糸井版 摂州合邦辻 せっしゅうがっぽうがつじ 公演情報 木ノ下歌舞伎「糸井版 摂州合邦辻 せっしゅうがっぽうがつじ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    歴史的傑作が誕生!
    ネタバレ。

    ネタバレBOX

    木ノ下歌舞伎『摂州合邦辻』を観劇。

    18歳の時に初めて観た状況劇場『住み込みの女』の興奮と震えは未だに忘れられない。
    それから数々の演劇人からそのような興奮を受けたが、特に震えたのは、
    第七病棟の『ふたりの女』
    第三エロチカ『新宿八犬伝』
    劇団・離風霊船『赤い鳥逃げた…』
    蜷川カンパニー『95キログラムと97キログラムの間』
    つかこうへい『飛龍伝』
    NODA MAP『The Bee』
    ポツドール『新・人間失活』
    シルヴィギエム『ボレロ』(但しこれはバレエ)
    など多数だ。
    最近では平田オリザの現代口語演劇の影響からか、小劇場から、熱く、興奮させて、震えさせてくれる作品が少なくなっている。それは平田オリザが始めた現代口語演劇によって、バブル時代に始まった熱い小劇場シーンの流れをすっかり変えてしまったからだ。そんな僕も平田オリザに傾倒しているくらいだ。
    だが、そんな最中、久しぶりに興奮と震えが翌日になっても未だに止まない歴史的傑作を目撃してしまったようである。毎作ごとにどれも完成度は高く、満足いく作品ばかりだが、今作は演出家・糸井幸之助と女優・内田慈の出会いによって出来上がった作品は、演劇鑑賞人生において、ベスト3に入る勢いだ。
    妙ージカルというと称す変わったミュージカルを作る糸井幸之助が作る哀愁漂う歌とダンスナンバー、浄瑠璃作品の伝説的な話を昔か今か未来なのか分からない時代設定、そして内田慈の魔性と狂気をはらんだ変幻自在な芝居、もうこれは白石加代子と緑魔子と並ぶ名演だ。
    これは
    『鈴木忠志と白石加代子』
    『石橋蓮司と緑魔子』
    『野田秀樹とキャサリンハンター』
    そして『糸井幸之助と内田慈』という感じだろう。
    何が何でも絶対おすすめ!
    と言いたいが、どうやら全くチケットは取れないらしく、関係者ですらも。
    ただ当日券はあるみたいだが,,,,,。

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    2019/03/16 08:32

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