1
露出狂
柿喰う客
「演劇」は「サッカー」であり、
「サッカー」もまた「演劇」足り得る、ということを
これでもか、と威力がありすぎる物語で表現できている。
サッカーのサポーターにもぜひ見てもらいたいし、
演劇の人もこれをきっかけにサッカーにも目を向けてもらえれば。
2
★札幌舞台芸術賞 演劇大賞受賞作品★ 贋作者 (がんさくもん)【全公演終了いたしました!
劇団千年王國
音楽と、絵画と演劇の「融合」の究極を見た。
「伝統と革新」はメビウスの輪のようにからみ合う
「双生児」のようなものだ。
3
アームストロング・コンプレックス
劇団ショーマンシップ
「正統派博多演劇」を福岡の若手に伝えてつなげる、という試み。
その流れで「天国(うえ)を向いて歩こう」を若手で演り、
ひとつの新しい形ができてきた。
4
踊りに行かないで
非・売れ線系ビーナス
「爪先、向こう側」から「きむかなスタイル」という新機軸を打ち出し、
その手習いとしてマキノキカク 「演劇大学 in Fukuoka」で
羊屋白玉女史と組んで「女の平和」を色気たっぷり、
かつシンプルに演った流れを受けて、
「言語的表現」と「非言語的表現」の邂逅を
さらっとやってのけた。
5
すごくいいバカンス
万能グローブ ガラパゴスダイナモス
福岡の若手カンパニーの中で
人気、実力共にひとつ抜けたことを
改めて感じたシーズン。
「ひとんちで騒ぐな」初演から
本当に加速がついて気がつけば、
というところまで来た。
・・・緩むなよ、緩むんじゃないぞ。
6
オズの魔法が使えない
のこされ劇場≡
「商店街」という場所を借景に使って、
「街の歴史」と「人生」をきちんと見せて
「新しい始まり」という希望を与えるところまで進化した。
7
ワレラワラルー
F's Company
人間と動物の世界を巧みに切り替えて、
「それぞれ違っているけれど、根本は同じだ」
というところから「Circle・of・Life」というものが
しっかりとあるのだ、まできちんと見せている。
8
F's Company&ゼロソー長崎公演【101年目の太宰治】
F's Company
物語から作者の人となりやらがうまく抽出できていて、
さらには、いろいろな音や空気をアレンジして、
まるで装丁や挿絵、表紙を一新した「文庫本」の
古典を読み終えたような見後感。
9
14+
FOURTEEN PLUS 14+
「万事塞翁が馬」を地で行ったシーズン。
「おもてうら」@久留米初日は
会場の電気トラブルで中止になり、
満を持して臨んだ「14+」では
物語の「複雑さ」をそのまま素直にお出ししたら
すべてを巻き込んだものすごいことになって、
これ幸いと名前を変え、 「3人いる!」で
ある種の「開き直り」を見せて、結果として化けちゃった。
10
蛙先生
飛ぶ劇場
円熟期に入り、さらには「さかな公団」の要素まで
うまく混ぜ込んで、「とてつもない」物語に仕上がった。