満足度★★
箱
おもしろくなかったという訳ではないのですが
見られたい自分と見られてる自分、という誰もが経験する
テーマに対して、新しい発見がなかったような気がします。
誰もが箱を持っているという設定はすごくおもしろいのに、
それもあまり活かし切れていなかったような。
最後のシーンも、これをやるために箱を使っただけなんじゃ
ないかと疑ってしまうほど、特に意味を感じませんでした。
似てる人が同じ箱、ではなく、それぞれの人生が刻まれた
箱を持っている、ある人は汚れた、ある人は形のいびつな、
‥という意味の持たせ方の方がしっくりくる気がしますです。
満足度★★★★
なるほど
箱ってそういう意味だったんだ。ホント面白い芝居でした。アフタートークはなんかバタバタ感があったけど,あおきりみかんって劇団を知れて,これも良い時間でした。なかなか名古屋の劇団って観ること少ないもんね。それにしても90分弱の箱の積み上げ,大変でしょうね。でも,あの箱がよい空間を作っていたと思います。
満足度★★★★★
箱で出来た世界
全然違う二人は、似ている。
でも似ていない。
いや、似ている。。
箱が積みあがっていくにつれ、疑問や憶測、主観や客観の違いなどが積みあがっていく。
世界が出来上がって行くのに、謎は多く膨れ上がる。
多面性、とか、
これを本に書くのはとても難しいだろうなぁとか、
そんなことを考える暇がないくらいに楽しく観劇させて頂きました。
本も音も視覚も、全面的に感覚に訴えてくる。。
最終的に、白い箱に囲まれた舞台。
積み上げられて行くにつれ、違うものに見えてくる。
迫力のある、大胆な箱の使い方が凄かった。
よくよく考えると混乱してきて、ちょっぴり難しい。
そこがまた、気持ちよかったりして。
とってもよく出来たお芝居でした!
満足度★★★
なるほど
奥行きのある舞台だった。価値観の違いはあるけど、世の中のみんな自分がスタンダードだと思っているけど、この舞台を観るとその辺の行き違いにハッとさせられる。
満足度★★★★
なかなかの出来映えですね。
人間の深層と真実の姿をこんな風に描く事を考え付く、その発想がとても面白く、なるほどと言える現実に対比できる事柄が沢山身の回りにあるような気がして、とても興味深く観劇。
ただ欲を言えば、ガナリ立てる声が聞き取りにくい場面が多かったので、一考を。
全体的なテンポもよく、背景に静かに積まれてゆく白い箱が意味深く、構成は良かったと思う。
この発想をますます進化させ、私達を楽しませ、そして何かを気付かせてくれるだろう。
満足度★★★
自分はどんな箱を持っているのだろう?
「劇団おおきりみかん」を観劇するのは2回目でしたが、前回と同じようにとても印象に残りました。前回は他の劇団とは違う匂いを感じるなぁと思ったのですが、やはり今回も感じました。とても好きな劇団です。
話の発想はとても面白く良かったです。どんどん箱が積み上がっていく所が印象的で、最後まで積み上がっていったらどうなるんだろう?と思いながら観劇してました。
でも話の途中の展開が悪く、何度か眠たくなってしまいました。もっと話に変化が欲しかったです。後半は良かったので残念でした。
役者さんは皆さんとても良かったです。
アフタートークはとても楽しくて良かったです。いい劇団だなぁと思いました。
本当は質問したかったのですが、恥ずかしくて出来ませんでした。
おおきりみかん10周年おめでとうございました。20周年に向けて頑張ってください。
満足度★★★★
楽しかったです
観劇後にも楽しめる、拡がりを持ったお芝居でした。
ヒトは、それぞれに固有の多様性をもった存在ですが、
それだけに 自らと同じものを相方に見出すと、親しみや愛おしさ、嫌悪などが
湧きだしますが、一面で滑稽なんですね。
一方で、コツコツと積み上げる真面目さ、のリズム感も効果的でした。
ただ、私の年齢のせいか 台詞が聴き取れないことがあり、
意味合いがつかめないところがあったのが残念でした。
満足度★★★★
果たして本当の自分とは
それぞれの人格・個性をあらわす「箱」。
誰もが「箱」を持っているらしいが、誰もが「箱」が見えるわけではないらしい。
また、「箱」が見える人間は、自分と同じ「箱」を探して、その箱をつぶすと、「箱」が見えない生活に戻れるという。
『もしあなたは「箱」が見えたときに、その「箱」をどう扱いますか?』
と脚本家は問いかけてくる。
「箱」の存在に気づいた人間はいやでも、自分自身と向かい合わざるを得ない。
自分と同じ「箱」を持ったもう一人の自分は、自分の分身、つまり、鏡なのである。
その鏡を通じて、自分が感じている自分と、他人が感じている自分は、必ずしも一致しないことに気づかされる。
「箱」は決して、故意につぶそうとしてつぶせるものではなく、もう一人の自分と向かい合うことで、自分自身を受け入れ、かつ、もうその「箱」を必要としないことではじめて、「箱」は自然に消滅するのである。
果たして、自分は同じシチュエーションに置かれたときに、どのように、対応するだろうか???
と考えさせられた。
役者が開演から終演までずっと舞台の四方に、箱を積み上げるという演出も新鮮であった。
特異なシチュエーションションを使いながら、「自分の内面をみつめる機会を提供する」というオーソドックスな主題を扱う脚本家の力量に、感嘆させられた。
作風が独特なため、誰もが楽しめるとは言いがたいが、私には楽しめる舞台であった。
満足度★★★
なんだかんだ言っても
誰でも誰かに好かれたいと思っている。しかし、好かれれば好かれるほどその気持ちが持続するのだろうか?という不安にもなる。その一方で今度は自分が誰かを好きになれば成る程、嫌われたらどうしよう、という不安に襲われる。
この物語はそんな繊細な気持ちを前提に、二人の女を軸に描いたもの。
以下はネタばれBOXにて。
満足度★★★★
まるで箱が積み上がっていくように、うまく構成された不思議喜劇
ちょっとした不思議設定をもとに、いろいろと考えてしまうような舞台だった。
笑いの数はそれほど多くないのだが、なかなか興味深い内容と展開がとても好印象。面白かったし。
・・・またネタバレに長々と書いてしまいました。