満足度★★★★★
ディスカッション
実在した殺人事件の被害者・加害者による「殺人」についてのディスカッションを、芝居を見るというより一緒に聞いて考える感じでした。
劇場の空間を最大限に有効活用した演出効果が大きく作用していたと思います。
個人的に概要ですら読むのに恐怖を感じる、北九州の被害者が出てきた時には思わず目を背けてしまい、舞台後も心の中に大きく残りました。
衝動的・無差別・社会への恨みといった表にでるものとは一線を画している殺人を知ると、人を殺したいと思う気持ちが根底にあるのを感じ、またこういった気持ちはなくならないのかもしれないとも。
人を愛するということを考えるのと同じ位、人を殺すということについても考えなければならないのかなと思いました。