満足度★★★★★
圧巻の迫力でオススメ
セットの凝り具合が凄まじく、特に女優さんのパワーがひしひしと来る作品だったと思います。最後の方に近づくにつれ、インパクトがありました。性や差別の表現もあり、苦手な方もいるでしょうが、自分は非常に面白く拝見しました。前列は要注意かな。時間ないので後述します。
満足度★★★★
華やかなる。
華やかな舞台で楽しむことが出来、長時間の疲労よりも新鮮さがずっと勝っていると感じれる舞台だったと思います。知人もいて楽しんでいました。編集途中で記載してしまい失礼しました。毎度記載が遅いですが後述します。以下
満足度★★★★
鶯谷の日々なのかな。
ホテル街の一角、吹き溜まりとも言える場所に集う人々の話。妙な空気とお話で楽しかったです。場所は鶯谷なのかなと思ったり。以下
ネタバレBOX
線路を挟んで墓場とラブホ。谷中の霊園と鶯谷のホテル街なのかなと思いました。昔日暮里に住んでいて散策もしていたので、どこか懐かしいような感じがしました。
暗転はそこまで気にならず。墓場は雰囲気があり、ベッドに使ったり受付の壁になったり使い方も面白い。黒幕の生地が薄くて黒子(役者)が透けて見えてしまうのがとても残念です。予算増えてもあれはちゃんとやって欲しいかなと思います。
休憩、宿泊に加え、デリヘルの人が待ち合わせをするとか知らなかったので勉強になりました。回転ベッドは確かにコストが掛かりそう。上納金とかヤクザとか絡んでいないのかなとか、どうせならもっとリアルな設定が欲しかったのもあります。
バイトの応募はしてみたものの、働いたことはありません。応募の際、チームプレイが大事、色んな人がいる。と数年前に言われたのを思い出し、こんな面子なら大変だと思いつつ見ていました。妖精さんは何言ってるか聞き取りにくかったりしましたが、黒沢年男さんのような渋み、ダンディズムで全て解決みたいなのが面白いですね。自分も主人公のように結構働いていますが、どうせなら日々の中にドラマを見つけたいし、やはり収入が多いとなおのこと嬉しい。ありがとうございました。
満足度★★★★
話の髄になる部分は・・・。
凝った舞台美術、メイク、客入れ諸々、丁寧にされていると感じました。テーマとしては賛否が分かれるのかもしれませんが、キャラクターも濃くて面白かったです。唯一ストーリーの複雑さが難点だったようにも思えます。以下
ネタバレBOX
白衣を着ていた劇団員さんが、実は全然関係ない役立ったというのは面白い。
美術は光るパネルモニター、中央の髄がいるカプセル、テコ?を使った自動扉など、面白いギミックが色々で楽しかったです。アンプが上に吊り下げられているからか、音量が大きい割に耳障りでなく良い。一方フラッシュはキャストの移動に利用していて演出としては面白いが、眩しくて結構目が痛かったです。
福島やチェルノブイリといった核施設に絡めた物語は、重々しくも自身には共感できるところがある。結局は原発でしょという意見も分かる。ただ一番は時間を止める泉の件をはじめ、動機付けがやたら薄い箇所は気になりました。そして主人公の記憶によって変わるシーンは素敵なのだけど、時間軸の流れがイマイチ把握しきれませんでした。最後は迫真なのだがちょっと付いていけずに残念です。あくまでも謎を主軸に置くなら仕方ないけど、もう少し観客の理解が付いていける流れだと楽しめるんじゃないかと思います。
記憶を奪う者と見てしまう者、覚えている少年と忘れる少女、相反する交流はどこか切なく暖かいですね。キャラが濃くて、2時間以上には全然感じず楽しかったです。ありがとうございました。
満足度★★★
これから先は。
難しい作品であるが、4人で挑む感じが素敵でした。これから良くも悪くもどのように変化するのか楽しみに思えました。以下
ネタバレBOX
オリジナルを拝見したことがないので何ともですが、演じるのは大変な戯曲であると思う。場面や人物の変化が激しく、役者の力量が問われると思います。布を海岸や洞窟、様々なものに変えることで、想像しやすくて良かったです。極端な老婆だったりもしたけど、その方がメリハリが出てわかりやすかったのかも。皆さんまだ若く、表現や口調のトーン、バラエティはこれから膨らんでいくのでしょうが、懸命にやっている空気を感じれて僕は良かったです。良い刺激をもらいました。チケットプレゼントにも項目はあったけど、フリーカンパ制なら掲載する意味はないのではないかとも思いました。今後サイトも活用して精進して欲しいなと思います。ありがとうございました。
満足度★★
話の全体像を。
分かりやすくシンプルにした方が面白味は増すのだろうかと思いました。思っていたよりも掴めない感じは否めないかも。以下
ネタバレBOX
舞台上の奥行きがとても短い印象。全体として会話のテンポは早く、シャウトが多いような気がしました。ちょっと観ていて疲れてしまうテンションだったり。軽快なやり取りの中に、ちょっと笑ってしまう面白い箇所もあります。
ただ終盤になるにつれ、オナラとか超能力とか、展開がついていけなかったです。罰ゲームとか賭けという言葉をポンポン出すのもどこか受け付けない感じがありました。役者さんは、弟の多島さんは表現する身体が凄く硬くて、それを役作りでやっているのか素なのか良くわかりませんでした。宮本愛美さんやヨシケンさんは普通に上手いと思ったが、作品のコンセプトがあやふや過ぎて非常に勿体ないと思いました。チラシをチェックするとっていうのは、自分にはちょっと分からず。どういうことだったんだろう?ありがとうございました。
満足度★★★★
生演奏の楽しさ!
役者と別にオーケストラをしたり、ミュージカルのように歌ったりしますが、役者たちが演奏もやる。あまり、少なくとも自分は拝見したことがなかったです。なので新鮮味があり、劇団さん(楽団の前から)は初見でしたが楽しんで観る事ができました。
今回自身の手違いや仕事で御迷惑をかけたものの、スタッフさんの対応もよくしてくださり有り難かったです。以下
ネタバレBOX
楽屋?も観客席から見れるようになっている広い舞台。中央に据える大きな柱。視覚から楽しめる雰囲気。現代と過去の回想を面白可笑しく、何よりも当人たちが楽器を交えて楽しく演じていたと思います。最初はとにかくインパクトが強く、ちょっと同じパターンがあって飽きが若干あったかもしれません。女学生の二人は、ん、この人たちいくつだろう?と思うほど自分には違和感がなく、良い意味で凄く疑問でした。教祖さまはとにかく勢いが凄く面白かった。
自分が予約日を関西の方と間違えたり、仕事と渋滞で遅れたときの対応などはしっかりしていて頼もしかったです。椅子のシートが変な状態で固定されていたので、座っていて時間の経過と共に尻にダメージが蓄積されていきました。
楽団より以前、本来の劇団からどういう活動をしているのか、非常に興味が沸く楽しめる公演でした。関西公演も頑張ってください。ありがとうございました。
正に「濡れ衣」である。
自分も、下記junjuncatさんと同じ公演回だと思います。マナーモードの振動音は決して良いとは言えませんが、それにいちいち激怒する人間の頭の方が問題だと思います。物凄い興ざめ。自身も芝居はしているので、観客の方や役者まで気を使うような空気の淀みが凄く嫌でした。なので4、5くらいに思っていましたが、評価はあえてしないことにしました。お薦めはもちろんします。
色んな人間のどろっとした感じが出て、一番のところは不明瞭になりがちかもしれないけど、個人としては面白いと感じた。以下
ネタバレBOX
セットは色んなシーンを使い分けれるようにテーブルなど配置してあり、動きも空間を意識したものなのかなと思いました。ただ席によっては見づらそうな箇所がありそうでした。
パワハラ、不倫、法の外の罪。人間はいつも微妙な位置づけで生きてるんだなーと思いました。最初の方はちょっと眠い感じもしましたが、後半に進むにつれ引きこまれます。真犯人に繋がるであろう伏線となるような箇所もわかり楽しめました。ラストのところがちょっとわかりづらく、暗転までは面白かったけど、どういう意味だったのか気になりました。携帯は裏方さんがタイミング良くかけているのでしょうか。音響の音合せでなく、こういうところもチームプレイだなーと思ったり。罪人を演じた、中村早香さんと糸山和則さんの空気が好きでした。
因みに前述したそのおじさん、終演後は主宰の広田さんと話しているようだった。面倒なのに絡まれているなぁと通り過ぎたけど、どう考えても文句を言っていたのだろう。コリッチ掲示板の方でも、迷惑な観客云々という書き込みを見ましたが、一番の問題はその方ではないかと僕は思います。人気の劇団さんとは言え、スタッフさんはまさにぬれぎぬだなぁと。ありがとうございました。
満足度★★★
星組。これから。
知り合いがいたので観てきました。星組の方を観ました。正直全体としての役者のレベルは、これからなのかな、と思いました。オムニバスでありながら、一つの場所(ベンチ)を巡る話に集約されているのは良かったです。スカイツリーもあれだけの大きさ、期間と規模だったのだから、様々な人間模様があったのだなと感じました。以下
ネタバレBOX
話は主人公?が亡くなってから、桜の木と共に見てきた情景をオムニバスとして回想しているような感じ。転換時のトラックの音があまり好きではなかったですが、最後の事故現場にきちんと繋がっているのは良かったかなと思います。
役者さんたちは、もっと芝居のメリハリをつけて表現できたんじゃないかなと。間とか目線、セリフが段取りめいた箇所が多くて、細かく見てしまうと粗が目立ちました。もっと引き出しがあるんじゃないかと感じます。フライヤーも誤植を発見してしまったり・・・。コリッチももっと有効活用すれば口コミやダメ出しなど磨きが掛かり、もっと素敵な舞台に今後なっていけるんじゃないかなぁと思ったりしました。ありがとうございました。
満足度★★
感覚プロ。期待を込めて・・・
2バージョンのうち、B感覚プロを観劇しました。堀川さんが一つの目的で、達成された喜びと同時に、改めてつかこうへいの作品は難しいのだなと感じました。以下
ネタバレBOX
自分は下手側で観劇。客層はキャストの友達などが多いのか、年齢層がやたら若く感じました。
沖田総司は相当な負担でしょうし、頑張られていたと思います。恥ずかしさや色っぽさは好きだったけど、キンキン声になりがちなのと殺陣はやはり課題かなと感じました。土方も両バージョンで演技が違うなどの負担があるのかなーと思いつつ、しっくり来なくて中々見るのに集中できませんでした。他にも全体として殺陣とSEが全然合ってなかったり、上手の暗幕が見切れている、土方の折れた刀をわらう人が誰もいない。など粗が目立ったのが気になります。
堀川りょうさんは流石にアニメ作品などの経験値が段違いなので、セリフや言葉回しは非常に滑らかで自然に見れました。自分がドラゴンボール世代でその補正があるのかも知れません。小説モチーフだともう少し出番増やしても面白いと思うのですが、多忙そうなので稽古スケジュールなどの問題もあったんでしょうか。
一番ハテナに思ってしまったのが、終盤沖田と土方が対峙するシーン。着物も脱いでないのにリアル?なセックスが始まったのが非常に謎でした。性に関しては非常にオープンなつか作品ではありますが、客層も若い中でやる必要も中々理解しにくかったです。
チケットプレゼントいただきましたが、気になる箇所が非常に多く、敢えて☆2にさせてもらいました。新撰組ものやシャイクスピア作品といった名作を多くやる劇団のようなので、好みは合っている。次回作に期待したいです。ありがとうございました。
満足度★★★
曖昧な線引き
確かにどこからが役者と言えるのか、ライセンスも特にないこの境界は非常に曖昧であると再認識させられます。学生さんという空気は良くも悪くもあったと思いますが、新鮮さと緊張感は見ていて清清しく内容は短編集でしたが、もう少し違う作品や形で彼らを見れたらなとも思いました。以下
ネタバレBOX
上手くても人間的に難のある人。目が出ない人。下手だけど人脈で金がある人。とりあえず知名度がある人。人柄で魅力的な人。全部を兼ね備えた人はそういないでしょうが、真の役者とは何だろう。探求することそのものが演技者なのかもなと、よい問いかけなのかもしれません。
椅子への衣装を意識した座り方、動き方など細かいところは気になる部分が多かったと思います。演出といってもそこまで細部まで見れていないのかなと思ったり。人様のことは言えませんが、一番は自然さが出ると素敵だなって思いました。発声練習の歌とかあったけど、基礎はついているのだし、あからさまに学生の内容で芝居、というものに縛られずやった方が、僕はのびのび出来るものもあったのではないかと感じました。
個人的には槙平々君が素で笑いを取っていたようで面白かったと思います。非常に過酷で理不尽な世界ですが、進む覚悟があるのならば、頑張って欲しく思います。ありがとうございました。
満足度★★★★
蒻崎さん面白い
「東電OL殺人事件」。1997年と自分には昔で覚えてないですが、結局真相はどうなったんでしょうか。事件を訴える意味合いでは必要な作品であると自分は思います。また被害者の生い立ちを表す際、時系列を表現する試みが面白かったと思います。以下
ネタバレBOX
3作品の中では一番振れにくい内容であった気はします。蒻崎さんの演技など面白いところは多いのだけど、特に着替えによる転換が間延びしているような感じや、時系列が若干追いにくいのが残念な気がします。語り部の存在はあくまで語り部に徹すると言うか、扱いが難しいところなのかなーと思いました。僕はデリヘルはよく分からんのですが、シーンとしては面白かったです。
サムライというテーマにしては変な過激さがあり、劇団チョコレートケーキさん同様、好みが分かれそうに思えます。時系列で追っていく試みに加え、他の方で言われているように、被害者として、また異常な存在(エイリアン)としての掘り下げ、考察がもっとあれば、作風の基盤が出来るようにも思えます。
無駄に下着になって着替えるセックスアピールや語り手の笑いよりも、そちらによって面白さがまた違うのかなと。それでも非常にじわっと来るナニカが面白かったです。ありがとうございました。
満足度★★★★★
何の為に死ぬのか。
シンプルな舞台装置と短い尺の中で、戦争中の狂気とも言える実直な若者たちの生き様と、役者の濃さが滲み出る作品だったと思います。本来の公演時間はもっと長かった模様。下の方にもあるように、劇場が広くなると、よりスタッフの案内や統制力が問われるような気は自分もします。それについてはTABACCHIの方に書きますが、今回自分の場合はそれでも楽しめたし、シートの眠気にも誘惑されなかったりありました。別個で掲載する自体は悪くないと思う。
ただ戦争戯曲などは思想が政治的だったり、苦手だったり嫌悪感を持つ人もそれなりにいると思うので、その辺りは事前に周知できるように配慮が必要だと思います。以下
ネタバレBOX
舞台セットが質素で、別2作品と共通で使用する長い板?を魚雷の船内に模しているのが面白かったです。狭さを表現する為に、広い板状の中で妙に2名の役者の距離が近かったり、ちゃんと海軍の狭い艦内用の敬礼など細かく動きがあったように見えました。音声のマイクを仕込んでいたんでしょうか。革靴のギシッ、ミシッという音が、個人的には妙なリアルを感じた。
玉音放送の音が大きすぎ、黒木と空気が聞き取りにくかったのが自分にはありました。そしてやはり見る側の感性によっては情景が分かりにくいところもあるかなと。ラストの終わり方は、死んでいく儚さをより出すようなブラッシュアップ出来たようにも思えました。次の者たちの為に死んでいく。そして時にそれが戦犯と言えるほど悪い影響を与えることもある。色々感じました。尺を短縮したなら本来のも見たいです。ありがとうございました。
満足度★★★★★
別々の面白さがあった。
いつもほとんど一人で観劇するのですが、今回は知人と一緒に。一つ一つが濃密に感じ自分は楽しかった。遠いけど頑張って行った甲斐があったと思います。1作品40分は短く、3作品連続上演だと長い。また内容がそれぞれ大分違い、良くも悪くもあったのかなと思いました。投票するという意味合いでは、作風が違いすぎて公平に見れるのかなーと思います。以下後述します。
ネタバレBOX
3作品とも自分は面白いと思った。劇団チョコレートケーキ、JACROWについてはそれぞれの「観てきた」に記載。一つの作品が秀逸だったため、惹きつけて惹きつけて、そして最後に電動夏子安置システムというコメディの流れは引き立ててしまうように思えます。実際電動さんかなり面白かったです。特に記者会見のシーンは笑うつもりもなく大体読めたのに笑ってしまった。部屋のドアなどマイムでしていたのが、いつの間にか部屋が広くなっているのは不思議でした。高速なセリフ回し、息の合ったコミカルな動きなどレベルの高さを感じました。
別件でも書いた観客のマナーですが、以前自分が行ったところでは紀伊国屋ホールだったか、同様に暗転中に携帯を見る、いびきが妙に聞こえてくるといったお客さんがいました。広い劇場ホールだったせいか、マナーは良くないのは目立ったかもしれません。大きい場所になるほどにスタッフ対応など求められると改めて感じました。ありがとうございました。
満足度★★★★
中盤よりじわじわ(C)
久しぶりのアゴラ劇場。一階の雰囲気も相変わらず良かった。観終わってから、気になった役者をチェックなどすると上手いと思う方は劇団員だったりまとっている空気の差でしょうか。会話の演出手法や全体としても、安定した雰囲気が漂っていたと思います。
今年亡くなった方がホスピスに入院にしてよく通っていたので、感覚としては理解している方だと思います。演劇特有の空気から若干の違うのもあったけど、死が日常より近いところにある空気は作品から感じれました。以下。
ネタバレBOX
綺麗な舞台セットに、開演前から演者が板上におり、寝そべっている。始まる前から始まっているのは中々好きです。最初の方は正直☆3くらいの雰囲気だとだと思いました。眠かったのもあります。
村西役の石松さん、福島役の伊藤さんが特に良かったです。医者たちは実際もっと忙しいと思うので、物運ぶ動作の意味があまり掴みきれませんでした。風立ちぬは映画も観てないのでイマイチよく分からず。最後は福島は死んでいるのかどうか気になるところ。
会話しているときに別のグループで会話している。これは僕の中では当たり前だと思うのですが、演劇で上手くやっているのをあまり拝見しません。こちらはかなり上手くされていると思いますが、それですら何か違和感があり、大抵のところは変な口パクだったり何やこれ?って思う。リアルではない空間だけど、リアルを追求する我々の課題の一つではないでしょうか。
お客さんも楽しんでいるようでしたし、やはり面白かったのだと思います。ありがとうございました。
満足度★★★★
書き足されていく、喜びと悲しみ。
地図なんて今では100円ショップでも買えるしアプリで見放題だけど、どこかに行くのもいつも必需品です。月日によって変わっていく風景も今その瞬間だけが書き記されている。考えてみれば、ものすごくドラマなんだと再認識しました。以下
ネタバレBOX
昨今では衛星写真で詳細に地形を見ることが出来ますが、土地ほど曖昧なものはないと思います。県境の森とかいちいち把握してる人は稀だと思います。
思ったよりも時間は長く感じませんでした。実際の地図作成や会社がどういう風になっているのか、そのあたりの描写があればもっと素敵だったのにと思います。また人物のキャラクターが濃すぎるのは、重くなり過ぎない為には良いのかも。佐藤拓之さんの落ち着いた雰囲気が身心地よかった、終盤の感情の爆発は動機付けが少し弱いような気もしました。
月日が劇中で過ぎていくので、関わった人々、登場人物たちが、いつの間にかいなくなっていく描写は寂しいけど好きです。地図も震災や津波で更地になっても、また町が作られていく。そこには絆や挫折、様々な想いが、生き死にといった出来事が確かにあるのに、地図にはただ無機質に記しているだけ。残酷なまでに客観的な正確さは、恐ろしさと同時に心動かされる美を感じました。ありがとうございました。
満足度★★★★★
納得の内容で充実していました。
とても面白かったです。ここまで皆さん5。本当かよとか思うだろうが、確かに観ていてそう思える作品だったと思います。役者さんも凄かったが、忠実な台本の台詞回しから細かい美術まで、ベタ褒めする気はないが良い。そして「劇」小劇場だからかは分かりませんが、何か空気の感じが素敵でした。これはよい「楽屋」。そんな感覚。以下
ネタバレBOX
女優さんたちの力量も良かったです。4人とも個性があり、作中の役を演じている印象。A、Bのお二人は化粧の段取りも逆算してやったりしていたのでしょうか。ガラス瓶でどついたりは派手に割れて心配になったり、女Aの空襲の傷(火傷?)痕、年代ごとに見て分かる女優たちの化粧セット、まくらの地味な染みに至るまで、細かく見る客も満足な美術さんも凝っているなぁと感心します。ただチェーホフとか演劇のいろはを知らない人は観ててわかるのかなぁと。脚本の面白さも改めて感じました。ありがとうございました。
満足度★★★★
自分は面白かったが・・・
衣装は現代のもの、脚本は忠実な印象。試みが少し半端になりミスマッチだったのかも知れませんが、個人的には面白いと思いました。劇団全体としての公演への対応、掲示板の方でもあった評価の価値観なども考えさせられました。以下
ネタバレBOX
観客は全体的に女性が多いような気がしました。衣装の半端さは他の方が指摘されているように、演出と兼ねてもう少し捻りがあった方が面白かったと思います。また忠実に演じようとすれば長時間に渡るのは必至なので、あの小屋は初めてでしたが椅子が頼りないかなとお尻が語っています。。。
シャイロックとランスロットの二人が良かったです。千秋楽を拝見したのでそれ以前は分かりませんが、皆さんセリフを入れて練習してきたのは見受けられました。ただ古典の代表であるシェイクスピアは容易ではないのもあってか、セリフを口で追っている感じも随所あったと思います。ポーシャは麗しいだけでなく博識で度胸もないと物語に深みを与えられないかと思いますが、少し軽すぎるように感じてしまったのはあります。他の方もですが、海外などは超ベテランが若いハムレットやったり、深みを持たせることで公演そのものも面白みが増すと感じました。一緒に行った方は観劇経験があまりなかったようで、新鮮で楽しんでいました。ありがとうございました。
満足度★★★★★
濃厚であると
小屋の客席がまず面白かった!原作通りの言葉使いということで、自分には難しくてストーリーは半分くらいわからなかったかもしれません。でもそれ以上に役者さん達の力量も光るものであると感じました。数役の使いこなしや早替え、セリフ回しなど。時間も1時間10分ほどと凝縮されています。かなり寒かったけど観に行く価値があると思える面白さでした。以下
ネタバレBOX
第七秘密基地の客席を舞台に、舞台上が観客席と逆にしていたので、入った時は、おっと思いました。自分には非常に良いと感じる役者さんが多く面白かった。特に女性陣お三方は役の使い分けが観ていて楽しく、とても勉強になりました。着物の早替えは相当てきぱきこなされているように見えました。小屋が狭いので、太刀がなかったり殺陣などの動きは若干不満はあったと思います。あとペコちゃん人形はまだいいけど、生首とか制作さんに力作を望みたかったです。
昨今2時間近いものが多い中、値段云々でなくある程度の長さで勝負するというのは好きです。歴史物の作品だけでなく、前説は結構重要な位置づけであると僕は感じました。ありがとうございました。
満足度★★★
歪さが面白かったが
家族という当たり前であるが不可解な関係性を、ミステリーなテイストで面白くつくっていると思いました。三人芝居で役者の方にも好感は持てます。ただ天候による気分などの影響も否定はできなかったですが、間延びした展開や演出など、改善の余地はもっとあったようにも感じました。以下
ネタバレBOX
後々わかる、死んだ人間が記憶をなくして通常の空間にいる展開。ガンツのような印象でした。赤青黄の分かりやすい色合い、徐々に判明してくる関係性と事実。探偵物のような面白さがありました。
展開が長く、時間はこんなにいらないと思うのは多分僕だけではないはず。暖房が強く眠気が出てきたのも正直ありました。マイムはもっとリアリティの追求が欲しいのと、セックスレスなど夫婦間には芝居があるのに息子への母の芝居にはないのが違和感でした。近親相姦のアンモラルが身近にもある昨今で、性的なニオイが欠片もなかった。母が息子の暗証番号を知っているなど、知りたくもない親の秘密を知らされるところは良かったです。
結局どうして生き返ったかのかはよくわからず。不条理劇のようだしいいかもしれませんが、ただ余りにもブルー暗転の尺が長いです。特に最後は個人的には感情が冷めてしまう気がしました。終わりは良いと思うので演出の改善もっと欲しいと思いますし、勿体ないと思います。ありがとうございました。