
不審な集いは7階に。
カリフォルニアバカンス
OFF OFFシアター(東京都)
2007/10/23 (火) ~ 2007/10/31 (水)公演終了
満足度★★★★
主義主張や感動とは全く無縁
主義主張や感動とは全く無縁なおバカ、ナンセンスに徹したコメディ。「おバカメーター」を振り切るように突き抜けた潔さがあり、ここまで徹すれば幽霊だろうがUFOだろうが何でもアリな感じ(笑)

きのうのつづき
空晴
OFF OFFシアター(東京都)
2007/10/12 (金) ~ 2007/10/15 (月)公演終了
満足度★★★★
優しさが心地良い
疎遠になっていた兄弟とリフォームの件で居合わせた工務店員を中心に進むストーリー、主宰・岡部尚子の初戯曲であった『たまたま、素敵。』と共通する優しさが心地良く、弟たちを見守る姉のすべてを包み込むように優しく、時には寂しそうな表情がイイ

ネバーランド☆A GO!GO!
bpm
SPACE107(東京都)
2007/10/13 (土) ~ 2007/10/16 (火)公演終了
満足度★★★★
R-15指定?(笑)
TOON BULLETS!の『ネバーランド☆A GO!GO!2』を観ていたので、このようなカタチ及びキャストで観ることができて嬉しい。また、「R-15」級の“犠牲者”の表現と2転3転どころか4転も5転もする終盤の展開を最前列中央で堪能

犯さん哉
キューブ
PARCO劇場(東京都)
2007/10/06 (土) ~ 2007/10/28 (日)公演終了
満足度★★★
若干息切れ気味の部分も
ケラのナンセンスな笑いと古田新太の力ワザのような演技ががっぷり四つに組み合い、さらに豪華な出演者で彩られて楽しいことは楽しいが、ケラにしては短めの2時間15分も途中に若干息切れ気味の部分が散見される
![FABRICA[12.0.1]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/263/stage2638_1.jpg?40795)
FABRICA[12.0.1]
FABRICA(企画・製作ROBOT)
新宿シアタートップス(東京都)
2007/10/04 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★★
全体としては起伏に乏しい?
高井浩子の脚本だけに会話なども非常に巧みで観ている間はさほど感じなかったが後から考えると全体としては起伏に乏しく、長期連続ドラマの複数回に分けられた総集編の1回を観ているような感なきにしもあらず

漫然ららら
劇団 スターダストBOYZ
小劇場 楽園(東京都)
2007/10/10 (水) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★
恋愛の修羅場を個性的なキャラで
恋愛の修羅場をヒモ、A-BOY、天然系ヘン子ちゃん、典型的な騙されタイプなど個性的なキャラを配し極端に誇張して描いており、その縺れて絡んだ人間模様はつい笑ってしまうほどで、劇団宝船の『最愛』とは全く異なったアプローチが楽しい

ABODEMENT
THE SCAR-FACE
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2007/10/11 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★
クライマックスは快感でかつ感動モノ
サスペンス系ながら人間ドラマが濃密で、何日もかかって根気良く並べたドミノが様々な仕掛けを開花させながら一気に倒れてゆくように、じっくり時間をかけて描いてきた人間関係や事件の背景が一気に収束するクライマックスは快感でかつ感動モノ
シンプルゆえにいろんな場面に使うことのできる装置とその使い方も○

Blue Bottle -蒼蝿-
東京倶楽部
新木場1stRING(東京都)
2007/10/06 (土) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
迫真のボクシングシーン
どこか既視感があり、単館でレイト上映される映画のようなオモムキだが、それを舞台で演ることに意義がある。菅田俊、山口祥行、工藤俊作、木庭博光、勝矢などシブい俳優の演技をナマで見ることができた上に普段は実際に格闘技に使っているリングを使用しての迫真のボクシングシーンまであって大いに満足

シェイクス
30-DELUX
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2007/10/04 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★★
期待したほどシェイクスピアの引用はなし
期待したほどシェイクスピアの引用はなかったが、過去の心の傷を乗り越える主人公の姿をアクション満載な上に笑いもまぶして描いており、さらに出演者の中で一番の目当てであった伊藤裕子も、以前観た『月の子供』より出番がはるかに多くて満足

ミキシング・レディオL⇔R
劇団6番シード
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2007/10/04 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
あふれる疾走感
FM局の深夜の生番組中のトラブルを描いたコメディ。疾走感あふれるテンポの良さに加えて、使用されるちょっと懐かしい曲もリアルタイムで知っていたのでツボを突かれ、さらに終盤でのパーソナリティの「生で伝えること」に関する台詞には感動
なお、LはE-5、RはD-12

真夜中のフォークロア
UNITレンカノ
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2007/10/05 (金) ~ 2007/10/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
総じてオッケー
意外にもシェイクスピアの『真夏の夜の夢』を下敷きにしたコメディ。芝居のウソ」にしてもちょっとキビしい部分が1つ2つあるものの、総じてオッケー。本編も非常に楽しいが、エピローグがまた「画竜点睛を打つ」感じで見事。さらに帰宅後に原典について調べたら、登場人物の名前にも引用があり、そこにも感心

頓狂するは我にあり
劇団ノーティーボーイズ
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2007/10/04 (木) ~ 2007/10/07 (日)公演終了
満足度★★
いつもの水準には届かず
若干のムリがある上にオチが中途半端でいつもの水準には達していなかったが、テンポの良さと大和の変幻自在のツッコミぶりはいつもながら楽しく、さらに三原珠紀の「地底系アイドル」ぶりとその持ち歌の歌詞、および男優陣のオタ芸にはバカウケ

獅子吼 ~シンハ・ナーダ~
innocentsphere
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2007/10/04 (木) ~ 2007/10/07 (日)公演終了
満足度★★★★
力作にして秀作
現在と過去をクロスさせるという出だしから引き込まれ、終戦近く沖縄のある防空壕での出来事を描いた中心部は非常に重いがズッシリと心に響く。「忘れてはならないもの、伝えてゆかなくてはならないもの」を描いた力作にして秀作

No pain , No gain.
TEAM JAPAN SPEC.
SPACE107(東京都)
2007/09/26 (水) ~ 2007/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
アメリカンフットボールのプレイを狭い舞台でリアルに
アメリカンフットボールのプレイを狭い舞台でリアルに見せたり、ストーリーの妨げにならないようさり気なくルール等を観客に説明する設定を盛り込む工夫が見事。
ストーリーはある意味王道で目新しさはないが、スポーツもののツボをおさえてさわやか。

マスター
劇団やったるDAY!
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2007/09/26 (水) ~ 2007/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
既視感は拭い去れないが、逆に言えば王道
全体的にはベタで定番っぽく既視感が拭い去れないが、逆に言えば王道だし、終盤、大事なプレゼンテーションの途中で仲間たちの言葉が主人公の脳裏をよぎるあたりでは泣けるし、その後のエピローグ前の会話などもとてもステキ。

HOME
マシュマロ・ウェーブ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2007/09/26 (水) ~ 2007/10/03 (水)公演終了
満足度★★★
場景が目に見えるよう
震災により池袋から川越街道を歩いて帰宅することになった人々を描いたロードムービーならぬ「ロードプレイ」。ほとんどの人物が上手から登場して下手にハケるという繰り返しだが、それぞれの場景が目に見えるようなのがユニーク。

アンラッキー・デイズ
ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2007/09/19 (水) ~ 2007/09/27 (木)公演終了
満足度★★★★
「ついている」と「ついていない」の境界
筆頭キャストということで期待したほど小松彩夏の出番は多くなかったが、「ついている」と「ついていない」の境界は曖昧で、気の持ちようによってどちらにもなり得るというメッセージを含んだストーリーとモロ師岡、大熊啓誉のクセ者ぶりが良くて満足。

蒼い月への扉 白い月への扉~ノアの方舟篇・記憶の軌跡篇~
劇団Spookies
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2007/09/20 (木) ~ 2007/09/24 (月)公演終了
満足度★★★
ノアの方舟篇
戦況が激化して戦死者が増えてゆくあたりの重さ、暗さ、苦しさによって終盤での安心感のようなものが際立ち、「欠陥のない遺伝子を持った者」たちがノアの方舟で「蒼い月」に向かうことが大きな希望に感じられるのはわかるが、重すぎかも?

蒼い月への扉 白い月への扉~ノアの方舟篇・記憶の軌跡篇~
劇団Spookies
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2007/09/20 (木) ~ 2007/09/24 (月)公演終了
満足度★★★★
記憶の軌跡篇
グワィニャオンのわたべみほの初戯曲&初演出。
ここ3ヶ月ほどの間に観た芝居と題材的にカブっている部分が2つあるも表現や味わいが全く異なるのが芝居の面白さ。
また、小学生時代の回想シーンがノスタルジックで「あぁ、あったよなぁ、あんなこと」と非常に共感。
人格崩壊の危機に陥るのがちょっと唐突な気がしないでもないが、封印された記憶の真相で泣かされたから相殺ってところか?

人選組、参る!
天然工房
ザ・ポケット(東京都)
2007/09/21 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了
満足度★★
喰い足りない感が残る
予備校の講師室を舞台にした1シチュエーションのコメディで、ある人物が事実を隠そうとして仕組んだことで波紋が広がるという王道的なストーリー。
ただ、設定に強引というか無茶というか、なところが散見されて、そこを「芝居のウソ」と割り切れば確かに楽しいのだが、何か喰い足りない感が残る。
欲を言えば単なるドタバタではなく、何か訴えるものも欲しかった。最後に「知識として知っているだけではなく体験してみばければわからない」みたいな台詞もあるが、本編とリンクしていないためにとってつけたように聞こえてしまうし…