じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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TOU KYOU

TOU KYOU

Ahwooo

スタジオ空洞(東京都)

2022/08/26 (金) ~ 2022/08/28 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/08/26 (金) 16:00

ちょっとシュールな近未来SF風会話劇。
入った途端に面白いと思った「3D書き割り」な舞台美術が、本編の中心である「〇○○○」と通ずる感覚なのが秀逸かつ舞台演劇ならではの面白さ。

ネタバレBOX

いやホント、段ボールに絵を描いて組み立てたような、ある意味で舞台演劇ならではであり、それゆえ「アレはソレの表現なのね」というお約束の上で成り立っている装置が、劇中の中心となる「フェイク」と通ずる……というよりコンセプトが同じで、その相乗効果たるや!(絶賛気味)
帰還不能点(8/17~8/21)、短編連続上演(8/25・26)、ガマ(8/29~9/4)

帰還不能点(8/17~8/21)、短編連続上演(8/25・26)、ガマ(8/29~9/4)

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/08/17 (水) ~ 2022/09/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/08/25 (木) 18:30

【短編連続上演】
「〇六〇〇」
訓練中に操縦不能となった人間魚雷・回天の中の兵士二人を中心に描く。
初演時にも思ったが回天という非人道的な兵器のおぞましさはもちろんのこと、あの広い舞台上で回天の狭い内部の閉塞感を観客に共有させる照明効果が見事。

「その頬」
広島の原爆によるケロイド治療のために渡米した女性たち。約2時間のOn7のオリジナルを1時間程度に書き直しているが被爆直後の様子を語る彼女たちの証言は生々しく衝撃的。むしろ濃縮されたのではないかとも思う。
また、「〇六〇〇」と共通の背景を、向きを変えることで海の波と原爆を想起させるものを表現する装置にも感心。

追憶のアリラン(8/18~8/26)、無畏(8/24~8/27)

追憶のアリラン(8/18~8/26)、無畏(8/24~8/27)

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/08/18 (木) ~ 2022/08/27 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/08/24 (水) 14:00

【無畏】
南京事件の責任を問われ東京裁判の被告となった陸軍大将とその日本人弁護士を中心に描く。
自分の与り知らぬことであっても配下の者が行ったことは自分の責任として対処する司令官……どこぞの政治屋センセイ方と真逆なのは初演時も感じたが昨今の情勢からより皮肉に感じられるのがまた何と言おうか。
また、ラストの弁護士の台詞、脚本の古川さんの想いそのままではないか?とも思った。

追憶のアリラン(8/18~8/26)、無畏(8/24~8/27)

追憶のアリラン(8/18~8/26)、無畏(8/24~8/27)

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2022/08/18 (木) ~ 2022/08/27 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/08/21 (日) 14:00

【追憶のアリラン】
日本統治下の朝鮮で仕事をしていた日本人検事たちの終戦に伴う統治解除で変わる立場/運命。
自国至上と相手国を理解しようとする対照的な考えは両国にあり、それぞれを表象する人物が登場して大変わかりやすく、中でも日本の憲兵隊長が「大日本帝国の驕り」そのものを体現していて何とも嫌らしい。(戦後パートでもまだ嫌らしい)
それゆえ、劇中のことが「戦争の悲劇」などという漠然としたものではなく「大日本帝国上層部による犯罪」と感じられるのが実に巧み。
そんな中、国籍など関係なく相手の話をきちんと聞き理解しようとしたり、相手を思いやったりする人物がいるのが救い。

ナイゲン(R04年新宿版)

ナイゲン(R04年新宿版)

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2022/08/18 (木) ~ 2022/08/23 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/08/20 (土) 14:00

使用した脚本はプロローグがなくなり「海の~」のあの台詞が変わり監査のあの台詞がないという2ヶ月ほど前にアガリスクエンターテイメントが上演した最新版(第三版?)。
とはいえ大きな違いはなく延べ20回くらい(or more?)観ている演目だけに特徴的な場面や台詞はその少し前から「来るぞ来るぞ……キターーーっっ!!!」だし、それに到る心理などの表現を探してしまうが、今回もそのあたりまでよく出来ていて感心。
役の演じ方も「この役はこうだよね♪」と過去の演者が背後霊の如く見えるような王道から「こういうアプローチもありか」な新型からそれぞれに的確で、さらに「小ワザ」もあったりしてやはり大満足♪

ネタバレBOX

「小ワザ」は例えば採決結果(二択)の板書で賛成が5票なのでフライング気味に反対に「4」を書きかける文化書記、後で発覚する似顔絵を描いているおばか屋敷、発言前にアイスクリースマスの様子を窺っている3148など。

幾多の困難(?)と大笑いを経て一件落着した後の「延長戦」、毎度言うが本当に感動的。序盤と較べて急成長する3148と議長、責務と私情の板挟みに苦悶する監査、そして作者である冨坂さんの母校愛に眼が潤みそう。

ところで「延長戦」での3148、退出しようとするアイスクリースマスに声をかけるのは善意なのだろうが、曲解すれば序盤の報復、あるいは「コイツの小理屈、使えるんじゃね?」と読んでのものとも思えて、そういう「実は強かでブラックな3148」も観てみたい。(笑)
帰還不能点(8/17~8/21)、短編連続上演(8/25・26)、ガマ(8/29~9/4)

帰還不能点(8/17~8/21)、短編連続上演(8/25・26)、ガマ(8/29~9/4)

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/08/17 (水) ~ 2022/09/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/08/18 (木) 14:00

【帰還不能点】
第二次世界大戦前に「総力戦研究所」で模擬内閣として論戦していた面々が戦後5年経って当時のメンバーの一人の追悼のために集い……という物語。
そこで展開される太平洋戦争参戦に至る閣議シミュレーションもさることながら終盤で「自分にもできたことがあったのではないか?もしもあの時、行動を起こしていれば……」と自責の念にかられる人物がいて、将来の日本人の姿でなけれな良いが、と思わせるのがまさに切実。
初演よりもさらに提起される問題が身近になったかも?

Super Summer Intrasquad Game!!

Super Summer Intrasquad Game!!

PAPALUWA

吉祥寺シアター(東京都)

2022/08/11 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/08/14 (日) 14:00

甲子園出場を決めた高校野球部でレギュラーに練習試合を挑んだ「5軍」メンバー……な学園青春スポーツコメディ。
このテの「お約束」なものからブッ跳んだものまでいろんなネタを多岐にわたり採り入れ、それでいてバランスよく(私見)まとめているのは上手い。
特に終盤の「アレ」はスケールが大きいSF系ホラ話だが、ちゃんとそれまでに伏線をはっているし見せ方にも工夫があるし納得(私見)という巧みさ。
他に「アノ人を高校生役にしたのはそういうことか」という配役にも納得。(←出演が決まってから創られた設定とのこと)
一部強引なところもあれ、力ワザで押し切るみたいな?(笑)
さらに、クライマックスの試合場面をいろんな角度で見せたアイデアや、吉祥寺シアターの構造を活かして使った見せ方も良かった。
あと、反目していたレギュラーと5軍メンバーが終盤で和解する落とし方もイイし幕切れの「アレ」もある意味お約束的ではあるが「それな♪」とニヤリ。いやぁ、愉しかった。

壬生魔浪士組 最終章

壬生魔浪士組 最終章

劇団新劇団

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2022/08/11 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/08/12 (金) 14:00

新撰組と周辺人物を魔法少女に置き換えたハイブリッドな三部作の完結編。
そんなトンデモ設定(爆)ながらそれなりに元ネタを踏襲していることに少年社中「クアンタム -TIMESLIP 黄金丸-」と通ずるものを感じる。
また、その設定ゆえ衣裳も和洋折衷のものがあり、X-QUEST「ムサ×コジ~アルティメット─武蔵×小次郎~究極!─」を想起。どちらもデザインと着こなしがイイ。
ちなみに実在の人物を描いた時代物をベースにトンデモ設定やブッ跳んだキャラを配した娯楽アクション作というところもX-QUEST「ムサ×コジ~アルティメット─武蔵×小次郎~究極!─」と共通だが、男性8名で力強かったムサコジに対してこちらは女性19名で華やかと対照的でもある。
そうして語られる物語は元が元だけに悲劇的な方向に進み、ファンタジーでもあるのだから好転しないものか?と思ったりもしたが、元ネタの翻案のしかたに舌を巻いたりで「これはこれでアリ」かと。

天の秤 【13/14日分 公演中止】

天の秤 【13/14日分 公演中止】

風雷紡

小劇場 楽園(東京都)

2022/08/10 (水) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

52年前の赤軍派による日航機乗っ取り事件をよど号機内(主にコックピット)を中心に描く。
抽象的ながら一目でそれとワカるコックピットを筆頭にこの会場の特徴を活かした舞台美術も相俟って圧倒的な臨場感/緊張感。
そんな中でコメディリリーフ的な橋本運輸相(と政府・警察側)の策がお座なりなのが痛烈な皮肉。
それに対して乗務員や日航関係者の乗客の安全を第一に考える真摯な姿勢に頭が下がる。
何だか官民のこの態度の差、半世紀経った今も変わっていないような。
さらに山村政務次官が「あんなこと」になっていたことを初めて知る。山村鉄平さん、雪乃さんに対して跡を継げとか決して言わないで下さいね。(笑)(←ここのキャスティングも絶妙)

ムサ×コジ〜アルティメット─武蔵×小次郎〜究極!─

ムサ×コジ〜アルティメット─武蔵×小次郎〜究極!─

X-QUEST

王子小劇場(東京都)

2022/08/05 (金) ~ 2022/08/11 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/08/10 (水)

宮本武蔵に関する複数の有名な挿話を殺陣とダンス、それに「しょーもないコント(笑)」で彩ったエンタメ作品。
もう冒頭の「アレ」から「あー、X-QUESTだぁ♪」と頬が弛む。それ以降も「そう来るか!」でありながら「そうだよね、それだよね」な展開が相次ぎ、長年観て来た身としてほぼ満足、いや、以前のような「野田秀樹チックなボキャブラマジック=言葉遊び」が少なめなのがやや残念ではあるのだけれど。
それにしても古参メンバーのあの動き、何なの!? 10年前と変わらない……どころかともすればむしろキレが増したアクションに驚愕。
いやホント、身体だけは大事にして下さいね。(真顔)

クアンタム【8月4日公演、大阪公演中止】

クアンタム【8月4日公演、大阪公演中止】

少年社中

紀伊國屋ホール(東京都)

2022/08/04 (木) ~ 2022/08/14 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/08/08 (月) 14:00

2014年にチケット争奪戦に敗れて以降、チケットが取り辛そうだったりスケジュール的に厳しかったりして足が遠のいていた少年社中、観るのが9年ぶりとは我ながらビックリ。
劇団☆新感線が1993年3月にribbonをフィーチャーして上演した作品(9年ぶりに観に行ったのはこれによるものが大きい)の骨組みをちゃんと踏襲した上での大胆な換骨奪胎。
あれこれ正反対でありながらきちんと「TIME SLIP 黄金丸」であることに感服。
また、そこここに仮面ライダーやらスーパー戦隊やらのテイストが感じられたことにもニヤリ。
少年社中と併行して脚本で関わっていた特撮ヒーローもので培われたものがこんな風に反映されているんだなぁ、と。

楽屋ー流れ去るものはやがてなつかしきー

楽屋ー流れ去るものはやがてなつかしきー

S企画

中野スタジオあくとれ(東京都)

2022/08/05 (金) ~ 2022/08/07 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/08/06 (土) 14:00

本作を観るのは通算6~7回目ながら直近で観たのは6月に楽園王、12月にオトナの事情≒コドモの二乗で観た2016年以来6年ぶり。
ほぼ素舞台だった楽園王とは対照的に作り込んだ装置のポップかつ「楽屋らしい」感に加えて「鏡」を大胆に使った演出で極めて動的な印象。
そして内容を知っているだけに冒頭の上手の「鏡」付近は明るく下手の「鏡」付近は暗めにした照明の暗示に頷いたり「そこはそうしますか♪」な演出に舌を巻いたりしつつ楽しむ。
さらに基本的にはコメディ(私見)な中に女優哀歌や(わずかとはいえ)戦争のことなども織り込んだ戯曲に改めて感心。

無表情な日常、感情的な毎秒

無表情な日常、感情的な毎秒

エンニュイ

SPACE EDGE(東京都)

2022/07/29 (金) ~ 2022/07/31 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/30 (土) 14:00

昨年2月から「叩き続けて」きた公演の最終形態。
前回(今年2月)の「店長の葬儀後の居酒屋」という設定を踏襲しているが会場の性質もあってか抽象性が高くなり、さらに「遊撃」ポジションの人物がいることで観る側の「受け取る範囲」が広くなった(あるいは補助線が提示された?)感じ。
そしてそれまで毎回のように出ていた挿話はさすがになかったものの、それらはこの形式に至る過程であり依然として根底に流れているような気がした。(←スケジュール的に無理だった横浜版以外ずっと観て来た身ゆえの感覚か?)

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・バルコニー!!

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・バルコニー!!

東京にこにこちゃん

シアター711(東京都)

2022/07/21 (木) ~ 2022/07/24 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/22 (金) 14:00

「もしもロミオとジュリエットがあの時……」な状況で描くその後の世界。
漫画原作の某人気長寿アニメのようなホームコメディが展開されて所々に元ネタ引用の部分もありつつ、もう少し元ネタ関連が欲しいと思っていたら、終盤の「解毒剤」という言葉でうっすら察した後に「あーそういうことか!」となる怒涛の展開、前作に続いて「それまでの楽しい世界」が崩壊するとは萩田さんってばイジワル!(笑)
がしかし今回はそれによってジュリエットの悲嘆が伝わるし、ある意味でまたハッピーに転ずるのが救い?
また、「胡蝶之夢」が好きな身にとってその変奏とも受け取れる構造も好み。
あと、オープニング映像も良かった。最初に表示される「アレ」の通りで「ソレ」を知っていると見事なまでのオマージュなのがワカって頬が弛みっ放し。

ネタバレBOX

伏せたものは
・サザエさん
・連続テレビ小説
・カムカムエヴリバディ
TSUYAMA30-津山三十人殺し-

TSUYAMA30-津山三十人殺し-

PSYCHOSIS

ザムザ阿佐谷(東京都)

2022/07/14 (木) ~ 2022/07/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/18 (月) 14:00

「八つ墓村」の元ネタである津山事件に阿部定のみならず陰陽道の形代や未来から来た人物なども絡ませた例えば海野十三など少年倶楽部に掲載された冒険もののような「跳んだ発想」の物語につくづく高取さんは「少年の心」を抱き続けた方だったんだなぁ、と。(換言すれば「オトナのごっこ遊び」的な?)
そして「濃厚な」人物に実在感を持たせて演じた出演陣はもちろん、冒頭の惨劇場面で客席後方上部のオペブースを使うのに明かりの明滅だけで表現したことを筆頭とする照明や舞台下手の螺旋階段などもステキだった。
なお、2008年の初演以来3度(or more?)上演された月蝕歌劇団版は観ていないが、そちらよりもアングラ色が薄いのではないか?と漠然と推測。

コマネーア!~Call My Name Again~

コマネーア!~Call My Name Again~

GORIZO

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2022/07/13 (水) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/14 (木) 14:00

急逝した者が遺された人々に何かを伝える、という好みの傾向の一つにもう一捻りを加えたファンタジー系。そういえば最近はこういう「オトナ向け児童文学」(あるいはNHKの「少年ドラマシリーズ」)的な懐かしさのあるシンプルかつストレートな芝居を観ていなかったので和む。
また、それでいて切なさの残るラストも巧い。
あと、那珂村たかこさん。うじすけさんを随分久しぶりに拝見して「ああ、やっぱりねぇ♪」な感慨も。

最悪な大人

最悪な大人

劇団献身

新宿シアタートップス(東京都)

2022/07/13 (水) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/13 (水) 19:00

運送業者の事務所を舞台に所長と息子、従業員らの騒動を描く。
ドタバタナンセンスコメディ、血の繋がっていない父子の距離感、エリートの捻じれた心理など部分部分は悪くないものの全体を見るとコーディネートがマズいというか、寿司、酢豚、グラタン、パンケーキ、カレーを一皿に盛り合わせたような統一感の無さが引っかかって個人的にはどうも居心地が悪い憾みアリ。
なお、「一皿」の喩えは、そういう盛り合わせをする/そういう盛り合わせが好きな人もいる、ということも踏まえている(笑)。

ハヴ・ア・ナイス・ホリデー

ハヴ・ア・ナイス・ホリデー

第27班

こまばアゴラ劇場(東京都)

2022/07/07 (木) ~ 2022/07/18 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/13 (水) 14:00

老いることがなくなる薬の発明により改めて問われる「生きる意味・価値」。後半に出てくる現象(?)とラストのそれについての研究論文はいかにも最近の「哲学系SF」っぽく、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品に通ずるようにも思えた。
いや、全体に流れる「静かながら何故か引き込まれる」感覚もヴィルヌーヴ監督作品に通ずるか?
あと、ラスト(とチラシの)シーンに往年の某イタリア映画も想起。

岸田國士戦争劇集

岸田國士戦争劇集

DULL-COLORED POP

アトリエ春風舎(東京都)

2022/07/05 (火) ~ 2022/07/19 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/07/10 (日) 15:00

【動員挿話】
仕えている軍人から日露戦争出征への同行を求められた馬丁とその妻を中心とした物語。
男尊女卑傾向が強かった当時にあれだけ主張する妻が痛快だし、それだけ夫を大切に想っているのが顕れて素敵であり、数年前によく観た岸田作品との共通項か?

【かへらじと】
冒頭部分と後半の演出が印象深く、青空文庫で戯曲を読んで独自のものと確認。
さらに抽象的な舞台美術により二幕ものを幕どころか暗転もなく通して見せたことも知り、これが演劇/演出の面白さだなと再認識。

Ba酒屋Qの謎解き

Ba酒屋Qの謎解き

UNITレンカノ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2022/07/07 (木) ~ 2022/07/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/07/09 (土) 14:00

商店街の謎解きイベント会場となった店の顛末。謎解きの製作過程など見せつつ終盤で関係者の「人生の謎解き」に発展し「ただのコメディ」から一気に深いハナシに。そしてその後に各自が語る内容でさらに深く、あぁ、進化型レンカノだなぁ。

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