うさぎライターが投票した舞台芸術アワード!

2012年度 1-10位と総評
翔べ!原子力ロボむつ

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翔べ!原子力ロボむつ

渡辺源四郎商店

私の中で断トツの1位。
震災を真っ向から扱って設定は未来、超リアルに現実とリンクする問題提起、しかもこんなに大笑いさせてくれる作品が他にあるだろうか。
”こんな時演劇に何ができるのだろう?”なんて素朴な疑問が木端微塵になるほど、演劇の存在意義を確信させてくれた舞台。

荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】

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荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】

鵺的(ぬえてき)

出演者全員が客席を向いて座ったまま会話するという、強烈な印象が残る舞台。元は家族だったのに一人ひとりが観る風景はあまりに違い過ぎる、その孤独が際立つ演出が素晴らしかった。

火葬

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火葬

らくだ工務店

学校を舞台に次第に露わになる教師の内面、衝撃のラストシーンが忘れられない舞台。作者の体験が反映されたという作品が恐ろしい程のリアリティを孕んでいる。

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

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ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

おぼんろ

芝居の楽しさ、ダイナミックさ、そして可能性を目の当たりにした舞台。
老舗の劇団とは違う、体力使い果たすような無鉄砲さと駆け上がるような勢いを感じさせるパフォーマンスが魅力。主宰末原拓馬の繰り出す想像力が紡ぐ世界を私も追いかけたい。

狂おしき怠惰

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狂おしき怠惰

TRASHMASTERS

饒舌で社会問題てんこ盛りなのに、巧みな構成と妥協の無いセットで素晴らしくエンタメな舞台を観せてくれる。
”ええ、熱いですけど何か?”的な主宰中津留氏の個性も魅力。

ルルドの森

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ルルドの森

バンタムクラスステージ

スタイリッシュなサスペンスというジャンルの楽しみを教えてくれた舞台。笑いに転びがちな劇団が多い中、じっくりと謎解きや人間心理に迫る作品は重くて暗くて実に素晴らしい。東京での活動が待遠しい。

アリスのいる部屋

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アリスのいる部屋

メガバックスコレクション

凝ったセットと一筋縄ではいかない謎解きの面白さ、このクオリティを保ちながら多作で外れがないのはすごい。メガバックスの作品の根底には、常に”恐怖心”が潜んでいて、その心理をついてくる台詞に観ている私たちも翻弄されてしまう。

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

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僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

印象的な美しい身体表現、整然と行われる場面転換、毎回繰り出す観たことのない演出、本歌取りというある意味挑戦的なスタイルが成功している。
七人の小人にまつわる発想の豊かさに脱帽。

ナイアガラ

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ナイアガラ

劇団HOBO

芝居における台詞の力をしみじみと味わった舞台。ベテラン俳優たちの芝居っぽくない自然な台詞に、観ている私たちの気持ちが”てとてと”付いていく感じ。感動を左右するのは台詞の質の高さだと知った。


キツネの嫁入り

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キツネの嫁入り

青☆組

作者の、滅びゆくものへの切なる愛惜の思いが溢れている舞台。
清々しい空間、懐かしい音、煩わしい人間関係、土地の風習・・・洗練された演出で私たちの心の底の方に沈んでいたものを呼び覚ます。
吉田小夏さんの作品は日本古来の湿り気を感じさせる。

総評

2012年、お芝居があって人生が楽しくなりました。
感謝しつつ、100%好みだけで選んでみました。
お芝居を創る人、演じる人に心から感謝します。

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