若干マヨの観てきた!クチコミ一覧

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 女の子ものがたり 

 女の子ものがたり 

“STRAYDOG”

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/10/18 (木) ~ 2012/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★

いいね!
いつか見た曖昧な将来と、いまと、幸せのかたち。失礼ながら「アイドルによるお芝居の発表会」的なものを予想していたのですが、「演劇」として面白かったです。ジーーンとくる場面が沢山ありました。

ネタバレBOX

あんなに水を多用するとは恐れ入りました。皆さん体張ってましたね。演奏も歌もよかったです。
ポツドール『夢の城 -Castle of Dreams』

ポツドール『夢の城 -Castle of Dreams』

ポツドール

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2012/11/15 (木) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

不覚にも?
面白いと思ってしまった。性表現や暴力表現は野蛮ですが、どこかコミカルです。「自分には何もない」とか「社会から必要とされてない」といった無力感や疎外感を覚えたことのある人なら、少なからず共感できる部分があると思います。他のユーザーさんも書いている通り3、4列目あたりが見やすいかもしれませんね。いろんな「部位」を見たいのならもっと前の方がいいのかもしれませんが…。

ネタバレBOX

まあ、「見えた!」みたいな感情は最初だけですし(笑)。30分も過ぎた頃にはチョロチョロなんか見えてもどうでもよくなってきますね。

なんだかんだいっても時間になったら着替えて出て行くところや、帰ってきた時、出かける前とおんなじこと(ゲーム)をやってる奴を見て「しょうもな…」みたいな顔をしたり、どんなことをしていても出るものは出るからトイレに入ったりするサマを観て、これは人の暮らし、生活そのものだなと思いました。

普段はバラバラなことやってるけど、飯だけは揃って食べるというね。「家に行けばとりあえず食うものがある」というのは「家」の絶対条件で、これがなくなると「家庭」は簡単に崩壊するんですよね。

料理は普段やっていないと出来ないし、ピアノは習わないと弾けないわけで、「どうしてこうなった」という生活をする前、彼ら彼女らに流れていた時間、身に付けたことなどが時折垣間見れて印象深かったです。

晩飯を作る女の後姿を見ていたもう一人の女が、生活の中で「役割」を欲しているようにみえて、あのシーン好きでした。

「今日も一日終わっちゃったなー」という感じでぼんやり自然風景を映すだけのテレビを眺めている男とか、夜に突然泣き出す女とか、全部挙げたらキリがないけど、ものすごく心を刺激する描写があって、いいな、と思いました。
傘月(サンゲツ)

傘月(サンゲツ)

乞局

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/10/10 (水) ~ 2012/10/17 (水)公演終了

満足度★★★★

家。
「家」とは何か。住むとは何か。誰かと同居するとはどういうことなのか。重すぎもせず軽すぎもせず、適度な笑いを含めながら心の在り方、微妙な揺れ方、すれ違い方を織り交ぜ、ヌルッと駆け抜ける2時間。面白かったけど、観たあと、心に刻まれる何かがもうちょっとだけ欲しかったなぁと思います。ところで「15歳未満入場不可」の意味がよく分かりませんでした。内容的には何の問題もないと思うのですが…。

ネタバレBOX

「人」という字は人と人が支え合って出来ているというが、実際には片方が一方的に支えて、もう片方は寄りかかっているだけ。なんて笑いのネタでよくありますが、本当にそうで、そういう微妙な力関係で成り立つ人間関係の描写は好きです。
あと「家」特有の空気をぶち壊して乱入する「営業マン」は面白かったですね。
カナヅチ女、夜泳ぐ

カナヅチ女、夜泳ぐ

悪い芝居

王子小劇場(東京都)

2012/07/10 (火) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

例えば走馬灯のように。
変わった劇団名と、中身が想像できないタイトルに惹かれ観劇。蓋を開けてみれば、「重力に逆らうような」ちょっとイイ話。ノンストップでフルスロットルで確かな熱量を帯びた舞台でありながら、走馬灯のように記憶を駆け抜けていく舞台でもあった。満点とは言い難いが、観てよかったと思います。

ネタバレBOX

ネタバレではないのですが、佐藤佐吉演劇祭2012のWEBページの写真(裸のヤツです)にインパクトがあったので、ちょっとだけ拍子抜けしました。あ、思っていたより普通だな、と。そういう意味で舞台の中身が「宣材写真負け」しているという印象を持ちました。
少女教育

少女教育

シンクロ少女

王子小劇場(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★★

よく出来ています。
そこはかとなく殿方をムラムラさせるタイトルではあるが、性描写はキツくないので、そういうのを期待している男子は鼻息を荒くしないように。また、そういうのが苦手な女子は心配しなくてよいでしょう。
内容的には、各ストーリーが収束して繋がりが見え始めてから引き込まれたが、逆に言うと、、以下、ネタバレを含めた本音の感想は別枠で。

ネタバレBOX

2時間飽きずに観ることが出来ましたが、タオちゃんが「やっちゃう」前あたりまで、個人的には、集中力を保てるギリギリのラインでした。途中、「この感じが最後まで続いたらしんどいかも」と正直、思いました。共感できるところも沢山ありましたが、心が揺さぶられることはあまり無かったので、二人のタオという「からくり」の回収や、結末へ向けての動き出しがあと少し遅かったら、終盤前に飽きていたかもしれません。面白かったけど、食い入るようには観られませんでした。
ところで、男と女が抱きしめ合う前の「チャラチャラチャッチャラ~~♪」「Ah~Yeah!」みたいなシーン。客席から失笑か冷笑に近い笑いが起きていましたが、あれは一体何なんだ?本当に必要なのか?その辺り、笑いのツボがよくわかりませんでした…。
Project G

Project G

ロデオ★座★ヘヴン

小劇場 楽園(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

備えるとは?
序盤、巨大生物を見つけるまでがコント風で「ゆるいなー」と苦笑いしましたが、有事に備えるとは何かを考えさせられる面白い舞台でした。ああいう風に場面の切り替え時にダンスを入れるとメリハリが出て観やすいですね。

ネタバレBOX

待機する、備えるということが演出の一部なのか、舞台の横に小さなスペースがあって、「自衛隊」役の方々がそこで(つまり客から見える位置で)待機しているのが面白かったです。あれは演じる側からしても芝居することの意味を問われる演出だと思いました。

隊員の命がやや軽いかなぁとは思いましたが、一人ひとり掘り下げてたら長くなっちゃうし、中盤、もう一回くらいゆるい笑いの時間があってもいいかなぁとも思いましたが、それをなくした分、全体がスリムで締まっていたのであれでよかったのだと思います。
幻戯【改訂版】

幻戯【改訂版】

鵺的(ぬえてき)

「劇」小劇場(東京都)

2013/02/20 (水) ~ 2013/02/26 (火)公演終了

満足度★★★★

幻戯。
まさしく「まぼろし」の「たわむれ」ですね。想像の余地のある終わり方が面白かったです。気持ちよさとか爽快感なんてまったくないのですが(苦笑)、なぜか悪い気はしないんですよね。

ネタバレBOX

アフタートークのとき、舞台端の木の下に花束が手向けられたままになってて気持ち悪かったです(笑)。見えてはいけないはずのものが見えてしまいそうで…。
【13日(月)14:00追加公演ございます】父母姉僕弟君

【13日(月)14:00追加公演ございます】父母姉僕弟君

ロロ

王子小劇場(東京都)

2012/08/05 (日) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★

ハートウォーミング
始まり方が良い。終わり方はもっと良い。演出もストーリーも最後が良かったので結果オーライで★4にします。これで掴み所のない終わり方だったら★3にしていたと思います。本音を交えた長めの感想は別枠で。

ネタバレBOX

繋がっているのかいないのか分からないストーリー。存在しているのかいないのか定かでない登場人物たち。切り離してはいけないものが簡単に離れたり、くっついたりしながら物語は進むわけですが、やや散らかり過ぎというか、締まりがないという印象を持ちました。
 
雑多な中盤から何かを感じ取れるか、悪く言えば、耐えられるかがポイントでしょう。
 
例えば、家でゴロゴロしながら見るのであれば苦にならないでしょうが、劇場で椅子に座ってそれなりの緊張感を持ってあれを観続けるのは、ごめんなさいですけど、ちょっとしんどかったです。正直、ケツがやたらと痛く感じる時間帯がありました。
 
最後の、目の覚めるようなバットの演出はすごくよかったです。1時間から1時間半くらいにまとめたショートバージョンを観てみたいと思いました。
ファントム・ライセンス

ファントム・ライセンス

進戯団 夢命クラシックス

新宿シアターモリエール(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかった
内容としては、よくある泥棒モノでしたが、2時間あっという間でした。猪狩敦子さんが素敵。

ゆめゆめこのじ

ゆめゆめこのじ

CRAZY FOXY BEE

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2014/05/01 (木) ~ 2014/05/04 (日)公演終了

満足度★★★★

交錯
交差の連続というか交錯の連鎖というか。それは人と人だったり、想いと想いだったり、向かう先と歩んだ道のりだったりするわけですけど、その交錯具合の絶妙さに何度も笑って、何度も胸が熱くなりました。

カゲキ・浅草カルメン

カゲキ・浅草カルメン

劇団ドガドガプラス

浅草東洋館(浅草フランス座演芸場)(東京都)

2016/02/19 (金) ~ 2016/02/29 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しい
元ネタのカルメンを知らないこともあってストーリー的に追いきれないところもありましたが、日本の夜明け前、何かが変わりそうな時代の空気に触れた人々の人間模様として楽しみました。

+GOLD FISH

+GOLD FISH

株式会社エンタテインメントプラス

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/16 (土)公演終了

満足度★★★★

歌がもっとあってもよかったかな。
まったく飽きずに最後まで観ることができました。笹川美和さんがよかったです。役者が本業ではないアーティストらの共演でしたが、皆さんステージ上で映えますね。流石だなと思いました。セットの海草がスモークと照明の加減で揺れているように見えるのが不思議でした。ストーリーは、最後に少しモヤッとしました。

ネタバレBOX

誰が過去を振り返るか?を巡る一夜の洋館の物語でしたが、我々が見ているその一夜自体が、ある男の「振り返り」だった、というお話。

ラストの刑事との会話は解釈が難しいです。
男は考古学者で事故に遭う、一度目はね。みたいなところですが、刑事は、「今」が、男の「振り返り」によって変わった後だと知っているかのような口ぶりで、男がこの後どうなるかも知っている感じなんですね。「あなたも巻き込まれたのね」みたいな。
ミステリーの鍵を握る真相部分が「過去を振り返ることができる」というトンデモ設定なのがずるいです(苦笑)いい意味でも、悪い意味でも。

全体としては面白かったですよ。満足してます。
発情ジュリアス・シーザー

発情ジュリアス・シーザー

柿喰う客

青山円形劇場(東京都)

2013/02/21 (木) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

意外でした。
文庫でシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を読んだとき、幕末とか日本的な「いき」のイメージが湧かなくて、正直、合わないだろうと思っていたのですが、実際に舞台を観て違和感は無かったです。
余談ですが公式パンフレットはデカ過ぎです。自宅で保管場所に困っております(苦笑)

ネタバレBOX

日本の時代劇に見られる「己を貫く滅びの美学」みたいなものがブルータスの姿に上手く重なっていたと思います。
意外だったのはちゃんと悲劇になっていたこと。従来の「○○からスポーーンと!」とか「おめでとう~マクベス~♪」のノリで観に行ったので、ブルータスやキャシアスの最期に遊びがなく、ちゃんと泣けるシーンになっていたのでビックリしました。
そんな中、異彩を放っていた岡田あがささんが素敵でした。
ロボティクス・ノーツ

ロボティクス・ノーツ

トライフルエンターテインメント

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2013/05/03 (金) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです
もっと映像を多用すると思ってましたが、ロボの動きも人で表現したりして面白かったです。ホビーロボの大会「ROBO-ONE」、盛り上がりましたね。登場人物の再現率も高かったと思います。とくに日高昴はゲームそのままでした。

ラジオスターの悲劇

ラジオスターの悲劇

少年社中

吉祥寺シアター(東京都)

2013/05/08 (水) ~ 2013/05/15 (水)公演終了

満足度★★★★

主人公が「日替り」
抱えきれぬほどの絶望を一人で受け止めようとした男の話。人の温もりがビシビシ伝わってきました。終盤は客席のあちこちからすすり泣く声が。私もあぶなかったです…。
進行役である語り部が「日替わりゲスト」という構成は面白いですね。

いやむしろわすれて草

いやむしろわすれて草

こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★

綿毛のような
姉妹の何気ない会話、静寂、些細な仕草から、痛いほど伝わるものがありました。作風としては大好きです。必ずしも円形劇場である必要はなかったかもしれませね。

ネタバレBOX

ここでエンディングか、と思いましたが、観劇後の余韻は悪くないです。

人によって合う合わないがあるかもしれません。部屋に一人取り残された満島さんの静寂の場面など、私は好きでしたが、気持ちが乗り切れないお客さんもいたようで、円形だから飽きちゃってるお客さんの仕草がどうしても視界に入ってしまうのです。
岸田國士原作コレクション

岸田國士原作コレクション

オーストラ・マコンドー

black A(東京都)

2013/05/23 (木) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

Bチーム
岸田國士のことを何も知らないので、難しかったらどうしようなんて心配してましたが、予備知識がなくても問題なく楽しめました。

ネタバレBOX

そのまま落語のネタにできそうな「取引にあらず」で緊張がほぐれ、過剰なテンションがいいアクセントになっていた「ヂアロオグ・プランタニエ」で空気が一転し、親の心子知らずならぬ、兄の心弟知らずの「ここに弟あり」でちょっとしんみり。三作のバランスもよかったと思います。
ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

ビョードロ 終演いたしました!総動員2097人!どうもありがとうございました!

おぼんろ

d-倉庫(東京都)

2013/05/29 (水) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

「おぼんろ」色に染まった劇場で
面白かったです。客席とステージの仕切りを取っ払った360度使用の特設舞台。大胆かつ繊細で儚くも美しい役者の芝居に、観客の「想像力」を束ねて構成された物語は、観てきたというより参加したという言葉が相応しい。出来ればリピートして、自分なりの理解を深めたかったです。

ネタバレBOX

ジョウキゲンと名づけられたウイルス(わかばやしめぐみさん)の、泣いてるとも笑ってるとも取れる「アーーーーー!」という絶叫が胸に刺さりました。
 
しかし、ジョウキゲンが禍々しい姿で産声を上げ、それに相反する無邪気な声を発した時点で、やがて自分が望まれない存在であることに気付き、その無邪気さで罪悪感をえぐるという流れは予測可能なわけで、その分、終焉まで観客を引き付ける力は「ゴベリンドンの沼」の方が上かな、と思いました。
エル・サボタージュ

エル・サボタージュ

AND ENDLESS presents

シアターブラッツ(東京都)

2013/06/13 (木) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

濃厚です。
ヒトラーとその時代。史実と背景。作中の時間軸やストーリーのカギとなっていた「エル」など、分からないところも多々ありましたが、それでも「分からなさ」によって振り落とされることなく、つまり飽きることなく、引き込まれてしまう吸引力というか求心力は流石だと思いました。
上演時間が2時間30分ほどでちょっとお尻がしんどかったので、休憩があるとうれしかったですね。

『RADIO KILLED THE RADIO STAR』

『RADIO KILLED THE RADIO STAR』

*pnish*

俳優座劇場(東京都)

2013/06/26 (水) ~ 2013/07/07 (日)公演終了

満足度★★★★

うひょ~
見応えありましたね。「こと」が起こってからは緊張しっぱなしでした。帰りの電車の中で膝が少し震えていましたとさ。。
途中退席者が出るような内容なので「お薦めしない」にチェックしました。決して舞台が面白くなかったという意味ではないことをご了承くださいね。

ネタバレBOX

最初のバットがインパクトあり過ぎなので、その後のバイオレンスシーンが少し物足りないんですよね、描写的に。
当たってないじゃん、切ってないじゃん、って思いました。まあ、お芝居だから当たり前なんですけども。
もう少し血があってもよかったなと思いました。

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