あさの観てきた!クチコミ一覧

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深夜の市長

深夜の市長

とくお組

シアタートラム(東京都)

2012/03/29 (木) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

立ち位置
どんな状況でも、どこにいても自分の役割というものはあるのかもしれない。

けれど、タイムスリップする前の世界にもそれはあったのだろうか?という疑問が残りました。
一度元の世界へ戻ってしまったせいで、散漫としてしまったように思います。

とくお組は今回で2回目なんですが、前回の「雲をつかむような冒険」がセットも凝って、世界観も統一されててとても自分好みだったので、少し期待外れになってしまいました。

ストレンジャー彼女

ストレンジャー彼女

tsumazuki no ishi

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/03/28 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

ディスカッション
実在した殺人事件の被害者・加害者による「殺人」についてのディスカッションを、芝居を見るというより一緒に聞いて考える感じでした。
劇場の空間を最大限に有効活用した演出効果が大きく作用していたと思います。

個人的に概要ですら読むのに恐怖を感じる、北九州の被害者が出てきた時には思わず目を背けてしまい、舞台後も心の中に大きく残りました。
衝動的・無差別・社会への恨みといった表にでるものとは一線を画している殺人を知ると、人を殺したいと思う気持ちが根底にあるのを感じ、またこういった気持ちはなくならないのかもしれないとも。

人を愛するということを考えるのと同じ位、人を殺すということについても考えなければならないのかなと思いました。

ヒューマンエラー(再演)

ヒューマンエラー(再演)

643ノゲッツー

OFF OFFシアター(東京都)

2012/03/27 (火) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

真実
真実は人の数だけあるのだとしたら、その人にとっての真実は、他の人には間違いになるのだろうか。

人は間違うし、正しい人はいないと思います。
だけど、他人の間違いを許せない人、自分が正しいと思う人は沢山いて。
どうやって自分の中の矛盾と折り合いをつけていけばいいのかと、考えさせられました。

仮チラシに「照明を一切使用しません」とあったのが気になったのですが、納得した上に、これ以上ないというくらい巧い演出効果。
音楽もとても効果的に使われていて良かったです。

主宰者さんのコメントにあるように、本当に小劇場でしか味わえない小劇場ならではの作品でした。

七人の白雪姫~同時上演 七人の桃太郎~【満員御礼の中、無事終演致しました!】

七人の白雪姫~同時上演 七人の桃太郎~【満員御礼の中、無事終演致しました!】

X-QUEST

吉祥寺シアター(東京都)

2012/03/23 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

意外性
前回のムサ×コジが初見で、殺陣を見るのが好きな身としては殺陣がとにかく楽しく今回もそれを期待してました。

第一部は散漫で、この舞台はどこに向かっているのだろうかと思って観てましたが、第二部で意外と言っては失礼かもしれませんが、思いもよらず社会派の内容になっていて、正直してやられた!と思いました。

大きな喪失があった後、日々過ぎていく中で変わらない気持ち、変わっていかなければならない状況。
相反するものを融合して、飲み込んで、自ら変えていく力にして。
まだ2回目しか観劇してませんが、この劇団らしい答えを見れたと思います。

期待してた殺陣は、やっぱり見てて楽しかったです。
次回はムサ×コジのハイパーバージョンとのことで、今から楽しみです。

ジョギリ婦人

ジョギリ婦人

芝居流通センターデス電所

「劇」小劇場(東京都)

2012/03/21 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

ホラーミュージカル
今までとはテイストが違いミュージカル調なので、内容とのギャップにくすっと笑ってしまったり、拍手をしていいのかどうか悩んでしまいました。
それも楽しかったです。

ミュージカルだからか、内容も今までとは違う印象を受けました。
うまく言えないのですが、これまではどちらかというと内へ内へな感じだったのが、今回は外を意識した感じで。

どちらにしても、世の中の不条理をダンスと歌でポップに表現しつつ、人の闇を暴力で示すデス電所にしかできない舞台だったと思います。

ただ、歌詞が聞き取りづらかったのは残念です。

ジレンマジレンマ

ジレンマジレンマ

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

覚悟
3・11で起きた3つの事件が、それぞれ取調べ・調査という形で進んでいき浮き彫りになっていく様子にどんどん引き込まれていきました。

登場人物の誰もがかかえるジレンマと、その根底にある自身の正義。
正義があるから覚悟もできる。
覚悟がどういった結末を迎えてしまうのか、という怖さは感じました。

自分にとっての正義は相手にとっての不義になるかもしれないけれど、劇中(多分)一度だけ使われる言葉が、ジレンマを生み出し、またその言葉が言えないから対立するのかもしれないと思いました。

何気なくならこんなに簡単に言えるのに、物事が大きくなっていけばいくほど正当化しようとしてこんな簡単な言葉も言えなくなってしまう。
そして、大事になってしまえば言葉だけでは済まされない。

それは劇中にある3つの事件だけでなく、物事全般に対して言えることでもあり、自分自身に問いかけるものでもありました。

アフタートークも聞いてきたのですが、出演者の方がセットがヒエラルキーになっているのが面白いと言われてて、そこで初めて気づきました。
効果音について役者さん自身の解釈も聞けて面白かったです。

社会派の内容をきっちり伝えられるのは役者さんの力量がしっかりしているからだと思いました。

スケベの話

スケベの話

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

セイなる夜編
女々しくてシリーズ第3弾~セイなる夜編は第1弾を彷彿しました。
タイトルにスケベと入ってるけど、全然とは言えませんがそれ程でもなく、やはり“女”の物語でした。

照れや戸惑いがあると一気に恥ずかしくなってしまいそうですが、芝居であり台詞であり、また合間合間に細かい笑いが入っていて声を出して笑ったり、最後はしんみりさせられるブルらしい終わり方でした。

女が女である所以。
女とは。
女々しくてシリーズを見るとこんな事を考えます。

レシピエント

レシピエント

ドリームプラス株式会社

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★

社会と個
臓器移植と脳死がテーマの社会派な内容かと思いきや、ドナーとレシピエントという個と個の人間ドラマにもなっていました。

社会的に考える問題ではあるけど個を無視してはいけない、とは思いますが人間ドラマとしても中途半端でどっちつかずだったような気がします。
また、ご都合主義の展開に正直ついていくことができませんでした。

でも、今まで身近になかった問題なので知らない事が色々あり、考えるきっかけになりました。

OZ-オズ-

OZ-オズ-

Studio Life(スタジオライフ)

シアターサンモール(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/12 (月)公演終了

満足度★★★★

1019
Oチーム、Zチーム両方見てきました。

原作の漫画は好きだけど記憶がおぼろげ。
でも舞台を見ている内にシーンやコマ割りまで思い出され、原作に忠実な内容だったと思います。

Oチームはライフの方が中心なので遊び心もあり、要所要所で見応えがありました。
Zチームは竜星涼君が初舞台なので、新鮮さと若さが世界観にあっていました。

両チームの印象は違うのですが、要となる1019が曽世海司さんのシングルキャストだったので、根幹にぶれがなく最後の台詞に重みを感じて、とても良かったです。

ロマンサー-夜明峠編-

ロマンサー-夜明峠編-

モダンスイマーズ

シアタートラム(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

ヒグマ
実際にあった三毛別羆事件の概要が観劇中もずっと頭から離れませんでした。

熊をめぐり対立する山と里の人間。
熊を殺そうとするものと熊と共にあろうとするもの。

交錯しながら進んでいく物語の結末と、劇中にあった台詞に相容れないものを感じてしまったのも確かです。

三部作ということなので、どのような答えを出すのか最後まで見てみたいと思いました。

雪やこんこん

雪やこんこん

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2012/02/19 (日) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

お芝居
芝居・芝居・芝居。
どのシーンをとっても芝居が好きで、芝居がしたくて、また芝居を見るのがとても楽しい舞台でした。
話が二転三転するけど、驚かせるのを目的としているわけではないので、そうだったのかと驚くよりすんなり入ってきました。

女座長・中村梅子を演じる高畑淳子さんに惚れ惚れして、旅館女将のキムラ緑子さんがとても可愛らしかったです。

ただ、幕が開いてから入ってきた後ろの席の関係者らしき人がいつまでもごそごそうるさかったり、遅延客を案内する時のスタッフのドアの開け閉めのうるささ・足音の高さと、舞台を楽しんでもらいたくないような環境が非常に残念でした。

ベルが鳴る前に

ベルが鳴る前に

ペンギンプルペイルパイルズ

本多劇場(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/22 (水)公演終了

満足度★★★

巡りめぐって
因果応報。自業自得。誰が、何を、何のために。
行動する、その根底にあるものは何か。
見終わった後にそういったことを考える舞台でした。

言葉の発音や間合いがちょっと違うだけで、曖昧になったり違う方向にいったりするのが楽しかったです。
あとセットが面白かったです!

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