じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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厄病神とジレンマ

厄病神とジレンマ

ジョナサンズ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/06/01 (水) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/06/01 (水)

価格2,500円

説明過多でも説明不足でもなく、観客に想像の余地を与える語り口の匙加減が巧く、マイナス×マイナスがプラスになるような終盤がステキで「幸せとは?」なんてことも考えさせられた。

ネタバレBOX

ネガティブな2人(探偵社の彼らね)が、マイナス×マイナスがプラスになるような作用により少しだけポジティブな方向に向いた(向かい始めた?)…的な結末が心地好く、最初のエピソードが一区切りついて2つ目のエピソードが進むと2つの関連が見え隠れし、両方に登場する人物がいて、な構成も面白い…ってか好み。
ダメ男と付き合っている女性それぞれを、主人公(?)は不幸と思っているが、当人たちは幸せを感じている、というのも巧み。
舞台奥の壁のトリックアートが奥行きを感じさせるし、その手前に小テーブルなんかあるからより効果があがっているんだよな。なお、開演前は下手側の実際の通路も描いたものに見えたのだった(笑)
探偵社のあの2人で続編も可能ではないか?
10歳が僕たちを見ている

10歳が僕たちを見ている

第27班

アトリエヘリコプター(東京都)

2016/04/15 (金) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/04/16 (土)

価格2,800円

前半に冗長感無きにしも非ずながらある時点以降グッと迫ってくる「等身大の25歳たちの物語」、終盤の若干強引な部分が気にならないでもないが、ギリギリ「芝居の嘘」か?
若い頃の佐藤浩市がリアルタイプのジャイアンを演じたりしているようでもあったな。(笑)
なお、20日に再見。

【勝手にキャッチコピー】あの頃の友だち……あの頃の夢……………25歳たちのスタンド・バイ・ミー

グランメゾン・アカシア

グランメゾン・アカシア

the pillow talk

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2016/05/27 (金) ~ 2016/05/30 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/05/28 (土)

価格1,300円

「〇〇家の7日間戦争」なホームドラマ(あるいはビター風味ホームコメディ)、 修羅場で笑える不思議さ、幕切れの巧みさよ!
ともすればあんな目に遭っていたかも知れない、と身につまされたと言おうか、パラレルワールドにはあんな目に遭っている自分がいるのでは?と心配したと言おうか…(笑)
舞台となるリビングルームがそれなりにきっちり作られているのでそこから扉ごしに続いている他の部屋も想像できるのか?

「(戦場に)行けたら、行くね。」

「(戦場に)行けたら、行くね。」

santacreep

RAFT(東京都)

2016/05/18 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/05/19 (木)

どこかズレたり噛み合わなかったり、なケラ風味の会話をする人々の日常に笑いながらも忍び寄る戦争の影の不気味さを感じ、やがて……な秀作。
音楽に喩えて言えば、楽しい曲調なのにかすかに不穏な通奏低音が流れていて、時々不協和音が鳴る…みたいな?

ネタバレBOX

最終場で「男たちは徴兵により戦場へ」というのをさりげなく示すのが巧み。
わたしたちの算数 あるいは 握手を待つカワウソ、とても遠い犬

わたしたちの算数 あるいは 握手を待つカワウソ、とても遠い犬

アムリタ

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2016/03/25 (金) ~ 2016/03/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/03/25 (金)

価格2,500円

山の中の小さな村から無限に広がる大宇宙まで、また、過去から未来まで、自在にズーム/移動すりのは「トリップする」感覚?こういうの、好みなんだなぁ。
主宰から伺ったあるキーワードによる先入観もあり、幼い頃「それ」について考えた時に感じた虚無/孤独/虚空を思い出した。

ネタバレBOX

「それ」というのは「人の死」いやむしろ「自分が死ぬということ」「死んだ後の自分はどうなるのか」的な。
つきまとう教室

つきまとう教室

深夜ガタンゴトン

王子小劇場(東京都)

2016/01/13 (水) ~ 2016/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/01/16 (土)

価格3,000円

好みのタイプな上に構造やらキャラクター設定やら何やらよくできて満足。

いつかエンドロールで(再演)【終演しました、ご来場ありがとうございました!】

いつかエンドロールで(再演)【終演しました、ご来場ありがとうございました!】

20歳の国

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/06/15 (水) ~ 2016/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/06/17 (金)

価格3,000円

観ているこちらが照れ臭くなるほどに真っ直ぐな男女5人の青春群像劇。
しかし考えてみると「文化祭大作戦」にしても「保健体育」にしても…いやむしろ20歳の国の作品全ての根幹を成すものを抽出するとこうなるのではないか?
登場人物の少なくとも1人には(←だいたい複数かと)共感したりかつての友人を重ね合わせたりできる人物造形が巧みにしてズルい(笑)。
また、時として劇中の時期が前後するが、観ていてそれに戸惑うことがない演出/演技なのもイイ。
なお、喩えれば初演版は地デジ化前の4:3画面のテレビドラマ、こちらはそれの劇場映画版、みたいな印象。
新宿ゴールデン街劇場とSPACE雑遊(しかも横長)の演技エリアの広さの違いからか?(笑)

脱兎の見上げる、

脱兎の見上げる、

荒川チョモランマ

高田馬場ラビネスト(東京都)

2016/02/25 (木) ~ 2016/02/29 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/02/25 (木)

価格3,000円

前作とは打って変わったホームコメディ。
長田主宰の御家族がベースとのことで、どこまでが事実でどこまでが虚構か推測しながら観るのも一興?(笑)
また、あー、この人はそんなイメージあるよねぇ♪…なキャスティングも見もの。
懐かしき単館レイトの(ブレイクするかどうか危うい若手女優主演の)青春もの映画っぽい幕切れも鮮やか。

車窓(まど)の外は星の海

車窓(まど)の外は星の海

風凛華斬

シアターシャイン(東京都)

2016/04/08 (金) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度

鑑賞日2016/04/10 (日)

価格2,000円

死者には天上に行くか希望する相手(生者!)と共に冥界をさまようかの選択権がある…という設定の物語。
主人公の死の真相をめぐるミステリー風味なども悪くないが、終盤で主人公が愛する兄と冥界をさまようために策略を巡らすのに至ってはもはやホラー。
いや、ホラーなのは良いのだが、共に冥界をさまよわせる生者が、自分を死に追いやった相手なら…あるいは少し譲って死に物狂いで愛した相手ならまだワカるが、よりによって肉親とはどういう神経か?
ここでそれまで積み上がってきたものがガラガラ音をたてて崩れるような、あるいは真面目な顔で語っていた相手がふざけた顔をして「な~んちゃって」と言ったような気がして一気に白けてしまった。詰めを誤ると作品は台無しになるんですねぇ。
某人気演劇集団を思わせる作風は好みだったのに残念至極。

いちばん星のその次の

いちばん星のその次の

waqu:iraz

cafe MURIWUI(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/04/09 (土)

価格2,800円

結婚を控えそれまで住んでいたペントハウスで過ごす最後の夜を彼女は親しい友人2人と過ごし…なおハナシ。
初演時はそのまま受け取ったのだが、今回は冒頭でふと「2人の友人は実在するのか?」という疑問が浮かび、非実在と仮定して観る。
すると、やはりその推論が成り立たない部分はいくつかあれど、結婚前に生じた不安を1人の女性が自問自答で解消してゆく過程に見えないこともなく…(我田引水的?(笑))
その場合2人の友人は「別人格」とまではいかず「トワイライトマジック(逢魔が時?)が生み出した幻想」が妥当であろう。
また、明かりがキャンドルだけなので、どことなく「儀式」的なイメージも伴い、2人が実在しないとすればなおさら(笑)。
あと、初演時にも思ったが、冒頭部と後半で2度出てくる台詞がイイんだなぁ。
「そこから何が見える?」からの問答は恐らく実際に見えるものであろうし、 後に続く部分は本当に艦橋か操舵室にいるように思えてくる…まさにこの会場へのあて書きだね。
さて、来年、三演はあるかな?

サイクルサークルクロニクル

サイクルサークルクロニクル

monophonic orchestra

APOCシアター(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/04/09 (土)

価格2,500円

端的に言えば「オトナ向けジュヴナイル」もしくは「時をかけ抜ける少女」、気が付くと時が過ぎている女子大生の物語…あ、じゃあむしろ「時をすべる少女」か(笑)。
その「滑る幅」が次第に大きくなることに梶尾真治の「クロノス・ジョウンターの伝説」を思い出したりも。
そうして、所謂マッドサイエンティスト系の人物(11歳ながら天才的で飛び級という設定も愉快)が解き明かした後がまた巧い。
主人公が薬によって「滑り始める」前の時点に戻るのだが、「滑った時間の記憶を取り戻している」とも「そこまでのすべてが夢だった」とも解釈できて胡蝶の夢系が好きな身として堪らん。
いやぁ、面白かった♪

西の風、むげんだい。

西の風、むげんだい。

オフィス櫻華

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/04/08 (金)

辺境の惑星で質素に暮らしている科学者のもとに「地球に帰りアンドロイド開発に力を貸して欲しい」とかつての同僚が訪れるが…な物語。
板張りの床やランプの灯を点す廃クレーンのアーム(?)などの美術も相俟ってレトロSF的な雰囲気は良い。
が、愛した相手が眠る惑星に残り死を選ぶ主人公…という結末は大いに不満。
そういう浪漫を解さないではないが、自らの能力をも埋もれさせて愛した人に殉ずるとは何と身勝手で情けないのだろう?
元同僚は力ずくでも地球に連れ帰れよ!と思ってしまう。
考えてみると、このナルシシズムは主人公の命と引き換えに多くの人が救われるという安直な結末(リメイク版の「N本C没」とか)とも通ずるもので好みではないんだなぁ。
一方、収穫は「演劇表現」について考えるヒントを得られたこと。
登場するキャラクターの1人が実は精巧なアンドロイドという設定で、登場した時にうんと控え目にロボマイムを取り入れた動きをして観客にはそれとなく伝えるのだが、その後の台詞に「(アンドロイドだとは)言われないとワカらない」という台詞が出てくるのだ。
劇中では人間そのもののようだが観客にはアンドロイドらしく見せるというある意味二律背反……これこそ演劇表現の面白さなのではないかしらん?
ちなみにそれを絶妙な匙加減で演じたのは楓朋美嬢でありました。

竜宮 RYUGU

竜宮 RYUGU

Dance Entertainment REACH

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/12/13 (火) ~ 2016/12/14 (水)公演終了

公演本体は観ていないが…
たまたま14日ソワレの終演後、劇場前に居合わせて呆れた。
終演後の面会で歩道一杯に広がり、公演とは全く関係のない一般の方々の通行を妨げて平気でいるとはどういう神経か?
見かねて「歩道の真ん中は空けてください」と声を上げたがすぐにまた広がり二度三度と声を上げる。
普通は制作担当がすべきことを全く無関係な私にさせてまだ直そうとしないとは言語道断。
そういう無神経さが他の団体への偏見につながりかねないなどと想像する知能すら持ち合わせないのか?
関係者の猛省を望む。

ミルウォーキー・カフェ

ミルウォーキー・カフェ

劇団SUBUTA!

ザ☆キッチンNAKANO(東京都)

2016/02/27 (土) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

総体的には満足度高し。次回公演(来年だろうな…)にも期待。
常連客3人が屯すカフェに銀行強盗未遂犯の1人が逃げ込んできて…な物語。
多少のユルさや甘さはあるものの基本に忠実でソツなくまとめたハートウォーミングコメディで好感が持てる。
また、途中何回か差し挟まれる回想シーンも、それがいつ頃のことかすぐに察することができるよう工夫されている上にそこまでで語られていない登場人物の側面/内面を描くなど巧み。
前説も最後に本編のイントロ的な部分が付いていて楽しいし、開演定刻に開演が5分押す旨の告知と謝罪があったのもヨロシイ。
がしかし、押す理由が「遅れているお客様が…」だったのが残念。
あと、予告した5分よりさらに(2~3分)押したので、そこでもう一度、更に押す旨の一言が欲しかったな。
とはいえ、総体的には満足度高し。次回公演(来年だろうな…)にも期待。

守里の双眸

守里の双眸

集団as if~

吉祥寺シアター(東京都)

2016/02/18 (木) ~ 2016/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★

中心部分/主題だけでも勝負できるのではないか?
神話的世界での人と化け物に関する話(ジブリ風味も少々?)から二大勢力拮抗図を経て復讐劇を含む古典的悲劇(沙翁などに通ずる?)に変貌して行く物語は隠喩に富んで深読み・誤読(大得意だ(爆))の余地が多々あり好み。
対立する相手が化け物に見えるというのは「鬼畜米英」のように「敵」はそんなに怖いんだぞ、と刷り込む風潮(?)(ひいては戦争への道)への警鐘?
また、対立を煽るのは“死の商人”かと思いきや復讐を目論む者であるとか、一度味を覚えるとやめられないモノとかも上手く組み込まれている感じ。
そんなこんなで155分(2月20日ソワレ実測)の上演時間も体感的には2時間チョイ程度。
がしかし、これ、もしかして中心部分/主題だけでも勝負できるのではないか?という気も。
もしも再演する機会があるならばアズイフとは不可分な(そしてσ(^-^)も楽しみの1つとしているところの)インプロやバラエティノリの口ゴム、熱々おでん(笑)などを一切排しシリアスに徹したバージョンを何ステージか挟んで欲しいなぁ。

ダーリン!ダーリン!

ダーリン!ダーリン!

劇団ズッキュン娘

渋谷MilkyWay(東京都)

2016/01/08 (金) ~ 2016/01/12 (火)公演終了

満足度★★★★

“藤吉チルドレン”、着実に育つ?
濃いめに戯画化された登場人物たちがその濃さゆえの笑いを交えながらドラマを織り成し、時として独特な振り付けで歌い踊るという藤吉作品ド真ん中。
初演時の配役を思い出しながら観ていたが、何人かの出演者が台詞回しにしてもデフォルメ気味の演技にしても(今回は出演していない)藤吉主宰が背後霊として憑いているかのようによく似ていて「あれ?どの役だったっけ」状態(笑)
なので着実に“藤吉チルドレン”が育っているなぁと思いつつ、変なクセがついたらどうすンだよ?な危惧も…(爆)(ほぼ冗談)
ま、もちろん普通の演技もできるのでしょう。
初演時にも思ったが本作の真の主人公は舞台上に登場しない足立君なのではないか?
関係者の証言のみで対象人物を浮き上がらせるドキュメンタリーの如く、彼をめぐる人物たちの騒動で彼を想像させ、さらに彼の成長まで描くとは知能犯。

12人の怒れる陪審員

12人の怒れる陪審員

えにし

駅前劇場(東京都)

2015/12/26 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

若干の不満はあるも総じて満足
R.ローズの「12人の怒れる男」を男女混成に翻案したものはいくつか観てきたが、女性の人数が男性を上回るのは初めてで、言葉遣いに引っ掛かる部分はあるも、「あの役も女性にしたんだ!」な意外性(と演技)が台詞のそんな不備を補って余りある感じ。
また、従来の四角く並べたテーブルや大机ではなく円卓にしてそれを盆に乗せた装置案も◎。
が、現場見取り図を掲示しないのは初見の観客に対して不親切では?
せっかく三方囲み客席にとどめたのだから壁に貼ればいいのに。そこがちょっと惜しい。
あと、受付開始と開場が同時なのに受付担当スタッフが1人だけで客入れに手間取り開演が10分以上遅れたのが残念。

テノヒラサイズの人生大車輪'15

テノヒラサイズの人生大車輪'15

テノヒラサイズ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/12/22 (火) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

「アレ」の使い方だけでも一見の価値アリ
気がつくと見知らぬ人々と共に一室に閉じ込められていて、というサスペンスでは時々ある状況から始まる物語…ではあるがそこは関西の作品、単なるサスペンスなワケがない(笑)。(←偏見込み)
じっくり時間をかけてはった伏線を終盤で一気に回収するカタルシスはドミノ倒しの快感に通ずる?
また、シンプルな“アレ”の組合せで様々なもの(まさかあんなものまで!)を表現するのも一見の価値アリ。(劇団四季「ジーザス・クライスト・スーパースター」ジャポネスク・バージョンの“大八車”風の装置(?)を連想)
愉しかったァ♪♪♪

イゼン、私はアンドロイドでした。

イゼン、私はアンドロイドでした。

劇団平成商品

シアター風姿花伝(東京都)

2015/11/20 (金) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

満足度★★★

一長一短的な?
人間とアンドロイドが共存している未来、書店員が購入した女性アンドロイドは中古をリペアしたものだったが「ある欠陥」があり…な物語。
端的に言えば「闇鍋あるいはお化け屋敷的手法で描くダークなピノキオ」。
盛り込み過ぎで雑然としていたり唐突な部分も少なからずあるが、それらを束ねてねじ伏せるようなラストシーンのセンスの良さたるや…。
アンドロイドを演ずる各役者の「らしさ」の表現も◎。
アンドロイドを何かの隠喩として深読み・誤読をするのもまた一興。
劇中では語られず匂わせる台詞がいくつかある程度(よって前述のように唐突に感じられる部分も多い)だが、前日譚・背景がいろいろあったであろう各エピソードを独立させた中編連作にしても面白いのではないか?

とりわける人たち

とりわける人たち

演劇チーム 渋谷ハチ公前

小劇場B1(東京都)

2015/12/25 (金) ~ 2015/12/29 (火)公演終了

満足度★★★★

渋谷ハチ公前としては異色作?
高校時代の野球部仲間の独身男5人がシェアしているマンションにメンバーの1人の部下である若い女性も入居することになり男たちは色めきたつが…な物語。
今まで観た渋谷ハチ公前の作品は硬派あるいは硬質な印象だったが本作は異色作?
序盤からコミカルで、それでいてどことなくペーソスが漂うのは「男はつらいよ」シリーズに通ずる感覚?
そして人は第一印象と異なる場合がある、なんて挿話を経て複数の人物が心の疵から解放される結末へ…お約束的ではあるけれど、こういうのもイイなぁ。
なお、同居している男たちに「おそ松さん」も連想(笑)

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