新しい等高線 公演情報 ユニークポイント「新しい等高線」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    書き足されていく、喜びと悲しみ。
    地図なんて今では100円ショップでも買えるしアプリで見放題だけど、どこかに行くのもいつも必需品です。月日によって変わっていく風景も今その瞬間だけが書き記されている。考えてみれば、ものすごくドラマなんだと再認識しました。以下

    ネタバレBOX

    昨今では衛星写真で詳細に地形を見ることが出来ますが、土地ほど曖昧なものはないと思います。県境の森とかいちいち把握してる人は稀だと思います。
    思ったよりも時間は長く感じませんでした。実際の地図作成や会社がどういう風になっているのか、そのあたりの描写があればもっと素敵だったのにと思います。また人物のキャラクターが濃すぎるのは、重くなり過ぎない為には良いのかも。佐藤拓之さんの落ち着いた雰囲気が身心地よかった、終盤の感情の爆発は動機付けが少し弱いような気もしました。
    月日が劇中で過ぎていくので、関わった人々、登場人物たちが、いつの間にかいなくなっていく描写は寂しいけど好きです。地図も震災や津波で更地になっても、また町が作られていく。そこには絆や挫折、様々な想いが、生き死にといった出来事が確かにあるのに、地図にはただ無機質に記しているだけ。残酷なまでに客観的な正確さは、恐ろしさと同時に心動かされる美を感じました。ありがとうございました。

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    2014/03/20 21:20

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