ちゃたらーの観てきた!クチコミ一覧

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エリザベート

エリザベート

東宝

帝国劇場(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/06/27 (水)公演終了

満足度★★★★

今シーズン初見
エリザベートは初演から見続けていて、今回も一通りは見ます。

ダブルキャスト、トリプルキャストと増えて、その組み合わせを全部見ようとすると(←東宝の思惑通り)、すごくお金と時間が取られますが、好きだからしょうがないですね。

今シーズンのエリザはこれが初めて、山口さんの歌い方が変わっていました。調子が悪かったのでしょうか。
「いきたお前に愛されたいんだ」では「あ~~~いされたいんだ」と極端に伸ばされていたり、他も全体的にささやくような歌声になってました。
一緒に観た友人は、全部の歌い方が「ふ~たり~でお~どぉった(婚礼の夜を覚えているだろう)」と同じになっていたと言っていました。(←わかる人しかわからない説明)
山口エコーは、当然、フル活躍でした。

エリザは春野すみれさん、お初です。一幕では高い声が出なくて歌が安定せず、ハラハラしました。最後まで音を取らず台詞のようにして叫んだりするのが、ごまかしているようにも見えました。
そして予想どおり、若い時のエリザの場面ではかなりの無理が(汗)
瀬名さんでも違和感ありましたが、無理してトップ男役にエリザをやらせなくても、娘役でもっといい人いるじゃないかと思ってしまいます。(集客のためには仕方ないのか)

と、一幕終わった時は、不満タラタラだったのですが、春野さん、二幕になってぐっと良くなりました。
『二隻のボート』の場面は、いつになく感動しました。


素晴らしかったのが、エリザの父親マックス役の今井清隆さん。
前回の『眠れる雪獅子』でも素晴らしかったのですが、本当に豊かな声量と表現力。
この日見た回は、主力メンバーがこぞって調子悪そうだったので(禅さんもカリンチョも)、ただひとり別格の存在になっていました。

そして、この回での一番の目玉は大野ルドルフでした。
以下、配慮してネタバレへ。

ネタバレBOX

先に観たひとから、「重い」とか「下手」とか聞かされていましたが、まさかここまでとは!!というルドルフでした。

なにしろ、写真で見る限りお顔はギリシャ彫刻のようにおきれいで、事前のインタビューでもすごく上品そうに見え、私的には3人のルドルフの中で一番期待していたのです。

それだけに、ショックらーじ。

オープニングでチラッと出たところでは「あらそんなに下手じゃないわよ」と安心したのですが、そしてフランツと一緒にでてきた場面でも(←立ったまま、しかも台詞が中心だから)、「普通に聞けるわよ」と自分を納得させていたのですが、踊りが付いたらもう大変。
浦井くんの時とは「別の歌?」みたいになっていました。
なにより、そのダンスが全然踊れていないんですよ~。

ある人が、山口さんとの『闇が広がる』をダンスじゃなくって「取り組み」といいましたが、そんな感じ。
山口さんも踊れないけど、まあ山口さんだからいいんです。
踊れないルドルフは……キツイなあ。(歌えてもいないし)
大野くん自身、辛いんじゃないかなー。

といいつつ、応援しています。綺麗だもん。
顔の綺麗は七難隠す。隠しきれてないけど。
最後まで、がんばってください。
マタイ【アンケート即日公開中!】

マタイ【アンケート即日公開中!】

劇団バッコスの祭

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/05/23 (水) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★

残念
まずはじめに、他の方もおっしゃってますが、スタッフの対応は素晴らしかったです。
メールの内容も、当日の誘導も、至れり尽くせり。
ここまでプロに徹している劇団は初めてです。
気持ちよく観劇できました。ありがとうございます。

しかしながら、肝心のお芝居は私には合わなかったみたいです。
残念でした。

ネタバレBOX

全体的に「どっちつかず」の話に見えました。
日本の起源についてとか、文明批判とか、社会風刺とか、恋愛ものとか、アクションとか、色々な要素があるのですが、心を打つものが無かったです。

どれか一つにテーマを絞って、もっと話を掘り下げたり、人物の心の動きにももっと理由をつけられた方が良かったのでは。
主要人物たちのいくつかの言動が、不自然というか、観ているだけだとどうしてそうなるのか、よくわからなかったです。

あと、イヨの存在自体が、最後までよくわかりませんでした。
(神ならあんなにあっさり終わらないだろうし。その前に、あの偽装会社の社長みたいなトンマなことにはならないだろうし)

あの短期間では文明の進化はともかく、インフラは間に合わないだろー!とか、そこまで科学力あって工場廃水問題は昭和初期レベルかよー!とか、つまらないことが気になったのも、気持ちを入れて観られなかった原因です。

戦闘シーンも、あんなに長くやらなくてもいいかなーという感じでした。

色々書きましたが、こういう個人的な意見も、この素晴らしい劇団さんならきっと生かして、次回の作品はますます輝くのではないかと期待しています。

ウェディング葬送曲

ウェディング葬送曲

劇屋いっぷく堂

テアトルBONBON(東京都)

2012/05/15 (火) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

あたたかくて良いお話でした
いろんな場面で「裏」を臭わせ、これからどうなるの?と、ドキドキワクワクさせる作りになっていたのですが、最後は落ち着くところに落ち着いた感じ。「裏」の設定が、弱いといえば弱いです。
でも、あたたかくていい話でした。
姉妹愛にはグッと来て、泣けました。
役者さんたちの熱演もよかったです。

ネタバレBOX

実はこうで・・・という種あかし部分が「えっ?それ?それだけ?」と。
もっと大仰なことを期待していたので、肩透かしを食った感は否めません(笑)

ことわざや慣用句の言い間違い、わざとらし過ぎるのは面白くなかったです。
「目が走る」とか言う人いますかね。
でも、薫ちゃんのご主人や葬儀屋さんのちょっとした会話や突っ込みが笑えました。あの二人が良かったです。

あと妹役の人も、好感もちました。

首無し乙女は万事快調と笑ふ!

首無し乙女は万事快調と笑ふ!

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/05/12 (土) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

期待が大きすぎて
面白かったのですが、前回みた「陛下に届け」とテイストが似ていて、時々「あっ、またこのパターン」と感じてしまったのは、ちょっと残念でした。

ラスト、泣かせるけれど、結果「ありがちな話」になってしまっている気がしました。
イカれたブラックな笑いのまんま、カルトっぽく終ってくれた方が好みだったかも。

ネタバレBOX

高速回転電撃ビリビリのあたり、前回の自転車お尻止めと同じく、個人的に辛い時間でした。もういいよと、言いたくなるような。かなりしつこく感じました。
好みの問題もあると思いますが、個人的にあれはもう少し短くても(いっそ無くても)いいです。はい、あくまで個人的に。

笑いという部分では、会話だけでも十分に楽しませていただきました。
「全てのダンスの基本であるボックスが踏めないんだから」とかさらりと言うところとか、
ポーランド兵が「この戦争が終わったら結婚式だ」「子どもが生まれたんだ」「あ、靴ひもが」とフラグが次々たって「こいつら全員絶対助からない!」と思わせるところとか、大笑いでした。
いつか、ああいうのだけで、一本観たいなと思います。

泣かせないといけないんですかね。
百年の秘密

百年の秘密

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2012/04/22 (日) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃密な3時間半
ざっと100年の物語が行ったり来たりしながら語られるのですが、その順番が絶妙でした。
ティルダ12才の後、いきなり38才になったと思ったら、その次にはもう死んじゃってる。こんなに早く進んでいいの?と思ったらまた戻って、という流れの中で、伏線があり、秘密が生まれたり解き明かされたり。先の出来事を知っているから余計に切なく感じたり、と、すごく計算されたお芝居でした。

舞台は、回転することなく(笑)、庭と室内が同時に存在していて、場合によっては庭の人がいる目の前で前で室内の芝居が続けられるのですが、これまた違和感なく、別々の場所に見えるのがすごい。
最初から最後まで舞台の真中にどっしりと立つ楡の木、100年の秘密を呑み込んでいるさすがの存在感がありました。

役者さんたちもみんな魅力的で、場面によってその年齢にちゃんと見えるのも感動しました。
犬山イヌコさん、12才の少女も78才の老女もまったく違和感なかったです。すごい。
すごいすごいってばっかりでボキャブラリーなくて申し訳ないのですが、とにかく、すごいなあと思ったのでした。
観て良かったです。

思った以上に力を入れて観ていたみたいで、すごく面白かったのに、見終わった後は疲れました。まあ、100年の物語を3時間でみるのだから、仕方ないですよね。
濃密な時間をありがとうございました。

あっ、「たつことかつこ」でファンになっていた村岡希美さんも良かったです。カーテンコールでのお辞儀の仕方が接遇の講師のようでした。LOVE♪

ネタバレBOX

カレルとコナが何故結婚したのかというのが、いまひとつ不明。
特に、コナがなぜ?

まっとうな理由も考えられるけれど、うがって考えたら、
・ティルダは少女時代カレルが好きだった
・コナはティルダの夫のブラックウッドとも関係をもった
というあたりで、「ティルダの好きな人」をコナは好きになっている、もしくはつながりを持とうとしているのかなと。

女同士の友情物語に見せかけで、そんな裏設定があったとしたら、ケラさんやっぱり、女同士の友情は単純にはあり得ないって思っているのかな。
(考えすぎか・笑)

Fire Ball Men ~火の玉兄さんの逆襲~

Fire Ball Men ~火の玉兄さんの逆襲~

劇団 EASTONES

ザ・ポケット(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

安定感
ベタベタの大衆演劇なんだけれど、水戸黄門が好きな私には良かったです。
笑いも涙も大団円も、お約束通り。その約束守り加減が、気持ちよかったです。
石田武さんが、このフライヤーのまんまでした。
(イラストの顔もすごく似てますね。あもさんが書いたんですか?じょうず!)

ネタバレBOX

ただ、天組と地組の村の罪なき若者たちがみんな死んでしまうのは、水戸黄門好きには耐えられませんでした。

逆に、あれだけ切られても元気な座長(笑)
色んな意味で、石田さんが全部持って行ってましたね。

スーパー丸尾ブラザーズ

スーパー丸尾ブラザーズ

OFFBEAT360cc

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/05/09 (水) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★

手づくり感
シンプルな舞台美術だなーと思ってみていましたら、その段ボールが演技の途中に次々と剥がれてきたのには驚きました。
演出じゃないですよね(笑)

舞台も脚本も、手づくり感あふれたお芝居でした。

ネタバレBOX

タイムマシンの話は、唐突でした。
タイムマシンとは関係無く、現在と過去を行き来して演じているのだから、あえてあからさまなフィクションである「タイムマシン」を入れる必要があるのでしょうかね。スッキリしませんでした。
(入れるのなら、もっとちゃんと絡ませて欲しいです)

あと、一番前に座ってしまったからというのもありますが、お笑い目指してる彼の怒鳴り声に、何度もビクッとしました。
あの会話の流れで、あそこまで怒鳴る必要があるのかどうかもご検討いただきたいものです。

主役の丸尾兄弟の演技は自然でよかったです。

本当のことが分かって兄弟が最後に交わす会話「今からじゃないの」が話のキモだったと思いますが、そこに至るまでがやや物足りなかったです。

満足度としては残念ながら☆2つですが、これからの期待も込めてプラス1。
東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/05/04 (金) ~ 2012/05/15 (火)公演終了

満足度★★★★★

じわじわと来た
終演直後のアンケートでは☆(満足度)は4にしちゃったんですよ。
でも、やっぱり5だなと。訂正したいです。

帰り道みち、「他人が家族になろうとすること」について、改めて考えさせられ、その結果、じわじわと「いい芝居だったな」と思ったわけです。

笑う場面も、私の苦手な役者イジメとか客いじりとか下ネタとかアドリブとか一切無く、センスの良い会話やシチュエーションで笑わせてくれました。
親しみやすいレベルのイケメン稲葉信隆さんの前説もよかったです。

すごくお気に入りの劇団になりました。ありがとうございます。

ネタバレBOX

終わった直後に満足度4にしてしまったのは、監督の悪人ぶりっことか、花梨様のモノの分かった風のしゃべりかたとか、こまかいところが鼻についてしまい、素直に受け入れがたかったためです。
が、ストーリー全体をとらえてみたら、あのキャラクターたちはやはり「ああでないといけないのだ」という気持ちになりました。

あのテンションの異様に高い人も、私の周りにはいないけれど、あの世界にはいないといけないのだと(笑)
それがあって、秋登さんがものすごくノーマルに見えたというのもありますしね。

「同性愛者が集まるシェアハウス」、「自分と母親を捨てて出ていったゲイの父親」というので、すぐに「メゾン・ド・ヒミコ」を思い出しましたが、全く違う作品でした。うん、オダジョーいなかったしね。
じゃなくって、メゾン・ド・ヒミコの方は、むしろ「家族の絆」「血のつながり」ってのは切りたくっても切れないものだということを感じましたが、こちらの作品では「血のつながりがなくっても家族になれる」「家族というのは、その人と関わりを持ち続ける覚悟」というところに、グッときました。
話としては、むしろ真逆と言っていいかもしれませんよね。

そういえば、稲葉信隆さんの説明文に「○○に似ている」とかの感想はやめてほしいみたいなこと書いてましたっけ?ごめんなさい。
稲葉信隆さん、今回ファンになりました。一緒に観た夫も。


最後に、個人的なつぶやきです。(いえ、全部そうですが)
うわさの佐野バビ市さん、初見でした。
が、男役で初見なのがよかったのか残念なのか。
女装封印って本当ですか?一度は拝見したいのですが。
ちなみに、あの髪の毛は自前ですか?ツヤツヤしていて、天使の輪がキラキラしていて、かなりうらやましいのですが。

平成中村座 五月大歌舞伎

平成中村座 五月大歌舞伎

松竹

隅田公園内 特設会場(東京都)

2012/05/03 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

よかった!
昼の部を見てきました。

勘三郎丈初役の「め組の喧嘩」は、一見の価値あり。
一部の役者の台詞が入ってなくって、ときどき会話がぎこちなくなったのだけが残念したが。これは、歌舞伎の初日近くではよくあることですが、この演目だけはポンポンとテンポよく見たかったです。
それでも、とびの男の勢ぞろい場面では、中村屋さんの団結力を見るような、高揚感、気風のよさ、勇ましさ、その中にちょっとお茶目な感じも。

中村座ならではの客席に降りての喧嘩シーンなど、迫力いっぱい、楽しめました。
纏を担いだまま、足だけで梯子を書け上がった勘九郎には、惚れ惚れしました。まさに「様子が良い」とはこのことです。

七之助の八重垣姫も綺麗でしたが、意外にも(?)勘九郎の濡衣が美しく、弥生の花浅草祭では、力任せ風の染五郎に比べて踊りの上手さが際立ってしまう勘九郎にばかり目が行き、で、なんだか昼の部は私的には勘九郎丈祭でした。
できれば楽近くにもう一回見たいですね。

サージェント

サージェント

劇団 浪漫狂

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/04/26 (木) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★

古い感じをうけました
こちらの評判が良かったので、期待して行きました。
が、残念ながら私には合わなかった、というか、正直どうして評価がここまで高いかがわからないという感じです。(個人的に)

戦中、戦後、現代に渡っての、ある一家族の話です。
ひとりの女性(朝子)の生涯から(また、その戦死した夫を軸に)、戦争の悲惨さや残された遺族の傷あとやなんやかやが語られていますが、すごく表面的で、今まで何度も漫画やドラマで観て来たような内容とかわるところはありません。それのダイジェスト版。

NHKの朝ドラで半年かけて見せられたらそれなりに感動したかもしれませんが、芝居として見たらかなり厳しい2時間強でした。

笑わせようとするところも、泣かせようとするところも、全てが古くさく感じました。

すみません。失礼な意見だとは思いますが、こういう意見もあってもいいかなというか、ひとつの感想としてよろしくお願いします。

ネタバレBOX

満員御礼記念とかいってわざわざアドリブとか入れていましたが、あれ、いらないです。
信次軍曹の「お前は女を抱いたことあるかー」のくだりも、笑いを取ろうとしてるのか、あの流れがよくわからなかったです。
私は面白いと思えませんでした。

なんだかんだ、登場人物に共感できなかったことも含めて、この評価です。

パンフレットに登場人物の相関図が書かれていましたが、信子から下は、よくわかりませんでした。

史実を押さえたといえば、確かにそうなのだと思いますが、現実にあったらしきことをそのまま舞台に再現(しかもダイジェストで)されても、「それで?」と言う気持ちにしかなりません。

ただし、全く知らない世代には色々なことが(くみ取りが臭いとか・笑)新鮮だったり、古い世代には懐かしかったりするのかもしれないので、本当に残念ながら、ただ「私には合わなかった」ということです。

えびすしげなり

えびすしげなり

カムカムミニキーナ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2012/04/26 (木) ~ 2012/04/30 (月)公演終了

満足度★★★

初ウエストエンドスタジオ
えびすしげなりという男の波乱の生涯の物語、一代記っぽいのかと思っていましたら、いわゆる民間伝承の恵比寿信仰の話も取り入れていて、太閤殿下、関ヶ原と、伏線も色々張られているようでした。
演出も、目を見張るものがあったように思います。

と、なんだか「ように」「ように」と歯切れが悪いのは、全く個人的な理由で、芝居に集中できなかったためです。すみません。

ネタバレBOX

中野から歩いたのですが、道を間違えたらしく、雨の新井薬師商店街で空しく彷徨うはめになりました。そしてようやくたどり着いた劇場が、なんだかものすごいキツキツ配置で、前席の椅子の背と膝がくっつくような状態。

足元に置けないので、スタッフの方のご厚意によりカバンと傘をあずかっていただくことにしたのですが、その時、傘をうっかり横にして下に置いていたのを前の人の椅子が踏んでいたいたらしく、取りあげた勢いで先端の布が破れてしまいました。(ビニール傘ではありません)

まあ、何が言いたいかと言うと、その時点で既にテンションが下がっていたということです。
そして、不運は続きます。後から来た人が奥に行けないほどの窮屈さ(前列の椅子と足の間に隙間がなく、みんな自分ひとり立つのがやっと)だったので、スタッフの「すみません、みなさん2つづつずれてください」という呼びかけに、みんながずれて、私の前にとっても大きい人が二人並んで座りました。

この時点で、舞台の半分強が隠れました。

それで、海を表現した布の演出(たぶんよく見えたら素敵だった)も視界が切り取られ、えびすしげなりが次々と入れ替わる場面でも、「私の見えてないところで変わったんだな」くらいの感想しか持てず、せっかくの面白い演出も私には届いてきませんでした。残念。

すみません。全く、私の個人的状況と感情により、お芝居とは関係ないところでのこの評価だと言うことを分かっていただければ幸いです。
いつもなら☆4つつけたかもしれません。


古事記の「蛭子神」の話は知っていました。そして「蛭子(ヒルコ)」と書いて「えびす」と読むことも(蛭子能収さんで・笑)知っていました。
が、葦の舟で流された蛭子神が「漂着してえびす神として信仰されている」ということは、このお芝居を通じて知りました。
ありがとうございます。
PLAY PARK2012

PLAY PARK2012

PLAY PARK 事務局

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2012/04/20 (金) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

満足度★★★★

25日昼の部観劇
色々な劇団(団体・個人)の芸が見られて、かなりお得感いっぱいでした。
特に劇団鹿殺しの「暴れん坊銀河鉄道の夜~前張り2012~」は最高でした。
これ見るだけでも、チケット代の価値はあったと思います。

このイベントは、毎日違うのでネタバレ関係ない気もしますが、長くなるので個々の感想はネタバレの欄で。

5組。15時スタートで全部終わったのは18時でした。休憩は10分が一度。

ネタバレBOX

裏ワザ「漏れて100年」

予告というかチラシには入っていなかった劇団でした。
4人の若者が出てきたのですが、全員イケメン。ちょっと得した気分(笑)
中の一人に見覚えがあったのですが、伊藤えん魔さんの『蒲田行進曲』で、橘(狂乱バージョンでは小夏)をやっていた田渕法明さんでした。
100年を一気に駆け抜ける話。不思議なお話でした。


吟舞道至心流

出演者が平均年齢70才?みたいなおじいちゃんとおばあちゃんたちで、その前の演目との差が激しくて、つい笑ってしまいました。
私の友達がタップダンスやフラメンコを習っていて、たまにその発表会に行くのですが、その発表会で見たことあるよな日本舞踊。
おじいちゃんが吟じて(というか歌ってたカラオケ風)、おばあちゃんたちが踊ります。
あっ、おじいちゃんがひとりで踊った「祭」も良かった。笑っちゃったんだけれど、おめでたい感じもしたし。長生きしてね。


罪と罰「罪と罰のフォーク的こころ」

下ネタでした。最初から最後まで下ネタでした(笑)
正直、下ネタは好きじゃないのですが、千葉雅子さんのつっこみが私の気持ちを代弁していてくれたので、楽しく観ました。
千葉さんがいなかったら、今日のワースト1だったな。うん。


劇団鹿殺し「暴れん坊銀河鉄道の夜~前張り2012~」

すごかったです。
前張り2012。鹿殺しの前張りは初見でしたので、かなり衝撃でした。
席が2列目だったので、かなりきわどいところも見えてしまいました。(見ちゃいけないと思うと、つい見ちゃうんですよねー)
しかしながら、話はちゃんと「銀河鉄道の夜」になっていて、菜月チョビさんのジョバンニに泣かされました。
チョビさんの少年ぽい声とかたたずまい大好きなんです。
ちなみにチョビさん以外は全員前張りなんですけれどね。でも、感動する芝居になっていましたよ。
そのギャップがすごいんです。この芝居は、本当に観ることができて良かった。

前張り、肩パットで作っているとは知らなかったー。



入江雅人さん「曲と関わる」「メカカ」「予告編」

一人芝居、さすがの面白さでした。
「曲と関わる」は大笑い。
「メカカ」は、何人出てくるんだ!みたいな。
しかし、次回の予告編というのがグダグダでした(笑)
それも、また観たいと思わせる手なのか。
通し狂言 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)

通し狂言 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2012/04/03 (火) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり良かった
初日と千秋楽と二回見ました。
やっぱり仁左衛門さんは良いですね。
千秋楽では、初日に比べて悪人ぶりが際立っていました。
なぶり殺しを楽しんでいる様子が。むしろ清々しいほど。

「本日はこれ切り」の幕引きで、大向こうさんの「大当たり」の掛け声を聞いて、本当にお疲れさまでしたという気持ちになりました。
毎日毎日この二役を演じられるのは、大変なことだったと思います。
お身体お大事にしてほしいです。

絶頂マクベス

絶頂マクベス

柿喰う客

吉祥寺シアター(東京都)

2012/04/14 (土) ~ 2012/04/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しかったです!
柿喰う客、初見でした。個人的にすごくよかったです。

噂には聞いていましたが、きれいな女優さん達のはじけた演技。
最前列で観たせいか、ものすごく惹きつけられました。
誰もが知っているマクベスを原作に忠実に現代口語でかっとばした90分、あっという間でした。
次回のジュリアスシーザーも楽しみにしています。

ガールズナイトだったので、終演後のアフターイベントも楽しませていただきました。盛り上がりましたね。
七味さんのサービス精神、素敵です。

ネタバレBOX

深谷さんのデスマス口調のマクベスには、萌えました。
スコットランド王の荻野さんの笑顔と、バンクォー葛木さんのクールな視線にもやられました。
岡田さんのビジュアル系男子ぶりも素敵でしたし、マクダフ佃井さんの(イベントでの)パラパラがキレキレで目が離せず……とにかく魅力的な役者さんがいっぱいで、今まで見ていなかったのが悔やまれます。

「悩殺ハムレット」のDVD買いましたが、やっぱり舞台で観たいですね。
エゴイズムエコロジー

エゴイズムエコロジー

Oi-SCALE

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

私には大ウケでした
一緒に見た友人からは、私のウケぶりがおかしかったと言われました。
いかにも夢や妄想らしい、あいまいさとか辻褄の合わなさとか、シュールな感じがよかったです。

ネタバレBOX

正直、最初の椅子取りゲームの場面では、「外したかなー」と危ぶんだのですが、段々面白くなりました。

家族会議の場面では、お父さんがサイコーに可笑しかったです。

映像で文章を流すのは、あまり好きじゃありません。これはごく個人的感想です。

お姉さん役の人の、棒っぽいしゃべり方が、却って気になって仕方ありません。不思議な魅力がありました。

あいまいで不思議な感じを楽しんでみていたのですが、結局、震災に結びついちゃうんだなー。
謎っぽかったのが半分解決してしまうのですが、答えがわかる前までの方が面白かったです。
でも、そうしないと芝居にはならないから、ストーリーとしては正しいのでしょうね。

ありがとうございました。
I was Light【終演いたしました。】

I was Light【終演いたしました。】

エムキチビート

シアターサンモール(東京都)

2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了

満足度★★★★

感想を書くのが
難しい。
いつもアンケートは必ず書くようにしているのですが、昨日はどうにも書けずに帰りました。すみません。
今思い出しても、感想が言葉にならない感じです。
面白くなかったわけじゃないけれど、「面白かった?」と聞かれたら「うん♪」と素直には頷けない。
(あ、でも、観てよかったとは思います)

いろいろなことが詰め込まれ過ぎになっているのかも。

役者さんたちは、みんな魅力的でした。

ネタバレBOX

後半、長く感じました。

あの「愛している」の台詞の意味がわかりませんでした。
同性愛的な意味があったのでしょうか。それは必要でしょうか。

タイムマシンから出て来た手紙も、泣かせどころかもしれませんが、私個人は必要ないと思いました。
あくまで、個人の意見です。

ゾロのパロの人、似てましたね。ワンピファンとしては三刀流を見せていただいてうれしかったです。
フック船長の人は、T.M.Revo西川くん(の痩せていたころ)に似ている気がしました。
ミュージカル「コーヒープリンス1号店」

ミュージカル「コーヒープリンス1号店」

ネルケプランニング

青山劇場(東京都)

2012/04/13 (金) ~ 2012/04/21 (土)公演終了

満足度★★★

昔の少女漫画のようでした
韓流物には今までも興味が無く、このミュージカルもそれほど期待はしていなかったのですが、それがよかったのか、かなり楽しめました。
ストーリーは少し前の少女漫画のようで、ありがち設定やベタベタの展開にも懐かしい気持ちでついて行けました。
高畑充希さんが、とっても可愛らしくて良かったです。
他のミュージカルでも見てみたいですね。

マイクがよくないのか、声を張り上げて歌われると歌詞が聞き取れないところがたびたびありました。

ネタバレBOX

韓流原作だそうですが、そっくりな話が日本の少女漫画でいっぱいありますよね。

チケット、少々高過ぎると思います。
もう少し安かったら、「お勧め」したいです。
俺以上の無駄はない

俺以上の無駄はない

MCR

駅前劇場(東京都)

2012/04/12 (木) ~ 2012/04/17 (火)公演終了

満足度★★★★

クズ
クズがいっぱい出て来た~と思ったのですが、そのクズの中にキラリと純粋な部分があって、最後は胸を打たれました。

役者さんたちみんな、「どこかクズ」の役を魅力的に演じていました。

アフタートークも面白かったです。
白ジャージは、ずっとなんですね。

個人的に、石澤美和さんと佐賀野雅和さんが素敵でした。

ネタバレBOX

私が観た会では、アフターイベントが「致し方ない事情」でトークになりました。
それはそれで大変面白かったのですが、「恍惚☆烈風 せれなーで」というタイトル、どんな話だったのか気になって仕方がありません。

しかし、ふと、これって毎回そうなのかな?と疑問を持ちました。

「火の鳥~出てこない編」
「火の鳥~手羽先編」
これまた面白いタイトルで興味深いのですが、これを観た人はいるのでしょうか。伺いたいです。


「不幸の泉に顔を浸す会」の「息もできない」「息継ぎ息継ぎ」
なにか辛いことがあったら、呪文にします。


最後に、他の人は誰も気にしてないと思うのですが、主人公が繰り返す保険金詐欺の誘い話にはモヤッとしました。
ああ、それだけはやっちゃいかん!的な。保険会社に勤務していたもので。




レッドアパート

レッドアパート

ネコ脱出

ザムザ阿佐谷(東京都)

2012/04/11 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった!!
チラシが怖くてすごく気になっていたのですが、お芝居も本当に怖かった。
演劇でホラーというと怖いというより、「(失)笑」ってことあるんですが、これはガチで怖かったです。何度か「ヒッ」て声出してしまいました。

そして、面白かった。
ちゃんと笑いも入れてくれてて、そのバランスが絶妙。

初見の劇団でしたが、すっかりファンになり、過去のDVDを2作買​いました♪
今日これから見ます。楽しみです。

ネタバレBOX

笑う場面では徹底して笑わせてもらいました。ちょっとネタが古い感じもツボ。
月亭八方とか、ハルク・ホーガンの「イチバン」とか、大笑いしていたのですが、みんな知ってるのかな。

舞台、上部の窓と下の部屋との使い方がすごく良かったです。
上下のメアリーさんの、シンクロがすごかったです。

ハヤブサ役の船戸慎士さんはぶっとんでましたね。しつこい効果音が似合ってました。
Studio Lifeっていうと大昔(劇団初期の頃)観た「トーマの心臓」のイメージが強かったのですが、今はこういう役者さんもいるんですね。次回の「大笑天」もぜひ観に行きたいです。

桜子役の和泉杏さんのコメディエンヌぶり、「宇宙人とタラちゃんを足して2で割った」キャラづくり、サイコーでした。

劇団員役サイトウさんのベタな笑いも可笑しかったです。しつこいくらい同じネタを繰り返すのはお約束ですよね。

オーバーアクション気味のクルーの中で、絶妙な突っ込みを入れる高倉良文さん、関西系の味が良かったです。ファンになりました。

いい劇団と出会えてよかったです。
パブリックイメージリミテッド

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かもめマシーン

小劇場 楽園(東京都)

2012/04/04 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了

満足度★★★

すみません
私にはよくわかりませんでした。
実験的なのはとても良くわかったのですが、役者さんの台詞が、「私は、が、」とか「階段が、を、」とか、(わざとだと思うのですが)助詞を何度も言い直し、自信なさそうにしゃべる様子が聞いていて落ち着かなく、最後までなんだか気持ち悪い感じがぬぐえませんでした。
演劇という視点じゃなく「人前でしゃべる」という技術があまりに素人くさく、話し方の稚拙さに何度かイライラしました。すみません。それも、たぶんわざとですよね。
そもそも、演劇であり、スピーチじゃないですもんね。

それでも、面白くなかったというわけではなく、いくつかのテーマは伝わってきましたし、こんなに最初から最後まで緊張して観たお芝居は初めででしたので、良い経験をさせていただいたと思います。ありがとうございます。

私が観た回では、終演後全く拍手が起こらずに、みんな静かに席を立って行きました。
全く拍手の起こらない芝居と言うのも初めてて、「これって、あのニジンスキー伝説?」とか思いました。

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