ゴミくずちゃん可愛い 公演情報 ぬいぐるみハンター「ゴミくずちゃん可愛い」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    Love & Bitter ?
    割と素直に観てしまうとなんてことも無いのかもしれないけれど、
    あれだけのシンプルなセット(真ん中に丸い地球のセットがちょんとあるだけ)
    で、近未来ディストピアのなかの銃夢的なゴミ山ユートピアを
    夢みさせるのって、結構すごい。

    物語自体も、
    意識しているのかどうかは良く分からないけれど、
    最近のデモの広がりから生まれてくる、
    平和とかを求める空気に合っている気がしてとても良かった。
    (何故か舞台芸術ではこういう描写は一般的ではないようだけれど、
    こうした公共劇場では難しいかもしれない物語こそ、
    王子のような小劇場でやってほしい作品だったりもする

    ネタバレBOX

    2時間強の舞台だったけれど、長さを感じなかった。

    物語のそこここで頻出する強弱とでも言えばいいのか、
    明るさの裏での悲しみ、
    絶望の中での喜劇
    (一ノ瀬 泰造の『地雷を踏んだらサヨウナラ』が出てくるあたり、まさにそんな感じだ
    とか、
    実際の兄妹のようにして育った幼馴染での理知と天性との対比とか、
    若さゆえに強烈に惹かれるであろう(自分も良く分かる
    こうしたある種の強烈なコントラストが、物語にメリハリをつけてくれていた。

    強いて要望があるとするならば、
    妹のような女の子が18で死んだあとの男の子が、
    出来の良くて賢明な男とかではなく、
    もっと野卑で粗野な天才に成長していったら面白かったかな、と思ったり。

    全体的に女性陣の元気さ、切実さに比べて、
    男子がちょっと大人しくて物わかりが良すぎな気がするので、
    馬鹿でも良いからもっと粗野で元気で無鉄砲な方が良かったんじゃないかな、とも思ったりする。
    (自分自身、死んだ父親から貰ったものでいちばん大きいのは、
    どう考えても脳ミソとかではなくて元気さだと思うから。
    男は元気が一番!あとは全部オマケです(笑

    ちなみに自分の感覚ですが・・
    男にとって、馬鹿というのは勲章でこそあれ、悪口ではないと思う。

    逆にお洒落だと言われるのは、「今日は良い天気ですね」
    と言われる程度の意味でしかない。
    重さが違うのだ。

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    2012/08/28 02:41

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