糸井版 摂州合邦辻 せっしゅうがっぽうがつじ 公演情報 糸井版 摂州合邦辻 せっしゅうがっぽうがつじ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    いやー素晴らしい!本当に誇れる作品。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2019/02/16 (土)

    いつにも増して現代の出で立ちで現れ、糸井演出のもとでFUKAIPRODUCE羽衣風の装いだが、原作の異色さも相まって、全く違和感なく馴染む。現代の価値観やロジックからすれば、戸惑う超展開も待っているが、原典が歌舞伎から更に能、室町の説経節… 果てはインドの古典まで辿れるらしく、各時代の価値観や宗教、信心まで合わせて俯瞰することで、やっと見えてくるものがあるだろう。上演記念ブックがかなり充実していて、ちょっとつまみ読みしただけでも、かなり助けになる予感がある。

  • 満足度★★★★

    すごいものを見た。とくに後半、玉手=お辻のが実家に帰ってから後は、全く緩む所のない、圧巻の舞台だった。他の人も書いているが、玉手役の内田慈の妖気まじりの一途な自己犠牲の迫力はすごかった。てがみ座の「海越えの花たち」にも出ていたそうだが、全然別人で、その演技の幅にも驚いた。
    「合邦が辻」は他に見たことないのだが、現代語も交えてわかりやすい脚色。玉手の執念の一事に焦点を当ててまとめたところがいい。幼時の父と娘の幸福な日々の回想などは、上演台本で補筆したものと思うが、少し舞台の気迫を削ぎかねないところを、帰って情愛の深さ・広さを実感させるものになっていた。
    木ノ下歌舞伎も演出の糸井氏も注目すべき才能である。
    休憩なし2時間15分

  • 満足度★★★★★

    歴史的傑作が誕生!
    ネタバレ。

    ネタバレBOX

    木ノ下歌舞伎『摂州合邦辻』を観劇。

    18歳の時に初めて観た状況劇場『住み込みの女』の興奮と震えは未だに忘れられない。
    それから数々の演劇人からそのような興奮を受けたが、特に震えたのは、
    第七病棟の『ふたりの女』
    第三エロチカ『新宿八犬伝』
    劇団・離風霊船『赤い鳥逃げた…』
    蜷川カンパニー『95キログラムと97キログラムの間』
    つかこうへい『飛龍伝』
    NODA MAP『The Bee』
    ポツドール『新・人間失活』
    シルヴィギエム『ボレロ』(但しこれはバレエ)
    など多数だ。
    最近では平田オリザの現代口語演劇の影響からか、小劇場から、熱く、興奮させて、震えさせてくれる作品が少なくなっている。それは平田オリザが始めた現代口語演劇によって、バブル時代に始まった熱い小劇場シーンの流れをすっかり変えてしまったからだ。そんな僕も平田オリザに傾倒しているくらいだ。
    だが、そんな最中、久しぶりに興奮と震えが翌日になっても未だに止まない歴史的傑作を目撃してしまったようである。毎作ごとにどれも完成度は高く、満足いく作品ばかりだが、今作は演出家・糸井幸之助と女優・内田慈の出会いによって出来上がった作品は、演劇鑑賞人生において、ベスト3に入る勢いだ。
    妙ージカルというと称す変わったミュージカルを作る糸井幸之助が作る哀愁漂う歌とダンスナンバー、浄瑠璃作品の伝説的な話を昔か今か未来なのか分からない時代設定、そして内田慈の魔性と狂気をはらんだ変幻自在な芝居、もうこれは白石加代子と緑魔子と並ぶ名演だ。
    これは
    『鈴木忠志と白石加代子』
    『石橋蓮司と緑魔子』
    『野田秀樹とキャサリンハンター』
    そして『糸井幸之助と内田慈』という感じだろう。
    何が何でも絶対おすすめ!
    と言いたいが、どうやら全くチケットは取れないらしく、関係者ですらも。
    ただ当日券はあるみたいだが,,,,,。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/03/15 (金)

    観てきました☆ 西田夏奈子さんの歌声に感動しました! 木ノ下歌舞伎さんのお芝居はまだ観たことないのですが、今作は羽衣の糸井さん演出ということで、妙ージカルと歌舞伎が混じりあった不思議な感じでしたが、素晴らしかったです☆

  • 満足度★★★★

    「合邦」は木下歌舞伎でも手に余るだろうと思っていた。
    日本の伝承に根付いているとか、江戸武家社会の倫理劇の古典とかいうが、物語はいかにも無理筋である。解説で見どころを教えてくれるも歌舞伎で、名演と言われていた歌右衛門の玉手を歳を置いて二度見ても、なんとなく納得できない。
    それが、この木ノ下歌舞伎の合邦は、まるで、東宝ミュージカルのように、やさしく面白く腑に落ちた。
    長く複雑な原作から、玉手御前の生涯に絞って、親子の情と、羽曳野を生かして武家の家の妻の座の筋を通したのが成功した。現代にも通じる人間家族の話と、お家の社会の話である。焦点が決まれば、脚本、演出、振り付け、ほとんど完璧である。
    玉手の親との過去を庵室でフラッシュバックのように見せるところとか、大きな玉(大きさも色も秀逸)を舞台に上げて振付に使うところ、虎の因果をさりげなく前半で振っているところなど、俗に言えば,しびれるうまさだ。出道具がいいのは木下歌舞伎の特色だが今回もホントに道具の出し方、下げ方がうまい。
    難を言えば、音楽はわかりやすい(現代語や外国語が詞に入りすぎているという意見はあるだろうが)が、俳優たちの歌唱力が追い付かない。独唱だと言ってることがわかるが、斉唱になるともういけない。歌詞がほとんど内容を追っていないだけに、歌になるたびに舞台から気がそがれる。ことに幕開きの長い歌のシーンは、正直、これで大丈夫かと心配になった。歌のうまい華のある役者で見たいと、熱演の俳優たちには申し訳ないが思ってしまう。初日なのに、満席。追加公演もすでに売り切れと言うが、お富与三郎だってコクーン歌舞伎になったのだから、これもクリエで座組みを変えて再演、などという大胆な企画も、たまには東宝もやってみたら? 2時間20分休憩なし。

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