じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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オフィス上の空プロデュース・トルツメの蜃気楼

オフィス上の空プロデュース・トルツメの蜃気楼

オフィス上の空

ザ・ポケット(東京都)

2019/06/19 (水) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/20 (木) 19:00

座席H列2番

2016年秋の初演は校閲プロダクションのオフィスに会社見学に来ているような「0メートル演劇」ぶりだったが、そこから「劇場版」に変貌。
上演時間も15分ほど長くなり、おそらくユリとアヤの関係が主な加筆部分であろう、初演時は校閲プロダクション部分の印象が強かったが今回はアイドルパートの印象も濃厚に。
そのアイドルパート、終盤で音楽プロデューサーが説く現実の厳しさにいたく共感、と言うか、アイドル志望のコの主張が(設定年齢にしては)夢のまま過ぎてイタい。しかし実際にアイドルを夢見る側にいそうなのがリアル。
そして校閲プロダクションパートもそれぞれ異なる個性の人物がいかにもいそうで引き込まれる。
初演の現場に居合わせているような感覚の刷り込みによるものもあろうが松澤くれは作品で人物や事象への共感度は本作が1、2を争うかも?
なお「春名風花asアヤ」バージョンを夢想したのはσ(^-^) だけではあるまい。

「遮光器土偶デス・エクソダス VS夜明けの令和」

「遮光器土偶デス・エクソダス VS夜明けの令和」

駄目なたすいち

Geki地下Liberty(東京都)

2019/06/19 (水) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2016/06/20 (月) 14:00

価格3,500円

事情により第1回公演(2014年)は見逃してしまったので2016年の「ギロチン伯爵……」に続いて2度目の駄目たす。
ダイナミックでブッ跳んだ感覚がいかにもで、たすいちが普段カッコつけて、もとい気取って、もとい気を使って(爆)はめている タガ を外している感じ。
あるいは世間体を気にしてかけているリミッターを解除したような?(更爆)
そして脚本の執筆経緯はワカらないが、改元から「夜明けの令和」を思いつき、ペアにするのに「遮光器土偶……」の「あの設定」を思い付いたのならスゴい発想力だな。いや、ゼロの時点からならもっとスゴいか?(笑)
で、縄文だの弥生だのという時代の名称は後から付けられたもの、と知っているだけに敢えてそれをブチ壊して当時の人々も意識していた、とする強引さのもニヤリ。

なお、観ていてツイッターで見たアレはこのことか、と合点がゆくことしばしば。

なんてったって

なんてったって

青春事情

OFF OFFシアター(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/06 (木) 19:30

価格3,000円

加齢によるあれこれから「いつまでアイドルを演っていられるか?」に悩まされていた芸歴20年の男性3人組アイドルグループ、ある日、リーダーのゴシップが発覚し……な物語。
前半は加齢ネタなどで笑わせ後半は解散をめぐっての人情系に転ずるという「一粒で二度オイしい」構成が良いし、会話もウィットに富んで巧みというなかなかの傑作。
ところで男性マネージャーのツッ込み、東京03の飯塚さんっぽくなかったか?(笑)
なお、「いつまで演っていられるか?」とか解散とかのあたり、もしかして劇団活動に関して思っていることなのでは?という深読みも……。

朗読劇

朗読劇

room42

RAFT(東京都)

2019/06/20 (木) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/21 (金) 15:00

価格2,700円

前半はいかにも國吉作品らしいすっトボけた雰囲気で笑えるが、後半で「その真相」を明かすと一転、近い将来、本当にそういうこともありそうでドキリ。
そして真相を知ると前半のあれやこれやの意味がまた違って受け取れるというか、単なる笑いを生み出すためのボケではなく、ちゃんとした理由に基づいたものであることが判明するのも巧み。
第一回公演とはかなり味わいの異なる作品であり、第三回公演はどんな作品になるか、早くも期待♪

THE NUMBER

THE NUMBER

演劇企画集団THE・ガジラ

ワーサルシアター(東京都)

2019/06/18 (火) ~ 2019/06/23 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/18 (火) 19:00

価格3,500円

いかにも社会主義国のSFにしていくつかの作品を連想。
ヴァンゲリスのあの曲を知っていたのもプラスに作用した。
(詳報はネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

開場時から目隠しに手錠の女性が舞台上にいて、開演すると彼女の手記がクローズアップされるので「ドグラ・マグラか?」と。
そうして始まる本編は管理された未来社会が舞台なのでジョージ・オーウェルの「1984」(概要しか知らないが)を連想。さらに比喩的にもそうでなくても薄暗い雰囲気の未来図に「ブレードランナー」も想起。
そうして後半で彼らは「壁の中」で生活しており、外には「劣等遺伝子をもった人々」がいることが明かされ「進撃の巨人」も連想……と言うより、城壁都市(ブルグ)で生活している上流階級(ブルジョア)のことか?と推察。
そんな風に勝手にあれこれと結び付けるのが面白く、カタくて理屈っぽい台詞が多い140分ではあったが、何とか堪えることができた。(←言い方!)

また、冒頭で小さくヴァンゲリスらしき曲(パターンが「アルファ」に似ている)が流れる中、「無慈悲」に関する台詞があり、終盤ではヴァンゲリスの「アルファ」が流れ、無慈悲に関する台詞が再び語られるという対の構造もいかにも。

あと、壁のハーフミラーや床のガラスを使った照明効果も良かった。(と言うか、ここは照明も毎回見事)
トリコロールスター

トリコロールスター

X-QUEST

王子小劇場(東京都)

2019/06/15 (土) ~ 2019/06/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/06/19 (水) 19:30

価格4,000円

【白】なにもない空間の男
劇作家を主人公に据えた、彼が創った物語と彼自身の物語。
メタ構造的な部分もあるがむしろM.C.エッシャーの「メタモルフォーゼ」のように少しずつ変容していきいつの間にか始まりのあたりとはかなり違ったものになっている、みたいなところが好み。

タイトルがピーター・ブルックの著作に因んでいるように、演劇論的な部分もあり、もちろん(というよりは「何故か?」の方が的確か?(笑))アクションもあり、言葉遊びもありではあるが、X-QUESTの新境地と言えよう。
新境地と言えば従来は華麗・キレイだった衣装を内容に合わせて白いシャツ・黒いパンツとシンプルにしたのも新たなパターン。
こういうのもイイなぁ♪

ところでシアターゲームの場面、ガチ?(終えた後の言葉から推察)

カウントダウン

カウントダウン

coconkukanunity

吉祥寺シアター(東京都)

2019/06/07 (金) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/06/07 (金) 14:00

座席H列14番

価格4,000円

ある児童書に巡りあった女性教師に持ち主の老人はその作者のことを語り始め……とはいえ、中心となるのは児童書の中の物語という三層構造。
その中心部分、望みを叶えるために「迷いの森(だっけ?)」を通り抜けようとする少年たちと彼らの邪魔をする三人組……という冒険もの児童文学の王道的な物語は懐かしく、劇団四季のこどもミュージカルに通ずるような雰囲気も。(ピーター・パンや青い鳥も連想)
また、悪役トリオがドロンジョ一味のように憎めないキャラなのも好み。
あと、マイム表現も良かった。

ネタバレBOX

ピーター・パンと言えば、本作にも「大人になりたくない」というモチーフが出てくるが、終盤でその理由を質し、「どんな大人になるか」が大切だと説くのに感服。
らぶゆ

らぶゆ

KAKUTA

本多劇場(東京都)

2019/06/02 (日) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/06/05 (水) 19:00

座席H列1番

服役中に知り合った仲間たちが服役中の縁から地方の廃屋を手入れして共同生活を始めるが……な物語。
こういう設定だと得てして前科があることが知られてしまい共同体の崩壊に、となりがちで、実際第一幕の最後にそれを予期させるが……(以下ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

第二幕の序盤でそこは無事にクリアされて胸を撫で下ろす。
そうして村での暮らしも定着してほろ苦さもありつつ優しく柔らかい印象で進むのはKAKUTAらしい感覚。
そうして迎えたクライマックス、「あぁ、そういうことか、そう言えばいつ頃のどこでの物語か、明かさなかったもんなぁ」と納得。
ホント、揺さぶられたし刺さったわ。
疫病流行記

疫病流行記

吉野翼企画

北千住BUoY(東京都)

2019/06/13 (木) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/14 (金) 15:00

価格3,800円

開場時点から半裸の男優や半透明の樹脂製の袋を被ったり被っていなかったりな女優たちが時折劇中のキャバレーの呼び込みをしており「昭和のアングラ」感満載。
そうして始まった本編も流行っている疫病とキャバレーが戦時中は何に使われていたか、などを語り、何回か歌も入る(1名のミュージシャンが生で伴奏に加わる)というアングラ中のアングラのような内容で、そもそもこの会場が一種の廃墟でもあることから昭和にタイムスリップしたような2時間余を堪能。
なお、石井舞さんが冒頭でナグリを使っていたことにニヤリ。(ワカるヤツだけワカればイイ(笑))

夜のジオラマ

夜のジオラマ

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/15 (土) 18:00

価格3,800円

初演(2007年)、再演(2010年)とも観ており通算3度目だが、過去2回は時間SFものな部分の印象が強かったのに対して今回は親子に関する部分が心に響き、我ながら過去2回は何を観ていたんだ?と思ったり……これ、加齢によるものか、演出によるものか?(その両方かもなぁ)
こんな風に主題さえ違って見えるのが再演ものの面白さかな?

2.8次元

2.8次元

ラッパ屋

紀伊國屋ホール(東京都)

2019/06/09 (日) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/06/13 (木) 19:00

座席S列11番

以前と較べて集客に苦労している老舗劇団・雑草座に2.5次元ミュージカルの話が舞い込み……な「創り上げ系」バックステージコメディ。世代ギャップネタや小劇場ネタで笑わせながら鈴木主宰/ラッパ屋の演技論・演劇論が見え隠れするなど35周年の団体の実力がおのずと顕れたといったところ。

ネタバレBOX

個人的なツボは「友の会」入会特典の本末転倒なアレ。(笑)
実名で出てきたのはわらび座、平田オリザ、劇団☆新感線以外にあったかしら?
江戸川区立第3中学校避難所

江戸川区立第3中学校避難所

リブレセン 劇団離風霊船

ザ・スズナリ(東京都)

2019/06/12 (水) ~ 2019/06/17 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/12 (水) 19:30

座席H列5番

価格3,500円

タイトルの通り東京23区が全滅するという未曽有の災害に襲われた後の避難所の人間模様。
あれこれ盛り込んでとっちらかった感は免れ得ないし、ツッ込みどころも少なからずある(匕首の件とか)が、後半で出てくる時事ネタに「あ、それか!」と得心。
そしてそこからの結末はまさかの……(自粛)……であり、以前は時々やっていたが最近はあまりなかった「アレ」で締めくくるという。そのあたりが「やっぱり離風霊船」だった。
なお、ネタがネタだけに再演はなさそうなので気になった方は観逃さないように。

ネタバレBOX

「23区が全滅」という台詞があり、そんな状況でもオリンピックを開催しようとするか?という気もするが、あの総理にあの都知事ならやりかねないかも。

匕首が刃が引っ込む玩具だったことに関して前後を通じて理由が示されず唐突で、単にあの結果のためだけにそうした憾みがある。

「さらにあいつが来る」な台詞から黙示録的なものを予想していたらまさかのアレとは。
ま、確かに映画が公開中だし、離風霊船の代表作の1つの主役でもあるけれど、「そう来るか!」だったさ。
もしかして次回作はその再演?(笑)
山猫 / 辺獄の葡萄

山猫 / 辺獄の葡萄

牡丹茶房

新宿眼科画廊(東京都)

2019/06/08 (土) ~ 2019/06/18 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/11 (火) 14:00

価格2,000円

【辺獄の葡萄】
「山猫」から時を経た同じ山中、女系集落があるとの情報を得て取材に訪れたライターが見たのは「もう一つの地獄」……。
「山猫」とは舞台となる土地が同じだけでなく、(自粛:ネタバレBOXへ)な関連もあるし、設定その他が対照的でもあり対をなすシカケなので両編とも観ると相乗効果で面白さ倍増(個人差はあります(爆))、みたいな。

ネタバレBOX

「山猫」から40~50年後(推定)、「あの野生児」サチが長(おさ)となって治める集落は女性が主導権を握り、男性は1人だけという「山猫」の世界を逆転させたような共同体。
がしかし、「裏の裏は表」のようにはいかず「地獄の裏返しはやはり地獄」。
それは例えば高校などの運動部で虐げられた下級生が上級生になった時に腹いせをするような、あるいは「猿の惑星」のような(男性=人間、女性=猿)アンバランスゾーン。
「報復の応酬ではろくな未来はおとずれない」という教訓か?(得意の深読み(爆))
そしてそれは両編を観なければ気付かないことであろうし、観る順が逆だとまた違った印象になるかも?

ところであの「塚」は山崩れの難を逃れたのかな?
いざ、生徒総会

いざ、生徒総会

filamentz

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/06/11 (火) ~ 2019/06/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/06/11 (火) 19:30

価格3,800円

「国府台高校サーガ」最新作は第1話から第4話で四方の壁を作り、第5話でそこに屋根を乗せる、的構造の連作短篇形式。
その4話の内容も多彩で、そこにナイゲンや旗合戦/卒業式にいたキャラと通ずる部分のある人物も登場し、その意味で「国府台高校スターシステム」とも言えよう。
一方、監査はナイゲンとキャラは異なるものの、監査という役職と自分の心情の板挟みに悩むあたりが共通?
そうして迎えた第5話の前半は、近い将来国政レベルで起こるのでは?と肝が冷えたわ。

なお、シアター・ミラクルの一般的な使い方で言えば客席側・上手側・舞台側を客席とした三方囲み、「女優系」の方には普段の客席側ブロックの奥(角)をオススメ。

ネタバレBOX

第5話で開票結果からの決定に待ったをかけた監査に対する会長の仕打ちはまさに「黒いどさまわり」。そして改憲に関する国民ちょうひょう投票の結果が意にそぐわないと思ったコドモ総理がそんな手口を使うのではないかと思うと肝が冷えた。
本作では民意の良識が正しい結論を導き出した(胸アツ)が、さて……。

なお、
第1話はナイゲンの台詞「めんどくせー学校」がそのままあてはまり、
第2話は総会の議題から発展して社会問題(?)に言及し
第3話は「監査」の役目を際立たせ
第4話はナイゲンの3148が実はすべて計算ずくだった場合
のように思えた。
そして各編のちょっとした部分が第5話の伏線になっているのがやっぱり巧い、感服!
山猫 / 辺獄の葡萄

山猫 / 辺獄の葡萄

牡丹茶房

新宿眼科画廊(東京都)

2019/06/08 (土) ~ 2019/06/18 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/10 (月) 16:00

価格3,000円

【山猫】(3ステージ目)
山中でひっそり(?)暮らしている村長(むらおさ)とその息子たち、野生児のような娘と拉致された(?)母性の塊のような慈しみ深い女性が織り成す物語。
設定や雰囲気から鵺的「死旗」や鬼の居ぬ間に「土蜘蛛-八つ足の檻-」を連想。それらがお好きな方は本作も気に入るのではないか?
また、最近の某政治家の炎上発言に通ずる部分もあってニヤリ。

いやしかし男尊女卑の権化のような男たちがほぼクズばかりで、その対比もあって「野生児(台詞はなくせいぜい唸り声までなので表情や動作だけで感情などを表現するのがスゴい)」の世話をする女性が神々しくさえ見えてしまうんだなぁ。
そうして、「どう着地させるんだろう?」と思いながら観ていたが、訪れた結末に「あ、それな♪」と大いに納得。

あと、描かれている山中の雰囲気を伝える音響や炎の揺らめきを筆頭とした照明効果も芝居に臨場感を持たせるのに大きく貢献していたと思う。

ネタバレBOX

降り出した雨による山崩れで男たちが埋もれるという結末はまさしく「天罰てきめん」だが、雨の効果音とその後の轟音により山崩れが(台詞で語られる前に)察せられるというのもまた巧み。

あと、亡くなった者を放り込む「塚」に貞子の井戸も連想。(笑)
令和元年のシェイクスピア

令和元年のシェイクスピア

虚飾集団廻天百眼

中野ギャラリーO2(東京都)

2019/06/09 (日) ~ 2019/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/06/09 (日) 17:00

価格3,000円

かつては飲食店で今はフォトスタジオというシブい味わいの会場でのメタ気味な「パラレルワールドのマクベス」なオモムキの朗読劇(立ち位置の移動はあるし冒頭の3人の魔女などサラウンドだし、衣装も着けているが(笑))。
終演後に伺ったところによれば、ハイナー・ミュラーの「マクベス」の台詞も使ったそうで沙翁のマクベスと異なる展開はそれか、と得心。
また、通常の公演では生ドラムも加えての大音量の楽曲やド派手な演出で埋もれがちな各人の声が前面に出ていて、改めて「そうそう、この人の声はこうだった♪」と認識したりも。(声色の使い分けも含む)
こういう公演も時々演って欲しいような……。

たいへんよく生きました!

たいへんよく生きました!

劇団ズッキュン娘

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/04/25 (木) ~ 2019/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/04/29 (月) 16:00

座席G列17番

価格5,000円

この春先は悪く言えばベタ、良く言えば王道な物語が複数あったが、本作も「余命宣告もの」+「同窓会もの」というベタ中のベタ。(笑)
がしかし、その「旨味」を活かしつつズッキュンテイストもたっぷり盛り込み、その意味で「集大成」と言えよう。
本作の後はしばらく充電股間に入り演劇公演は休むそうだが、それを経ての「第二期ズッキュン娘」に早くも期待♪

ネオ☆マインドパワーカップ forE.S.M

ネオ☆マインドパワーカップ forE.S.M

QUEENS' LEAGUE

新宿スターフィールド(東京都)

2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/06/06 (木) 14:00

価格3,900円

5年前の演目の再演……というよりはリニューアル版。
金儲け新興宗教団体に取り込まれたお料理教室の仲間たちの運命やいかに?を寸劇的な場を重ねて語る合間にダンスやギター漫談(?)、よく当たる占い師の仕組みなどの「講義」が入るというバラエティー系。
5年前よりもイマの方がより現実に即しているかも???

無伴奏~消えたチェリスト

無伴奏~消えたチェリスト

劇団東京イボンヌ

cafe&bar 木星劇場(東京都)

2019/05/02 (木) ~ 2019/05/05 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/05/03 (金)

3日に14時の「消えた……」と18時の「無伴奏」を続けて観劇。
東京での演奏会を前に突然姿を隠した国際的な評価も高い気鋭のチェリストが訪れたのはかつて彼女が働いたこともあるペンションで……な物語。
初演も観ているが細部の記憶は薄れており、しかしチェリストとカメラマンのエキセントリックさが少しマイルドになったような?
また、初演の「観てきた!」に結末は深読みの余地があるように書いているが今回そいかんじなかったのはσ(^-^)の感性の変化か?
で、その結末、「消えた……」は婉曲、「無伴奏」は直接的な表現か?とも思った。

さて、7月のサンモールスタジオ版はこれを経てどうなるのかしらん?

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

10分間2019~タイムリープが止まらない~【ご来場ありがとうございました】

中野劇団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/05/24 (金) ~ 2019/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/05/24 (金) 19:00

価格2,500円

同じ時間をループしてそこから抜け出すべくあれこれ試すパターンの芝居では繰り返しの中に出オチの如く再スタートしてすぐにその「回」が終わるなどで変化をつけないと全く同じ長さを繰り返すうちにダレる危険があるので多少の不安と共に観始めたが、すぐにそれが本作では杞憂に過ぎないと気付き以降安心して観劇。

まずは基本となる、と言うかループが始まるまでのターンでもコント気味な小ネタが多数仕込んであり、それだけでもクスクス笑えるのに、ループが始まるとそれが伏線となっていることがワカったり、多段式ロケットのように回を重ねるとともに可笑しくなっているネタがあったり(例:「バニーガールの店」)あれこれ巧妙。
(店員の名札がある回だけローマ字になっているという小ワザも好き)

さらに、何度かループを重ねた後に主人公が妙に疲れているターンになったかと思っていたら三十何回目かになっているという大胆な(?)省略もあれば途中で事態が好転する見込みがなさそうで「この回は捨てた」と主人公が放り出すこともあって、バリエーションも幅広い。

そうする中で抜け出す方法を見出し、最終的にかつての仲間が再集結して映画を撮る方向に進むという結末もさわやかで、大変満足。

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