満足度★★★★
怒濤のクライマックス前半は静かに各人物やら背景となるものやらをジックリ描き、あるシーンから急にあれこれが動き出し、怒濤のクライマックスへなだれこむというのは、かすかな地鳴りが続いていたのがやがて地響きとなり大噴火につながるが如し。また「忌み嫌われているが最終的には人を救う」という彼岸花の比喩が巧いし、力の弱い者たちが団結して何かを守ろうとする姿に前回公演『軍鶏307』の一場面が重なったりもしてホロリ。さらにラストの大仕掛けも知っていたので、序盤から出てくる「台風小僧」関連の台詞に「あ、ここでもう暗示しているんだ」と気付いたりもする。
0
2007/12/14 09:37
このページのQRコードです。
拡大