ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】 公演情報 ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-20件 / 29件中
  • 満足度★★★

    舞台セットが印象的。でも、この戯曲に対して効果的だったかはナゾ。

  • 満足度★★★★

    役者さんの力のある演技!
    前々から観たかった劇団チョコーレートケーキ

    公演会場も市内から離れた場所であまり告知もしていなかったので

    予約もギリギリでもいいかなぁ~と思って余裕を持って予約したら

    もう二階席しかありませんとの事!?

    なんでこんなに人気があるのかなぁ~と思ってよくよくフライヤーを見たら

    キャストに戸田恵子さん、近藤芳正さん(バンダ・ラ・コンチャン)、

    高田聖子さん(劇団☆新感線)など層々たるメンバーに納得!


    お芝居は架空の分断された国の物語

    そんな派手さはなく正攻法な展開でしたが

    役者さんの力のある演技が作品を惹きたてます!

    全体的にはまとまっていて安定感のありましたが

    2階席だったこともあり迫力があまり伝わらなかった・・・

    もう少し尖っていても良かったかなぁ~と思える作品


    口コミを観ていると単独の本公演とはちょっと違ったテイストだったようですね

    今度はチョコレートケーキ単独で小さな劇場で見てみたいなぁ!






  • 満足度★★★★

    今年の初観劇はチョコレートケーキさん!
    今年の初観劇はチョコレートケーキさん♪
    そしてチョコレートケーキさん自体、初見で、とっても楽しみにしていました♪

    物語は、南北に日本が分断された世界、国境境の集落を舞台に、日本人同士が争う南北戦争の足音が、集落の2家族に忍び寄る。
    とってもよく考えられた設定で、ストーリーも面白かったです♪
    流石人気の劇団さんなので、役者さんの演技も公演でした。
    (お客さんもいっぱいで、大きなホールでしたが満員でした♪)

    贅沢を言えば…、できれば、もっと小さな劇場で観たかった。
    もっとナマの迫力を感じたかった、と言うのが正直な感想♪
    舞台が遠かったためか、無難にまとまった印象でした。

  • 満足度★★★★

    歴史に翻弄される人々の悲しみと逞しさ
    戸田さん、高田さん、両女優陣は華があって上手いなぁ~♪
    近藤さんは、安定感+お茶目な感じがおもしろく。
    谷仲さん演じる次郎のキャラクターが好き♪ 結構、身内からひどい扱いなところが不憫、でも笑ってしまう。

    カーテンコールは2回。2回目に近藤さんがご挨拶。
    近藤さんから「自分から出たい!と言ってきた谷仲から~」と話をふられ、びっくりされつつ話をされる谷仲さん。
    日大芸術学部出身だったとか、小劇場で活動しているので池袋とか下北沢とかにもいらしてくださいとか。

    ネタバレBOX

    某国の有様を彷彿とさせるようなシュチュエーション。
    物語は淡々と農作業を中心に進み、北日軍から脱走してきた義男がひっそりと村に戻ってくるあたりから段々と、共同体でもあり親戚同士でもある人間関係が軋み始める。
    北日軍と南日軍の兵士はやる気がなさそうに見え、その実、冷酷な任務を軍から命じられていて‥
    時折、爆音で鳴り響く戦闘機の音が一層不安をかき立てる。
    北と南、それぞれ相手国に持っている感情は、無知からくる不気味さや大きな怒りだったりする。それらが義男の脱走を期に、一気に吹き出していくさまが怖い。
    やがて、二人の兵士が銃を持ち出し、一触即発の様相を呈したあたりから直視がきつくなってきた。
    結果、幸い血は流れることなく、兵士たちはそれぞれの軍へと戻っていき、村には日常が戻ってくる。
    そして迎えた終戦。一体、この戦争はなんだったのだろう、、?

    ラスト近く、一郎が言い放つ「目の前にあることをやるだけだ!」。
    諦念でもなく、希望を盲信しているのでもなく、ただ淡々と目の前にあることをやっていくこと。これこそが救いのような気がした。
  • 戸田恵子さん
    戸田さんが本当に素晴らしかった
    すっと耳に届く声、コトバ、本当に素敵
    緊張、緩和、そんなんも見事に演じていらっしゃった
    かっこよかった~~~~。
    観る者をぐっと惹きつけちゃうあの空気はさすがです。
    役者さんにとって、コトバがコトバとして観ている人に届けられるか否かが
    いかに大事かを痛感。
    熱量のある演技になればなるほどそれが大事なのだなぁ~と思った次第。

    メモ
    劇場の天井の方からからずっと聞こえてきたあの音は何だったのか。
    解明できず。

  • 満足度★★★★

    ラインの向こう
    念願の劇チョコさんが観れる!と思っていましたが
    どうやら今回は少し違うようですね。

    私にとっては馴染み深い
    高田さん、近藤さん寺十さんが出演で嬉しかったですし
    そこに戸田さんもってことで凄く豪華な面々でした。


    ネタバレBOX

    急に国境が出来て人の心にも線が引かれていくようで
    戦になるとそうなるんだろうなぁ、いずれリアルでもそういうことになるんだろうか、
    と色んなことを考えつつ観ていました。

    3人の軍人が3つの立場から考えてあの家族たちを守り
    その後それぞれの持ち場に戻り
    やりたくない選択を強いられ生きていったのかと思うと
    ずっとあのままあの地だけは曖昧でいれたらよかったのにな・・・と思います。

    みんなの憩いの場であれば・・・。


  • 満足度★★★

    コラボならでは
    設定は秀逸。
    ただし、いつものようなヒリヒリした感じではなく、
    リアルな中にも笑いが起こる作品でした。
    豪華なキャスティングは見応えがあり、
    特に戸田恵子さんはさすがのひとことでした。

  • 満足度★★★★★

    いやぁ
    イイものを観た。演劇だからこそできることがあると思う。ヒリヒリした見事な舞台だった。

  • 満足度★★★

    少し柔らかめ
    社会派劇団とし、骨太の作品が多いが、本作は少し柔らかめであったように思う。劇場が大きいので、いつものようにはいかないのだろうが、説明にあるようなシリアスさを感じることができなかった。渋谷のルデコのような狭い劇場とは違うのだから、それはそれでいいのだろう。当劇団は新聞の作品紹介にも多く載っていたが、それだけ力のある劇団でありことは間違いない。今後も注目していきたい。

  • 満足度★★★★

    異種混合が如実であったが成否は如何。
    俳優名をみれば大いに期待される陣容、いつもの劇チョコより売れが早く、焦って先のスケジュールを予測し、予約した。個人的な話やや顰蹙を買う結果になったが、その甲斐あってほしいと期待も高まる。
     チョコレートケーキ「らしさ」は題材、脚本にみられたが、舞台上の「世界」は異種のものが同居し、混じり切れない感じが残った。物語の大筋は語り切れているが、劇チョコ単独の公演で遂げられる完成度とは、やや離れてしまった。「それ」を求めていた客には不足感も残っただろうと想像される。
     その一因は、脚本にもある。今回は架空の過去(第二次大戦後の日本分断)が描かれていて、やや朝鮮半島のケースが下敷きになっているが、パロディ的要素も含まれている事もあり、喜劇タッチがそこここにある。これが劇チョコらしくなく、バンダ・ラ・コンチャ的、だったのかも知れない。「リアル」の視点からすると、私としては戸田恵子の演技の質が気になった。最大の見せ場ではきっちり見せ、さすがと感心はしたものの、演技の定型を繰り出すニュアンスがあり、地味でもそこに「存在」しているという様子を感じたいところ、声のトーンで壊されてしまう。粋な農家のおばちゃん的キャラを決めてかかって、「中身」の息づかいが(席が遠かったせいも?)残念ながら感じられなかった。深刻な面は深刻に・・客が引こうが良いではないか、というか引かないよ。その程度で。何をコメディっぽく「上げて行こう!」とかやってんの?と、例によって読み過ぎかも知れないが、ちょっと気になったな~というのは否めない。
     以上は「劇チョコ本公演なら・・」という期待からの評価。
     「物語」はなかなか面白い。(・・と言っても私としてはやはり役者の立ち方と不可分に語れないが) 内戦の波が届かないような奥地にある、「北日本」と「南日本」の境界に近い場所。互いに農民である親戚同士の家族が、それぞれ北と南に国籍上は属しているが実質上、以前と変化なく暮らしている。行き来は自由である。そこに、外部の者が二人だけいる。南と北に属する軍人、「でもしか」兵士というのが居るとすれば彼らのような、といった様子でもある。・・だがこの平穏な村にも「分断」の事実の帰結として、変化が訪れる。対立、関係の変容、そこに兵士達も絡んで、ラストへと流れ込む。 農民たちの土地へのこだわり、素朴さ、単純な家族愛、それを疎ましがりつつ自分自身の人生を探る子供たち、軍人というものの本質、本分。語るべき要素がしっかりこめられている戯曲だ。
     惜しいのは、セットがもう一つ平板で、「土」を感じたい所、板の上を歩く音が興ざめになる。それもあってか、農民たちの「百姓」らしい土っぽさがいまいち感じられず、何かもったいなさが残る。 タッパがある劇場で、高さを感じたかったが、昔のセットのように杉の木立か何かを配するとか、緑、茶、あるいは夜の空の群青とか、視覚的な美しさも、農村にはあるという所を見せてほしかった。・・私は贅沢を言いすぎだろうか。

  • 満足度★★★★

    じわんぽわん
    男性と女性での対比、北と南の対比、農民と兵隊…。結局ひとつの国なのに、同じ人間なのに、どうして!?って感じさせられるところがいいよね。また母親の強さに涙しました。じわじわきて、でもぽわんと見ることが出来る、こういうコラボも面白い。

  • 満足度★★★

    良い題材なんだけど
    ”らしさ”がない作品だというのが観終わっての印象。
    勿論、多彩なゲストが演じる豪華さはあったのだろうが…。

    この劇団らしい”キレ””スピード感”が欠如しているように思えた。

    演目の設定はとても面白いと思ったが、土着感が足りない。
    ”演じています”という雰囲気が多く、登場人物にリアリティを感じられなかった。

    再度、劇団内のキャスティングで観てみたい。

    ネタバレBOX

    最後に兵士たちが豹変するのは、争いの不条理さを表現しているという意味は解るのだが、違和感を感じた。
    きっと、フィクション感満載の今回の演目に、この展開は合っていないのではないだろうか?
    兵士ふたりが”わざと”こうした行動を見せたというオチがつくのかなと思ったほど。

    政治に背を向け土地に生きる人々が翻弄されるのが見どころならば、動機付が脆弱かなとも思った。
    近藤さんも戸田さんも良い役者に間違いはないのだろうが、この作品には合っていない。
    出演者たちから推測して、もっと官僚や政治家が対立する設定なのかと思っていた。むしろ彼等にはそんな役の方が合っているように思う。

    う~ん、いまいちだな~と漏らさずにはいられない作品だった。残念。
  • 満足度★★★★

    劇団とコラボ
    当然面白かった。
    でも、やはり劇団公演のゴリゴリシリアスが観たかったのも事実。

    次回は名作「治天の君」の再演とのことで再び観れるのを楽しみにしている。

  • 満足度★★★★★

    クールな反戦スピリッツ
    戦争の影響などないはずのど田舎を舞台に、
    予想に反して次第に崩れていく一族の連帯感とその再生が描かれる。
    チョコレートケーキ単体での公演とは違うテイストが大変面白かった。
    どこへ行っても、誰が加わってもチョコの芝居を提供することは易しいかもしれない。
    ユニットによってこういうものも作れる古川さん、日澤さんの力を改めて感じさせる。
    熱い人情話とクールな反戦スピリッツの対比が素晴らしく、
    台詞による小さな笑いが外れなく光る。
    チョコの3人が舞台に立った時の、それぞれの思惑が交差する緊張感あふれる場面、
    そしてラストの、一瞬こちらまで騙されそうな展開に、劇団の真骨頂を観る思いがした。
    戸田恵子さん、高田聖子さんの骨太な演技が巧みで、存在感大。

    ネタバレBOX

    舞台には階段状の大きな山が二つ、
    10人の役者はその高低差を生かして位置を取る。
    1946年、戦争に負けた日本が北と南に分断され、「日本国」と「日本人民共和国」が誕生。
    それぞれがアメリカとソ連の勢力下に置かれているという設定である。
    その国境線が走る山奥の村に2つの家族が住んでいた。
    毎日国境を超えて互いの家を行き来し、協力して農作業に励んでいる。
    こののどかな国境警備に当たる兵士二人は、共に「戦争はごめんだ」という認識を持ち、
    村の人々の作業を手伝ったりして仲良く暮らしている。
    ところがある日、ついに北と南が戦争状態になる。
    そして北のエリート兵士だった息子が、脱走して実家へこっそり戻って来たことから
    2つの家族の間に微妙な溝が生じ、それは修復不可能なほどに大きくなっていく…。

    「ここには戦争なんて関係ない」と笑い飛ばしているのは
    あたかも紛争地のニュースを見ている平和ボケした現代日本そのもののよう。
    それが、戦争の影響を意識した途端、一転して疑心暗鬼に陥りパニックになる、
    という展開も日本にありがちでとてもリアル。

    戦争は「感情」から発生する。
    「論理」ではない、「分析」でもない、庶民の素朴な感情から始まるのだと感じた。
    「あいつら何をするかわかったもんじゃない」「信用なんかできるもんか」という
    根拠のない嫌悪感が膨らんで世論になり、大勢を占めるようになる。
    その最初の火種が燃え広がる様子が庶民の側から丁寧に描かれている。

    一方で戦争経験者である兵士が、ここでは抑止力となっている。
    軍の実情を知って脱走した息子(浅井伸治)と、南北両方の兵士である。
    この3人の場面がチョコレートケーキらしい張りつめた緊張感を見せて素晴らしかった。
    南の兵士(西尾友樹)が何度か北の兵士(岡本篤)に問いかける。
    「何を考えているんだ?」
    自分たちの存在が2つの家族の紛争を大きくし、不安を煽っていると感じた北の兵士は
    「俺たちそろそろ消えた方が良さそうだな」という意味のことを言って思案している。
    その結果が、“兵士の本分に立ちかえって民衆に銃を向ける”行為であり、
    2つの家族がわだかまりを一気に解消して一致団結する、という結末を呼ぶ。

    迷わず銃口に立ちふさがる母親(戸田恵子)に対峙する
    西尾友樹さんの一瞬ひるんだような演技が、複雑な構造を見せて秀逸。
    進んで悪役を買って出ながら、一抹の寂しさを見せる2人の兵士の表情が忘れられない。
    と、これは私の思い込み解釈。

    民衆の愚かしさ、その素朴な感情の恐ろしさが際立つのは、
    濃い目の人情噺が振り切れているから。
    対する兵士2人の、徹底した戦争嫌悪は静かに描かれ、声高ではない。
    チョコ3人組のシーンは舞台の空気を一変させる力を持っていて
    やはり息をのんでしまう。

    激高して怒鳴り合い、取っ組み合いの喧嘩をする男どもに比べて
    女はいつも強くしなやかだ。
    兵士が去り緊張がほぐれて、女二人が泣き笑いで労り合うラスト、
    思わずこちらも安堵の涙がこぼれてしまった。
    高田聖子さんと戸田恵子さんが素晴らしかった。

    “ゴリッとした”作品はまた次のお楽しみとして
    私としては“コリッとした”歯触りもまた、チョコの新しい一面として大変楽しかった。

    アフターイベントも楽しかった。
    素敵なクリスマスプレゼント、うらやましかったなあ。
    今年の〆の観劇がチョコレートケーキで幸せです(*^^*)





  • 満足度★★★★★

    チョコレートケーキはライン(国境)の向こうに向かうのか?
    これまで観てきたチョコレートケーキとは明らかに違っていた。いつもは歴史を創りそこに名前を刻んだ人々を描いていたが、今回は歴史に翻弄される人々が描かれていた。しかも今回は架空の歴史だ。チョコレートケーキの役者3人はチョコレート色の軍服を着て登場した。しかしいつもの「熱い」姿ではなく、どこか冷めた役どころだ。他の役者はみな農民だが、こちらのほうが「熱い」。それでも3人はやはり軍人の役が似合う。唯一、浅井伸治が最後に農民の姿に変わって登場したが全く似合ってなかった(笑)。国境線を隔てて親戚家族が対峙する姿はそのまま国家の関係を投影させていて、このあたりの見せ方はさすがであり、2時間たっぷり見ごたえがあった。
    劇場は今回も東京芸術劇場のシアターでの公演であり、次回も同規模のシアタートラムだという。自分で勝手に決めた小劇場の国境は250人以下5000円以下であり、チョコレートケーキはライン(国境)の向こうに遠ざかりつつある。成長する姿は応援団としてうれしい反面、客席との距離が広がることに寂しさを感じる。サンモールスタジオで初めて観た「熱狂」が忘れられない。

  • 劇団チョコレートケーキ
    ではなく、パンダラコンチャンなんだなというイメージ。まだ公演中なので後日書きます。

  • 満足度★★★★

    今がどんなに平和か
    もしかしたら、こうなっていたのかも知れない。そう考えるとぞっとしました。でもそれは日本ではならなかっただけの話で。自分が今、どんなに平和で幸せな生活を送っているか。当たり前のことじゃないんですよね。それにしてもキャストが豪華!

    ネタバレBOX

    集落の人々が皆良い人で家族想いで。その人々の関係が崩れていく様や兵士二人によって家族が全員死ぬことになっても、たった一人を死なせたりしないという強い想いが描かれているシーンでボロ泣きしました。兵士二人も本気ではなく演技だったと思うけど。本来ならば当たり前の行動で。あの場で全員を殺す事が仕事な訳で。もうなんとも言えない気持ちになりました。兵士役の岡本さんと西尾さんの演技、素晴らしかったです。
  • 満足度★★★★

    もっと
    ゴリゴリが観たかったです。

    ネタバレBOX

    8月15日に終戦を迎えられなかったことによって日本国と日本人民共和国に分断された日本の国境を跨いだ二つの親戚家族の話。

    ソ連が北海道に上陸する前に終わらせて本当に良かったと思います。人のいない知床辺りに上陸でもしていたらと思うとぞっとします。

    赤いたすきなど、赤が目立っていた北の娘の野良仕事の衣装から終盤は履物だけが赤いという状況になり、心情が窺えました。南も民主的ではあるものの軍国色がそのまま残った国家だということは肝に銘じておかなければなりません。

    戸田恵子さんという大物女優との共演は大切なことですが、バンダ・ラ・コンチャンと組んだせいか極限が描かれておらず、軍隊は国民を守らないという台詞や、農民を挟んで軍人が機関銃を向け合うそれらしきシーンはありましたが、対峙が解かれハッピーエンドで終わりました。それぞれの軍人の保身のため、全員を殺戮するくらいの残忍さがあっても良かったと思いました。
  • 満足度★★★★★

    今年の観劇納め
     チョコレートケーキの舞台は前から観たいと思っていて、シリアスな芝居を想像していたが、時に笑いも取りながら重たいテーマを描く、非常に良い作品であった。何よりキャストが豪華!これで4800円(前売り券)だから得した気分だった。

    ネタバレBOX

     1946年に終戦というナレーションにえっ!と思い、そうか史劇じゃなかったんだと気づき、引き込まれていった。終演間近に気のいい殺戮が嫌いな(と思っていた)兵士が豹変するシーンはすごく緊張した。
     現実の日本は単独講和によってドイツのように分断されなかったのだけれど、そのせいでいまだにアメリカの属国なんだと、あらためて思ってしまった。
  • 満足度★★★★★

    現実的過ぎて泣きたくなるフィクション
    確かにフィクションですが、年表を見てもあり得過ぎて怖くなりました。日本では結局そうならなかった、ってだけで、実際にあちこちで起こってることなんですよね。国境も、思想も、目には見えないのに、何よりも強く人を動かすのだなぁと、泣きたくなりました。
    この団体さんは、思想の押し付けも、泣かせどころの押し付けも感じないのに、考えさせられるし泣かせられるのが、好きです。

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