たなかひが投票した舞台芸術アワード!

2010年度 1-10位と総評
露出狂

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露出狂

柿喰う客

「演劇」は「サッカー」であり、
「サッカー」もまた「演劇」足り得る、ということを
これでもか、と威力がありすぎる物語で表現できている。
サッカーのサポーターにもぜひ見てもらいたいし、
演劇の人もこれをきっかけにサッカーにも目を向けてもらえれば。

★札幌舞台芸術賞 演劇大賞受賞作品★ 贋作者 (がんさくもん)【全公演終了いたしました!

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★札幌舞台芸術賞 演劇大賞受賞作品★ 贋作者 (がんさくもん)【全公演終了いたしました!

劇団千年王國

音楽と、絵画と演劇の「融合」の究極を見た。
「伝統と革新」はメビウスの輪のようにからみ合う
「双生児」のようなものだ。

アームストロング・コンプレックス

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アームストロング・コンプレックス

劇団ショーマンシップ

「正統派博多演劇」を福岡の若手に伝えてつなげる、という試み。
その流れで「天国(うえ)を向いて歩こう」を若手で演り、
ひとつの新しい形ができてきた。

踊りに行かないで

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踊りに行かないで

非・売れ線系ビーナス

「爪先、向こう側」から「きむかなスタイル」という新機軸を打ち出し、
その手習いとしてマキノキカク 「演劇大学 in Fukuoka」で
羊屋白玉女史と組んで「女の平和」を色気たっぷり、
かつシンプルに演った流れを受けて、
「言語的表現」と「非言語的表現」の邂逅を
さらっとやってのけた。 

すごくいいバカンス

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すごくいいバカンス

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

福岡の若手カンパニーの中で
人気、実力共にひとつ抜けたことを
改めて感じたシーズン。
「ひとんちで騒ぐな」初演から
本当に加速がついて気がつけば、
というところまで来た。
・・・緩むなよ、緩むんじゃないぞ。

オズの魔法が使えない

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オズの魔法が使えない

のこされ劇場≡

「商店街」という場所を借景に使って、
「街の歴史」と「人生」をきちんと見せて
「新しい始まり」という希望を与えるところまで進化した。

ワレラワラルー

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ワレラワラルー

F's Company

人間と動物の世界を巧みに切り替えて、
「それぞれ違っているけれど、根本は同じだ」
というところから「Circle・of・Life」というものが
しっかりとあるのだ、まできちんと見せている。

F's Company&ゼロソー長崎公演【101年目の太宰治】

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F's Company&ゼロソー長崎公演【101年目の太宰治】

F's Company

物語から作者の人となりやらがうまく抽出できていて、
さらには、いろいろな音や空気をアレンジして、
まるで装丁や挿絵、表紙を一新した「文庫本」の
古典を読み終えたような見後感。

14+

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14+

FOURTEEN PLUS 14+

「万事塞翁が馬」を地で行ったシーズン。
「おもてうら」@久留米初日は
会場の電気トラブルで中止になり、
満を持して臨んだ「14+」では
物語の「複雑さ」をそのまま素直にお出ししたら
すべてを巻き込んだものすごいことになって、
これ幸いと名前を変え、 「3人いる!」で
ある種の「開き直り」を見せて、結果として化けちゃった。

蛙先生

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蛙先生

飛ぶ劇場

円熟期に入り、さらには「さかな公団」の要素まで
うまく混ぜ込んで、「とてつもない」物語に仕上がった。

総評

ランクには漏れたがよかったもの。

NPO法人FPAP 「『春、夜中の暗号』『よかっちゃん』」

不思議な物語を不思議な切り口で見た。
たくさんの可能性がしっかりと見えてきた。


黄金山アタック 「切女 せつな」

「女の子の因果」を革新的な切り口で見せた。
あと、広島のアートワークスの凄みも。


Cheeky*Park / チィキィ*パークゥ 「カンパニーマン/COMPANY MAN 」

ハムプロジェクト 「サンタめん」

前々シーズンの「若手演出家コンクール」で同格の評価をもらった二つ。
一方は超絶技巧を演劇の文脈でまとめ、
もうひとつは長期間旅公演、という形で
熟成させたスタイルを見せた。
福岡にとっていい刺激になる可能性を秘めている。


次の段階への準備(あしがかり)。

劇団マニアック先生シアター

「凄い金魚」で「上方」と「江戸」の文化の違いを
うまく見せ,
「花サク」と「大系日本エクソダス」で世相を巧みに混ぜ込む、
というスタイルも確立できた。 


劇団HallBrothers

「家族耐久 〜久保家〜」 「家族耐久 〜野口家〜」の
二つでみえた課題を「鍛えの夏」で修正して、
「まばゆい傷」で「社会のささくれ」を新しい形で見せた。


劇団ぎゃ。

前シーズンの「玉ノ井家のエンゲル係数」東京、大阪ツアーと
「奇妙奇天烈ファンシーハウス in大阪 」で
「外から見えた福岡」というところを活かして
「博多テクニカ女王街ラバー」で「たさか歌舞伎」と
組んで新しい世界が見えてきた。


village80%

「独自性」というものをさらに強めている、・・・以上。


謎のモダン館

「LOST CHILD」から馴染んできた「野田地図」風味を
「長い鎖」でよりよきものにした流れ、
野田地図の「ザ・キャラクター」を
見たくなってしまったではないですか。


劇団PA!ZOO!!

祝・北九州芸術劇場進出。
「気持ちのいいホームドラマ」をさらに練りあげて。
あとお掃除おばちゃんのキャラクターショウも見たいな。


新しい流れ。

劇団ノコリジルモ

「イカロ・トライアル」で「ぶっとんだ可愛さ」という
誰も踏み込まなかった領域に飛び込んで、
「タイムリータイムリー」でさらに時間軸までぶっ飛ばしやがった。
素材はいいので、いろんなスタイルの演劇を学んだらもっと良くなる。


演劇関係いすと校舎

「この場所でしか出来ない演劇」は確立できた。
あとは北九州芸術劇場の企画などで
「外部出演」や「外部での演出助手」の経験を積む段階に来た。


不思議少年
お洒落かつ、哲学的。
ガラパを熊本の文脈で演るとこういう雰囲気になるのか。


「新しい福岡・九州演劇の12年・第1サイクル」の3年目。
一番の出来事は
「ぽんプラザホール開設10周年記念福岡・九州地域演劇祭」の開催。

この試みを機に、地域間、世代間の「相互乗り入れ」が加速度的にできてきた。
福岡では「正統派博多演劇」の流れを汲む「テアトルハカタ」、
そこから派生した「劇団ショーマンシップ」がさらに積極的に若手カンパニーと
仕事をするようになり、結果として甘棠館で若手のカンパニーが
ぼちぼちと公演まで打つようになり、さらにはギンギラ太陽と
テアトルハカタが手を組んで「博多演劇」、いや「近代演劇」の源流
川上音二郎のお話を博多座でやることができ、
若手も博多座の舞台で挑戦することができた。


熊本は熊本芸文祭開幕公演「メランコリーの予感」と「上通物語」で
相互乗り入れの体制と「演劇をやるに当たって必要な技術」の
意思統一ができ始めた。


佐賀・大分は新しいベースができた。

長崎は「第三舞台」風味のF\'sCompany、
「夢の遊眠社」風味の謎のモダン館、
「毛皮族」風味のHITStageとなかなか味わい深い面々が
そろそろと乗り入れを始める。


宮崎は「演劇時空の旅」というオールスターが軌道に乗り、
北九州で遠征公演の段取りまでできた。


鹿児島はチャンスさえ貰えたら化けてくるところがたくさんいる。


とうとう新幹線が鹿児島から博多まで一直線でつながった。

そのことに即した準備ができて「第1サイクル」の最後の一年、
「第2サイクル」の仕込みの一年、が同時に始まる。

それぞれの「一つ上」を意識した動きができるように自分も含め、
それぞれ奮起しないと。

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