
『サン=テグジュペリ』 -「星の王子さま」になった操縦士(パイロット)-
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2012/09/14 (金) ~ 2012/10/14 (日)公演終了
満足度★★★★
自分も思い入れのある作家だけに・・
色んなエピソードや作品世界を詰め込み過ぎて、
その割にはなぜか薄くて、
ちょっと今回は物足りなかったような・・。
同じ花組の「復活」などが素晴らしかっただけに、これはちょっと残念かも。
ただ、ドラマ色は薄まったものの、
ダンスはこっちの方が凄いような。

水をめぐる2/水をめぐる3
劇団こふく劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/10/11 (木) ~ 2012/10/15 (月)公演終了
満足度★★★★★
面白かった
・・ただ、気のせいか会場がとても暑かったような・・。
いつも思うのだけれど、
上演時に空調を切るのなら、
事前にHPなりに書いてくれると助かるのにな・・。
特にここ最近、上演時に空調を切る劇団が非常に少ない・・
というか、自分自身そういう劇団・公演は避けるようにしている
(仕事で疲れて蒸し風呂に入るほどの気力は無いので・・
空調が効きすぎているのはしょうがないと思うんだけど、
最初から切るのはちょっと、なぁ・・
長く観劇を続けるには無理しないに限る。
実際、いくら素晴らしい公演でも、
会場が辛ければ、
何年かして覚えているのは
辛い思い出だけだったりする。
会場に着くまで分からないのはしょうがないが、
避けられるものは極力避けたい(苦笑
ので、ふいにそういう公演に出逢うと、
凄く体力を消耗してしまう・・(苦笑
特にこれからの季節、外が寒くて中が蒸し暑いと、
眠いし暑さでベトベトになるし、
とても辛い。
これから公演に行く方は、
今日のような状態が続くのかはよくわからないが、
調節できる服装で行くことをおススメします・・。
とりあえず、
公演前の自分に公演後の自分が出逢ったら
一番伝えたいと思うことを書きました(苦笑

ことほぐ
intro
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/09/29 (土) ~ 2012/10/01 (月)公演終了
満足度★★★★★
幸せとは相対的な物なのかもしれない
一見、不幸せのように見える。
ただ、よくよく考えてみると、不幸せとばかりも言えないように思う。
幸せは相対的なものだから、
一見、不幸せにも見えるが、それを外から羨ましがっている存在も、
きちんと存在する。
また、過去の筆者の作品を観た感想から、
この作品が単純な
『幸せ・不幸せ』
の構図ばかりでないことも分かる。
登場する女性は、一見、3人。
ただし、冷静に観察すれば「女性」がもう一人存在する。

団長のビバリーヒルズコップ
男肉 du Soleil
シアター711(東京都)
2012/09/27 (木) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
Fly Me to the Moon
「・・俺、ちょっと飛んできたよ・・」
「え?お前、劇場行ったとか言ってなかったっけ?」
「知んないの?最近の舞台じゃ、飛べるんだよ。月まで行ったかもしんない」
「クレーターあったか?」
「あったあった、ウサギもいた。餅ついてたよ」
・・・なんだ、こんなことなら、せめてヒゲくらい剃っときゃよかったな(苦笑
秋の夜長は、月いくに限る。
・・もし、深夜のクラブで、退屈なDJの間に端で休んで、
疲れた足をほぐしながら
ウサギ図鑑を紐解いている奴がいるとしたら
それは、月世界旅行から帰還したばかりの宇宙飛行士です(笑
・・I Can Fly?
You Can Fly.
偏差値0でも力一杯、飛び跳ねられることの方が、
偏差値80あることよりずっと重要だ。
イケメンとか金持ちとかそんな基準は、俺は知らん。
ただ、目の前で力の限り飛び跳ねている奴が一番偉いと思う。
顔を崩したくなくて端っこでシケたカオしてるイケメン氏などを見つけると、
素直に『・・可哀想に、お人形さんか?』と思う(別にイケメン君たちに敵意は無い
(その顔で「変な動きとかしたくねーなー」とか言うんだったら、
千葉さんのメイクなどを参考にすれば良いんじゃないかとか思ったり、
・・まぁ別にどうでも良いけど(苦笑
偉そうな顔をしながらふんぞり返っている暇なんて人生には皆無。
昔演劇を少しやっていた同級生の将来政治家などをニュースで見つけると、
正直、ちょっと可哀想な気になってしまう(金銭的には向こうの方がはるかに恵まれているが(苦笑
速く足が動かせるようになったとしても、それは結果。
誰よりも目いっぱい飛び跳ねてたら、そりゃ、足も速くなるわ(笑
別に速いから偉いって訳じゃない。
力の限り音楽を楽しんでいたから、偉い、というよりはむしろ、
「面白いヤツだね、アイツ」な人生(笑

ちょっぴりスパイシー
ゴキブリコンビナート
木場公園 多目的広場(東京都)
2012/09/28 (金) ~ 2012/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
・・という夢を見た
毎回行こうと思いつつ行けないが、また、今回も行けなかったが、
夢枕にゴキブリが立ったので、ここに記す。
(あくまで(悪)夢の中での話だが)
今回は大分水分多めだった。
それと塩分が少々。
たまにドラム缶と何か良く分からないものが降ってきた。
(ちなみに、あくまで地図で調べただけだが)
会場の木場公園は、一見駅から遠そうだが、
東京スカイツリー駅や新橋からわりと頻繁にバスが出ており、
現代美術館前あたりで降りれば、近くにローソンもあり、
慣れれば割と便利だ。
あと、役者たちの服装に合わせて作業着などを持って行って現地で着こむと、
舞台と溶け込め、汚れも気にならず良い。
むしろ作業着のほうがカッコいい位である。
ビーチサンダルなどは
不測の事態に備えやめておいた方が良いと思われる。
地下足袋(田植え足袋)など理想的だが、
石ころが転がっている場合もあるため、注意が必要だ。
タオルを持っていけば、観劇(生還)後に顔くらい洗えて便利。
(野外なのでやはり多少埃がつく
また、ミュージカルではあるが、
オペラグラスなどはまったく必要なく、
役者と至近距離で触れあえる(たまに落ちてくる)
理想的な舞台である。
開場を待つ間、
近所のサッカー少年たちが劇団の名前に多少テンションが上がり
「ゴキブリだってよー」
と言いながら羨望の眼差しを向けるのを、
オトナになった優越感(←勘違い
に浸りながら月見酒(もちろん安いワンカップ
を味わえるという特典もある
(大江戸温泉物語の露天風呂より多少気分よく月が観れる
・・・以上はあくまで自分の夢のハナシだが、
もし観に行くとしたら、台風前夜のきょうがラストチャンスかもしれない。
立場上、あまりキャッキャ言いながら観に行けず、
厳粛な面持ちで
月夜の三文オペラを
冷徹に観察・分析しているような顔つきをせざるを得ない人もいるかもしれない。
そういう人は早寝して観に行った夢を観てみるとよい。
もし誰かが「お前に似た奴が観客席で踊っていた」
と主張したとしても、
一笑に付し、
「その日は早寝したので僕の魂がそこに辿り着いたのでわないかな?
・・・エクトプラズムというヤツだよ。知らないかね?月夜の夢だ」
と満足そうな笑みを浮かべながら
ちょび髭(禿げ頭でもよい)を撫でる位余裕である。
もう何年も毎回行けていない。
非常に残念だ。
登美子with トカチェフ最高(あくまで噂で聞いただけだが

鉄の纏足
東京タンバリン
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/09/20 (木) ~ 2012/09/24 (月)公演終了

仏にイナズマ
ハリケーンディスコ
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2012/09/13 (木) ~ 2012/09/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
ブル
やっぱりブル(レッドブルではない方
が出てくる舞台は燃えるなぁ・・(木場公園といい(←独り言
当日券とれました(母親も調子良さそうだったので
あと、火花もが飛び散るのも良いね!
やっぱり役者の目から火花が飛び散るのも良いけれど、
実際に目の前で本物が飛び散ると、
焦げた匂いが実際にするから
テンションも上がる(笑

たけしの挑戦状【ご来場ありがとうございました!!】
劇団東京ミルクホール
ウッディシアター中目黒(東京都)
2012/09/12 (水) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
別にどこかの劇団の贔屓というのはあまりないつもりなんだけど・・
東京ミルクホールの舞台は、本当にいつも自分好みで、引き込まれる。
今回も、本公演一年ぶりというのもあってか、
役者の目を見ても、
どのシーンも本当に本気。
時に刺すような目をしたかと思えば、
次の瞬間には
本当に泥臭い(褒めてます(笑
目をしてシメる!
カッコつけて一つのシークエンスをまとめることもできるはずなのに、
あえてそれをしないで、
大昔のコロコロコミックの少年漫画でも見るかのように(笑
泥んこの少年みたいな顔つきで
決めのポーズを決めたりする。
このギャップに凄くしびれるし、とても気に入っている。
題材が入り混じって、凄くカオスなのに、
役者の顔つきが、全くブレない。
画面構成がどうのとか言うつもりは全くないのだけど、
正直、現在の東京の劇団で最も洗練された
(題材は役者が自分と同じ30代が多いせいか少し古いかもしれないけど(苦笑
劇団は、東京ミルクホールなんじゃないかな、と思う。
20代の劇団やダンサーの多くは、
趣味(音楽などの題材とか)は現代的かもしれないが、
場面と場面の結びで
ここほど緩急がついていない
(まるでなだらかな山のようだったりする
これほどカオスで、時に泥臭いようにみえて、
実は洗練された語り口の、
人を食った舞台、というのは、
本来、自分が大阪でもっとも観たい種類の作品だったりする(笑
ただ、気のせいか大阪の人たちは、
東京の人ほどは確信が無いせいか
(本当は東京でもてはやされている作品も、そこまで常軌を逸したものはなく、
本当に常軌を逸した作品のほとんどは外国人が東京に持ち込むもののように思われる
ここまでの語り口の緩急は無いように思う
(そこが、題材は本当に(←ここは強調したい(笑)素晴らしくても、
一本調子な作品が関西に多い理由のように思う(汗
そういう意味では、
別にこの作品が大阪公演をするからという言うだけではないけれど、
関西(特に大阪
に最も必要なもの(ストーリーテリングの上手さと多少の下世話さ(笑
を持っているのは、
やっぱり若手の劇団じゃなくって、
東京ミルクホールなんじゃないかな、と思うんだけど。
インディペンデントとウッディシアターは、
会場の大きさも似てるから、
たぶん大阪で観ても違和感はあんまりないと思う
(会場の大きさが全く違うと、結構違和感があったりする。関西で大きくて東京で小さい場合、小さい劇場で見ると印象がだいぶ変わる。今回は、東京を大阪に合わせたのか、キャパが同じ位(たぶん)なので、逆に大阪で観ても違和感が無いと思う
本当の「洗練」と言うのは、
見かけや雰囲気のことを言うのではなく、
この作品のような語り口をこそ言うのであって、
東京も含めた多くの地域の劇団に見習ってほしい要素なんじゃないかな、
と、自分は思うのだけど・・(笑

フリル
アマヤドリ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/09/08 (土) ~ 2012/09/17 (月)公演終了
満足度★★★
何が足りなかったのかな・・
と、考えてみる。
印象に残る台詞はあったし、
世界観みたいなものも魅力的な部類だったように思う。
だからこそ余計に惜しいのかな、と、思ってしまう。

ハイカラ狂イ
早稲田大学演劇倶楽部
早稲田大学学生会館(東京都)
2012/09/07 (金) ~ 2012/09/08 (土)公演終了
満足度★★★
最近
B203に行ってないことに気づいて、なんとなく勢いで飛び込んでみた・・・
ところ、危うく入れなくなるところだった
(B203とはそういうところだった
入れなかったら、代わりにキッチン南海にでも飛び込もうかとおもっていたが、すんでのところでその晩餐が実現するところだった、危ない危ない(←この「危ない」はカロリー的な意味です

14の夕べ / 14 EVENINGS
東京国立近代美術館
東京国立近代美術館(東京都)
2012/08/26 (日) ~ 2012/09/08 (土)公演終了
満足度★★★★★
「ツァイトゲーバー」
一見シンプルだけど・・・素晴らしい!
同じ京都のピンク地底人なんかを観たときにも思ったのだけれど、
東京の若手劇団などに一番欲しいのが、
こんな、愚鈍なまでに真っ直ぐな作者の視線であったりするのでは
ないかな、などとも思ったりするのです。
京都は手作り市なども盛んなせいか、
劇研などのセットでも、
シンプルながら東京では想像もつかないような(豪華さという意味ではなく
精緻で作り込まれたものが何気なくあったりする。
作品それ自体についても、
今回の作品のように、
一見非常にシンプルでどこにでもありそうな概要でありながら、
詳細に分析してみると
全くどこにもない作者の視線のようなものがひっそりと反映されていたりする。
このような、
地味ながらも
愚直なまでに真っ直ぐな姿勢の作品が、
多くの(普段は演劇に足を運ばなさそうな)人の前で
(あの人たちが観劇好きなら、とっくに劇研などは人であふれかえっていることだろうから
上演される機会を得るというのは、
とても素晴らしいことだと思います。

HEEL DOWN↓
深夜練(木皮成+喜多真奈美)
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/09/05 (水) ~ 2012/09/06 (木)公演終了
満足度★★★
荒削りだけど
・・いいんじゃないかな。
折角のアゴラなんだからもうちょいカッコつけてまとめた感じを出してみても
良いんじゃないカナ、とも思ったり。
喜多さんという人は初めて見たんだけど、
なかなかにブチ切れていて、面白いな、と、思ったり。
・・たぶん逆に繊細なのかもしんないですね(なんとなくだけど
あんまり現時点での評価を気にするのもアレですけど。
・・でもなんで、ミカン箱からミカン星人的なカッコで飛び出すっての、
やらなかったんだろ?(自分だったらかなり「イケてる!」と思ったかもな・・(残念

キョウトノマトペ/Kyotonomatopee
青年団国際演劇交流プロジェクト
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/08/29 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

夜空に戻すべき月があるように
白米少女
こった創作空間(東京都)
2012/08/27 (月) ~ 2012/08/30 (木)公演終了
満足度★★★★★
死神公務員・・
憧れはしないけれど、なかなかに詩的な設定(笑
子どもが一度は夢見る(かもしれない?)職業、殺し屋。
しかもゴルゴのように何も言わずに人を殺すのではなく、
「・・・殺しに来ましたよ」
と言ってから、殺す。
死ぬ前の人の眼をみたことがある。
そのどれもが、まるで子どもに戻ったみたいにキラキラしてた。
人は、目の中に星を宿して死ぬのかもしれないと思った。
・・だとすれば、覚悟した人を殺す殺し屋は、
いつも星を眺めて暮らしているようなものなのかもな・・(天文学者のように
そして、殺した人の家族に恨まれて、いつか自分も殺されることを
覚悟している(待っている)コロシヤの目にも、
星は宿っているのかもしれない。
殺された人たちはやがて煙になって、
雲の水蒸気の中のきらきらに溶けてゆくだろう。

ゴミくずちゃん可愛い
ぬいぐるみハンター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
Love & Bitter ?
割と素直に観てしまうとなんてことも無いのかもしれないけれど、
あれだけのシンプルなセット(真ん中に丸い地球のセットがちょんとあるだけ)
で、近未来ディストピアのなかの銃夢的なゴミ山ユートピアを
夢みさせるのって、結構すごい。
物語自体も、
意識しているのかどうかは良く分からないけれど、
最近のデモの広がりから生まれてくる、
平和とかを求める空気に合っている気がしてとても良かった。
(何故か舞台芸術ではこういう描写は一般的ではないようだけれど、
こうした公共劇場では難しいかもしれない物語こそ、
王子のような小劇場でやってほしい作品だったりもする

14の夕べ / 14 EVENINGS
東京国立近代美術館
東京国立近代美術館(東京都)
2012/08/26 (日) ~ 2012/09/08 (土)公演終了
満足度★★★★★
てっきり
福永信氏が朗読をするのかとばっかり思っていたので、
観客席から松本花菜さんがこっそり出てきておもむろに朗読を始めたときは
かなりびっくりしました。
生で観るのはまったく初めてだったのですが、
ことばの訛り的なものはないものの、
どことなく大阪っぽさを感じたり。
その伸び伸びとした雰囲気が福永信氏の作品ともぴったり合っているようで、
・・この作家さん、なかなか粋だな・・
と思ってたら、最後に出演者全員の挨拶の時に出てきて、
・・なかなか人の良さそうな方でした(笑

雪と雲のつなわたり
本能中枢劇団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/08/22 (水) ~ 2012/08/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
実験的
・・なんだけど、とてもしなやかでスムーズなんだよね。
ひとつひとつのシーンが、
よくかんがえてみるとつながりがあるようで、
あえてリンクさせないのか、
未整理なままで提示してみせてくれるみたいで、
それが
アイデアに固執し過ぎるあまり
整理し過ぎて
面白みをなくす危険性を免れた原因かな?
・・そういう未整理っぽさゆえの
面白みという意味では、
観終わってなんとなく
animal collective なんかをぼんやりと
真っ先に思浮かべたりしました。
なかなか軽やかで素敵ですね・・(笑

山高帽の深すぎるかぶり方
オックスフォードパイレーツ
RAFT(東京都)
2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

明日を落としても
ピンク地底人
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/08/17 (金) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
変化
自分はわりと日程がうまくあったので、
この作品の前哨戦にも見えた4月の京都公演と、
6月末の大阪公演と、
今回の東京公演を続けてみる機会に恵まれました・・。
(ふつうこんなに日程が上手く合う事って無いんですけどね。
昨年12月の公演は仕事が入っていただけに・・・
自分がいつも思うのは、
特に若手の劇団について思うのは、
単純にひとつの作品を一度みただけで
判断するのは賢明ではない、ということで(当たり前といえばそうですが
例え何かの大作に比べ
多少現時点では劣っていたにしても、
変化、というか、一つ一つの作品に対して、
どれだけの愛情を持って接する事が出来たか、
というか、
どれだけ悩み、考え、一歩ずつ踏みしめてきたのか、
というのが重要なのだと
今回の作品を観て改めて感じました。
自分は、どちらかというと、
作品の『質』というよりかは
むしろ、
作品とその劇団が過ごしてきたであろう『時間』をより(というかそれしか頭にないのかも・
評価の基準として考えたいといつも思っています・・
たとえどれだけ美しくても、
心の無い美に魂が宿らないように
(あとでもう少し書き足します・・

劇団ハタンセ『タイタス・アンドロニカス』
こまばアゴラ劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/08/17 (金) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
マダン劇から進んで・・・
マダン劇は以前から知っているし、
自分も大好きなのだけれど
この劇団はその良さを、
さらにいろんなシンプルだけれど実に良く考えられた舞台セットや小道具を駆使して、
うまく舞台に生かしている。
素晴らしい作品で、
韓国人の俳優たちの素晴らしさを間近で堪能できました。