良かった。
初演が廃工場と云う特殊な環境だったので、インパクトが絶大だった。
それを「劇場」で再現する事は、おそらく不可能です。
けれど、シアターコクーンを目指すと公言しているのならば、「劇場」を
使いこなして「物語」を紡がなければならない。
「初演」は「再演」にとって乗り越えなければ成らない壁です。
ゴベリンドン初演の壁は、きっと、とてもとても高かったと思います。
でも、おぼんろにはきっとそれが出来ると信じての観劇でした。
だから、ちゃんとしたシアターで「演劇」をしている彼らの姿を観られて、
この不幸せかも分からない物語にまた参加出来て、幸せだと感じられ
た事が嬉しくて、本当に行って良かったです。
正直、今までのおぼんろの遣り方には危うさを感じるところがあって、
それは彼らの魅力の一部ではあるけれど、心配もしてました。
今回、個人的に上演中の写真撮影・録画が不可になった(あえて
OKの話をしなかった?)のが良かったです。どうしても物語の中に
入り込むのに、音や光で気が散ってしまっていたので。
それと上演時間が120分以上になっていたと思うのですが、
観客の中には次の予定がある人もいます。途中退席するのが
難しい上演スタイルなので、対策を事前に決めて、前説で観客に
アナウンスした方が良いのでは無いかと思いました。
(退席したい人は手を上げて、芝居の邪魔にならないような
タイミングでスタッフがスムーズに誘導するなど)
あの物語を最期まで見届けられずに退席するのは可哀想です。
予定された時間内に物語を語り終える、と云うのもプロならば必要では
無いでしょうか。共に物語を作る観客(参加者)の為にも。
それと前説で、上演時間・休憩の有無を言って頂けると観客にとって
親切だと思います。
残り一週間。どうぞ怪我の無いように楽日を迎えられますように。
またゴベリンドン未体験の方は、一度、遊びに行ってみて下さい。