクすべきだったと思う…そもそも片肺飛行だ。
舞台が美しいとか、演者の熱気が伝わってくるとか、そういうのはどの舞台や劇団でも目指していることであって、観客にそういう努力に対する評価や「良いところを探す」という配慮を強いないで欲しい。前提、舞台は観る者に分かりやすくあるべきだと思う…今回の舞台は、説明を省いて、想像を強いすぎです。
観客は「心底楽しめた」と思えるような時間を提供してもらうために、そのために友人の誘いを断り、頭を下げながら仕事を切り上げ、数ある娯楽からこの舞台にお金を払って観に来るのだから…。
トークイベントも少し楽しみだったのですが、期待感が大きすぎたせいか、終演後の脱力感が上回り、それに参加せずに会場をあとにしました。

これは、もう舞台の好みの問題だけかもしれない。

ネタバレBOX

イマジネーションが刺激されたところはポイントとしてありました。

普通…死亡事件があったような場所は一般的に気味悪がられ、縁起も良くないと誰も寄りつかなそうな場所である。でも、亡くした故人の身内や友人達、またその土地にゆかりあるものたちにとっては、優先順位が逆なのだということ。「怖い…気味悪い < 愛しく離しがたい」 を改めて考えた。
そして、すでにこの世に無い者たちの居場所は、この先どうなるのだろう…この場所だけがよりどころだったなら…?。この舞台の場合はこの校舎ですね。主人公の妹と恋仲であった同僚教師が廃校舎の管理を続ける理由と、無断で忍び込みつづける兄…、そこにたたずみ続ける亡霊となった妹…そして教え子達(と意味不明な登場人物たち)。どんな場所でも、「いらない場所なんか無いんだ」ということを感じるエピソードではあった。


最後に…
主人公ケンジは、なぜ事件後、忽然と姿を消したのですか?
なぜケンジは突如戻り、無意識に廃校舎へ友人達を呼び集めたのですか?
大団円的なタバコぷかぷかのラストシーンでイメージさせるもの…意図するところは?線香のかわり?とか思った。

こうして書いてみると、もしかしてこの舞台のメッセージとは…過去への決着?とも思ったけど。
つらい思い出も、時間の経過とともに乗り越えられる強さが育まれ、憎しみも薄れ、互いを許しあえる日が来る…そのために集められたということなのだろうか?…う~ん、やっぱり想像の域をでません。

永遠かもしれない

永遠かもしれない

シベリア少女鉄道

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2007/05/26 (土) ~ 2007/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハイテンション健在!能書き不要、楽しまなきゃ損損
シベ少は前作「残酷な神が支配する」から連続の観劇。(間にお台場もあったけど)十分な準備期間だったと見えて、そのディテールへのこだわりは秀逸…率直に面白かった!今シーズン観た舞台のベストかも。当日券で後日リピートしちゃおうか…と思ったくらい。
おなじみ前畑陽平と篠塚茜の中盤からスパークする超常的なハイテンション演技が、タイトル通りの「永遠かもしれない」の嬉しい不安感へといざなう…よもや芝居の構成の8割方が“これ”に向けられるとは思いもよらなかった(笑)。全編にちりばめられた小ネタのディテールの細やかさにも頭が下がる(ある意味やりすぎ…が、そこがいい/笑)。特に、あとで気がついた「あのアニメ」のパロディ…そうだよね…僕も『永遠かもしれない』と思ってた。恐るべしシベ少…次回作にいやでも期待感が高まります。しかしシベ少…テクニックも肉厚になってきて、ポテンシャルがどんどん高くなってきたなぁ…次回作にも期待大!。

ネタバレBOX

強いて言えば、事故死した人たちの相関図がいまいちわかりにくかった。死亡した元相方の妹が、主人公の舞台の応援に来ていおり(主人公を慕っている様子)、兄に恨みはないことを諭す…でも父親は怒ったままという…主人公がどんな責任を背負った事故だったのか。一緒に亡くなった女性二人…多分元相方の姉…もうひとりは彼女(自身の?元相方の?)。後半8割を占めるハイテンションな展開とのギャップを対比させるための、シリアスだったとは思うが、ここのみもう少し説明的にやっても良かったと思う。幽霊の3人の大活躍が文句なかっただけに、主人公と3人の事故死者との関係性をもう少し明確にして楽しめたら満点だったのでは…(満点に投票するけどね)。

このページのQRコードです。

拡大