なぞらえ屋~不思議底七歌~
La・Moon
前進座劇場(東京都)
2011/04/01 (金) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★
様々な要素を取り入れて面白い
敵側のキャラが不思議の国のアリスの登場人物になぞらえてある他、7つの大罪、七福神(良い初夢を見るための回文歌含む)なども引用するなど和洋折衷で様々な要素を取り入れて面白い。
また、太田忠司作品と通ずるニオイも感ずる。
カラフルな猫、再び(振替公演決定!)
はぶ談戯
高円寺バーボンタコス(東京都)
2011/04/01 (金) ~ 2011/04/02 (土)公演終了
満足度★★★★
時の経つのが短く感じられる
初演も観ていたが、ヴィヴィッドな会話と会場を活かした設定・使い方、それに各登場人物のキャラなどやはりあれこれ上手く作られており、時の経つのが短く感じられる。
なお、生見司織嬢の普段演じている役どころ(←偏見(笑))とは異なったキャラは貴重かも?
スーサイドエルフ/インフレ世界
The end of company ジエン社
d-倉庫(東京都)
2011/03/31 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★
一つの世界がそこに存在している感覚
紛れもない虚構世界を描いていながら、その「空気」「雰囲気」が「確かなもの」として伝わって来て、一つの世界がそこに存在している感覚が独特。
また、開場時からイントロ的に進行している演技に世界を壊さないようさりげなく前説も入れるのも上手い。
あじゅらい記!
UNITレンカノ
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2011/03/31 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
非常に満足
沙翁の「お気に召すまま」を関ヶ原の合戦直前の日本に置き換えているが、その翻案ぶりが見事な上にどさくさに紛れて沙翁の他作品や現代のマンガやミュージカルまで取り込み、さらに殺陣やアクションもアリとアイデアと娯楽性満載で非常に満足。
ゾビンとミルルのグルグルしたハナシ【稽古動画vol.2配信中!】
劇団†勇壮淑女
ザ・ポケット(東京都)
2011/03/30 (水) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★
DVD化は絶対不可能!(笑)
ドタバタ系コメディで進行した後、感動(?)かつ既視感満載(笑)の大団円と思わせて、エピローグでひっくり返すとはさすが金さん、してヤられたぁ!
それにしてもいくつかのパロディのアブないことといったら。DVD化は絶対無理だよね。(笑)
すきなひと
かやくごはん
「劇」小劇場(東京都)
2011/03/29 (火) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★
前後する時制に戸惑いも
血の繋がらない妹の結婚に揺れる兄の甘酸っぱいキモチが何やら懐かしく、終盤の兄妹の和解の表現方法もイイ。
が、中盤で時制が前後する意図が読み取れず戸惑ってしまう。
そこは素直に時系列的に並べた方がスッキリしたのではあるまいか?
うわつら
殿様ランチ
サンモールスタジオ(東京都)
2011/03/25 (金) ~ 2011/03/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
印象的な主人公を主宰自ら演ずるのはズルい?(笑)
描きようによっては悲壮感が漂ったり湿っぽくなったりする題材を「不謹慎」にならない笑いも交えて明るく描いた秀作。
とはいえ、口は悪いが周囲に人一倍気を使い、しかし人間的な弱さも見せる印象的な主人公を主宰が自ら演ずるのはズルいかも?(笑)
伸吾の姉がパンを持って来る場とそれに続く伸吾が吉永の病室を訪れる場は秀逸。
無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)
MU
OFF OFFシアター(東京都)
2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★
変な穴(男)
MUにしてはおとなしいと感じた(女)も実はかなり味が濃く、こちらはそれをさらに煮しめた感覚?
また、こちらのオチの方が整合性はある気がするも(女)の結末の方が流れとしてしっくり来るように感じる。
次に上演の機会があれば初演準拠とその反転で観てみたい。
無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)
MU
OFF OFFシアター(東京都)
2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★
変な穴(女)
通いの「ドレー」たちと彼女たちに司令する男を中心にした物語。
ヘンなキャラ勢揃いではあるが、(男)バージョン(この時点で未見)に比べればMU作品としてまだおとなしい(笑)気がする。
ということで間をあけて観る(←ある意味正解?(笑))反転バージョンがさらに楽しみに。
無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)
MU
OFF OFFシアター(東京都)
2011/03/24 (木) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★
無い光
「視点」版より笑える部分が増えたことで奥行きが出て立体的になった、あるいは直線的だった「視点」版に対して丸みを帯びた感じ。
といっても「視点」版のテーマをストレートにぶつけるストイックな感覚も捨て難く、そちらもまた観たくなってしまう。
また、「光が見えない」ことに関するあたりはやはり心に響く。
とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】
Minami Produce
新宿眼科画廊(東京都)
2011/03/26 (土) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★
女性作家ver.
男性作家版はある先入観を持って観たこと、今回は結末を知った上で観たこと、男女反転となっていることなどから、直線的だった男性作家ver.に対して曲線的な印象。また、反転に伴い、使う拳銃を変えるなどの細かな演出も◎。
とても個人的な物語【公演終了いたしました!ご感想お待ちしております!】
Minami Produce
新宿眼科画廊(東京都)
2011/03/26 (土) ~ 2011/04/03 (日)公演終了
満足度★★★★
男性作家ver.
書けなくなった作家の現実に作品世界(と精神世界?)を交えて描いてトリッキー。
途中で「ある先入観」を抱いたために偏った見方をしてしまったが、最後にそれが覆されて一安心。
結末を知った上で観る女性作家ver.が楽しみ。
次郎長サンダーロード
劇団 EASTONES
ザ・ポケット(東京都)
2011/03/23 (水) ~ 2011/03/28 (月)公演終了
満足度★★★★
まとめ方が実に見事
子分がまだ2人だった若き日の次郎長のエピソード。
次第に緊張感が昂まり大立ち回り、な王道的流れはもちろん、クライマックス直後(劇中では8日後)の場でのまとめ方が良く、全体が落ち着いて終わる感じなのが実に見事。
また、不良少女たちの衣装が愉快。
お散歩
東京タンバリン
西荻窪の町じゅう(東京都)
2011/03/23 (水) ~ 2011/03/28 (月)公演終了
満足度★★★★
クオリティ高し
西荻窪の街を取り込んだ3パートの芝居の合間…というより次の会場への移動がてら地図を見ながら街歩きができるというユニークな企画。
芝居自体も第三幕で思わぬ真相が明らかになる凝ったスタイルだし街歩きにもオプション企画があるなどクオリティ高し。
〆(しめ)
自転車キンクリーツカンパニー
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/03/16 (水) ~ 2011/03/27 (日)公演終了
満足度★★
今一つスッキリしない
じてキンでは異色の部類に入るゾンビを描いたコメディ。
最終的な落としどころが「まさか」と危惧したものではなかったのは幸いだが、判断を観客に委ねた「逃げ気味」なもので観終わってのキモチが今一つスッキリしないのが残念。
《全公演無事終了いたしました!ご来場ありがとうございました!!!》シコんでいこう!《初演映像UP!!》
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2011/03/22 (火) ~ 2011/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
充ち溢れる「芝居LOVE」なキモチ
前半はコミカルながらトラブルの素が判明して以降は名台詞続出で「芝居LOVE」なキモチが充ち溢れる。
また、この時期だけに「芝居は何のために上演するのか」が胸を打つ。
なお、観ていて一部初演のキャストが目に受かんだりも(懐)。
オペレッタ 黄金の雨
ピーチャム・カンパニー
タイニイアリス(東京都)
2011/03/18 (金) ~ 2011/03/28 (月)公演終了
満足度★★★
バランスを失した感無きにしも非ず
逸材を見出した戯作者をタテ軸にクラインの壷の如くシームレスにリンクした劇中劇と劇中現実を絡める構造がイイが、いろいろと盛り込み過ぎた上に劇中劇の比重が大きくバランスを失した感無きにしも非ず。
一方、いかにも「芝居小屋」な美術は特筆モノ。
怪盗ルパン 竹久夢二の双曲線
月蝕歌劇団
ザムザ阿佐谷(東京都)
2011/03/19 (土) ~ 2011/03/23 (水)公演終了
満足度★★★
月蝕歌劇団の真骨頂
レトロかつ大仰な「見世物」的アヤしさ・胡散臭さ満載な昭和中期の少年向け探偵小説のオトナ版的オモムキは月蝕歌劇団の真骨頂。
また、予想通り夢二、ルパン以外にも有名キャラ(あるいはそのモデル)が複数登場してウケる。
劣る人
elePHANTMoon
サンモールスタジオ(東京都)
2011/03/16 (水) ~ 2011/03/23 (水)公演終了
満足度★★★★
“「静」のelePHANToon”の極致
1箇所を除いて大きな事件は起こらず、むしろ静かに進行するにもかかわらず、綱渡りをしているような、少しでも気を抜くと大怪我をしそうな張り詰めた感覚によって目を反らさせないのは“「静」のelePHANToon”の極致。酔った、酔いしれた。
【ご来場・自宅での鑑賞 ありがとうございました】大空襲イヴ
Aga-risk Entertainment
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2011/03/18 (金) ~ 2011/03/21 (月)公演終了
満足度★★★
笑いを生み出す手腕に感服
「この人たちも翌日には…」という感慨はほとんど無く(爆)、いくつもの歯車たちを見事なまでに食い違わせて笑いを生み出す手腕に感服。
また、このような状況下につき装置、照明、衣装など最小限にとどめてあとは演技で補う「想像力刺激演劇」で見せる心意気やよし。