どんとゆけ 公演情報 どんとゆけ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-19件 / 19件中
  • 満足度★★★

    フェーデ?
    非対称性を破る方法として適切か。均衡はするまい。

    ネタバレBOX

    「天の一角」と関係ないそうです。
  • 満足度★★★★

    すばらしい。
    きちんと作られた芝居。
    役者もうまい。
    引き込まれた。

    青森という地でこれだけのクオリティの作品が作れるこの劇団の底力は計り知れない。

    「どんとゆけ」
    のタイトルの重さにぞっとした。
    もっと多くの人に観てもらいたい作品だと思った。

  • 満足度★★★★★

    身内贔屓?(^^;)
    今回のどんとゆけは一味違う!

    にゅ~SET&にゅ~キャスト1名!
    ここまで雰囲気が変わるとは!!・・・当たり前か(^^;)

    明日ももう1公演あります!

  • 満足度★★★★

    誰のための「死刑反対」か
    「死刑」というワードに身構えるよりも、「むかーし昔、あるところに、悪いことをして『君、死刑!』と宣告された若者がいました」的なスタンスで観劇した方がよい舞台だ。そうでなければ、「被害者遺族」と「加害者(死刑囚)」、「加害者の妻」と「拘置所の担当職員」というたった5人の当事者だけが集まった民家で、淡々と死刑執行の手続きが執り行われ、時折ブラックジョークが差し込まれるこの状況に戸惑いを感じてしまうだろう。この舞台をブラックコメディだ、と断言することも出来るが、私は今回ほど「死刑」の是非を迷ったことがなかった。

    ネタバレBOX

    まず一つは死刑囚の態度だ。不遜でもなく善人にも見えず、コメディの要素に特に反応することもなくずっとうつむいている。「死刑」を扱った舞台や映画では、死刑囚に対する憎々しさと同情(更生への期待)を天秤にかけながら見進めていくのが常で、今回のようにそういった“雑念”を取り払い、死刑制度そのものを突きつけられることは少ないと思う。また、この舞台に登場する人物の中で、この死刑囚を「自分の手では殺したくない」人はいても、「生きていてほしい」人はいなかった点も何気にポイントが高い。そもそも「死刑=国家権力で殺しても何も生まれない」という死刑反対の拠り所は誰を守るためのものなのか、ますます混乱してくる。しかも、被害者の妻は亡くなった夫と子供の写真を取り出し、彼らについて訥々と話すことで観客と加害者を心情的に追い詰めるが、舞台の後半で唐突に踏み込んでくる新しい恋人の存在から、ある意味事件はもはや過去のことであることが分かる。もちろん、亡くなった夫と子供について、愛情が薄れたとか忘れたということではなく、時計が止まってしまった家族を置いて、被害者の妻は新しい時間を生きているというだけのことだ。それを証拠に彼女は一貫して怒っている、殺したがっている。死刑囚が階段を上り、舞台が無人になったときに鳴る重苦しい死の音に虚無感を覚えつつ、直後のカーテンコールに(死んでいる)死刑囚役の俳優さんだけを出さない畑澤さんの演出に、「なんて小粋なんだ!」と、まるでジェットコースターに乗せられたかのように感情を操られた気分になった。
  • 満足度★★★★★

    地に足のついた想像力
    「もしも被害者の家族が加害者の死刑にかかわることになったら?」

    心に渦巻いているであろう計り知れない憎悪と殺意をにじませる被害者家族、そして死刑を前に恐怖と悔恨を抱く加害者。その緊張感たっぷりの対峙から浮かび上がるのは、人が人の命を奪うことの不可解さだ。

    死刑執行員の立ち合いのもと、被害者家族が死刑に参加するという架空の制度のもと、淡々と死刑執行までの手続きが行われていく。そこで交わされる場違いな世間話は時折笑いを誘い、せっかくの緊張感を台無しにしかけるが、その危うさを乗り超え、作・演出の畑澤聖悟さんの想像力はしっかりと「死」の方へ引き戻す。

    野球チームができるほど子宝に恵まれた死刑執行員の実に幸せそうな話には、制度上認められているとはいえ人の命を奪う仕事に携わる者だからこその不安、無意識に働く生命のバランス感覚のようなもの、が語られる。なるほどと思う。

    確かに身内を殺されたら、加害者に復讐したくなるだろう。しかし、公認とは言えども、死刑執行に参加することは、加害者と同様、「人に死をもらたす」ことになる。「殺人者」だ。作中では、未亡人の再婚話を前に、その問題を浮き彫りにする。

    制度を持ち込んだからこそ、そして作中に出てこない部分も含めて綿密に設定しているからこそ、「死」の割り切れなさが、どの人物からも浮かび上がるような描き方になっているのだろう。現行の死刑制度やほかの法制度も取材したのだろうし、実際に死刑囚にも会っているのかもしれない。綿密な設定と人物の心情が、せりふを通して結びつく瞬間、瞬間に驚きとずしりと重い衝撃を感じるとともに、現実と違うルールの世界に見事に引きずり込んでくれたこの力に心の底から「想像力」という言葉を与えたいと思った。

  • ベストテン投票用です。
    http://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2009/01/post-f59f.html#more

  • 満足度★★★★

    なべげんならでは
    発表のページにも書かれているように、グランプリ作品を決める審査の席で、なべげんに対し「劇作家・畑澤さんへの評価と劇団への評価のアンバランスさ」が話に出ていましたが、今作はその点を確かな足取りで乗り越えていった一本だったように感じました。

    重たいモチーフを取り上げながら自然と笑いが生まれたり、違和感が表に見えてしまいそうな強烈な設定を物語世界に落ち着かせてしまうのは、なべげんの役者一人一人が持っている力強いキャラクターによるものだと思います。
    なべげんだからこそ描ける作品だったのではないでしょうか。

    ネタバレBOX

    死刑囚と被害者家族が同席する場で行われる、トランプゲーム「ゴニンカン」。ルールが見えた段階でその先は予想できてしまうのですが、そのことがどうということではなく、「関係」するという言葉・状態を持つこのゲームを、この設定に持ってくるあたりに、エンターテイメントと演劇的おもしろさを保ちながら、鋭くモチーフを描く、なべげんらしさを感じるのです。

    後方からだと全体を囲む白い家具が見えず、終演後に気付いたのは悔しいというか、もったいなさが残ります。ただ、それを生んだ満員の客席に「渡辺源四郎商店」の注目度の高さが客観的にも現れていると思いますので、是非今後も東京公演を定期的に行っていただければと。

    もちろん、このなべげんの確かな足取りを支えるアトリエ・グリーンパークにも、また行こうと思います。
    「どんと」進み続ける、これからのなべげんも楽しみにしています。
  • 満足度★★★★

    死刑執行をわが身に起こることとして考える
     死刑という重いテーマを真正面から扱いながら、笑いもふんだんに織り込んだ完成度の高い津軽弁芝居。被害者家族が加害者の死刑をその手で執行する「死刑執行員制度」という架空の設定が、見事に機能していました。

     加害者と被害者家族が死刑執行予定の現場で面と向かって言葉を交わすので、観客は死刑を身近なものとして受け取れるようになります。死刑執行員がいない場合は、その場に同席している拘置所職員が手を下すのが一目瞭然であることから、観客の想像力はおのずと日本で実際に行われている死刑にも及びます。死刑を描いた演劇はこれまでに数作拝見しましたが、ここまで周到な構成は初めて。

     じわじわと死刑執行へと迫っていく時間の中で、登場人物のバックグラウンドを少しずつ明かしながら、気持ちの変化を丁寧に描きます。役者さんの柔らかなコミュニケーションは、感情のリアリティがしっかりと伝わるものでした。

    ネタバレBOX

     死刑執行場所は死刑囚(高坂明生)の妻(工藤由佳子)の自宅。たたみの居間に集まったのは死刑囚とその妻、被害者の妻(工藤静香)と被害者の父(牧野慶一)、拘置所職員(ささきまこと)の5人です。一般市民が“死刑執行のしおり”に書かれた手順を実行していきます。死刑囚の最後の望み(トランプで「ゴニンカン」をやる)を叶えるという項目もあり、加害者と被害者家族が火花を散らしながら共同作業をするのがスリリング。

     被害者の妻は絶対に自分の手で死刑を成し遂げたい強硬派で、被害者の父の方は少し気持ちが揺らいでいる様子。拘置所職員が、死刑執行のボタンを押す公務から逃れるために大変な決断をしてきたこともわかり、死刑を執行するということの意味が肩にぐっとのしかかるような重圧感を持って伝わってきます。

     死刑囚は一見、改心して懺悔していたようでしたが、死を目前にして「逃げたい」「俺はまだ若いんだから」「パチンコがしたい」などと本音を垂れ流す様に、人間くささがほとばしり出ました。死刑囚の妻がすでに過去の恋人(?)を2人、自宅で看取っていた(おそらく殺害?)とわかるホラーな展開には爆笑。一筋縄ではいかない脚本です。
     オムライスが「とろとろ」か「ふわふわ」かで言い争うのは女のサガですよね(笑)。女同士の熾烈な舌戦を料理対決で見せたのも巧いと思います。

     最後に被害者の妻は、新しい恋人である職場の上司(畑澤聖悟)の反対をしりぞけて、躊躇していた舅とともに死刑を執行してしまいます。最近観た音楽劇で「愛のために人を殺しても、何も残らない」というセリフがあったんです。ちょっとクサいけど納得でした。それが被害者の妻に伝わったら良かったのにな~。でも作品のてん末としては、やはり死刑は執行されなければならなかったと思います。死刑を執行する人間も死刑囚同様に殺人者になるということを、観客に伝えるために。

     照明が大胆な配色で見ごたえがありました(オムライスを食べるときの照明が真っ赤だったり)。舞台中央奥の壁の絵に、その家にいる幽霊(おそらく死刑囚の妻が殺害した男2人)の顔が描かれていたそうです・・・怖っ!たたみの部屋の周囲には白く塗られた家財道具が山ほど並べてありました。かっこ良かったんですが、席によっては全く見えない人もいたようで、それは残念。
  • 満足度★★★

    こっちか?
    しっくりこない感じをずっと一定に保つような
    奥歯にモノが挟まるというか
    気がついたら挟まれていたというような

    薄く寒い人間の側面が乾いた笑いで浮き上がる

    ネタバレBOX

    コレはあれ・・・?!
    どうなんでしょうか?


    『ドン』と逝け

    そういうエンディングですか???


    あぁ、乾いてると思ったけど
    じっとり業にまみれてるんでしょうか・・・・・・・・

    もしかして

  • 満足度★★

    知人
    知人に連れられて観劇した。
    空気感はいいのに、それに溺れすぎで、半端な感じに。
    どんといっていないのは役者?と思える部分が多数で残念。

    また訛りをどこまで使うかなど以前よりの葛藤をまだ引きずってないかなとも。。
    個人的にはちゃんと訛ってほしいところです。
    照明・音響効果でもっと面白くなるのに

  • 満足度★★★

    なるほど、なっとく
    噂の劇団の公演が観れて、満足です。

  • 満足度★★★★★

    どんとゆけ=Don't you kill ?
    意外と笑える不思議な喜劇。見てよかった。
    巨人の星のパロディを構想しながら、ここに行き着けることに感動。

    もともと、お茶の間という場所には独特の「淀み」があって、
    窒息させるような空気がある。田舎に行くと特に。
    直接、どんとはゆかないけれど、安楽死の場所みたいな印象。
    そこに潜在している「死の匂い」を、特異な設定で顕在化?
    余韻が残り、いろいろ考えられる、いいお芝居。

    ネタバレBOX

    家族的なバックグラウンドが明かされない、
    聖女(不思議ちゃん)的なキャラクターでさえ、救いをもたらさないことが素晴らしい。
  • 満足度★★★★

    逆転の発想!
    始終、ブラックジョーク的な要素が満載だと感じた。

    それから、立ち居地を考えて欲しい。左側に座ると、死刑囚の妻がはだかって死角となり執行員の顔が全然見えません。全く見えない・・。ダメじゃね?(・・)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    セットは畳の部屋が一つ。周りには古いゴムボール、汚いリカちゃん人形、使えそうもない炊飯器、汚れた浮き輪、片方のブーツ、おもちゃのピアノ、薬缶、動きそうもない扇風機、電気ポット、びっこのサンダル・・・ガラクタが散在している。

    そこに死刑囚と死刑執行員が入ってきて、ここで、死刑の執行をするという。
    どうやら、死刑囚の妻の自宅らしい。妻は死刑囚と5年前から文通を始め、めでたく1年前に獄中結婚をした。

    この家に被害者の家族が訪れて、死刑囚の死刑執行に関する決まりごとを確認する作業に入る。

    被害者の家族は勿論、被害者なのだが、この物語は死刑囚の死刑執行を被害者の家族が実行するという事と、死刑にする判断も被害者の家族がするという設定で、何だか、被害者が加害者で殺人者が被害者のように見えてくる。
    許しを請い、助けて下さいとすがる加害者。
    許さない。という被害者の妻。

    そう、この物語は逆転劇なのだ。ブラックジョークにコミカルな要素も加味されて、笑えるシーンもある。

    最後の受刑者の望みを叶える決まりとか、最後の晩餐には受刑者の希望を聞くとか、最後の瞬間を心安らかに行けるように、受刑者の神経を逆なでしないように。とか・・・流れは受刑者の機嫌をとる形に動いていく。

    受刑者の絞首刑に直接、手をくだす。という時点で被害者は被害者でなくなって、人殺しとなり、被害者自身もそのような感覚になっていく。

    しかし、受刑者は「助けてください。どんな事をしても償いきれないと思いますけど、それでも何でも償います。お願いします、助けてください。」と哀願していたにも関わらず、妻と二人きりになった途端、「逃がしてくれ。今なら逃げられる。どっか遠くへ行って二人で暮らそう。俺はまだ若い。やりたい事は山ほどある。パチンコもゲームもしてみたい。何で死ななきゃならないんだー」と泣いてみせる。

    バカは死ななきゃ直らない!のだ。(^^;)

    それを聞いた妻は「大丈夫、大丈夫だから・・・貴方の前にもここで二人死んでるの。貴方と同じ死刑執行で。」と。
    天使のような妻を演じてた妻は、先のない死刑囚というペットを可愛がって、愛し、慈しみ、マリアになりたかっただけだったのだ。


    それにしても・・・凄い物語を考えたものだー。
    もし、ワタクシの家族が殺されたら、勿論、殺しにいく。
    しかし、遠巻きで見てる分には「何もそこまで・・。」と受刑者に同情してしまう。

    要するに・・・結局薬局、主体的にしか考えられないのが、ニンゲンなんだよねー(^^;)


    今のように一人暮らしになってしまうと、かつて、わずらわしいとすら思ったことがある家族との生活が、実に幸せな時間だったということが、よくわかります。

    人間、死ぬときは一人ですが、たった一人で死ぬのと、家族に囲まれて死ぬのでは、全然違います。意識を失う最期の瞬間に人生のゴールがあるとすれば、後者の勝利はあきらかでしょう。それまでの人生がどうであろうと、やはり終わりはハッピーエンドにしたいものです。

  • 満足度★★★★

    娯楽の責任?
    非常によく考えられて、効果が緻密に計算された脚本、美術。
    しっかりと、安定した演技。

    笑いながら、じっくり、重いテーマに向き合うことができる、希有なお芝居に、嬉しくなる。こんな芝居を観たかった!

    ネタバレBOX

    裁判員制度が、もうすぐ、はじまる。人を裁くことの責任が、ますますみえにくくなる。でも、それは、国だけの責任ではないと思う。僕ら、国民も、常に、あらゆる責任から無関係でいようとしていて、それが、まわりまわって、国の責任放棄を招いているのだろう。

    「死刑」は、一応、国民国家の、一番大切な主権のひとつである。人を、合法的に殺す権利は、近代法のうえでは、国家にしかないのだ。でも、その権利にともなう責任を、国民が引き受けなければならないとしたら。

    さて、『どんとゆけ』(Don't you kill は、津軽弁でこう聞こえるとのこと)の日本では、これがさらにエスカレートして、犯罪被害者や遺族が、犯罪者の絞首刑を、実際に行うことができるという、「死刑執行員制度」というものが存在する。

    「ロープはどうなさいますか」
    「持ってきました」
    「おそれいります」

    淡々と、被害者の妻と、義父は、作業を進める。ロープは、亡くなった義母が、一針一針縫ったもの。だが、この被害者の若い妻と、彼女の将来を案じる義父との間には、犯人を殺すことに対して温度差があって、それが、物語を牽引していく。

    死刑とは、なにか。前法務大臣の、死刑執行のサインに対する批判をめぐる問題は記憶に新しい。ひとを殺すことの責任について、ゆっくり、じっくり、僕ら観客に考えさせる。笑いも織り交ぜられて、負担に、ならない。観るものの視点を中心に作られた、非常にすぐれた舞台だった。

    けれども、非常にレベルの高いものだっただけに、残念に思った点がある。この舞台は、問題提起と、娯楽とを、高いレベルで両立させて、その緊張感で、物語を進めていたが、最後に、大きく、娯楽の側に傾く様相を見せるのだ。いってみれば、娯楽としての責任を果たそうとしているかにみえる。

    物語には、最後に二つ、オチのような結末が用意されている。

    まず、獄中の死刑囚と結婚して、死刑執行の場所となる民家を提供した、死刑囚の妻。彼女は、最後に、死刑囚との結婚を繰り返し、死刑執行を行うことを楽しみとしていることを告白する。

    もうひとつは、被害者の妻の、現在の恋人が、「こんなことしちゃいけない」と、乗り込んでくるというもの。

    それまで、舞台は、特に被害者の妻と、義父の、気持ちのぶれを中心に描いていた。二人は、この葛藤に、どう決着をつけるのか、観客の関心は、まっすぐに、そこに向けられていた。

    それが、最後、突然、角度をカクッと曲げられてしまった。エンターテインメントとしては、これで良かったのかもしれない。しかし、それまで、問題を、舞台を通してじっくりと考察していた思考の緊張感は、オチがついた瞬間に、急速にゆるんでしまった。

    舞台は、結局、死刑の執行で終わる。被害者の妻は、乱入してきた恋人を拒絶して、なし崩し的に(ここは、詳しく描かれない)、死刑を行うという責任を引き受ける。彼女の、決意の瞬間は、はぐらかされて、描かれない。これは、脚本が、問題を、娯楽にすりかえる、ある種の責任逃れとして、僕には、映ってしまった。

    それでも、ここまで、「責任」という問題と正面から取り組む舞台は、日本では稀だと思う。最後、妙にすっきりと終わってしまったのは残念だったが、それは、葛藤を続けるという文化のない、日本の演劇の限界でもあるのかもしれない。
  • どん!
    序盤は笑わせて終盤でしっかり締める。最後にどうしようもない気持ちを残すのでやたら心に残ります。
    一人だけ共感出来ない人物が。でもそれによって、別の人物に共感出来ました。

    ネタバレBOX

    死刑囚が生きたがるのは理屈で物語を先読みしてしまう部分。でも、しのの暴露は予想外。彼女に共感出来なかったのは、その時の和哉と一緒だった気がします。
  • 満足度★★★★★

    初見を恥ず…
    ストレートプレイをきちんとやるために、
    ものすごく奇天烈な設定を細かいところまで規定しつくてから
    はじめるというのが、すごかった。
    びっくりした。
    あまり人に勧めたくないほど、大事に見ていきたい劇団

  • 満足度★★★★★

    【云っときます】
    あらすじを読んだあなた。先入観を持って観に行くと裏切られます、良い意味で。
    Wキャストなので、可能な方は両方観たほうがより一層楽しめるかと…。なべげんの芝居は、終わった後でも頭から離れない。考えさせられるのだ。

    皆様お待たせ致しました。渡辺源四郎商店いよいよ東京公演です。

    ネタバレBOX

    ふわっふわ・とろっとろのアレに、ホカホカの湯気が上がっていたらもっと満足でした。スチーム当てたらどうにかならないかな?
  • 満足度★★★★★

    どんときました
    軽々しく何かを語るには、あまりに素材がデリケートで重い。

    しかしありそうでなさそな・なさそうでありそうななべげんワールドにおいては、丹念に埋められた言葉の地雷が次々爆発する様に、ついついこちらも笑いの発火ボタンが押され、泣きのスイッチが入ってしまう。

    決して後味がいいわけじゃないし、身の置き所がないようないたたまれなさを覚えつつ、心の奥にどーんと何かを突きつけられた感じです。

    とにかく観てください。

  • 満足度★★★★★

    すごく「今」
    すごく「今」を感じさせた内容でした。
    畑澤さんは平成のシェイクスピアです。「生か」「死か」と大上段に振りかざすわけでもなく、しかし大きな問いかけです。
    私たちに「何を見てきたのか」「何を見ないふりをしてきたのか」という大テーマを静かに突きつけてきました。
    考えることをやめてはいけない、そんな思いを強くして友人たちと観劇後のおしゃべりが続きました。

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