「Dの再審」 公演情報 かはづ書屋「「Dの再審」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/09/04 (火) 19:30

    価格3,000円

    明智小五郎の探偵業50周年記念イベントで初手柄であるD坂の殺人の模擬裁判を行うことになったが、ある人物の思惑からリハーサルは台本通りに進まず……な物語。
    模擬裁判ではありながら新たな証拠なども出て過去の結末と異なる結論(=事件の真相)に向かうという法廷ミステリー(「私は真実が知りたいんです!」系?(笑))の醍醐味を満喫。
    役者陣の各人物表現・なりきり具合も巧みで、初演も観ていたが大いに愉しむ。
    さらに、少し前に観た映画「検察側の罪人」と重なる部分・裏返しな部分を見出したり、十七戦地のある作品と構造的に双子……まではいかずとも親子のように似通っていると気付いたり、アレとソレはセオリーに則っているなと思ったり、本筋以外の部分も勝手に楽しんでしまったり。

    ネタバレBOX

    過去の事件を検証するうちに「真相」に辿り着くこと、その検証メンバーの中に事件の当事者が(そのことを隠して)加わっていること、は十七戦地「獣のための倫理学」(2013年)と共通。

    専門用語が出てきて、その意味などを観客に伝えるために劇中に専門外の人物を配し、その人物に説明することで「説明台詞」を避けること、会議など議論が中心で劇中人物があまり動かない芝居で「再現してみましょう」などとして人物を動かすことなど、セオリーに沿っているなぁ、と。

    ※ 「検察側の罪人」との関連はあちらのネタバレになってしまうおそれがあるのでここにも書けず。

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    2018/09/07 09:35

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