ユキエ ……年に一回ぐらいは、帰ってきたかったよね。
マコ そうだね。
写真一覧（三風谷村水没前夜）
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灌水を告げるサイレン
灌水を告げるサイレン
なぁエムシ、俺は確かに聞いたぞ。
なぁエムシ、俺は確かに聞いたぞ。
お前の敬う老人たちが、
親父の死を、
天罰と言うのを。
親父の死を、
天罰と言うのを。
何入れたっけ、タイムカプセル。
何入れたっけ、タイムカプセル。
マコ「何だっけね。全然覚えてないや」
ユキエ「あー！ だからダメなんだよね私」
マコ「どうしたの？」
ユキエ「話はぐらかして、冗談言って、大事なこと後回しにしてさ」
マコ「……」
ユキエ「その方が楽だと思ってたけど、違うんだね。さっきシュウイチと久朗津さんたちが話してた時、ついていけなくて結構辛かった。今この村に住んでんの私なのにね」
ユキエ「あー！ だからダメなんだよね私」
マコ「どうしたの？」
ユキエ「話はぐらかして、冗談言って、大事なこと後回しにしてさ」
マコ「……」
ユキエ「その方が楽だと思ってたけど、違うんだね。さっきシュウイチと久朗津さんたちが話してた時、ついていけなくて結構辛かった。今この村に住んでんの私なのにね」
彼氏できた？
彼氏できた？
ヒロミ「……ううん」
シュウイチ「……ふーん」
ヒロミ「いるの？」
シュウイチ「え？」
ヒロミ「彼女」
シュウイチ「いや、いるわけないし」
ヤスヒロが現れる。
一同「……」
シュウイチ「……ふーん」
ヒロミ「いるの？」
シュウイチ「え？」
ヒロミ「彼女」
シュウイチ「いや、いるわけないし」
ヤスヒロが現れる。
一同「……」
私はぶっちゃけ昔ちょっと好きでした。
私はぶっちゃけ昔ちょっと好きでした。
ユキエ「え？」
マコ「はい」
ユキエ「実、話？」
マコ「はい」
ユキエ「リアルラブ？」
マコ「はい」
ユキエ「トゥルーラブ？」
マコ「そこまでピュアかはわかんない」
マコ「はい」
ユキエ「実、話？」
マコ「はい」
ユキエ「リアルラブ？」
マコ「はい」
ユキエ「トゥルーラブ？」
マコ「そこまでピュアかはわかんない」
せめて土地だけはさ、守ろうよ。
せめて土地だけはさ、守ろうよ。
ケンジ「じゃあ、年寄りたちがどんな気持ちでいるかとか考えなかった？」
マコ「先輩はわかるんですか？」
ケンジ「わかんねーよ！」
ユキエ「わかんねーのかい」
ケンジ「ホントの意味で理解できるわけねーだろ！ だから想像しろって言ってんの！」
マコ「先輩はわかるんですか？」
ケンジ「わかんねーよ！」
ユキエ「わかんねーのかい」
ケンジ「ホントの意味で理解できるわけねーだろ！ だから想像しろって言ってんの！」
缶蹴りって何げに相当エグいゲームですよね。
缶蹴りって何げに相当エグいゲームですよね。
シュウイチ「だよな。基本的に俺ずっと鬼だった」
ヤスヒロ「俺もです。なんか今思うと、まさにいじめと悪ふざけの境界線に立ってたような気がします」
ヤスヒロ「俺もです。なんか今思うと、まさにいじめと悪ふざけの境界線に立ってたような気がします」
この中で一番要らないのってどれ？
この中で一番要らないのってどれ？
マコ「服」
ユキエ「おい」
マコ「あと化粧品」
ユキエ「おい女子」
ユキエ「おい」
マコ「あと化粧品」
ユキエ「おい女子」
アイヌの戦士マキリ
アイヌの戦士マキリ
人は着実に猿から離れていく。
それは本当に幸福なことか？
俺は猿でいい。
殺したい奴は殺す。
それは本当に幸福なことか？
俺は猿でいい。
殺したい奴は殺す。