じべ。が投票した舞台芸術アワード！

『ｈｇ』同様、重いテーマでありながらも観る側を引きつけて離さない求心力のある作劇・演技が秀逸。

作・演出、出演者の組み合わせ、アフタートークのゲスト、さらに休演日のお楽しみなど企画性が抜群（もちろん内容も）。

キャラ設定、出来事、会話のディテールいずれもリアルで見事な上に、クライマックスシーンの演出アイデア（＋演技）には脱帽。

この年に上演した作品３本ともリピートした…と言うより「せざるを得なかった」団体であることも加味して、中でも一番印象深い本作を。

独特の手法はもちろん、題材が大好きな「銀河鉄道の夜」である上に、それを知っているとより面白い翻案（昇華？）ぶりが◎。

ツイッターをキッカケに短期間で創り上げたステージというイキオイと集結したメンバーの多彩さも前代未聞。

いろんなジャンルに挑戦してきた「第二期」劇団BOOGIE★WOOGIEの完成形？ 構成・ステージの形状なども含めて圧巻。

優しさとビターテイストを同居させた「心の中に直接響く芝居」で、共感というよりも共鳴。初見であった本作で一目惚れ。

１人を除いた全員が複数の役をこなし１つの役も複数人が演ずるというシカケでありながらもキチンと理解できるのがスゴい。

『In The PLAYROOM』をさらに進化させた「劇中世界と現実をシームレスに繋ぐ」手法による眩暈にも似た感覚は筆舌に尽くし難い。