SANTA!
TEAM空想笑年
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/12/16 (土) ~ 2017/12/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/22 (金) 13:00
価格5,500円
22日にマチソワでダブルキャスト両チームを観劇
13:00 🎀チーム
ファンタジックのちムネアツで最後は泣かせる。これまた新境地なんでないかい? それでいてクオリティ高めだしアフターイベントのサイコロトークのアイデアや進行も巧い……お見事!
18:00 🔔チーム
結末を知った上で観ると中盤の伏線を張る場面で泣けるし、しかもラストで印象的な2つのことをその近辺で一度言っていることにも気付いて巧妙な脚本だな、と。
中心となるサンタ関連の部分は往年のキャラメルボックスを想起させるが、演出/表現スタイルが異なるので既視感の正体に気付くまで時間を要した。しかもあちらがまず演らないであろうアイドルパートが組み合わされているからなおさら。
なお、劇中のライブ場面でギター/歌が録音で弾いている/歌っているふりをしているが、途中で本人が動作をやめることで録音であることを明かすという小劇場シンクロニシティあり。
ケレン・ヘラー
くによし組
王子小劇場(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/31 (木) 14:00
価格2,800円
定刻にいきなり客電が落ちて「おかしいな……」と言いながら懐中電灯を持った人物が登場するというトリッキーな始まり方をして以降、ゆるふわ気味に進行するも次第に芝居の内外の枠が崩壊して迷宮に踏み込んだような感覚になり、哲学っぽくなったりコワくなったりビターだったりといろいろな面を見せるのが独特。
Last Night In The City
シンクロ少女
ザ・スズナリ(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/06/02 (土) 14:30
座席H列5番
価格3,800円
以前の「未亡人の一年」と同様に異なる時期の互いに関連するエピソードを併行して見せる構造だが1つ「層(時期)」が増えた分、より深みが増した感じ。
その3つの「場(時期)」の前後関係など考えているうちに引き込まれ、それらが組みあがり新たな事実を明かされることで人生のほろ苦さを味わい、最後の歌の訳詞を見て「あぁなるほど」と納得。
確かに噂にたがわず体感時間は短かかった。
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しあわせ学級崩壊
ART THEATER 上野小劇場(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2018/05/31 (木) 19:30
価格2,700円
開演間もないタイミングでの台詞から「ある特別な日」を中心に据えたパフォーマンスだと察する仕組み。
そうして、前回はアクセントとしていたマイクパフォーマンスをほぼ全編に使いリズムにのせて繰り出される台詞によって躍動感を生み出しておき、「その時」を迎えて静寂に包まれるのが鎮魂の意を表して見事。
その前のある人物の行動も、その後を知っている身としては「止めろぉ!」なのがやるせない。
また、その事後、すべてを受入れて再起する(再起動する?)ラストもイイ。
とはいえ読み取りきれない部分も少なからずあったのが残念……。
Q学
田上パル
アトリエ春風舎(東京都)
2018/05/25 (金) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/06/01 (金) 19:30
価格2,800円
表現選択科目に演劇を選んだ8人の女子高生(と非常勤講師ら)の物語。
もうベタなほどの学園青春ものの王道(どころか凝縮版?)で「女性版20歳の国」か「演劇版ROOKIES 」か、みたいな?(笑)
劇中の「メロスの発表」のアイデアも愉しくて満足満足ぅ♪
しかし当世女子高生ってあんななの?指導にあたる方々の苦労がしのばれます。(笑)
Y FUTAMATA vol.2
ロ字ック
小劇場B1(東京都)
2018/05/09 (水) ~ 2018/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2016/05/10 (火) 14:00
価格3,300円
もしも上演順を知らずに観ても各編アタマの1分でどの作家のものかワカるほどに個性丸出しの3編、□字ックによる「30 minutes made」みたいな。(笑)
「ぼんやりした話/セプテンバー(鳥山フキ)」、ワワフラミンゴでお馴染みのすっトボけたあるいはシュールな会話が炸裂。初見だと戸惑いもありそう。(笑)
「Re:(堀川炎)」、冒頭のシアターゲーム的なパートからもう世田谷シルクっぽく、その後の同じ状況で最初はビター、2度目はハッピーなスキット集もいかにも。
「カラオケの夜(須貝英)」、変化球2つの後はど真ん中の直球?(笑) 離婚前の夫婦のカラオケボックスでのひととき。あれ、ちょっと古傷が……(爆)
なお、カラオケボックスに男女がいて、延長するかどうかの確認が入る、という状況、この前夜に目と鼻の先のザ・スズナリでも目にしており……(驚)
あたしのあしたの向こう側
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/04 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/30 (水) 19:30
価格3,800円
ある街の交番に現れた瓜二つの女性、が、同じ顔の女性は増えてゆき……な物語。
初演時にも思ったが、全編ほとんどがポジティブシンキング万歳(笑)な流れで前向きなのが何ともステキ。
その一方で本作を含めここ半年ほどで戦争関連に警鐘を鳴らしている作品の再演を何本か観たが、ことごとく現実がそれに近づいていて初演時よりも生々しく感じるとはホントに変な世の中。言霊か???
また、「全く同じ顔の女性」を別々の女優が演じており、この少し前に観たフロトポ×ヒノカサ「纏者の皿」と「登場人物の見かけと中身(?)が異なる場合」の演劇的表現が対照的なのも面白かった。
纏者の皿
フロアトポロジー×ヒノカサの虜
ギャラリーLE DECO(東京都)
2018/05/22 (火) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/05/27 (日) 13:00
価格5,500円
それを食べればその人になれるという夭逝したアイドル/女優・杏仁京子の肉にまつわる中編・短編各2本、千穐楽の赤・白通し上演(休憩込み3時間弱)を観劇。
基本設定があまりにもブッ跳んでいるために(笑)具体的なイメージが定まらずあれこれ想像(妄想?)を強いられる上に脳を損傷した患者に身体を失った患者の脳を移植した時のアイデンティティ問題、人魚伝説、ルパンvsクローンなどがアタマの中を駆け巡り、さらに時制が前後するので脳内で時系列的に並べ直したりでアタマの大運動会、みたいな?(笑)
こんな風にあれこれ考えながら観るのもまた楽しい。
最後を飾る短編・白は「愛する人を蘇らせたい」という切ないオンナゴコロがフィーチャーされてイイね、と思ったが、考えてみればそれ、ホラーやモンスター物の定番だったという。(笑)
なお、5月に上演された芝居のうち観た範囲内の2本にアイドルグループの解散ライブ場面が入るという小劇場シンクロニシティあり。
(以下、ネタ集(爆))
【笑ゥせぇるすまんver.】
喪黒福造「貴方、あれほど心臓だけは残しておきなさいと申し上げたのに食べちゃいましたね。それほど好きなら今後は杏仁京子として生きなさい、ドーーーン!」
【「ルパン三世 ルパンVS複製人間」的考察】
オリジナルの杏仁京子の心臓を食べた新・杏仁京子、の心臓を食べた3人目の杏仁京子、の心臓を食べた4人目……と続けているうちに次第に劣化したりしないだろうか?(笑)
【養殖杏仁京子】
なんならチンパンジーとかに心臓を喰わせて作った「養殖杏仁京子」とかも出てくるのではないか?(爆)
翼の卵
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2018/05/29 (火) ~ 2018/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/29 (火) 19:00
価格2,800円
桟敷童子お得意の弱者庶民伝にしてある共同体の崩壊劇、そして「純和風悲劇」。
先日観たオフィスパラノイア「幕末異聞 明治悪党奇譚」、昨年観た野生児童「純惑ノ詩」とも歌舞伎を元ネタとするアレンジ物ながらシェイクスピア的な部分とギリシア悲劇的な部分があり、悲劇のルーツはやはりあのあたり?と思ったのに反して本作はそういったものが感じられず、極めて日本的ではないか(後から改めて考えるとギリシア悲劇に通ずるものはあったがさほど強くない)、強いて言えば伝統芸能的な部分もありつつ、自らの弱さに負けた人物によってもたらされる悲劇というのは独特ではないか?と思ったのだった。
そういえばシェイクスピアにしてもギリシア悲劇にしても「運命に操られるように」という要素が色濃いのではないか? それに対して本作はその要素よりも特定の人物によるものが大きいのではないかと。
そして悲劇でありながら終わってみると思ったほど重さが残らないのは元凶である人物が本当にダメ人間で、自分はあそこまでは堕ちないという安心感のようなものがあるからではあるまいか?
そんなこんなでクライマックスの装置の仕掛けも含めて桟敷童子の世界を堪能。
ところで「財布のエピソード」が半端で浮いてはいまいか?そこだけちょっと引っかかった。
ヒュプノス
Oi-SCALE
明石スタジオ(東京都)
2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/26 (土) 16:30
価格5,000円
5月26日に2プログラム共通券でB→Aの順で観劇。
氷河期が訪れ睡眠時間が長くなりやがて死ぬと言う奇病が蔓延した未来、患者たちを収容する施設での物語。
オイスケラボなるWS的公演ながら詩的で澄んだ感覚は従来どおりで林灰二的世界はゆるがず。
Aプリグラムの切なく優しいラストは漱石の「夢十夜」に通ずる気もして、観る順が結果的に正解だったか?と思ったり。
また、観終えてから全体を振り返って長野まゆみ作品も連想。
あと、舞台を覆う黒い布を使っての出ハケが妙案。
となりのところ
空晴
ザ・スズナリ(東京都)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/25 (金) 19:30
座席B列9番
誰かワカらない人物を勘違いしたりすることで笑いを生み出すお馴染みのパターンは古典落語の滑稽噺、その後の展開は同じく古典落語の人情噺を思わせるが、今回はそれにほろ苦さも加わり風格のようなものも備わってきたか?
あと、(関西居住経験がない身から見て)いかにも関西っぽい会話はリズムがあっていつもながら楽しい。
ニジイロ ニンゲン カガク
劇団ミックスドッグス
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2018/05/24 (木) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/24 (木) 20:00
他者のオーラを見ることができる男を主人公に、組織とそこに所属する個人との関係=組織全体のカラーと個人の特質・個性を二つの例を通して考えさせる、的な。
奇しくもテーマに昨今の時事問題と通ずる部分があって、先見の明か?などと思ったりもして。
また、劇中の演出家がいかにもいそうな「困ったヤツ」で大笑い。
劇中の社長にしても演出家にしても、いわゆるカリスマ的な部分があり、「カリスマ批判」的な側面もあような気も=真のカリスマはいるかいないかの逸材なのに、半端に祀り上げられたり自らを過信したりですべてを自分の色に染めようとする「似非カリスマ」が多すぎる?
いわゆる「企業のカラー」や「オーラ」を「色」としてくくってストーリーの軸としたアイデアがイイ。
殉情わりだす演算子
電動夏子安置システム
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/05/23 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/24 (木) 15:00
座席C列5番
価格3,600円
ワケありの面々が予期せぬトラブルにより山中の館に立ち寄り……というサスペンスコメディっぽい状況から始まり中心となる部分は「カードによる縛り」と電夏お馴染みのパターンで大いに笑わせてくれるが、そうして描かれるのは人間の欲とか業とかでラストには一抹のホラー臭も。うん、ベテランの味あるいは老舗の味だね。
害虫
劇団普通
ギャラリーLE DECO(東京都)
2018/05/22 (火) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/22 (火) 19:30
価格2,300円
関係が複雑な5人の兄弟姉妹(と母)の会話劇、大半を占める場面は自宅(のLDKのテーブル?)での会話でその内容も一部不可解な部分はあれ基本的には普通なのに現実味が乏しく夢の中のように不確かに感じられてしまうのはこの会場の白っぽくてがらんとした雰囲気と1灯固定の明かりのせいか? 終盤の別の「場」での会話がよりそれを強調する感じ。
その終盤の別の場との対比に加えて、つい先日Gallery&Space しあんで観たあさがお企画「言葉を纏ふ 纏の二 太宰治「きりぎりす」」の固定5灯ながら組合せによる雄弁な明かりとの対比もあり、印象が深くなったかも。
さらに1灯というのが電柱の下での不条理系を想起させたのではないか?
本作を例えば東中野のRAFTで上演したら声は響かないし、会場の内装もしっとり落ち着いた感じなので、受ける印象がかなり違うのではないか?なんてことも考えた。
ワールドエンド
劇団やぶさか
WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/19 (土) 15:00
タイトルの通り「一つの世界が終わる時……」なおハナシで、やぶさか作品としては珍しくビターな終わり方。
がしかし全体のトーンや表現は従来通りで喩えれば「糖衣錠の漢方薬」?(笑)
最初はその状況設定からアレックス・プロヤス監督の「ノウイング」(2009年)をイメージしていたが、形式からすると半世紀くらい前の石森(当時)章太郎のマンガを思い出した。
また、「こんな未来にもなりかねませんよ」という警鐘かと深読みしたりも。
休憩を挟んでの短編は次回(冬)公演の元ネタダイジェスト。こちらは明るく愉しい「従来通り」のノリで、本編のビターさを一掃?(笑) ←Straw&Berryの「おまけ演劇」的な犯行だね。
消す
小松台東
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/20 (日) 14:00
価格3,200円
終盤で各人の不満(?)が一気に噴出した時の居心地の悪さたるや!
口々に「自分のせいじゃないもんね」と言い逃れをする人物たちにかつて自分が不都合な状況に直面した時の記憶を呼び起こされて「七人の侍」の菊千代の如く「これは、オレだぁ!」だったもんなぁ。
映画「ポセイドン・アドベンチャー」にアーネスト・ボーグナイン演ずる刑事に「アンタを見ていると腹が立つのは何故だろう」と言われたジーン・ハックマン演ずる牧師が「自分を見ているようだからじゃないか、誰しも自分を見るのは嫌なものさ」と返す場面があったが、それとも通ずるのではないか?
そうして、そんな風に責任を逃れようとするのはいかにも日本的な気もして、ある意味本作は笑いのない「12人の優しい日本人」かとも思ったり。
またその言い逃れ合戦の直前の舞台上の構図がイイ。8人がほぼ等間隔に位置して背中を向けて顔だけ振り向いたり顔を背けたり椅子に寝そべって不貞腐れたりと、それぞれ逃げたい気持ちを体現していて、それはまるでダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の如し。
真夏の夜の夢
ヨハクノート
王子小劇場(東京都)
2018/05/17 (木) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/05/14 (月) 14:00
価格2,500円
基調はオーソドックスで古典の格調高さ(?)や台詞の美しさなどを残しつつ絶妙の配分で現代的なモノを入れることで翻案したワケではないのにちゃんとイマのものになっているのがアッパレ!(※)
補足すれば白い布と紐によるシンプルな舞台美術は格調高さ、特に衣装らしくない現代の普段着っぽい衣装はイマな感じをだすのに一役かっていたかも。
アテネの4人が森で鉢合せして口論になった時のアレは愉しいし、人気シリーズ映画のあのキャラネタはあるし、終盤の劇中劇場面の演出も妙案だし、妖精の表現や原作の人物の省略も巧いし満足満足♪
しかしなんでここを今まで誰も勧めてくれなかったんだろう?いや、自分の情報収集力不足を嘆くべきか……。
※ レティクル座の「童貞キューピッド」(2014年1月)が現代語訳/超訳ながら実は原典に忠実だったのと対照的(ちなみに童貞キューピッドも個人的には高評価)
はりこみ
殿様ランチ
駅前劇場(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/05/16 (水) 19:30
価格3,500円
とあるマンションの1室でその向かいに住む人物宅を張り込む刑事たちと対象である人物たちが織り成す物語。
派手さはないがリアリティのある(もちろんホンモノは知らないのでドラマや映画を通じて抱いたイメージ)人物たちをじっくり見せる味わいはNHKの警察ドラマのよう……でありながら、そこに笑いもまぶした秀作。
それぞれに人間臭い刑事たちの人物造形がいかにもで、一部については高卒のたたき上げで何度か痛い目に遭っているんじゃないかとかキャリア組だが現場のこともよく理解して信頼も篤いのではとかその背景も見えるようだった。
また、冒頭場面と最終場にとある映画へのリスペクトを感じ、序盤のある部分には公開中の某映画も連想。
さらにこのテの話にありがちな部分、世相を反映した部分かなどがあったり、終盤で一言だけで状況を観客に読ませる台詞があったりするのはさすが。
なお、本作が気に入った方にはジョン・バダム監督の「張り込み」(1987年)もオススメ。
『gokko』
BELGANAL
渋谷 宮益坂十間スタジオ(Aスタジオ)(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/22 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2018/05/19 (土) 19:00
価格3,000円
同じ養護施設出身の3人と1人が再会したことから始まる「愛はガラス細工」的な一途な想いが引き起こした哀しい物語。まっすぐ過ぎる正義は必ずしも真の正義ではなかったりするように、一途な想いであろうと少しでも踏み外せばそれは暴走に近いものになってしまうのかもなぁ……おや、これって、江戸時代の心中ものや怪談などに通ずるのではないか?
そうして進む物語、カーテンコールがないことを事前に知らなかったらよりビターに感じたかも?
で、一瞬の場転と言うか時と場所が変わったことを一瞬で観客に悟らせるアイデアと映像の使い方もイイ。
「言葉を纏ふ」
あさがお企画
ギャラリーしあん(東京都)
2018/05/18 (金) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
鑑賞日2018/05/18 (金) 19:00
価格2,500円
2年ぶり2度目のオフィス再生・高木さん演出によるあべあゆみ一人芝居。
前回(「燈籠」)に引き続き今回も太宰治作品で画家に嫁いだ女性の独白。
考え方にしても言葉遣い(美しい!)にしてもイマドキの24歳よりもずっとオトナで隔世の感ひとしお。(昨今の言葉遣いを否定する意図はありません:念のため)
そして上手3灯下手2灯(うち1つの行灯風のもは常に点灯)の組合せによる明かりも雄弁。さらに終盤のあのギミック! 面白かった♪