鍋田(仮)の観てきた!クチコミ一覧

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Lost in the pages

Lost in the pages

DAZZLE

ABAB UENO 2階(東京都台東区上野4丁目8−4/上野徒歩5分 上野広小路徒歩2分)(東京都)

2023/04/28 (金) ~ 2024/06/30 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

DAZZLE二作目の常設のイマーシブシアター。

上野という場所に相応しい文豪、文学をテーマに様々な作品を再構築して、鮮やかに物語をダンスで綴っていく。

魅力的なキャラクターと、文豪が筆を取っていた当時の香りのする物語、そして唯一無二の美しく魅力的なダンス。

会場の内装も素敵で非日常感を味わえます。ぜひ暗色のドレスコードでおめかしして参加してみて下さい。(自分のテンションが上がるため)

願わくば多くの方に、この作品に気付いて貰えますように。

個人的には、会場の狭さから別のシーンの台詞が聞こえてしまい脳が情報を拾って混乱してしまうので、音響の調節を見直して頂ければ嬉しいです。
(そこが★マイナスの理由です)

それから内容的にやや刺激的な部分もあるので、お子様にはちょっとオススメしづらいです。笑

Touch the Dark(タッチ・ザ・ダーク)【観客体験型作品(日本初・本格的イマーシブシアター)】

Touch the Dark(タッチ・ザ・ダーク)【観客体験型作品(日本初・本格的イマーシブシアター)】

DAZZLE

TtD特設会場/新宿に近い渋谷区(非公開)(東京都)

2017/08/25 (金) ~ 2017/09/03 (日)公演終了

「あの舞台、映画、小説の中に通行人で良いから入ってみたいな」と一度でも思った事があるなら、行くべき作品です。
舞台とかお芝居とかダンスとか、そんな固定観念が砕け散る。
相も変わらずDAZZLE は衝撃的だった。
DAZZLE に気付けた幸運に、感謝します。

鱗人輪舞(リンド・ロンド)

鱗人輪舞(リンド・ロンド)

DAZZLE

あうるすぽっと(東京都)

2016/10/14 (金) ~ 2016/10/23 (日)公演終了

全てのカテゴリーに属し、属さない、曖昧な眩さ。
DAZZLE の公演は、どれだけ期待値を高めても、それをヒラリと舞うように越えてゆく。
今回の作品も衝撃だった。
全ての瞬間、瞬間、が尋常ではない緻密さと儚く退廃的で、そして決して折れない美しさの連続だった。
二十周年記念公演と云う事で、彼らの培ってきた全てが凝縮された作品だった。
マルチエンディングでは観客が舞台上の世界の行く末を決める。その時に、本当に手が震えた。
彼らはDAZZLE と云うダンスに人生を捧げ、命懸けで踊っている。命懸け、が比喩ではないとあの舞台に触れれば理解出来ると思う。
そして触れてしまえば、渇いた世界での水を求めるように、彼らのパフォーマンスを求める。
まだDAZZLE を知らない、観たことが無いと云う人がいたら、今、この時、DAZZLE に気づいて欲しいと願ってやまない。

ルドベルの両翼

ルドベルの両翼

おぼんろ

BASEMENT MONSTAR王子(東京都)

2016/06/28 (火) ~ 2016/07/06 (水)公演終了

翼がなくても。
想像力と云う翼で、物語を紡ぐ。
おぼんろらしく、おぼんろらしくない物語。
個人的には、今回のお話も物語の締め括り方も、とても好きです。
物語の登場人物がいとおしく感じられると、彼らの未来に幸あれと
願ってしまう。
だから、この物語のラストシーンは単純に嬉しかった。
今回も、語り部の舞台での居方、照明、衣装、音楽、美術などの
クオリティが高くて素敵でした。

クロス ジンジャー ハリケーン

クロス ジンジャー ハリケーン

梅棒

俳優座劇場(東京都)

2015/08/20 (木) ~ 2015/08/30 (日)公演終了

楽しかった!
ひと夏の物語。色々な要素がギュッと詰まった舞台でした。
大阪公演もあるのでネタバレはしない方向で。
ちょっと改善した方が良い気になった点もありましたが、きっと大阪で
進化していると思います。
個人的に、遠藤誠さんが格好良かったー!野田さん可愛かったー!!

金と銀の鬼─チェインソウル─

金と銀の鬼─チェインソウル─

X-QUEST

王子小劇場(東京都)

2015/06/17 (水) ~ 2015/06/28 (日)公演終了

動く、芝居。
とにかくキャスト陣が動く動く。舞台をグルリと囲んだ客席は臨場感たっぷり。
前半の笑いと、後半のシリアスな展開のバランスも良かったと思います。
動く身体を間近に体感して、心が動く物語だと思いました。
台詞が意味深なので、観る人によって様々な解釈がなされるのでは?
楽しませて頂きました。千秋楽まで怪我無く頑張って頂きたいです。
終演後の撮影会も、とても楽しかったです。目線ありがとうございました!(笑)

ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

良かった。
初演が廃工場と云う特殊な環境だったので、インパクトが絶大だった。
それを「劇場」で再現する事は、おそらく不可能です。
けれど、シアターコクーンを目指すと公言しているのならば、「劇場」を
使いこなして「物語」を紡がなければならない。

「初演」は「再演」にとって乗り越えなければ成らない壁です。

ゴベリンドン初演の壁は、きっと、とてもとても高かったと思います。
でも、おぼんろにはきっとそれが出来ると信じての観劇でした。

だから、ちゃんとしたシアターで「演劇」をしている彼らの姿を観られて、
この不幸せかも分からない物語にまた参加出来て、幸せだと感じられ
た事が嬉しくて、本当に行って良かったです。

正直、今までのおぼんろの遣り方には危うさを感じるところがあって、
それは彼らの魅力の一部ではあるけれど、心配もしてました。
今回、個人的に上演中の写真撮影・録画が不可になった(あえて
OKの話をしなかった?)のが良かったです。どうしても物語の中に
入り込むのに、音や光で気が散ってしまっていたので。


それと上演時間が120分以上になっていたと思うのですが、
観客の中には次の予定がある人もいます。途中退席するのが
難しい上演スタイルなので、対策を事前に決めて、前説で観客に
アナウンスした方が良いのでは無いかと思いました。
(退席したい人は手を上げて、芝居の邪魔にならないような
タイミングでスタッフがスムーズに誘導するなど)
あの物語を最期まで見届けられずに退席するのは可哀想です。
予定された時間内に物語を語り終える、と云うのもプロならば必要では
無いでしょうか。共に物語を作る観客(参加者)の為にも。

それと前説で、上演時間・休憩の有無を言って頂けると観客にとって
親切だと思います。

残り一週間。どうぞ怪我の無いように楽日を迎えられますように。
またゴベリンドン未体験の方は、一度、遊びに行ってみて下さい。

長井古種 日月

長井古種 日月

あやめ十八番

d-倉庫(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/14 (火)公演終了

満足度★★★

傍観者。
母親役の花村雅子さんの佇まい、存在感がとても素敵でした。
まだ公演中なので内容はネタバレで。

ネタバレBOX

ストーリーはSFと云うよりはホラーに近いように感じました。

現実世界の物語は何とも不可思議で、その主軸に、映像の虚構世界と
宇宙からの傍観者が絡んでくるので、一見、複雑な様相を呈しています。
でも、物語自体はシンプルな内容だと思いました。

個人的に「家族」と云うコミュニティの愛情故の崩壊と、「村」と云うそれを
囲むコミュニティの導く人間の臆病さ故の崩壊の物語なのだと感じて、
救いが無く、終演後にもスッキリしない靄のようなものが残りました。
個人的に共感を覚える登場人物が居なかったので、なかなか物語に
入り込めないまま、ただ傍観者として眺めて終わってしまった。
原色のウサギのようには、なれなかった。

生演奏の音楽が使われていて、それ自体は贅沢さがあって良かったです。
でも、演奏者も演者として登場しますが、この物語と活かす場面として
必要な演出なのか疑問に感じました。
少々、騒がしく思って意識が離れてしまった。

台詞回し、言葉の選び方に特徴がある脚本だと思いました。「戯曲」と云う
イメージの言葉たち。やけに古めかしく、少しの違和感を持ちます。
構成として、ジグソーパズルのようにピースが揃う終盤にならないと作品の
全体像が見えてこないので、やや好き嫌いの別れる団体だと思いました。

役者、スタッフの質は高かったと感じました。当日は電車のトラブルが
ありましたが、メールで案内があり、上演開始が遅れる旨のアナウンスが
主宰さんから説明され、制作さんの対応の良さ等は好感が持てました。

個人的にお目当てだった振付けは、最初の全体で踊る時のダンスの
音を細かく捉えた振付けが宮田さんらしくて、格好良くて好きでした。
遠ざかるネバーランド

遠ざかるネバーランド

る・ひまわり

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/03/11 (水) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★

ネバーランド。
脚本は途中で先が読めてしまいましたが、良く考えれていると思いました。
それぞれの役者さんの技量も安定していて、楽しめました。
が、物語の主軸であるヒロイン像がどうしても共感出来ずに終わって
しまいました。つまるところ、子供、なのだと思います。
大人になってしまうと、思い出せなくなってしまう子供の感情の物語。
それが遠ざかってしまったので、どうしてもこの物語を観る自分の目が
ダダを捏ねる子供を見る大人、の視点になってしまった。
芝居を見るのに必ずしも共感する必要は無いのですが。

ラストシーンの二人の伸ばされる手が触れる前に照明が落とされた
あの「希望」を感じさせるタイミングは見事でした。

バラーレ

バラーレ

TBS

赤坂ACTシアター(東京都)

2015/03/07 (土) ~ 2015/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

美しさ。
演出の坂東玉三郎さんの求める「美しさ」をダンスでカタチにした作品。

どの瞬間も、とにかく細部まで美しさを求める姿勢が表れていました。
春の祭典は凄みがあり、マーラーは透明で美しく、タンゴは情熱的で
楽しかった。
この舞台を乗り越えたDAZZLEが、これからまたどんな景色を私達に
魅せてくれるのかが楽しみになりました。

Hiroshige Blue(ヒロシゲブルー)

Hiroshige Blue(ヒロシゲブルー)

ミヤタユーヤ

高田馬場ラビネスト(東京都)

2015/01/02 (金) ~ 2015/01/04 (日)公演終了

満足度★★★★

『アイ』の物語
冒頭と再後の名乗りで、安藤重衛門が歌川広重のなるまでの物語を
彼の家族や師、北斎などの人物によって再構築されてゆきました。

白木を組み合わせた舞台美術が美しく、面白く利用されていました。
台詞、照明、音楽のズレが、稽古・準備の時間の不足を感じさせて
少々残念でした。

ラストのダンスシーンは、「絵を描く」=「踊る」=「筆は踊る」
この言葉をギュッと詰め込んだような時間だったと思います。

己を表現する、と云う欲求のようなもの、気迫、それが上手く登場人物と
演者にリンクした濃密な時間だったと思いました。

脚本的にはもっと両親の死と云う「哀」の部分をもっと深く描いた方が
家族や師との「愛」の部分とのバランスがとれて、「藍」を巡る物語に
深みが出たのではないかと思いました。

ただ、お正月のおめでたい独特の中で観るのには、あたたかな「愛」の
物語の方が似合うのかな、とも思えました。

今後のミヤタユーヤさんの創られる表現世界も楽しみにしております。

男なら、やってやれ!!

男なら、やってやれ!!

梅棒

世田谷パブリックシアター(東京都)

2014/11/20 (木) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

さすがは梅棒。
本編が始まると、台詞は無く、J‐POPの歌詞を上手く使って物語が展開されてゆく。分かりやすい物語と、ピッタリな選曲。気持ちのこもったダンスが観ていてストンと心に届いてきて、とても楽しい時間が過ごせました。これから大阪・福岡の公演がありますが、足を運べる方はぜひぜひ観て貰いたい作品です。普通にイメージされる「ダンス舞台」の固定観念がガツンと覆されるのでは無いでしょうか。

花ト囮

花ト囮

DAZZLE

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2014/09/06 (土) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

美しい作品。
何度拝見しても、観終わった後に「また観たい」と云う気持ちが湧いてくる。
万華鏡のように次々と変化する、幻想的で、怖いくらいに美しい世界。

ダンスであり、演劇であり、アートであり、またそのどれでもない。

DAZZLEを見る度に、彼らと出会えた幸せを噛み締めます。
来年の坂東玉三郎さん演出の舞台にも期待しています!

ネバーランド☆A GO! GO!

ネバーランド☆A GO! GO!

bpm

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2014/08/21 (木) ~ 2014/08/25 (月)公演終了

満足度★★★★

アミューズメント・ショウ。
誰にも言っちゃ、だめだよ。と云うことでネタバレ無しの方向で感想を書くと、
今回の作品はbpmらしいシチュエーションコメディ+ホラーな作品。
過去にあった事件と、その舞台となった屋敷へ来た人々の話の二重構造に
なっていました。前半にはちょいちょい笑える会話があって、後半のホラー
部分との落差が激しく、まさにジェットコースターに乗っているような気分を
体験出来ました。
キャラクターと、それぞれの衣装の色の合わせなども工夫されていました。
出演されている役者陣も、基本的にレベルが高かったです。
全体的にテンポが良く、ホラーが苦手な私でもハンカチ握りしめながら
面白く拝見しました。ただ、bpmの作品はラストの終わり方が個人的には
ちょっと蛇足感があるように思います。

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

おぼんろ

ワーサルシアター(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

一筋の。
ラストシーンでの一筋の光が美しかったです。物語の筋道がシンプルな分、今回はキャラクターの心情の変化に比重が置かれているように感じました。
おぼんろの役者さん達の技量で魅せる芝居だったと思います。
全国での公演が控えていますが、体調に気をつけて頑張って頂きたいと思います。ネタバレに舞台外で気になった事を書きます。

ネタバレBOX

上演時間は90分となっていましたが、実際には+αを含め150分程あったと思います。観劇後に予定を入れていたのですが、舞台と席の関係上、途中退席するのが躊躇われ、とても困りました。せめて、毎回行われる始まる前の口上や講演後の挨拶はもっと短くかトータルの時間を事前にアナウンスして頂きたいです。

それから、常連と思しきの方の上演中の態度が気になりました。
参加型のお芝居と云えど、俳優が一時的に客席に降りて客を楽しませようとするからこそ、演出や芝居として成り立つのであって、観客が自分が楽しむ為に舞台に上がろうとするのは迷惑行為なのでは無いかと思いました。
彼らを応援する心が真ならば、慎むと云うのも愛情であると考えます。
どのような作品であれ、舞台と云うものは観客が入って初めて成立するものです。観客は「作品」を作る為の大切な一部なのだと、心に止めて置いて頂きたいと思いました。
bpm本公演「不如帰」

bpm本公演「不如帰」

bpm

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2014/04/17 (木) ~ 2014/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

テッペンカケタカ
数年ぶりのbpm本公演。相変わらずのハイパーエンタメな舞台に仕上がっていました。笑いも多めですが、締めるところはしっかりと。出演されている役者陣が芸達者だからこそ、とも思います。アクションと映像の融合も迫力がありました。脚本的には、幕末から戦国(本編)へ、そして幕末の流れが少し違和感がありました。本編だけでも充分に物語として面白く成立するので、蛇足に感じられてしまった。あと、お話の流れが一瞬止まったように感じる場面が一箇所だけありました。後から考えると、その場面を印象付ける為の演出なのだろうと思うのですが、観ていた時にはちょっと不自然にも感じてしまった。でも、全体的には質が高く纏まっていて本当に楽しかったです。個人的に服部半蔵役のNAO‐Gさんがオモシロ可愛くてアクションが格好良くて見惚れました!

*ASTERISK

*ASTERISK

ASTERISK

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2014/05/09 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

進化する。
再演でありながら、新しいキャスト/追加されたシーンにより物語や舞台空間に深みが増していました。各団体の超絶パフォーマンスも直接、身体を魂を揺さぶられるような濃密な二時間を体感させてくれました。

唯一、客席のマナーの悪さが目に付き、本当に残念でした。開幕前、あんなに丁寧にアナウンスしてくれていたのに…。観客は、自分も「舞台」を完成させる為の大切なピースなのだと知っていて欲しい。観客も進化してゆかなければ。

二重ノ裁ク者

二重ノ裁ク者

DAZZLE

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

大勢の人に観て欲しい作品。
公演中なので内容には触れませんが、好きとか嫌いとか、ダンスを知ってるとか知らないとかを
完全に超越した、人間の放つ煌めきをバシバシ感じる「凄い」作品でした。

まだDAZZLEを知らない人がいるのは勿体無い。是非、大勢の人に観て頂きたい作品です。

『サムライ・ナイト・フィーバー 再燃』

『サムライ・ナイト・フィーバー 再燃』

WBB

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/12/14 (土) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

ぜひ、当日券で討ち入りを!
本当に、隙のない綺麗な脚本だと思います。役者陣の巧さも素晴らしい。
あれだけ笑って、笑って、それなのに後半は大号泣。でも後味は悪くない。
お馴染みの「忠臣蔵」の裏話的なストーリーですが、本当に面白い。
絶対に当日券を出します!とのことなので、まだ体験していない人は
思い切って討ち入りすることを強くおススメします。(笑)
岡幸四郎さんが演じる吉良上野介の「悪役」っぷりが最高です。

狐影 日本の伝統芸能×ストリートダンス

狐影 日本の伝統芸能×ストリートダンス

東京発・伝統WA感動実行委員会

日暮里サニーホール(東京都)

2013/12/14 (土) ~ 2013/12/14 (土)公演終了

満足度★★★★★

上質な時間。
第一部は高校生たちのダンス×歌舞伎という試み。
VTRでの紹介では若手の歌舞伎役者さんが実際に指導にいかれていて、
高校生たちも楽しそうに歌舞伎独特の姿勢や動きを習っていました。
それを踏まえての、創作ダンスは各高校の個性が出ていて面白かったです。
こうして若い方にも、もっと伝統を知って貰える機会が増えれば素敵ですね。

第二部は三味線奏者の上妻宏光さんとダンスカンパニーDAZZLEとのコラボ
作品「狐影」の上演。50分という時間が、瞬く間に過ぎてしまいました。
森の中で狐の嫁入りを見てしまった「私」を中心に、幻想的で美しい物語が
DAZZLEならではの緻密に構成されたダンスと、上妻さんの芯の通った
素晴らしい三味線の演奏によって展開され、ライブの高揚を感じながらも
作品にどっぷりと引き込まれてしまいました。
客席には年配の方々も多くいらっしゃいましたが、終演後の表情が一様に
満足そうで、DAZZLEのファンとしても、とても嬉しく感じました。
こうしてストリートダンスと伝統芸能という、全く異なるジャンルであっても
これほどまでに融合出来るのか、としみじみ。
上質で濃密な、素敵な時間を過ごすことが出来ました!

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